ライ・トゥ・ミー 嘘は真実を語る Lie to me シーズン3 第2話 パラサイト・マザー The Royal We

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October 4, 2010
第2話 パラサイト・マザー The Royal We

脚本/David Ehrman 監督/Michael Zinberg
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カルは朝4時までパソコンで執筆活動をしていたが、まるで
書くことが出来ずにいた。トーストを焼くが思いっきり焦がした
為に警報装置が鳴り、エミリーが騒々しいとして起きてくる。
気を取られて忘れていたと語ると、エイミーは父のパソコンを
覗く。”イヌワシがヤギを崖から落とす動画”にそんな魅力がある
のかと問うと、スペインの一部でしか見られないものだという。
執筆活動は進んでいるのかと問われ、何も書けないことを告げ
ると、取りあえず文章をかけば良いのだと語る。するとカルは
“私はライトマン(光の男)”と書くと、代筆を頼んだらと言われる。

オフィスでもパソコンに向かい執筆活動をしていると新しく
助手として雇ったサラが資料を持ってくる。
カルは資料は要らないとして頭の中に全て入って居ると語ると
サラをローカーのオフィスに連れて行き、ローカーのデスクの
上の荷物を全てぶちまけると、ここに座ってディスプレイの
赤い点のテストをしているよう告げる。
そんな中、ジリアンが女性・キュンディスを連れてやってくる。
カルは新しいスタッフはスパイに雇ったのかと問うが、
ジリアンはサラとチャールズは助手だと語る。前作の方が売れて
ライトマン研究所が設立出来たが今回の本はまだ全然書けてい
ないという。

カルはジリアンが逢っていた女性と何をしようとしているのか
調べる為にジリアンの予定表をパソコン上で見ようとするが
見られなかった。アンナに対してジリアンの予定表を出せと
告げるが、アンナはハッキングさせるのかとして断るという。
それならばクビだというと、アンナはすぐにジリアンの予定表
を表示させる。

ローカーがコーヒーを買って戻ってくるとサラが彼のデスク
を占領しているのを知る。カルからの命令だと語る。

カルはミスコン決勝戦の会場にいく。
ミーガン・クロスとローラ・クロスは舞台上で練習。
そんな中カルに対してトーマス・フレッチャーが声を掛けて
くる。関係者以外は立ち入り禁止だと語る。トーマスから
追い出されそうになるカルだが、そこにキャンディスとジリアン
がやってきて、彼らは博士でミスコン出場者の整形とか薬物
の有無の調査を依頼したのだと語る。
ジリアンは勝手に私の予定表を見たわねとカルに語ると、
これは私一人で十分に出来る仕事だと語る。カルはこれって
誰かの”見せ物”なのか?と問うと、キャンディスたちを憤怒させ
てしまう。ジリアンはだからあなたを連れて来たくなかったと
呟く。

カルは舞台にいた少女・ミーガンは昨日オレに助けを求めて
きた事を語る。彼女は故意にドレスに飲み物をこぼしている
という。プレッシャーのせいだろうというキャンディスに
対してカルは「蹄の音ならばシマウマではなく馬だと思え」と
語る。とにかく問題だという。

リアはローカーがカルのオフィスにいるのを知り何をしている
のかと問う。職探しをしているのだというが、博士のパソコン
を使ってやるのかと問う。ローカーはリアに対して博士の
執筆している本の一行目は「私はライトマン(光の男)」だ
としてバカにするが、リアは面と向かって発言する勇気も
無いクセにパソコンを盗み見しているだけだと語る。これは
復讐だと語ると惨め過ぎるとリア。

カルとジリアンは会場にいくと、ローラとミーガンに対して
予備面接だと語る。二人が全く同じ格好をしているのを知り
彼女が母のマネをしているのか、母親が娘のマネをしている
のかと問う。表情を読むカルはあなたから怒りと恐怖が見て
とれると語る。カルはミーガンに対して自殺を考えたこと
は有るかと問うと有るわけ無いというローラ。しかしミーガン
の顔はイエスと言っていると告げる。またカルはミーガンは
肩に何かを隠している事を告げると、誰かに触られたのだろう
と問う。するとドレスの下からは痛々しいアザが出てくる。
一体誰にやられたのかと問うとミーガンは、トーマス・
フレッチャーだという。彼にイタズラされたと語ると、
トーマスはそんな事はしていないという。トーマスは本当の
ことを言ってくれと語る中、カルはミーガンに対して、
君の告白は重大なものだとして理解しているかと問う。

カルはシャロンを呼び出す。
これは児童福祉委員に電話すべきことだという彼女。
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カルは2年前に契約した本の出版・執筆に関して、なんとか
頭の中に入って居ることを文章化しようとしていたが、なかなか
言葉として出てこず、タイピングも進まない。
そんな状況の中、カルはジリアンが連れてきた依頼人の事が
気になり彼女のスケジュールを調べて先回りすると、そこでは
ミスコンが行われていることが分かる。コンテスト前の少女と
親が優勝に賭けて必死になっている姿を見てカルは違和感を
覚える。そしてその中にいた少女の一人・ミーガンの態度に
特異なものを感じて視線を向けていく。

