第1話 SSR ロサンゼルス支局 The Lady in the Lake
脚本/Brant Englestein
監督/Lawrence Trilling
【これまでのあらすじ】
コリーンは電話交換手でしょ?とし命がかかっている訳じゃない
とカーターに告げる。カーターはそれが色々とあるんだと。
ドゥーリーはカーターに対して総員体制なのでお前は電話番を
していてくれと女性蔑視する。カーターはハワードから潔白を
照明する為に彼女を引き入れようとする。仲間を裏切れというの
かと。やり甲斐のある仕事をしたいならばチャンスだと言われる。
執事で世話係のエドウィン・ジャーヴィスをカーターの助手に
付かせる。ジャーヴィスは支えが必要でしょとし男でも女でも
世界を一人で背負える人はいないという。クルゼミンスキーは
スーザに対してカーターに惚れているのか?と問う。スーザは飲み
にいかないかとカーターを誘うが今度で良いかと告げる。ミリアム
は女性たちの寮にドロシー・アンダーウッドこと”ドッティ”を
迎入れみんなに紹介する。ミンクは黙って部屋に戻れとするが
ドッティはどんな女になれるとしSSRエージェェントになるという。
カーターはドッティが逃げたことを告げると、ドゥーリーはオフ
ィスに仕掛けられた爆弾を手にしつつカーターに対して「約束しろ
絶対にアイツを捕まえると」と言って爆弾ごと窓から飛び降りて
被害を最小限に食い止める。カーターとトンプソンはボスを
失い放心。あいつをどうするかとすると永遠に喋らない方法を
見つけるという。ジャーヴィスは何か困ったことがあればすぐに
来るという。ウォレスはカーターに偉いと告げる。クーパーは
十万人は救われたそうだなとし良い上司を持って良かったなと。
トンプソンは当然のことをしたまでだとして自分の手柄にする。
スーザはカーターにあれで良いのかとすると、自分の価値は知って
いるからというカーター。
【ストーリー】
赤い帽子の女性”ドッティ”がニューヨークの街を歩きバワリー
銀行に入る。銀行員が対応に出る中、ドッティの仲間だと思われ
るものたちが一斉に出て来て銀行強盗をする。ドッティは支配人
に貸金庫のカギを出してとし143番のものだという。支配人は
セキュリティを入れようとするが人の財産を命がけで守る程給料
をもらっているのかとしてドッティに言われ金庫を開けさせられ
る。ドッティは中に入るが・・・その中には既にカーターがいて
ドッティに銃を向ける。
銀行中にはトンプソンを中心としてSSRのエージェントたちが待ち
伏せしていた為に制圧する。
カーターとドッティは格闘するが・・・カーターは彼女に殴られ
つつも最終的には金貨の袋で殴って捕まえるのだった。
■ハリウッド / 1947年・ロサンゼルス
ダニエル・スーザは車で走行し現場へ。現場には捜査官の
ヘンリーがいた。科学捜査の人かと問うと自分は殺人課の
ヘンリーだという。スーザは自分は戦略科学予備軍(SSR)だと
語る。
ヘンリーはスーザに「湖のレディキラー」を知っているかと問う。
スーザは知らない事を告げるとロス就任して半年だと語る。
一昨日エコーパークの湖で女性の死体が2体出たがその時自分は
特捜班を仕切っていたという。ホシは消えたとのこと。
そして今日女性の遺体が湖で見つかったという。何故SSRが呼ば
れたのかと問うとヘンリーは俺は呼ぶ気は無かったが上司が
SSRの管轄だと言ったのだという。暑いのに湖には氷が張っていて
これを見てくれという。すると中には氷漬けになった女性の遺体
が入っていた。イカレ犯を捕まえるまではあんたとは相棒だと
いうヘンリー。
■ニューヨーク・ベル社
カーターはドッティの取り調べを行う。
ソ連にいる連絡相手の名前、連絡方法、アメリカ国内にいる共産
主義諜報員の名前と居場所、バワリー銀行を襲った理由、あなた
の雇い主の名前を教えてというカーター。
そんな取り調べを見ているSSRのエージェントはまるでミドル級
タイトルマッチを見ている気分だと興奮する。カーターにそんな
取り調べではダメよというドッティ。何不自由な育つと簡単に
手に入ると思うのよねというドッティ。逆にカーターはあなたの
切り札は一つ”胸部”でしょと。ベッドに手錠で縛り付けられて
