第1話 キャプテン・アメリカの恋人 Now Is Not the End
脚本/Christopher Markus
Stephen McFeely
監督/Louis D’Esposito
【ストーリー】
スティーブ(キャプテン・アメリカ)は時間がないとして墜落する
飛行機の操縦席にいた。全速力でニューヨークに向かっていると
するとカーターは座標を送ってくれとし着陸場所を探すという。
しかしスティーブは不時着するしかないとし機体を着水させる
という。カーターは何か解決方があるハズだとするが、これがボク
の選択法だという。
ニューヨーク・1946年
「キャプテン・アメリカの盟友、武器販売と弁解」と記事に書かれる。
ハワードはお急ぎでなければ帰りにルツェルンでフォンデュでも
楽しまないかという。スタークは最高レベルの民間人パイロットだ
という。
「スターク審問3日目に突入か」(1946年4月21日・日曜)
カーターは新聞に目を通す。
カーターはベッドをあげようとするが、コリーンはそのまま下ろして
置いてと告げると脚が棒だという。昨日は女の子10人が首になった
とし復員兵が10人入ったからだという。そのせいでびょう打ち機から
教えないといけないという。コリーンは体調が悪く結核かもと語る。
コリーンに対して夕べ赤いドレスを貸してくれたことを感謝すると
男の人は喜ぶでしょと語る。「自立した女」と「オールドミス」は
違うという。カーターは出社しようとする中、コリーンによく休む様
告げる。コリーンは土曜日の夜の映画の約束を忘れないでと語ると
いつつもりだけど仕事が長引いたらゴメンと語る。でも電話の交換士
でしょ?とし、命がかかっているわけじゃないと語る。色々有るのよ
としてカーターは銃を手にする。
ニューヨークベル社。
赤い帽子姿でカーターは出社。入口の本物の交換士のローズに挨拶
すると、彼女はカーターに今日はワシントンが忙しいみたいよと語る。
エレベーターに乗せてもらいSSR(戦略科学予備軍)のオフィスの階
に運ばれる。アラームが鳴ると、ドゥーリーはカーターに対してワシン
トンで事件だとして総員体制で向かうという。
スクリーンでは「富豪の遊び人は裏切り者か?」として報道されていた。
アメリカを代表とする発明家のスタークの転落の危機だとし、敵国への
武器売買で告発されたという。スターク・インダストリーズの創業者
は公聴会に呼ばれていた。
公聴会ではウェブスターとスタークが質問を浴びせかける。
スタークはジョークばかりだが、ウェブスターは「兵器レベルの
技術をそうとしりつつアメリカの敵国に売ったのか」と問う。
スタークの開発した武器6点がブラックマーケットで敵国の武器庫で
見つかって居るが、公聴会でのスタークの答弁は不真面目そのもの。
昨日の最後の審問には現れず、彼の6軒の邸宅と6つのオフィスを
調べたというロジャー・ドゥーリー。しかしもぬけの殻で議会侮辱罪
だけでなく逃亡者に指定されたという。スタークを店蹴出して締め上
げろと命じる。この件はトンプソンが指揮を執れというドゥーリー。
トンプソンは高飛びを阻止し口座を凍結させるという。連邦銀行の
女性に頼んでみるというと、カーターは反対だと語る。
スタークは第2次世界大戦に助けてもらったとし祖国を売るような人
ではないという。ドゥーリーは君の経歴は心得ているとし、キャプテン
アメリカの”世話役”として色んな連中に逢っていること。しかし戦争は
終わったのだという。今後はプロの判断に任せろという。
クルゼミンスキーはカーターはお盛んだったらしいなとすると、スーザ
は彼女に謝れと凄む。しかしカーターはスーザを止めると、ああいう
ことは辞めてくれとし、幼稚な連中は相手にしても無駄だと語る。
クルゼミンスキーは報告書のファイリングを頼むとして出て行く。
L&L Automat。
「キャプテン・アメリカの盟友が逃亡」(1946年6月24日)の記事。
カーターはコーヒーを飲んでいるとウェイトレスのアンジーはその人を
慰問先で一度見たことがあるとし、食べたいくらいの良い男だったとい
う。どうかしたのかと問われると電話局の男が何かしたのかと問われ
カーターはいつもの事だという。戦時中は仕事にやり甲斐を感じていた
が今は毎日電話を繋ぐだけでかけることがないという。
