シカゴ・メッド Chicago Med 第9話 選択 Choices

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第9話 選択 Choices

脚本/Joshua Hale Fialkov
監督/Jean de Segonzac

【ストーリー】

深夜3時26分、サウンドバッグにパンチして自分を追い込むチョイ。

シャロンはマギーに対して患者の満足度を調べる為にアンケート
を配るよう告げる。0点から10点満点で評価。看護師は礼儀正しく
接したか。医師は分かり易く説明したか。
そこにチョイ先生が病院に”オハヨー”とやってくる。
シャロンは全員に記入してくれるかを聞いてから患者に渡してね
と語る。マギーは書類仕事が増えたとウンザリ。

そこに急患がやってくる。
●カフェで意識消失した女性、その後意識混濁。GCS5点から7に
改善したというとマギーは外傷5へと語る。ウィルが担当する
ことになりナタリーがサポートに付く。ウィルは救命士に血圧
を尋ねると94-60、心拍144、発作性心房細動、3分前、ジルチア
ゼパム5mm投与したという。ウィルは左手首が変形していること。
額に大きな裂傷があるという。抗がん剤を打っているのか?
心電図、採血、血算、生化、血ガスをするよう告げる。ナタリー
は手首が折れているとしコーレス骨折だという。どうして倒れた
のか?まだ心房細動だという。女性に名前はと呼びかけるナタリー。
エイプリルはジルチアゼパムを更に投与したことを語り心拍が
低下していると報告。身元は?と問うと、そこに夫のサル・ベイ
カーと娘のベイリーがやってくる。妻のジェニファーは朝食を
買ってくると歩いて出たきりだったことを語る。
ベイリーは母を心配して声を掛ける。ナタリーに対して妻は
末期のリンパ腫だと語るサル。代理人として万が一心停止したら
本人の希望で蘇生を拒否することを語る。

ジェニファーの元にやってくるナタリーとウィル。
ご主人から非ホジキンリンパ腫と聞いたことを語るウィル。
4年前に告知された事を告げる。蘇生処置を拒否しているのかと
尋ねる。今までにどんな治療をしたのかと問うと、サルは今まで
の治療の治療の歴史が刻まれている分厚いファイルを渡す。
念のために入院し心拍数を下げる薬を打って少しずつ下げる
ことを説明するナタリー。しかしジェニファーは入院するつもり
はないという。今はまだ心房細動なので・・というが、家で
家族と過ごしたいという。でもその前に腕を固定して傷を
縫ってから心拍を安定させましょうというと、ここでやってくれ
とし上に行くと二度と出られない気がするからと語る。

●14歳男性が急患として運ばれてくる。
チャウトによると胸部と腹部の3カ所に穿通傷、GCM10点、外傷
3番へとマギー。コナーとエイプリル、リースが担当する
ことになる。低血圧で左脚に骨髄針、生食500mmを投与して
いるという。コナーは刃物なのかと問うと建設現場の鉄筋だと
いう。足場から落ちて刺さったのだというチャウト。
コナーはリースに鼠経部にCVをつけるよう告げ、キットの用意
トランスフェーザーを持って来てというコナー。
リースはラインが入ったことを告げると早いなというコナー。
急いで挿管出来るか?として彼女に任せる。

●チョイは第一へ呼ばれる。
オリヴィア・グレイ、数学教授。仕事中に意識不明。血糖値は
正常洞頻脈、目立った外傷はなし、意識は戻らず。
チョイはてんかんだろうと語り心電図、採血、トロペニン、血
ガスの用意、酸素をつけてと語る。聴診器で調べると雑音が
聞こえるとし超音波をするので循環器科を呼んでとし頭部CTも
撮るという。

エイプリルは心停止だとコナーに告げるとエピの投与してくれと
いう。開胸するというとリースには心マをと語る。
胸にメスをいれ開胸器で開く。除細動器のチャージ。
右心室に穴が有りステイプラーで止めるというコナー。
拍動が戻ったとし後は胸部外科に引き渡そうとしオペ室に連れて
いってと語る。

エイプリルはリースに対してだいぶ慣れたねと語る。
そんな中マギーはナースステーションでみんなに声を掛ける。
アンケート用紙のことを説明し治療患者全員に渡してくれという。
もう一つP&Pが来ているという。リースは何なのかと問うと
みんなからやりなさいよと言われる。
エイプリルがリースを連れて行く。P&Pとはペディキュローシス&
フィリュイシスだという。シラミ感染症のこと?というとケジラミ
もねと。まずガウンを着て次に裸にして3回洗って最後にペルメ
トリン殺虫剤を隅々まで塗るのだという。エイプリルはリースに
手伝うから安心してと語る。