育った女の子は・・でも私はあなたが怖くないからと。
143番の貸金庫にはカギが入っていた。台帳や持ち主の記載もない。
何故盗ろうと思ったのか?というカーターに対して「金よりも強い
ものがあるって知っているでしょむと。」
そんな取り調べを見ていたSSRのスタッフはドッティを落とせそう
なのはカーターだけだなと。
そんな中フィッシャーはトンプソンの元にやってくるとロサンゼ
ルスから電話だという。
電話の相手はスーザ支局長からだった。トンプソンは見下した感じ
で生活はどうだと語る。スーザはドッティを捕まえたらしいなと。
こっちでは不思議な事件が起きているのだとし湖の氷の中には女性
の死体が有ったこと。地元の捜査官は2年前の事件の犯人の仕業だ
と言っていること。警察と合同で捜査だがこっちにするSSRの
エージェントは未熟なんだとし応援を送って欲しいという。
トンプソンはニューヨークの方が人手不足になるというと、独り
くらい良いだろうというスーザ。
トンプソンはカーターに対して取り調べから外れて良いと語る。
別件でベテランエージェントが必要になったという。私は誰より
もドッティに詳しいというカーターは”隣に住んでいた”というが、
トンプソンはそれでも”スパイに気がつかなかったんだろう”と嫌み。
次の飛行機は3時間後、「スーザは君が良いと言っているのだ」
と語る。SSRはお前が居なくても機能するというと、彼女のことを
誰が取り調べるのかと問う。俺がやるよとトンプソン。彼女は
あなたを恐れていないと語る。
空港に送っていくとやってきたのはジャーヴィスだった。
ハワードの国防の仕事なのかと問うと、あなたに不動産の手配
をしたことを告げる。車の中にはピンクのフラミンゴがいた。
招かれたのはあなただけではないとしスターク動物園の新しい
メンバーの”バーナード・スターク(フラミンゴ)”だと語る。
ハワードは何をしているのかと問うと、新たな趣味として映画が
会社は始めると言っているという。運転は私がするというジャー
ヴィス。ロサンゼルスがどんなおかしな土地なのか・・アボガド
をやたらと食べるしヤシの木は構造を見てもふざけているとし
木陰がないという。湿気がないのは良いらしいが・・死ぬほど
暑くて道はすぐ混雑するりだという。前回の冒険以来私は床磨き
とプール掃除、生き物の運搬だけで退屈なんですとし、スターク
が戻るまで運転させて下さいというジャーヴィス。
■感想
シーズン1でのラストがどうなったのか細かいところは忘れたけど、
カーターの上司のドゥーリーがみんなの犠牲になり、遺言のよう
にして悪(ドッティ)を捕まえろとしていた。
既に旧ソ連がSSRの存在に気がついてかなり深いところまで潜入
されている。ドラマはアメリカを舞台にしているけど、
ソ連に潜入しているSSRや諜報員の物語って殆どないね。
今回はSSRのオフィスで支局長のドゥーリーが殺された後、第二次
世界大戦後の1947年のこと。
この時代日本全土は焦土化していたけどアメリカではまるで違う
世界を生きて居たようだ。
ニューヨークとロサンゼルスの二元的なドラマが展開されそうな
感じで、ニューヨークではやはり政治的要素が絡んで、SSRとFBI
の関係を通して、トンプソンが出世欲を丸出しにし、ロサンゼルス
は今回の舞台になりそうな感じ。新たな舞台として広がった
ロサンゼルスにはスーザが支局長になっていて捜査をしている。
ニューヨークではベル社(電話交換)がフロント企業でその裏で
SSRが捜査・諜報活動をしていたけれど、ロサンゼルスでは
アワーバック・エージェンシーというハリウッドの有るLAらしい
架空のショウビズのマネージメント会社がフロント企業になって
SSRが捜査をしている。
悲しいかな。
スーザに呼び出されて嬉しかったカーターだけど、スーザが
呼んだものではなく、トンプソンがまたしても邪魔扱いして追い
だした格好だった。
カーターは過去スーザによって飲みに誘われていたけど、また
別の機会に・・と避けたところがあった。そして今回は
カーターが飲みに行きたいことを告げるがスーザが避けた格好
となり、彼には新しい生活・彼女のヴァイオレットの存在が有る。
トンプソンはカーターの能力を認めつつも相変わらず手柄は自分
が求めようとしている感じ。