アンジーは今日オーディションが有り地下鉄を乗り継いで会場にいった
のに二小節だけで追い返されたという。カーターに対してあんたには
ブロードウェイの才能があるとし、あの脚があれば・・と語る。
そんな中常連客の一人が、アンジーに対してこればBLTサンドかとして
“いつものように”クレームを入れて憂さ晴らしする。
カーターは化粧室の為に一度席を立ち戻ってくると、紙ナプキンには
「5分後に裏通りで」と書かれていた。辺りを見てもそれらしき人物
はいなかった。
外に出るとジャーヴィスという男がお会いするのは初めてだとし同行
してくださいという。しかし不信感を覚えるカーターは彼を殴り飛ば
して店に戻ろうとするが鍵がかかって入れなかった。銃を取り出して
追いかけてきた車をパンクさせると中から出て来たのはスタークだった。
先に電話すべきだったねと語る。
あなた裏切りものだと思われていると語ると、はめられたことを語る。
オフィスに金庫があり事務所の地下2階のX線も通さないやつに「悪い子
たち」を入れていたという。危険な発明品であり、売らないように
務めていたという。美人の税務顧問とモナコに行った際、戻ると金庫
から下水道まで続く穴が開いていて中身が無くなっていたという。
2週間後に「悪い子たち」がブラックマーケットに現れたという。金儲
けの為に自分で流したと思われていること。カーターに汚名をそそいで
くれと語り今回は真剣だという。ボクがそんなことをする訳がない
というと、SSRは見当違いの捜査をしていること。真犯人を見つけたい
とし、それにはSSR内に味方が必要だという。信じられるのは君だけだ
というと、私に仲間を裏切れというのかと問い返す。やり甲斐のある仕事
をしたいならチャンスだとし、ボクのテクノロジーが第2のレッドスカル
の手に渡りでもしたらどんな恐ろしいことになるか・・止められるのは
君だけだという。私は海外に売られたものを取り戻しに行くので君には
この辺りに残っているものを任せたいという。一両日中に最悪のが
有られること。「分子ニトラミンの化学式を書いた紙」だという。
あれを使ったら町の一ブロックが吹き飛ぶとのこと。ジャーヴィスが
君の手足になるとし、私の執事をしている人物だという。危険な代物
を扱う人物は限られているとししぼり込んだこと。今夜暗がりで女性
に近づくときは名乗った方が良いわよと語る。
ジャーヴィスは9時までに電話してくださいという。7時にシェリー酒
8時にペニー・グッドマン、9時に妻とベッドに入って寝るという。
スパイ活動は初めてかと問うと、ジャーヴィスは「昨年の夏にスプーン
を盗もうとしたコックを捕まえた」と語る。
■概要
・第二次世界大戦が終わった1946年。
相変わらず世間は男尊女卑の世界で、復員兵が職場でも優先されて
女性は職を追われる。それでもニューヨークでは夢を見る人、仕事
に生き甲斐を持つ人で溢れている。女性同士身を寄せ合って協力しなが
に生活している中、キャプテン・アメリカと共に活躍したSSR(戦略科学
予備軍)のエージェント・カーターも例外ではなかった。
表面的にはニューヨーク・ベル社の電話交換士として働いていることに
なっていた彼女。嫌な上司や同僚のエージェントは第二次世界大戦は
終わったとしてカーターの功績など無視して事務仕事ばかりを押しつけ
られる。
キャプテン・アメリカことスティーブ・ロジャースとはデートの約束
をしたまま、戦闘機の墜落によって彼を失った彼女は失意のまま
仕事をこなす。そんな中世間を賑わせていたのは、キャプテン・アメリ
カの盟友のスタークが敵国側に武器を売ったとして国会ではずっと
公聴会が続いていた。しかしスタークは最後の公聴会を出ずに行方不明
になる。
カーターは毎日通う喫茶店L&Lのウェイトレスのアンジーに愚痴る中、
席を外した一瞬の時に何者かが5分後に裏通りで逢おうと接触してくる。
なんとそこにいたのは逃げたはずのスタークだった。彼は自分はハメ
られた事を告げ、分子ニトラミンの化学式の書いた紙を盗まれたことを
告げ、それを武器に応用されたら大変なことになるという。一緒に
仕事を手伝って欲しいと言われ、SSRの内通者としての仕事をこなしつつ
流出した武器の回収をしていく。
■感想
