October 19, 2009
第21話 父と娘 Darkness
脚本/Matt Olmstead、Heather Thomason 監督/Lesli Linka Glatter
——————————————————–
カルとジリアンはエロジネーションというアダルトビデオの
制作会社を訪ねる。妻がオルソンが撮影したAVビデオを見るの
が好きで結婚記念日に夫に贈る為に私たち自身の映画を作り
たいと思っていることを語る。上品に撮って欲しいとカルは
要求すると料金次第だという。ストーリー性を持たせたいこと。
ジリアンは3Pがしたいことを語る。ジリアンはオルソンの撮影
したDVDの中でこの作品の子と一緒に3Pしたいと語る。
オルソンは電話をかけるフリをするが、実はこの子はもう仕事
を辞めていると語ると変わりの人物を用意するという。
しかしあくまでこの子が良いとして大金をちらつかせると
取りあえず彼女の電話番号を渡されるのだった。
カルとジリアンはオフィスに戻る。
ジリアンが先ほどの面接で”縛られたい”と語ったことに対して、
願望なのかと問うカル。
二人は家出娘の捜索を頼まれたもので、その娘はアダルトビデオ
に出演していることを知ったのである。
ベンに捜索を頼むが家出は自分達の仕事ではないのだという。
カルはベンに聞いてきた電話番号のメモを渡すと、調べて欲しい
と語る。
そんな中カルのオフィスには娘のエミリーがやってくる。
エミリーはカルに学校の課題に協力することを約束していた
格好だった。課題とは父親の仕事を2日間密着して取材すると
いうものだった。しかしカルは仕事の内容がアダルトビデオに
関連していた為にエミリーに対して別の問題の時にして欲しい
とするが、エミリーはドーキンスさんの件のことは事情を聞い
て知っているとし、ポルノ関連なんでしょと告げる。
私はドーキンスの次女のエイミーとは仲が良かったのだとして
姉のモリーが誘拐されたのでしょと問う。行方不明の少女が
ポルノに出演しているのを見つけたのだという。
私のコーチの娘が消えてパパに調査を依頼してきたなんて
シチュエーションは今回の課題にはうってつけだと語る。
カルはドーキンスと面会する。
DVDを制作しているオルソンと面会したが、モリーの居場所は
知らないようだと告げる。電話も不通になっていて手がかりは
ないという。しかしカルはドーキンスの家では妻も亡くしており
それを思うと協力し探し続けることを約束する。父にとっては
悪夢のことだろうと。
カルはリアとローカーに対してアダルトDVDを調べて何かを
見つけて欲しい事を語る。何かを見つけた方に昇格させるとし、
昇格したら効率の話ばかりするジリアンのことを黙らせて欲しい
と頼む。待遇は副所長で、重労働だがアルバイトの助手をつける
ということ。
それを聞いたローカーとリアは張り合う中、ローカーはリアに
対して後ろから刺すようなことはしないよと語る。リアの同意
するが・・・
カルのオフィスにモリーの知人だというレイシーを呼ぶ。
カルが事情聴取のようなマネをしている為にレイシーは帰ろう
とするが、カルは少し質問させて欲しいと頼む。仕事を始めて
半年間だという彼女は腕を組みながら話をし始めたので”防御”
の姿勢を取ったのだとジリアンはエミリーの解説する。
もう帰るというレイシーに対して仕事の料金は払うとして500ドル
渡すと再び質問を続ける。モリーの写真を見せると、彼女は
キャシディでしょという。私は暴力的な彼氏から逃げていたので
モリーと一緒に住んでいたことがあるのだという。しかし2、3ヶ月
前に引っ越ししてから彼女は消えてしまったのだという。
この業界の子には2種類の子がいるとして、セックス好きか、
虐待されて育った子だという。モリーの子供の頃の話を聞いたこと
があるのかと尋ねると、嫌がっていたとし辛い目に合っていた
に違い無いという。カルは彼女に将来を考えたことはあるか?