何故この無能がSSRに居るのかと思えば、今回登場するヴァーノン
が父親との繋がりでトンプソンをSSRに入れたようで、トンプソン
は「熊と闘ったものがハチミツをもらうべき」と語るも、陸軍省
は今後大々的な組織変えを行うとしているとし、沈み行くSSRと
運命を共にしたいのかと問われてドッティを渡す格好となる。
この行動が果たして今後どういうことになってしまうのか。
■いよいよ登場
ジャーヴィスさん(c)カーターがいつも紳士的な格好をしていて
妻のことを何度も口にしていたけれど、登場することが無かった。
実は存在していないんじゃないかと思い始めていたところで
登場。アナという人物は人身掌握にも長けていて、彼女はハグが
好きで・・として会ったばかりのカーターにハグしていたけど
肝心の夫とのハグはスルー。その後呼び戻してカーターの前で
熱烈なキスをして見せるというものだった。
カーターは「予想していた奥さんはガードル姿かと思った」
としていたし、逆にアナはカーターのことを「筋骨隆々な人を
想像していた」と語る。
カーターに対して衣装を用意すると共にガーター兼ホルスター
の銃を渡して彼女のハートも掴んだようだ。
■ロサンゼルスの捜査
冒頭からロスは暑い暑いと非難するところから始まって居たが
遺体は湖に凍った状態で発見される。
ロス市警の殺人課のアンドリュー・ヘンリー刑事が捜査に同行
することになり、彼は2年前にエコーパークの湖で殺害された
「レディー・キラーの事件」を引き合いに出し、同一の犯人では
ないかとしていた。
しかしカーターとしては湖が凍ったことと、殺人は別物では
ないかという見解を冒頭から示す。湖が凍って発見された後に
遺体が発見されたのではないかということ。
何よりもSSRが動くのだから普通の殺人で呼ばれるハズもない。
ロス市警というと「MAJOR CRIMES」の重犯課がアタマを過ぎる。
普通の事件を扱わず重大な案件を扱う部署。
カリフォルニア州というと「メンタリスト」のCBIも同様な感じの
組織だよね。
■凍っていてなかなか溶けない遺体
ロサンゼルス市検視局のメルツァー検死官は室内にヒーターを
囲んでいるが全然溶けない遺体に驚く。
ただ遺体が2年前と同じだとする理由の中に靴を左右逆に履かせ
ているという意味がありマスコミには公表していない。
しかも遺体は何故か光る。
SSRのサンバリー研究員の話では光るのは
「放射線同位体である謎の物質が空気中の窒素分子と血液を電離
しているから」「ウランを作り出す時にこうなる」「彼女は粒子
加速器の傍に居た」「テネシーのマンハッタン計画で粒子加速器
を使っていたことがある」「この変ではパサデナにあるアイソダ
インエナジー社に同等の設備がある」とのことだった。
何だか「TEH FLASH / フラッシュ」を思い出すね。
■ウィルクス博士
アイソダインエナジー社という研究施設が関わってくるけど、
ガードは堅い。しかし時代性なのか男性が女性を・・女性が男性
を誘惑している隙に・・という展開は多く見られる。
ガードの堅い受付の女性にスーザを視線を反らさせている間に
カーターが研究施設にカードキーを盗んで潜入。
そこでジェイソン・ウィルクス博士に出会う。
遺体の写真を見せると彼女はジェーン・スコット。彼女は素粒子
物理学者だった。噂があるとしてこの会社のオーナーのカルヴィ
ン・チャドウィックと親しい仲だということ。
帰りがけにウィルクスから名刺を受け取るもカーターは捜査上
関係者との付き合いは出来ないとして断っていた。
■カルヴィン・チャドウィック
アイソダインエナジー社のオーナーで競馬好き。
上院議員候補として活動している。
カルヴィンの妻にはホイットニー・フロストというスター女優が
居る。
競馬場にいくコーディネートをジャーヴィスの妻のアナに頼んだ。
気になるのはハワードは趣味として映画会社を立ち上げたような
ことを言っていたけど拠点をニューヨークからロスに移したのだ
ろうか?これまでの舞台はニューヨークで常にジャーヴィスは
ニューヨークにいた。現在はロスである。競馬場にいくコーディ
ネートをしてもらう為にアナの元に会いに行っていったけど、
拠点をロスに移したのかな。
競馬場ではジャーヴィスがホイットニーを連れ出した。