正直エージェント・カーターがどういう人物で原作がどうなっている
のかも分からないけど、映画 「キャプテン・アメリカ/ザ・ファースト・
アベンジャー」 でのペギー・カーター/Hayley Atwellの軍服姿はかなり
凛として萌えるものが有った。
映画 「キャプテン・アメリカ/ザ・ファースト・アベンジャー」では
北極圏でキャプテン・アメリカの戦闘機は墜落してしまい70年の時を
経て掘り起こした最後を以て、映画のシリーズ2作目に繋げたけど、
キャプテン・アメリカの2作目でのペギーは既に死の床に居る。
キャプテン・アメリカをそんな北極圏から掘り出した人物は、
ペギーに関係している人物かは知らないけど、劇場版ではシャロン・
カーターという名字が同じ人物が掘り出していたので孫だったりする
のかな。
シャロン役には映画版の感想の所にも書いているけど、
「メンタリスト」のヴァンペルト役のAmanda Righettiが演じていた。
このドラマでは、ペギーのSSRでの活動を描いた内容というよりも、
SSRに所属しつつ彼らも知らない裏で活動している悪者たちを対峙する
為にスタークに協力して活躍するという感じになっていきそうだ。
ただスターク自身が生み出してしまった兵器であることは言うまでも
なく、相変わらずスタークは開発の裏で迷惑を掛けまくっているな。
気になるのはペギーの有能さは分かるのだけど、いきなり「シールド」
で言うところのメリンダ・メイレベルのアクションをこなしている
ところが有り、前提として何故彼女が男性エージェントやプロの殺し屋
にに勝るほどのスキルを身につけているのかが描かれていない。
シールドの頃には体系的にそういう特殊訓練したエージェントなんかが
居たのかも知れないけど、時代性を考えるとどうなのかな。
ペギーの手足となっていくとするジャーヴィスはなんだか使えるか使え
ないか分からない人物。愛妻家として、アナ・ジャービスという人物
と娘がいるみたいだけど、今回はアナの声だけしか聞こえなかった。
妻のためにスフレを作っているとしているところを見るとここでは
時代錯誤もなんのその、尻に敷かれる男性ジャーヴィスの姿が有ったり
するのか。
■敵対するものは?
今回は武器が高級クラブのスパイダーが仲介となって販売している
ということで、プラニクというバイヤーが接触して買いに来ていた。
スパイダーから武器を盗み取る為に、甘美な夢(102 SWEET DREAMS)と
いう口紅を付けてスパイダーに接触。時代性を考えると、黒人が
高級クラブを経営しているというのも凄いことではないかと思うけど
いきなりペギーにキスして口紅の即効性の睡眠薬によって眠らされた。
ペギーはジェームズ・ボンドの道具のようにして、時計が金庫のロック
を解除する為の道具になったりするところが驚くところ。
金庫の中には既に武器は完成していて、スタークが話していた化学式
の紙だけでなく現物がある。
高級クラブで接触していた人物はプラニスという人物だった。
そして宝を盗んだペギーを暗殺しようとしたルームメイトのコリーン
を殺害したのはサーシャという人物だった。サーシャとは激しい戦い
で窓から突き落としたのに、次の瞬間居なくなっているところが凄い。
サーシャが暗殺許可を求めていた相手がいるので、それが誰なのか。
二人の人物共に首元には「Y」という手術痕??が有り、余命は少ないよう
な事を口にしていた。
■スタークが開発していたもの
オレンジの光は爆発寸前の印。爆発すれば半径460mが破壊されるという。
止める為には「過酸化水素ナトリウム、酢酸塩の溶液」が必要で
「芯を抜き取って容器に接触させると過負荷が起きて危険」だとされる。
取りあえずはペギーが自宅の「重曹とビネガーとバーボン」を使って
慎重に無効化していた。
ヴァンコ博士によると、これはランタン炭素合金で戦前に作ることが
出来た精製所は三カ所。
フランクリン化学、イーグルスター、ロクソン社。
稼働しているのはロクソン社だけ。
過去の資料を調べると再生プロジェクト(1942年3月4日)と称したボッ
クスの中には中止とされたファイルが入っていた。
資料庫には戦場で脚を怪我して松葉杖のダニエル・スーザなんかが入っ
て来て、ペギーがみて居た資料がスティーブの物だと知り、慰める
