第7話 岐路 The Turning Point
脚本/Charise Castro Smith
監督/Victor Nelli Jr.
【これまでのあらすじ】
ロージーはエルネストに惹かれていることをスペンスに語る。
エヴリンはエイドリアンに私にも欲しいものを頂戴とし、子供だと
いう。ジェシーはもう私のメイドだとゲイルに話すマリソル。
セバスチャンはカルメンに妻はもう必要無いかも知れないとし、
婚前前契約があるので離婚は簡単じゃないがプランはあるという。
ブランカはスポッタード家でおぞましい光景を見た後、袋を被せ
られて拉致される。フィゲロア刑事は発見された被害者は
ルイ・ベッカーだったという。ブランカは失踪前にゴージャスな
ネックレスをしていた為にメイド友達は尋ねると母の形見だという。
ブランカはテイラーのところを辞めて前を出たという。妊婦のゾイラ
の元に妹・レイナがやってくる。ここは私の家ではないとするが
ジャンヴィエーブ様はギリシャに居るんでしょと言われる。
ロージーはゾイラに妹が居るなんて知らなかったという。ゾイラは
好き勝手にジャンヴィエーブの家で寛ぐ妹の姿に、あなたはヒル
みたいな女だとして屋敷から出て行きなと語る。そんな二人はもみ合う
中、階段から落ちてしまう。ロメロ医師は赤ちゃんは無事だが
足首は2週間は安静に・・と告げる。助けが居る中レイナは私に任せて
というが・・
【ストーリー】
ゾイラは松葉杖で体を支えながら買い物をしてくる。レイナに助けを
求めるが彼女は配達員の男とキッチンでセックスしていた。あんた
は高校時代から何一つ変わっていないという。手伝うと約束したでしょ
という。私は妊娠して足首がねんざして、胸焼けにトイレは近いし胸
はパンパンになっているというと、ちょっと左右の大きさが違うと
突っ込まれる。いい加減出て行ってと語る。レイナは誰かがついて
いなければダメでしょとし、ジャンヴィエーブはギリシャだし私しか
居ないのだという。ゾイラはジャンヴィエーブが泊まるホテルに電話
して大至急戻る様に伝言を伝えて欲しいと頼む。
ロージーはエルネストの元へ。
ミゲルはサッカーに行っているとし迎えはまだ早いだろうという彼。
私はスペンスの所を出て別居したと語る。ホントは嬉しいんでしょ
というと、私は住み込みで働けることになったのでミゲルも連れて
いくという。ロージーもここに住めば良いとするが、一緒に暮らした
のは何年も前で昔とは違うと語る。しかしエルネストは俺はずっと
変わらない事を語る。あなたを愛しているが急がずゆっくりと行きたい
というと、最初に出会った時みたいだという。100回デートしてキス
を許してもらったという。明日ディナーでもどうかとすると、これで
1回目だと。
マリソルとジェシーはセックスの朝を迎える。
このままここに居たいというマリソル。明日またここで遭いましょう
というと、マリソルは今日はチャリティパーティーがあるのだという。
ゾイラと行く予定だったが彼女は怪我したから・・と。ジェシーは俺が
一緒に行くよというと、退屈なイベントよというマリソル。二人で
行けるなら退屈ではないとし、ただのセックスでは終わらせたくない
のだという。マリソルはあなたは若いから気軽な関係が良いのかと
思っていたと語る。
養子斡旋所へいくエヴリン。
ロレイン・ポーターはエヴリンに対して養子を望みなのかと問うと、
新生児か幼児か大きい子かと問う。エヴリンは在庫次第だというと、
ここはデパートではないという。水漏れしているが良いのかと問うと
慣れたという。すぐに子供が決まる訳ではないとし、身元調査と
家庭環境の評価など手続きには1年かかるという。愛情ならたっぷり
注げられるというエヴリンは主人に無駄な愛情を注ぐのは辞めたから
と。私は恵まれた人生を送ってきたとし、一度くらい自分以外の
誰かの為に生きたいという。奥さんの熱意は素晴らしいが規則です
というロレイン。子供には何の不自由もさせないと訴えるが・・・
カルメンは歌と踊りの練習をしているとセバスチャンが部屋にやって
くる。新しい家のことでエヴリンの元に来たが居ないのだという。
カルメンは今はリハーサル中なので出て行ってとしライブをやらせて
くれる店が有るからそこで歌を歌うのだという。活動の再開だと。
