第16話 許し Viral
監督/Michael Brandt 脚本/Michael Gilvary
【前回までのあらすじ】
腹部と左胸部に被弾しているとガブリエラは兄を病院に引き渡す。
ギャングが関与してるなら協力出来る刑事がいるというガブリエ
ラにアントニオは変なことは考えるなと語る。ガブリエラは
ヴォイトに面会にいく。時に悪魔と手を組むことだって必要だ
というガブリエラに対してケイシーはヤツは俺と婚約者を消そう
としたヤツだという。ダニエルは私が情緒不安定の証拠として
セラピーと抗うつ剤のことを主張するハズだとクラリスはレズリー
に語る。ヤツには負けないというレズリー。ケイシーは母ナンシー
に対して2週間で引っ越し先を見つけてくれという。行く宛がない
という母。エリックはセブライドに対してレネと会ってくれない
かという。いざレネに会うが元気だからと言って別れる。
その後エリックは病院からの連絡で薬を大量に飲んだという知らせ
が来たという。クルースが勝手に火災現場の建物に入っていって
しまう。マエチはカミカゼ特攻隊にでもなったつもりかと憤怒。
クルースは負傷者を助けたいだけだと語る。
【ストーリー】
ケイシーは出かけようとする。母親に対して話は仕事が終わる
明日の朝にしようと語る。保護観察官のケンドリックが来ると
母は居ないと言ってくれという。何か来ては困ることでもしたの
か?夕べ出かけたから聞かれたらマズイのだという。
ケンドリックはケイシーに対してナンシーのチェックに来たと
するが今散歩に出たところで自分は出かけなければならないと
語る。
レズリーの元にクラリスと弁護士のラロックが来る。
こちらの申し出が拒否され親権を放棄しろと言われたのだという。
ダニエルから強い主張が有ったこと。ぶっちゃけるとクラリスは
両刀遣いで男性と結婚して子供までもうけたのに彼と別れと子供
を連れて同性愛者の元恋人の元に走ったとしていること。相手
は長時間勤務の危険な仕事をしていること。私たちは今正常化しよ
うと努力しているという。レズリーは正常化ってどういうことかと
問うと、女性関係が派手な消防士と住んでいるのは不利な条件だ
ということ。本気で家族になりたがっていると判事を納得させる
には温かく愛に満ちた環境を整えなければならないという。
“普通の家族”だというと、レズリーは分かったとし家を探すと
いう。
●建物火災が発生。
建物は軽量化の構造だということを理解して挑めと語る。
ボーは3階に要救助者ありだとし、ケイシーにハシゴを2本かけろ
という。セブライドはハーマン、ミルズ、クルースは一方の
ハシゴを使って登ってくれという。
そんな中父親と娘を助ける。しかし娘はハドソン(犬)も中にいる
のだというと、クルースが勝手な行動を起こし始める。ボーデン
は辞めろというが、中から鳴き声が聞こえるという。降りてこい、
命令だというがクルースは中に入っていく。犬を見つける中、
天井が崩れてクルースに直撃。マウチとケイシーが助けに入る。
クルースは一時的に意識を失っていただけで何とか目覚める。
しかしマウスは火に包まれて危うく命を失いそうになる。
なんとか下に降りるとレズリーはクルースの腕は2度の熱傷だと
いう。ボーデンは病院に連れて行けと語る。クルースのことを
第81小隊の面々は白い目で見ていた。
エリックに声を掛けるセブライドはレネはどうかと尋ねる。
身体は大丈夫だが72時間は出られないとし精神科の指示だという。
俺には会ってもくれないとのこと。俺はどうしたら良いのかと
エリックは頭を抱える。
ガブリエラはケイシーがいつまでも素っ気ない態度を取るために
いつまでその態度なのかと問う。俺は普通にしているという
ケイシー。ケイシーはボーデンに対してクルースのことを話す。
医者には戻って仕事をしたいと言っていること。クルースは自分
がスーパーマンと思っているらしいなというボーデン。無敵じゃ
ないと教えてやるんだとケイシーに告げる。
オーチスはこの一時間で自分のpodcastを52人が聞いているという。
リスナーが増えないとハーマンは言っていたがそうじゃなかった
だろうと。ありのままを伝えることが大事だという。
ハーマンはドライウォール工法のやり方をネットで探せと言った
だろうとし、”ボンバルディア(bombardier)”修繕の話をしようと
いう。ガブリエラはボンバルディアの名前は評判が悪いので別の
名前にしようという。オーチスは”口ひげピートの店(Moustache