姿が有る。ただタイミングよく入って来たので彼が内通者だったりして
もおかしくはない。優しい人だけど、松葉杖とか見ると
「THE FLASH / フラッシュ」のハリソン博士パターンも考えられるし。
その中にはヴァイタ・レイ測定器というA・アースキンが制作した計器
が入っていた為にそれを利用してロクソン社に潜入する。
■根深い物がありそう・・
このランタン炭素合金の爆弾。
ロクソンの工場内でプラニスが持っていたけど既に精製技術は確立
していて、もの凄い数の爆弾がヴァンの中に入っていた。
オレンジの光は爆発寸前の印と言っていたのであんまり車で運んだり
すると大変なことになりそう。
プラニスが口にしたのは「リヴァイアサン」なる人物。果たしてどう
いう組織なのか。それとも人物なのか。
■その他
・高級クラブのカメラマンの写真
そこには金髪のウィッグをした妖艶姿のペギーの姿が写っている。
トンプソンがそのカメラを押収していたけど、同時にロクソンの爆発
が有ったので取りあえずカメラの中身を見られることはなかった。
バレル前に回収出来るのか。そもそもドゥーリー支局長がそのカメラ
を持っているということをどう知るのか
・夢見るウェイトレス・アンジー
ウェイトレスにサンドイッチがマズイとか常にクレームを言う男が
いたけど、そのウェイトレス・アンジー役には「NIKITA / ニキータ」
のアレックス役でおなじみのLyndsy Fonsecaが演じている。
何か一緒に組んで捜査したりするのか。単に連絡場所となっている
このカフェでの安らぎの場を提供する役所なのか。
・デイジー・クローバー牧場
そんな感じのバンに乗せて爆弾を持って行ったよね。
会社はガンズヴール101番地にあるようなので、そこに行けば何か分かるか。
■使用された曲
・That Man by Caro Emerald
・Sugar (That Sugar Baby O’mine) by Jo Stafford
・Spendin’ All My Rainy Days With You by Glenn Crytzer’s Savoy Seven
■出演者
ペギー・カーター (Hayley Atwell) SSRエージェント
エドウィン・ジャービス (James D’Arcy) スタークの執事
ジャック・トンプソン (Chad Michael Murray) SSRエージェント
ダニエル・スーザ (Enver Gjokaj) SSRエージェント・松葉杖
ロジャー・ドゥーリー (Shea Whigham) SSR支局長
ハワード・スターク (Dominic Cooper) スタークインダストリーズCEO
アンジー・マーティネリ (Lyndsy Fonseca) “L&L Automat”ウェイトレス
レイ・クルゼミンスキー (Kyle Bornheimer) SSRエージェント
リート・ブラニス (James Frain) 武器を買いに来る
サーシャ・デミドフ (James Landry Hebert) ペギーを殺しに来る
コリーン・オブライエン (Ashley Hinshaw) 工場勤務、ペギーのルームメイト
マイルズ・ヴァン・アート (James Urbaniak) ロクソン社
スパイダー・レイモンド (Andre Royo) 高級クラブ”ラ・マルティニーグ”
ローズ (Lesley Boone) ベル社・交換士
ウェブスター (Bill Kalmenson) 上院議員
アントン・ヴァンコ (Costa Ronin) スタークインダストリーズ博士
— (Kevin Heffernan) Madison Avenue / 食事にクレーム
— (Tim True) Tipsy Guy
— (Johnny Marques) バーテンダー
— (Jeffrey David Anderson) Short Bouncer / 用心棒
— (Carrick O’Quinn) Tall Bouncer / 用心棒
ヤウチ (Alexander Carroll) SSRエージェント
スティーブ・ロジャース (Chris Evans) キャプテンアメリカ
— (Kai Valerius) ビジネスマン
ルビー (Kirsten Vangsness)