あなたも来たいなら・・とカルメンは誘うが”今夜は行けない、妻と
予定があるから”と、思わずカルメンもセバスチャンと同時に答えを
予想して語る。状況は変わるというセバスチャンはジャクリンと別れた
ら・・と。別れられない癖に・・、プランって何なのか教えてよと
いうと、それは言えないという。もう辞めてよねという彼女は
“カルメン・ルナはバカじゃないんだよ!”と語る。彼も先ほどの仕返し
とばかりに”セバスチャン・デュソーは嘘つきじゃない”と返す。
これ以上あんたの為に夢を後回しには出来ないという。プランが
上手く行ったら教えてと語る。
ロージーはスポッタード家で働くことになった為にケイティの元に行く。
一緒に遊ぼうというロージーに対してママは何時帰るのかという
ケイティ。ロージーもブランカのように居なくなるのか?と問うと
そうはならないと語る。ブランカとはどんな遊びをしていたのかと
問うと私は遊びは好きじゃないという。誰でも遊びは好きなものよとし
メキシコでやっていた手遊びを教えてあげるという。
「ポテトを2つママに、ポテトを2つパパに。暖かいのをママに、
焦げたのをパパに。」
なんとケイティもその歌を知って一緒に歌う。ケイティはこっちに
来る前にやってたというと、ロージーはこれはメキシコの遊びだとして
アルゼンチンから来たのではないのかと問う。ケイティは口をつぐむと
ロージーは一緒にランチを作ろうと語る。
ブランカは地下に手足を縛られ閉じ込められていた。
覆面をした人物が食事をお盆にのせて運んでくる。ブランカは自由に
してと告げ警察には行かないし町を出て二度と戻らないので出してと
語る。
エヴリンはセバスチャンに対して裏庭の広い家を探すよう告げる。
大きな遊び部屋やシッター用の部屋・・子供に優しい家だと。養子を
考えているからだという。
カルメンはエヴリンが養子をもらうと聞いて、何故子供なんて欲しい
のかと問う。この屋敷もキレイで静かだしベタベタしていないというと
あなた仕事が増えるのが嫌で言っているんでしょというエヴリン。奥様
の年齢で本当に子供が欲しいのかと。子育てはホント大変で友達の
ゾイラは赤ちゃんが出来てもう悲惨だという。ゾイラってジャンヴィ
エーブのメイドでしょというと、子育ては終わったハズだったのに
妊娠して彼女の人生はお終いだというカルメン。
非行少年の更生の為のチャリティパーティー。
マリソルとジェシーはやってくる。マリソルはそれを名目にして
金を見せびらかして飲みたいだけだというマリソル。二人はキスする。
ゲイル・フレミングが出席しているのを目にしてマリソルたちを背を
向けるが気づかれてしまう。二人は付き合っているのかと問うと、
思わぬ所で恋人が見つかって良かったわねという。マリソルは付き合い
始めたばかりだとすると、ゲイルは「マズルターフ」と語る。
ユダヤの言葉で”おめでとう”の意味だという。サンドラはそんなジェシー
の姿を見て、一瞬で気に入る。
■感想
今回はシナリオが面白く出来ていた。
このドラマの主役はあくまでマリソルだろうけど、ドラマの面白さ
を引き出しているのはカルメンの屈託のない発言だなと思うし、
それ以外のそれぞれのエピソードもとても面白い。
金持ちたちによって振り回されるメイドたちの姿だけでなく、問題
を抱えているのは主人も同様ってところがまた良いね。
欲しいものを手に入れる為に犠牲にするものが有ったり、時に金や
欲望によって心を揺り動かされるけれど、それぞれの方法論や解決論
は各々性格が表れていて面白く出来ている。
カルメンの歌が聴けたところが良かった。
ラテン系っぽく衣装も派手だし、練習している時の光景はちょっと
エロイ(笑)<-またか。そもそもカルメンは歌で大成する為に夢見て
きたはずだし妻のいる男との情事を断ち切れずにいるところを見ると
ロージーを責められるものでもない。
カルメンが4人で集まった時にズバっと指摘していたけど、実は
お馬鹿なのはカルメンなのではないのかって感じ。そもそもセバスチ
ャンがバカだし、それと付き合うことでバカが乗り移ってしまって
いるような感じ。
■気になること
・マリソルのメイド紹介所
マリソルとジェシー本人はとても順調な関係を築いている。
一見すれば主人と雇い主という関係を越えて、当人同士は本当に