Pete’s)はどうかというと、ガブリエラは却下だという。
イメージ出来るようなシンプルさが欲しいという。
“夏至(solstice)”とか”物知り(Perception)”が良いとすると、
“自惚れや(Pretentious)”とか?というオーチス。とにかくスケ
ジュールを詰めなければ、開かずの店って名前になるぞという。
ドライウォール工法のやり方を読んだかというと、オーチスは
15章まであるんだという。壁って言えばケイシーだろうとし、
でも残念なことに誰かさんがヴォイトと仲良くして機嫌を損ねた
んだというオーチス。
レズリーはセブライドの元にいく。レネのことでお節介を焼いて
くれたお礼を良いに来たのか?というと、現在精神科に居るよと
いうセブライド。皮肉を言っている場合ではないとし実は・・
というとアパッチの声が入る。
●人が倒れている。
ミシガンとアッパーの角だという。
ケイシーは姉のクリスティに電話すると母親の件で提案が有るの
で話がしたいと語る。
ケイシーは寝ているマウチに大丈夫かと声をかけると、俺はクル
ースの様子がおかしいと小隊長に知らせたが黙って居ろと言われ
た。あなたハシゴ隊を仕切る気が有るのか?チーフに直接話した
方が良いのかというマウチ。
現場に到着するとホームレスが倒れていた。名前はミック。
救急車まで歩けるかとすると、血圧を測ると低かった。何か飲んだ
か?というガブリエラ。低体温症の可能性があるので病院に連れて
いくという。嫌がるミックに病院は温かくて居心地がいいし、
美人の看護師も沢山居るよというと、あんたらよりも?という。
●
■感想
誰かが誰かを怒らせて、それを許すことが出来るのかというのが
テーマとなった。
勿論全てが上手く行った訳では無いけど、一応一番懸念される
べき問題は取り除かれていった感じもする。
問題となっているのは、
・クルースの身勝手な現場での振る舞い
・クラリスの娘の親権を巡る争い
・レネが犯した浮気/姦淫の罪に対するエリック/セブライドの関係。
・ミックというホームレスが身勝手な行動を起こした為にレズリー
が注射器をファンブル。
・ナンシーの問題を巡りケイシーと姉のクリスティの関係
・ケイシーとの関係よりも兄のことを優先したガブリエラ
正直どの流れもそれなりに傍目には許せるのだけど、クラリスの
行動だけはなんだかフラフラっとやってきては、レズリーの心を
かき回しただけって感じで感じが悪い。
■事件・事故
・建物火災
夫婦と娘、そして犬が居る家庭中で3階に取り残されているのは
父と娘、そしてハドソンという名の犬。
建物が崩れやすいことは冒頭からボーデンが忠告していた。
クルースが暴走して犬までも助ける為に中に入り、自分の命だけ
でなく仲間(特にマウチ)を危険に晒す行動を取った。
犬を助けたことでクルースは腕に二度の熱傷。
チームはそんなクルースを白い目で見る。
・人が倒れている
そんな通報が入り救命のレズリーとガブリエラが出動。
道中ではレズリーがセブライドと離れて暮らさなければならない
為に引っ越しを考えていることで落ち込んでいるのを知りガブリ
エラが励ます。
現場に到着するとホームレスのミックが倒れていた。
救急車まで自分で歩いてもらい低体温症の疑いが有る為に病院
に運ぼうとする。レズリーがそんなミックに注射を打とうとした
所でミックが嫌がった為にその注射器はレズリーに刺さって
しまった。「針刺し事故」。
病院では医師からミックが血液検査を受けてくれないのでどんな
感染症にかかっているか分からないとし、予防のためにもの凄い
種類の抗ウィルス剤を打つことになる。
可能性としてはB型感染、C型感染、HIV感染も疑った方が良いと
のこと。肝炎の場合にはインターフェロン療法が有効だとされる
が・・・
不謹慎だけどレズリーの入院服にちょっと萌える(笑)
●
このレズリーのことを診てくれた医者役のMolly Glynnさん。
今後もこのドラマに出演するんだけど、2014年9月に皮肉にも
亡くなってしまった。
CNNの当時の記事。
http://edition.cnn.com/2014/09/08/showbiz/chicago-fire-actress-molly-glynn-killed/index.html
・爆発物処理の補助
ライトウッドの角、目の前にはリンカーンスクエアのある良い
場所。そこで過去にシカゴPDの採用試験に4度も落ちた男が