と尋ねると、レイシーは余計なお世話だとして研究所から出て
言ってしまう。
ドーキンスからモリーのことを聞く。
誰かに誘拐されたのだという父・ドーキンスに対してモリー自ら
が家出したということはないのか?と問う。何か虐待のような
ことはなかったか尋ねるが、エイミーは私には良い父だったとし、
二人に性的虐待などしていないと語る。カルはその表情を見て
それは信じるが、何かを隠しているとし、”罪の意識”が現れて
いることを告げる。家出するような何かをしたハズだと語る。
——————————————————–
カルはエミリーの元コーチの娘・エイミーの姉・モリーが誘拐
されたということを受けて捜査協力をすることになる。
たまたま見つけたアダルトDVDにモリーが出演していることを
知り消息を探っていく。なんとかモリーのことを見つけるが、
モリーは父親には会いたくないとして拒否していることから、
彼女が家を出て行くことになった何らかのきっかけがあるとして
それが何かを追求していく。
ドーキンス役が現在「アンダー・ザ・ドーム」でも暴れ回って
いるビッグ・ジム役のDean Norris。
その娘のモリー役はNatalie Dreyfussということで、名前を
見れば何処かで聞いたことのある名前だと思う人もいるかと
思うが、映画俳優のRichard Dreyfussの姉のLorin Dreyfussの
娘さんだということだ。
今回はそのモリーの妹はエイミーという名前だったので、
カルの娘のエミリーと名前が似ているので、何が何だか分からなく
なりそうだった。
親子共に何か秘密を持っている。
他人の家庭の事情にはなかなか踏み込みずらいものがあると
思うけど、それを暴いていくということで、なんとも複雑なもの
が有る。
そもそも今回の案件はカルの娘のエミリーが宿題と称して密着
取材の形を取っていたけど、こういう仕事はクライアントとの
守秘義務も存在するので安易にそれを見せるべきものではないと
思うし、知り合いの家族ならば尚更のことだと思うんだけどね。
ネタ的にはカルとジリアンをキスさせたいだけなんじゃないのか
と思う冒頭のシーンを始め、最近影が薄かったローカーとリア
を何とかドラマの中で活かそうとして二人を競わせようとするもの
が有ったけど、競っている姿はまるでなく、勝敗がなにを持って
決定したのかもまるで謎のまま。決して悪くはないのだけど、
やはりどちらが優秀な能力を持っているのかは、ある程度視聴者
にも提示する形で納得感を見せて欲しかった。
カルがどちらか一人を昇格させると言った直後、互いに牽制し合う
様子は楽しかったし、リアがローカーにボディタッチしながら
会話することに対して「政治家のタッチ」だろうとして、”相手に
間違えていることを伝えながら説得する仕草だ”としていたけど、そんな
コミュニケーションは異種間では常に存在するものがある仕草だ
と思う。名前を変えれば「キャバ嬢のタッチ」として客から金を引き出す
為の仕草でもあるのだろうし、相手に好意を寄せることを知らせる
意味でのふれあいのような感じ。
また二人はカルには何か裏の意図があるのではないかとして対抗
策を考えていくことになる。それこそまさにカルの作戦だった
のだろうか。
二人はバーで飲みながら「ウソ当てゲーム」をしようとしていた
けど、表情を読む能力も恋愛が絡むと判断が間違えることがある
ということは、これまでカルが冷静さを失わせることでも描かれて
いるのでなんとなくその意図は伝わってくるところが有った。
リアの場合
クイズ1)
「ベッド脇に銃」「年が2倍離れた人と寝たのは18歳」「子猫が滑り
台で遊んでいるビデオが好き」
クイズ2)
「転職で変わった」「マスタードが好き」「話、寝る時は大抵裸」。
ローカーの場合
クイズ1)
「シャワーで(ビリー・ジョエルの曲を)歌う」「いつの間にか友達
に彼女を取られた」「今、君にキスをしたい。」
勝敗が決する前に二人が素直な気持ちの時に体の関係に及んだこと
は良かったけど、結局ローカーが勝利したことで二人の関係が
ギクシャクしてしまうとなると本末転倒になる。
そのことがきっかけで別れるとなると「カシミアマフィア」のミア・
メーソンと同僚の男性の関係をそっくりそのまま描いたような展開
だな。
さて事件は父親が隠していたものは、妻の死は結果的に、娘の
モリーの記憶とは別の事実として存在していて、娘は夫婦げんかの末に
階段から父が突き落としたことによるものだと感じて居るが実際にはモリーが
オモチャを片付けることを怠った為だった。夫婦げんかをしていた
際に、モリーは何度も同じテレビアニメを見ていてその中の
描写を真似ていた事情がある。モリーのオモチャで足を滑らせ
首の骨を折ったというのがことの真相だった。
一方モリーが隠していたのは、家出中にAVに出演しHIV陽性に引っかか
ったというものだった。彼女がしきりにやり直したいとしていた
ことも分かるものがある。
HIVを移した男優は医者と結託して陰性だとする証拠をねつ造して
いたのか、それとも医者による単独のものなのか分からないけど、
どっちにしてもAV俳優にはHIVの問題は恐いだろうね。
・Brand New Day
Performed by Ryan Star
カル・ライトマン (Tim Roth) 心理学者・ライトマン・グループ
ジリアン・フォスター (Kelli Williams) 心理学者、
リア・トーレス (Monica Raymund) 24歳、カルの部下
イーライ・ローカ― (Brendan Hines) カルの部下
エミリー・ライトマン (Hayley McFarland) カルとゾーイの娘
ベン・レイノルズ (Mekhi Phifer) FBI捜査官
ドーキンス (Dean Norris) モリーとエイミーの父
フェンティス (Marcus Giamatti) HIV陽性の男優
オルソン (Patrick Fischler) AV制作メーカー
ラリー (Jon Sklaroff) ジャンキーの館の主
モリー (Natalie Dreyfuss) 長女・18歳
エイミー (Haley Ramm) モリーの妹・16歳
Dr.ブレイク (Jos Viramontes) 不正に診断書を出す
レイシー (Tiffany Hines) AV嬢・モリーの同僚
— (Mark Correy) Lightman Group Tech
アンナ (Jennifer Marsala) ライトマン研究所スタッフ
— (Jahnna Lee Randall) Bunny Paige
— (Jade Lane) Party Girl