ウィルはナタリーにリンパ腫のジェニファーはどうかと問う。
腕を固定し心拍は安定したという。今病歴を見ているがここ
1年は辛い治療をしているという。蘇生拒否がベストと思っ
ているんでしょと。
M.Eのゾーイがウィルに声を掛ける。ウィルは電話しなきゃと
思っていたがかけられなくてごめんという。忙しいのは分かって
いるからという彼女。ウチで凄く良い喘息治療薬を開発した
というと使って見ないかという。ウィルはそれよりも
別の臨床試験の趣意書を読んだとし非ホジキンリンパ腫の
放射免疫療法薬のこと・・ヴェルターモーマブのことねという
ゾーイは有用だという。ウィルは今見ている患者が何をしても
効果がないのだとしその治験に合致するのだという。しかしゾーイ
はもう締め切っているのだという。しかしウィルはこの患者の
女性は末期で子供も居るんだとしもう少し生きて欲しいのだ
とし何とか出来ないかと告げる。上司に話すが約束は出来ない
とのことだった。

■感想

至る所で不治の病に悩まされる人たちで溢れかえっていましたね。
そんな患者に対してどのように対処していくのが正しいこと
なのか。医師としての倫理が優先されるべきなのか、一人の人間
意思を尊重させるべきことが正しいことなのか。

患者だけでなく医師にそのことを問いかける流れで面白く出来て
いた。
そんな医師への問いかけに対して患者がどういう答えを持って
医師を評価するのか。その意味でも今回はアンケートという形が
取ら入れられたり、訴訟という形が待っている。

それぞれに取った決断が意中の相手から失望させる流れに繋がって
いるところもまた切ない。

今回はウィルが患者に一人の対して相当肩入れしていたのだけど
これまでにも妊娠中のナタリーが妊婦の急患に肩入れしていた
ことも有れば、コナーが同様に倫理すれすれのところで戦って
いるシーンも見られた。
ウィルは母親を癌で亡くしているからこそ、今回の一件では過去
に自分が出来なかったことへの無力さ虚無感からの脱皮を図ろう
として努力したところが有ることは言うまでもなく、自己中では
有るが、全く理解出来ないことでもない。
ただ近年では個人の意思を尊重する流れの方が絶対的なケースと
なっているので、医師が決断するのではなく最後の決断は本人と
される。人は死期を悟った時にどんな決断を取るのか。

ナタリー役のTorrey DeVittoって、「プリティ・リトル・ライア
ーズ」
ではスペンサーのお姉さんのメリッサ役でかなり不気味
な人なんだけど、このドラマでは何だか良い感じの役柄だな。

■今回の決断

・末期癌ジェニファーの決断
・ジェニファーに対するウィルの決断
・オリヴィアが双極性障害に対してリチウムを使うかどうかの決断
・コナーはダウニーの意思を継ぐのかの決断
・ウィルはナタリーではなく都合の良い相手ゾーイとの付き合い
・ホームレスの決断

etc…

■今回の患者

・カフェで意識を消失、意識混濁のジェニファー

普通のドラマでは救命士辺りだと名前がついていないことも
多いけど、このドラマの場合俳優の名字がそのまんま名前と
して使われて居るケースが多い様だ。

コートニーとデズモンドが連れてきたのはカフェで倒れたという
患者。GCM5から7点。血圧94-60、心拍数144、発作性心房細動
を起こしていて搬送中にジルチアゼムを投与してきた。

担当医はウィルになりサポートとしてはナタリーとエイプリル
が当たる。左手首が変形(コーレス骨折)、額には大きな裂傷。
倒れた時についたものだろう。

髪の毛が抜けていることを見れば抗がん剤を打って体が弱って
いるのも明らかだった。

サル・ベイカーと娘のベイリーがやってきて朝食を買いにいった
切り戻ってこなかったという。末期の非ホジキンリンパ腫で
サルは代理人として万が一心停止をしたら本人の希望で蘇生措置
を行わないで欲しいとのことを告げる。
4年前に告知されてから様々な治療を試したのだろう。
子供が4歳くらいの子だったけどガンと知ったのはちょうど出産
の時くらいなのかな。

それ以降ベッドには大きく「DNR(蘇生措置拒否)」のプレートが
貼られていたね。


ウィルはゾーイに頼んで非ホジキンリンパ腫の臨床試験、
放射免疫療法のヴェルターモーマブに参加させて欲しいと頼む。
ウィルはゾーイが好意を持っていることを知っているのかな。