車の中で銃で頭を撃って死亡。その彼の家の中からガソリンの
匂いがすること。
カメラで中を調べると確かに爆弾が有るという。
セブライドはドアに爆発の起爆トラップが仕掛けてあるので
上層階の床を切断して上から入ろうと告げる。
そして床を切り裂いて見ると何と部屋の中には男の元妻がいて
ステーキナイフで脇腹を刺されて脈が弱い。
無線で外に居るガブリエラと交信を取りながら対応。
床にはガソリン。そして発火装置が設置して有りコードを辿る
と最低2kgの硝酸アンモニウムが有り、ガソリンと合わされば
立派な爆弾になるという。
ナイフで刺されている割りに血が少ないことから内臓を出血して
いること。ガブリエラの指示はナイフを固定してくれ急いで
彼女を外に出して欲しいという。
爆弾処理班にドアの起爆装置を解除させて何とか出て行く事
が出来るようになる。
■それぞれの問題点
・ピーターはセブライドに相談する
ピーターはガブリエラがケイシーに嫌われ、相棒のレズリーまで
もが感染の可能性があると知りショック。
ピーターはケイシーを相当意識している感じ。
そんな中ピーターはレスキューになって立場的にも有利になり
たいと思ったのかな。
・クラリスの娘の親権問題
弁護士によるとまずは健全な家庭を整えることが必要だという
ことで、今のセブライドの家で過ごしている環境がよくない
ことが言われる。
元々クラリスは男性と寝て妊娠・出産している身であり、セブラ
イドは女性との関係が派手な人だ。
レズリーはクラリスと不動産を探して回り、子供のために近くに
学校があることを望んでいる。ベル小学校の学区でここは問い合
わせ殺到の物件だという。
・ハーマンの投資
いよいよ手にした店だけど小火程度の火災だったけど、それでも
改装する必要が有る。
その為には壁をキレイにしたいところだけど、大工仕事の得意な
ケイシーがガブリエラとケンカしている為に手伝ってもらうこと
が出来ずに居る。
店の名前さえも決まっていなくて、それぞれ勝手な名前をつける
中で、見よう見まねで壁を修復していると中から怪しい金庫が
見つかる。
ハーマンはそのままにして置こうとし1920年代の行方不明の
マフィアの首でも出て来たらどうするのかとしていた。
しかし同じ出資者のオーチスとガブリエラは開ける気満々。
多数決で開けるというがそれでも開けようとしないハーマン。
設計図にも書かれていないし、こんな風にして隠しているって
ことはヤバイものが入っている可能性が高いとのこと。俺たちは
宝探しではなく店を開くのが目的だということだったけど、
最終的には金庫を壊して開けた。中には箱が入っていたけど
「開けるんじゃなかった」と言っていたことからも大したものは
入っていなかったのかな。
・クルースの問題
今回の件でぶち切れてしまったのはマウチ。
クルースのせいで命が危なかった。しかしマウチはクルースに
何かをするというよりも小隊長のケイシーに対して以前にも
忠告したのにまるでハシゴ隊を率いる気が無さそうだと言われる
始末。
クルースに対してケイシーも激怒し、次のシフトまでにチーム
にバッジを置いて出て行くよう告げる。
「自分を嫌いになろうが生きる資格がないと思おうがお前の勝手
だ。生きる屍のお前を助けようとして殉死したマウチのバッジが
ダーデンの隣に飾られる式典に出席したいのか!?」
クルースは教会に行った後に、消防服を捨てそしてバッジを返し
に来た。
しかしクルースはマウチに全てのことを告白した。
火災現場でドアを蹴破ったときにリオンがいると思ったこと。
間に合わないという可能性も考えていたこと。しかしそこに居た
のはリオンを苦しめていたフラコだったこと。ヤツを助ければ
リオンがまた抜けられないと思い、あの時は神が答えをくれた
ように感じたという。しかしそれは悪魔のささやきだったこと。
それから逃げる為にがむしゃら働いていたと。
マウチはクルースを赦すとしたことで、マウチ本人がケイシー
の元に行きボーデンに報告するのを止めさせた。ケイシーは
クルースにバッジを帰した。
・ナンシーの問題
ナンシーの問題を話し合う為に姉のクリスティと連絡を取る。
そこで家族で15年ぶりの再会。
ケイシーが仕事の間はクリスティが母を預かるということで
一応納得する形になった。食事しようとすると、姉がビーガン
になっていた事を知る。10年前からだという。
最近暇なときにYoutubeをよく見るんだけど(基本的にYoutuber