ハワードの会社が映画に関係した会社(スターク・ピクチャーズ)
を”趣味で”始めたという設定もソツなく利用されたのか。
ジャーヴィスは自らを”魔性の男”と称していた。
ホイットニーが居ない間にカーターがカルヴィンと会話するという
算段。ホイットニーは「疑いの物語」(The “F” Stands for
Freedom)という作品に出ているという。その際ジャーヴィスは
カーターに趣味を尋ねていたけど、カーターの趣味は何なのかな。
この辺はアイソダインエナジー社でのやりとりと似ている。
カルヴィンに対して従業員リストの提出を求める我、自分たちは
政府の極秘の取引を行っているので令状が有れば提出することを
約束する。
政府とはやはりヴァーノンたちのことなのかな。
■次々と人が死ぬ
凍ったものが死んで逝く。
検死官のメルツァーも固まってバラバラ。水を飲んだヘンリー
捜査官も徐々に固まっていた。
ウィルクス博士によると遺体に長いこと触れなければ大丈夫だと
していたけど、博士にワインを飲まされたカーターは大丈夫な
のか。
ヘンリーから話を聞こうとするところでルーキーの刑事によって
射殺される。無線では連絡を取っていたのに聞こえなかったと
嘘をつく。全てはカルヴィン・チャドウィックに雇われていて、
そしてその蛮行は妻も知っている。
■ニューヨーク編
ドッティの取り調べはトンプソンが行うも彼はカーターのマネして
君など恐れていないとして手錠は外すとあっさりとちゃぶ台返し
されてテーブルで喉に押しつけられた。
ドッティはギブ&テイクでないと何も喋らないとしていた。
カーターなら刑務所代わりに国外退去にする事を告げる。
そんな状況でヴァーノンがやってきてドッティの身柄は連邦捜査
局が預かっていってしまった。
■その他
・モリノス / Monolith
最後にモノリスの存在が浮上。それを見ていたのはウィルクス
博士だった。
本家「エージェント・オブ・シールド」では、突然モノリスに
よって吸い込まれたシモンズの姿が有ったり、デイジーの振動/
周波を使ってモノリスを変形させる流れが有ったりして、異空間
への入口に利用された一面が有る。
・使用された曲
・Don’t Fence Me In by Gene Autry
・Wee Baby Blues by Jimmy Witherspoon
・Agent Carter Theme
Written by Christopher Lennertz
■出演者
ペギー・カーター (Hayley Atwell) SSRエージェント
エドウィン・ジャービス (James D’Arcy) スタークの執事
ジャック・トンプソン (Chad Michael Murray) SSRエージェント
ダニエル・スーザ (Enver Gjokaj) SSRエージェント・松葉杖
ドロシー・アンダーウッド (Bridget Regan) “ドッティ”ロシア諜報員
ホイットニー・フロスト (Wynn Everett) カルヴィンの妻?女優
ジェイソン・ウィルクス (Reggie Austin) アイソダイン研究員
カルヴィン・チャドウィック (Currie Graham) アイソダインエナジー社CEO
アナ・ジャーヴィス (Lotte Verbeek) エドウィンの妻
ヴァイオレット (Sarah Bolger) スーザの彼女
アンドリュー・ヘンリー (Sean O’Bryan) 捜査官
ローズ・ロバーツ (Lesley Boone) アワーバック・エージェンシー受付
Dr.サンバリー (Matt Braunger) SSR・メガネ
ヴァーノン・マスターズ (Kurtwood Smith) FBI?
— (John Gilbert) Elderly Teller
— (Edward Deraney) SSR Agent
フィッシャー (Kevin Ashworth) 捜査官
— (Angela Cristantello) Isodyne Receptionist
メルツァー (Bruce Katzman) Medical Examiner / 検死官
— (Alex Alcheh) 新人の警官 / カルヴィンに雇われ証拠を・・
ジェーン・スコット () 被害者、素粒子物理学者