ゾーイの了承が取れた後にウィルはサルに頼んでジェニファーに
治験を受けるように頼んで欲しいという。この治療はトシツモマブ
に似ているが成果は出ているという。

サルと共にウィルもジェニファーに説得するが本人は”うん”と
は言わない。ナタリーももう休ませたらどうかとやんわり遠ざ
ける。


いよいよジェニファーはコードブルー。
蘇生は出来ない為に何も出来ないはずが、ウィルは諦めない。
蘇生させてと言ってくれと夫のサルに告げるが分からないという。
娘はママを助けてと必死。
ナタリーは必死に止めるが、ウィルは自分が責任を取るとして、
エイプリルとドリスに協力してもらい蘇生措置をする。

「なんて事をしたのか・・」(Natalie)
「きっと感謝されるよ」(Will)

容体が落ち着いた頃にウィルが病室に行くとシラーっとした顔して
「治験を始められますよ」

・建設現場で足場が崩れて鉄骨が刺さった14歳の男

名前も顔もクレジットにも出てこなかった。
チャウトとシーザーが連れてきた。
胸部と腹部3カ所に穿通傷、GCS10点。低血圧、左脚に骨髄針。
生食500mmを投与してきたという。

担当はコナー。リースとエイプリルとドリスがサポート。
リースが成長する姿を見せて鼠経部へのCVの埋め込みと挿管を
手際よく行っていた。

エイプリルは処置中に心停止したことを報告するとコナーはエピ
の投与を指示してこの場で開胸するという。除細動器を用意しつつ
開胸すると穴が空いていてステイプラーで穴を仮留め。
拍動が戻った為に胸部外科に託す為にオペ室にカートを押して
いく。


ザネッティとコナーは開胸した少年の胃の穿刺と腸を調べること
になる。胃の穿刺を処置した頃にダウニー医師が登場。
ダウニーが心臓をやるとして腸の件はザネッティに任せて
コナーのことをダウニーは助手にする。
ヘパリン5000ml、6-0プローリン、綿撤糸を用意させて、
コナーに心室を治させる。房室結節に縫合させていたけど相当な
緊張を強いるところをコナーは平然とやってのけた。

処置が終わった後にザネッティから
「妬んでいる訳じゃないが、ダウニーはあなたを随分買っている」
と語る。ザネッティって妬みばかりで感情的になっている姿しか
見てないですけど・・


コナーはシャロンに聞くと助手に付くことを許可したことを言われ
る。ダウニーにはそれをする権利があると。
しかし答えが見つからないコナーは直接ダウニーのオフィスを
尋ねるとマリファナを吸って音楽を楽しんでいた。

そこで彼から心臓が如何に大事なものなのかということを解かれる
がそれでもコナーは自分のしたいことを延べて断る。
「分かった、君を尊重するよ」

それを告げるとザネッティから弱虫呼ばわり。

・数学教授・オリヴィア・グレイ

授業中に意識不明。血糖値は正常、洞頻脈も目立った外傷もない
が意識が戻らない。てんかんを疑い検査する。

担当したのはチョイ医師。
聴診器で調べると雑音が見られた為に循環器科を呼ぶ。

アンソニー看護師がチョイに検査結果を持ってくる。
電解質異常、BUNとクレアチンが高く尿毒性なので腎不全。
内科にICUで透析を行うことに。

●精神的発作

オリヴィアが発作。今回のチョイ先生は館内アナウンスで呼ばれる
ことが多かったな。
チャーリーもここで参戦。彼女は精神的な発作だという。

チョイは落ち着かせる為にハルドールを投与しようとするが、
オリヴィア本人はチューブをつけたら数字が逃げるとして意味不明
な言葉を言っていた。チャーリーによると彼女は双極性障害。18歳
で診断され、これまでリチウムで症状を抑えてきたが、透析した
ことでリチウムは体内から排出して躁状態になった。腎不全の状態
ではリチウムは使えない。
チャーリーによると、ウェネブトリン、プロザック、エフェクサ
など治療を試しているがどれも副作用が大きい。しかしリチウム
は命取り。死ぬが腎移植か・・

●容体が落ち着く
チャールズによるとリチウムを打ったからだという。彼女と
話有ったら今はそれがベストだという結論を出したとし、彼女は
喜んで代償を払うとしていた。

・ホームレスのエド・ブレナン

P&P(ペディキュローシス&フィリェイシス/Pediculosis
and Pthiriasis)の患者。いわゆるシラミ感染症、ケジラミ。
リースとエイプリルが担当。みんながホームレスのこの手の処置
には慣れっこのようで、リースだけが知らないという。