が嫌いで人気取りに実験とかしている人の動画は絶対に見ない)
確かYoutuberのSharlaさんがビーガンとか最近目にしたような
気がする。
ナンシーは自分のせいで姉と弟が疎遠になっていた事を知り
彼女は先のことが決まるまでは同房だったシャイアンと暮らして
考えるという。保護観察のケンドリックにも勿論相談の上で・・
・レネの問題
セブライド株が最近急上昇しすぎ(笑)
レネはセブライドにだけはなんだかんだ言っても会うんだよね。
エリックとか家族には会わないのに・・
やはり彼らは悪い事をしたって意識があるのか。ディーンと浮気
したこと。
セブライドは退院するレネに対して、付き合って欲しいところが
あるとし、それが終わればもう好きなところに連れて行くと語る。
セブライドはレネと別れてから結婚しようと思ったことはない事。
ただ一人だけ本気で好きになったが彼女は去ったこと。
「道を探すべきだったが壊す方が簡単な事も有る。」
寄り添う姿を見ると仲直り出来たのかな。
エリックの元に届けて仲直りさせた流れは良かったな。
■使用された曲
・
■出演者
シカゴ消防局51分署
マシュー・ケイシー (Jesse Spencer) 第81小隊・小隊長
ケリー・セブライド (Taylor Kinney) レスキュー第3小隊長/救助
ガブリエラ・ドーソン (Monica Raymund)救急第61隊、現場責任
レズリー・シェイ (Lauren German) 救急第61隊、ゲイ
ピーター・ミルズ (Charlie Barnett) 第81小隊・候補生
クリストファー・ハーマン (David Eigenberg) 第81小隊、4人の子
ハリー・トーマス (Teri Reeves) レイクショア病院・研修医
ウォレス・ボーデン (Eamonn Walker) 51分署大隊長
ジョー・クルーズ (Joe Minoso) ピーターを案内する、ハゲ、ヒゲ
ブライアン・スヴァナチェック (Yuri Sardarov) “オーチス”、81
ランディ・マクホランド (Christian Stolte) “マウチ”、組合代表81
キャップ (Randy Flagler) 第3小隊ロープを垂らす、ハゲ
ケヴィン・ハドリー (William Smillie) 第3小隊ロープを垂らす
— (Anne Lockhart) ディスパッチの声
クラリス・カーセッジ (Shiri Appleby) レズリーの元パートナー
アントニオ・ドーソン (Jon Seda) シカゴPD、ガブリエラの兄
ナンシー・ケイシー (Kathleen Quinlan) 母
レネー・ウェイリー (Kelli Barrett) エリックの妹、club venus
エリック・ウェイリー (Shane McRae) 消防士
クリスティ・ケイシー・ジョーダン (Nicole Forester) ケイシーの姉
Ms.ラロック (Mary Beth Fisher) 弁護士
— (Keith Kupferer) Bomb Squad Lt.
— (Sean Sullivan) Bomb Tech
— (Lia D. Mortensen) 不動産業者の女性
— (Rob Riley) 司祭
ケンドリック (Hanna Dworkin) 保護観察官
— (Brian King) 父
— (Aislinn DeButch) 娘
ミック (Richard Cotovsky) ホームレスの患者
— (Molly Glynn) 医者 / 採血、レズリーのことを見る
— (Cora Vander Broek) Female Good Samaritan
— (Eduardo N. Martinez) Orderly
— (Devin Bethea) Little Boy
— (Nelson Carvajal) Churchgoer
— (Robert Finlayson) Cafe Patron
— (Michael L. Howard) Cafe Patron
— (Darren Elliot Fulsher) EMT
— (Anna Baird Galloway) Psych Nurse
— (Steve Piper) Fireman
— (Roger Wiggins) Hospital Visitor
ディーン () レネーが浮気した元彼
ジム () クリスティの夫
シャイアン () 刑務所仲間