恋人関係のように思える。
しかし他人から見れば、また別で金で結ばれている関係としか
見られないのも確かだろう。
サンドラからマリソルのメイド紹介所は売春の斡旋所のように
見られてリクエストされる。
それを話したのはゲイルだとしていたけど、彼女が意地悪セレブだ
としても、そういう見られ方をしてしまうというのは否定出来ない
ところがあるかも。
マリソルはそれなりに自信を持っている女性の一人だろうし、
カルメン同様に「私はマリソル・スワレスよ、バカじゃないんだよ」
と主張できる経歴はあるんだけど、その辺はもう少し相手から見て
どう感じるのかは気にするべきだったかも。
サイフを握っている限りは対等とは言えないということで、
結局はクビにして別の仕事を世話することになったのかな。
因みにカルメンからは
「あんたはどれでもない」と言われる。
・ロージーの二股
スペンスとは取りあえず別居。スペンスが何処まで納得しているのか
分からないけどね。エルネストが純粋にロージーに近づいているので
有ればまだ良いけど、苦しい時を助けてもらっていたスペンスを
見捨てるような形になっているのでちょっとロージーには肩入れしづ
らい。
ロージーは前回のシーズンでも遺産争いで探偵ロージーっぷりを
発揮していたけど、今回もスポッタード家の事情を解き明かしていく
のは彼女になりそうだ。
ケイティはアルゼンチンではなくメキシコからつれて来られた子だった。
メキシコから誘拐してきたなんて事はないよな。
ただ正規の養子斡旋所ではないとしていたので、その辺は気になる。
ロージーもかつてミゲルを連れて来る際には、スペンスとまだペリ様
いた頃に無理矢理実子だけど手順を踏まずに連れてきたことなんて
のがあるからな。
因みにカルメンからは
「あんたはおバカで・・」と言われる。
・カルメンの不倫
セバスチャンとの関係は相変わらずのグダグダ。
ただカルメンは新たに歌手としての仕事を始めることに・・・
場末のバーだったのかカルメンの熱唱にもかかわらず誰も客がいない。
バーテンダーに怒りをぶつけていたけど、そこにはケヴィンという
人物が居た。如何にもきな臭いなと思ったけど、ニードルドロップ・
ミュージックのスカウトマンだと自己紹介されそれを聞いてもきな
臭いというのが何とも言えない(笑)
オフィスに連れて行かれてもきな臭かったけど、社長のジャクリンが
出て来てようやく納得するという。
※今までセバスチャンのクレジットに対してデュソルト(Dussault)と
書いていましたが、フランス系で「デュソー」と発音するそうです。
今回のエピソードでハッキリしたので訂正して起きます。
しかしジャクリンはカルメンにとっては最も遭いたくなかったセバス
チャンの妻。セバスチャンの計画が本当にバカっぽく、カルメンを
妻に紹介してスカウトされてスターにさせるというもの。この人殺される
だろうって感じで、ヒルみたいな男としてカルメンに寄生していくの
かな。
ジャクリンからサインしないカルメンに対して、あなたにスター性は
ないとし、スターは成功を恐れず常にハングリーだとして、どんな障害
が有ろうと有名になる為なら何でもすると言われる。自ら墓穴を
掘るような発言にも思えるけど、もうセバスチャンとは恋愛感情は
ないのかな。
因みにカルメンは自らを
「私はセクシー」と語る。
※ジャクリン役のMichelle Hurd。
この人Marvel系のドラマにやたら出ているね。
「ジェシカ・ジョーンズ」「デアデビル」「Ash vs Evil Dead」。
先日までWOWOWで放送していた「ブラインドスポット タトゥーの女」
にも出演している。
そして何よりも「LAW & ORDER:性犯罪特捜班」でシーズン当初に出演
していたモニーク・ジェフリーズ刑事役。辞めさせられた為にちょっと
ゴタゴタが有った感じの役だったね。
・ゾイラの妊娠
ゾイラはレイナのせいで足のねんざ。手伝いなど全くしようとせずに
家に男性を連れ込んではセックス三昧。良い酒のんでゾイラの作る
食事を食べて本当に嫌な妹。
ゾイラはちょっぴり嘘をついてジャンヴィエーブに助けを求めギリシャ
から戻ってもらう。
ゾイラに頼んでレイナを追い出そうとするが、レイナはゾイラは