最初は嫌な顔をしていたリースだけど感染しないようにガウン着て
体を洗って最後にペルメトリン殺虫剤を塗り込む。

服を処分して新しい服に着替えさせた際に、ブレナンが何か
言いたげだなって感じだったけど最後までよく分からなかった。

リースに対してもう少しベッドで休ませて欲しいというと
取りあえずそれを認める。マギーはそろそろ退院させるよう
告げると、そのまんまベッドで亡くなっているのを発見。
死期を悟っていたなんて凄いね。

アンケート用紙にリースの励みにもなりそうな言葉を
残して行ってくれた。「立派な医者だ」と。

・65歳女性・大動脈弁置換

担当はダウニーだったけどAURの助手にコナーを指名する。
コナーは胸部外科は専門外であり外傷をしたい事を告げる。
しかしダウニーはシャロンの許可は得ているとして手伝わせようとする。

・58歳男性・車が門柱に衝突

なんと患者はダウニー医師。
チャウトとシーザーが連れてきた。GCS12点、バイタル安定。
軌道損傷無し、ルートを取ってレントゲンを指示するコナー。
呼吸音に左右差はなく、腹部は軟らかい。
血圧124-78、心拍数92、飽和度100。
シャロンが来ると腫瘍科を呼ぶよう告げる。
そこで初めて彼が肝臓癌であり、半年前に告知された際に
自分の手技を誰かに受け継がせたいとして、その相手をコナーに
選んでいたことを口にする。

・チョイ先生

最後にチャールズの元を尋ねていた。
アフガニスタンの戦場病院では48時間の治療が行われていて
そんな有る日にある女性が隣村から娘を抱えて歩いてきたという。
迫撃砲の爆風で肺を焼かれていた子供。しかしその子供は既に
死んでいたという。それ以降PTSDのようになっているようで、
眠れない日々を過ごしているようだ。
冒頭でサウンドバッグを叩いていたのもそういう事情が有った
みたい。

■その他

・ウィルの処分はどうなるのか・・

患者からは「不当な延命治療」として訴えられることになった。

取りあえず判決が下されるまでは使われるけど、懲戒免職もある
ことをシャロンから聞かされる。

「理由もなく死なせられなかった」
「医者に対して蘇生させるなという法的文章を持っているの」
「医者の道徳的責任の方が優先されるのでは?」
「いいえ違います」
「患者は痛みやダルサで正常な判断が下せない状態で薬の効果
が理解出来なかった」
「あなたが決めることじゃない。彼女の人生は彼女の選択」

・ウィルはナタリーに厳しく言われる

「何故無視するのか?尊重しているとか友達とか言って。今日だけ
のことじゃない。いつもだ。全て自分の基準で決めようとして
いる。もうウンザリ」

都合の良い女・ゾーイさん登場。
ゾーイの気持ちを踏みにじるのは可哀想ですよ。

■使用された曲

■出演者

Dr.ウィル・ハルステッド (Nick Gehlfuss) 内科医。弟はシカゴ警察
エイプリル・セクストン (Yaya DaCosta) 看護師。ブラジル出身
Dr.ナタリー・マニング (Torrey DeVitto) 小児科医。救急外来研修中
サラ・リース (Rachel DiPillo) 医学部の4年生
Dr.コナー・ローズ (Colin Donnell) 外科医、父とは長年の確執
Dr.イーサン・チョイ (Brian Tee) 感染症の専門医。海軍の予備役
シャロン・グッドウィン (S. Epatha Merkerson) 管理部長
Dr.ダニエル・チャールズ (Oliver Platt) 精神科部長
マギー・ロックウッド (Marlyne Barrett) 主任看護師

Dr.デビツド・ダウニー (Gregg Henry) “キングダウニー”、外科医
Dr.サム・ザネッティ (Julie Berman) 指導医
ドリス (Lorena Diaz) 看護師
アンソニー (Gordon Chow) 看護師
アレン・チャウト (Alex Weisman) 救命士
シーザー (Cesar Jaime) 救命士
コートニー (Courtney Rioux) 救命士
デズモンド (Desmond Gray) 救命士

ゾーイ・ロス (Susie Abromeit) M.E / スチュワート&ブレック製薬会社
ジェニファー・ベイカー (Eva Kaminsky) リンパ腫
サル・ベイカー (Ross Kimball) 夫
エド・ブレナン (William Stanford Davis) ホームレス
オリヴィア・グレイ (Angel Desai) 数学教師、双極性障害
ベイリー・ベイカー (Moira Hughes) 娘
— (Erin Elizabeth) Orderly

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