留守中にずっと奥様の悪口を言っていたという。ケンカはジャンヴィ
エーブのせいだと。ゾイラは超自己中だとしあなたの気持ちも考えずに
ギリシャから無理に戻したでしょと色々と吹き込まれて、ゾイラが
悪者にされるけれど、ゾイラも反撃して食事に行く振りして、不在の
間に妹が男を連れ込むはずだと知って途中で帰って来た。
またゾイラの元にはカルメン経由で赤ちゃんの件を煙たがっているような
ことを吹き込まれたエヴリンがやってくる。
ただ当然ゾイラは赤ちゃんを手放すつもりはなく、しかもエヴリンは
まるで子供を商品の売買のように扱うことを知り呆れる。
「私たち友達でしょ?」
「友達でしたっけ?私の名字は?」
「デルパリオ?」
「ディアスです」
■スポッタード家
ロージーが働くことになった。またしても前回シーズンのように謎解き
を主導するのは彼女になるのかな。
ケイティがメキシコからつれて来られた経緯が気になるし、何よりも
先日の山火事の件で報道を見るのを嫌がっていたテイラーの姿も有る
し、テイラーの部屋で飛び散っていた血痕、そして何者かに電話して
ブランカを誘拐させた流れなど気になることが多い。
■その他
・カルメンの口の悪さ
カルメンが
「私はセクシー、ロージーはおバカで、ゾイラは意地悪でマリソル
は何でもない」という。
「誰が最初に殴る?」(ロージー)
「私よ、意地悪だから」(ゾイラ)
ほのぼのしますね(笑)
・ブランカが・・
ブランカは生きて居て地下室に閉じ込められていたが、逃げようとして捕まり、
クビを括って死んで(殺されてしまった)しまった。
謎の覆面男の存在。
セバスチャンとエヴリンがビバヒルとは隣の町だとしていたけど何処なんだろうね。
しかしあのテニスコーチの殺しともつながりが有りそう・・
誰なんでしょうかね。
■使用された曲
・
■出演者
マリソル・スワレス (Ana Ortiz) スタッポード家のメイド
ロージー・ファルタ (Dania Ramirez) ウェストモア家のメイド、子供が
カルメン・ルナ (Roselyn Sanchez) 歌手志望、アレハンドロのメイド
ゾイラ・ディアズ (Judy Reyes) ゾイラのメイド、ヴァレンティナの母
エヴリン・パウエル (Rebecca Wisocky) 意地の悪い妻
エイドリアン・パウエル (Tom Irwin) 浮気性の夫
ジャンヴィエーブ・デラトゥア (Susan Lucci) 母、精神不安
ヴァレンティナ・ディアズ (Edy Ganem) 娘、レミにアプローチ
レミ・デラトゥア (Drew Van Acker) 大学生、ジャンヴィエーブの息子
スペンス・ウエストモア (Grant Show) 夫、ソープオペラ賞の男優
テイラー・スタッポード (Brianna Brown) マイケルの妻、元娼婦
マイケル・スタッポード (Brett Cullen) 弁護士
ケイティ・スポッタード (Grecia Merino) 養子
セバスチャン・デュソー (Gilles Marini) カルメンに近づく
エルネスト・ファルタ (Cristian de la Fuente) ロージーの夫・警察官
ミゲル・ファルタ (Alejandro Vera) ロージーの息子
ジェシー・モーガン (Nathan Owens) 男性メイド
レイナ (Justina Machado) ゾイラの妹
ブランカ・アルヴァレス (Naya Rivera) メイド、拉致されて・・
ゲイル・フレミング (Julie Claire) セレブの女
ジャクリン・デュソー (Michelle Hurd) レーベルの社長
サンドラ (Jennifer Aspen) 男性メイドという名の性的サービスを求める女
マーシャル (Chris Connell) レイナのセフレ
— (Joshua Price) 配達人、レイナとH
ケヴィン・ハンソン (John Redlinger) ジャクソンの部下
— (Rick Brady) Bartender
— (Bricine Brown) Golfer, Music Label Employee
— (Jameson Jamey Copeland) Restarant Patron
ロレイン・ポーター (Denitra Isler) 養子斡旋所