大規模な事件よりもこういう事件の方がドラマとしては見やすい。
銀行強盗事件をシーズン3-1に持って来たことで、ドラマの視聴者
も完全に離れてしまったと思うけど、折角FBIの規模から縮小して
所轄刑事と組むようになったのだから、街の中の小さな事件の
トラブルなり家庭トラブルに関するエピソードを描いていけば
良いのにね。でもこのおっさん(コラっ)のカルはイギリス人で
プライドも高そうなので、そういうのを認めないんだろうね。

依頼はなんとミスコンの整形の有無やドラッグを調査するというもの。
顔を整形していると筋肉の動きで分かるものなのだろうか。
単純に整形外科医を連れて来て調べさせた方が良いのではないか
と思うところも有るけど、まぁ総合的に見ればジリアンを雇うのが
ベストなのかな。
ちまたで言われている整形大国の韓国のミスコンなどで調査したら
どんな結果が出るのだろうか。

ミーガンと母・ローラの関係を見ていると、日本でもよく見られる
娘を芸能界入りさせることに必死なステージママたちの姿の光景が
目に浮かぶ。エンターテイメント大国のアメリカではもっと熾烈
な争いが有るのだろう。

ミーガンが一体何をしたいのか。
正直カルでなくても、彼女がミスコンに出たくないという意図も
分かるものが有るし、母親が自分と全く同様の格好をさせている
姿を見ると、自分のセンスの元で自分の夢を娘に押しつけていると
いう構図は想像に難くない。
ミーガンは母の日記を見て復讐するという行動に出たのかも知れない
が、途中でトーマスが母親から引き離すという行動を見ると、
ミーガンにとって母親の苦痛を見るのを楽しみにしている反面、
自分の元から離れようとすることも許さないとする関係が出来上がっ
てしまっているのかな。

人格形成が行われる年齢に自我を押さえつけられることによって、
自傷に走っていたり、徐々に内面には表の顔には現れない人格が
育ってしまうという恐ろしい状態が描かれた。

去年のコンテスト映像を見てコンテストで負けたのに笑っている
ミーガンの姿。倒れ方の練習をしているであろう手慣れた姿に
対して、敗北者故の勝利を口にし、

「人格障害は どうやって作られると思う?批判ばかりして、愛情を
与えないんだよ。」

と語る姿が有ったけど、その言葉がそのまんまカルとローカーの
関係に当てはまってしまうところがなんとも言えないね。
ローカーも今回、カルに対して不満を言えずリアからバカにされる
光景が有ったけど、ローカーはそれなりに今の状況を選択出来る状況
に有るし、復讐と称してペンを奪い、論文の一文を見てせせら笑う
という小さいことに喜びを見出してはガス抜きしている姿が有った。

ローカーが最後に国防総省に応募したということで、カルの前の職場
で働こうとしている姿が有るけど、ローカーにとってはカルを
越える為に同じ道を敢えて選んだということなのだろうか。
尊敬している相手であり、憎むべき相手。この二人はなかなか複雑な
感情が入り交じり、リアがローカーを辞めさせない為に、
カルがローカーの席を取り上げたのは、ローカーが長けている
「群集心理に強くて頼れるので、現場に寄越そうとしたのだ」
としていたけど、何処までそれが本当のところなんだろうかね。

カルと出会うことで大きな過ちを犯す前に止められたというところは
良かったと思う。

しかしまさにドラマでは少女たちが右に倣えとばかりにミーガン
の行動をマネしていたけど、他人を虐めて苦痛を与えることで
そういうところでガス抜きするという行動はどんな人間にも
見られるものなのかな。

血祭りに上げられてしまったのは、ディーディーの父親・トーマス。
トーマス役を演じていたBrent Sextonは、最近まで地上波フジテレビ
で放送していた「Life 真実へのパズル」でチャーリーの元相棒役
ロバート(ボブ)を演じていた。

全てはカルが想像通りの行動を取っていくことで、トーマスの
潔白を上手く証明していたし、自殺しようとするミーガンのことを
止めることが出来た。その過程でカルは自分の母が自殺したこと
を話していた。
母親に最大のダメージを与える方法は自分の存在を無くすことだ
と考えるミーガン。しかしカルは自分の実体験を元に、
「冷たく聞こえるかもしれないが、君が飛び降りても暫くすれば
必ず母親は立ち直り、前に進む」と語り、それならば・・・という
ことでカルが入れ知恵した格好で、コンテストに出場させたの
だろうけど、この母親は娘の態度に対して、どれだけ気が付いて
いたんだろうね。途中でその行動がおかしいとは思わなかったの
だろうか?

カルとエミリーの関係は相変わらず微笑ましい。
「私もパパが自殺したら許さない」という彼女。
最近アメリカの尊厳死の女性が世間を賑わせているけど、
カルの母も病気だったみたいだ。
ジリアンはそういうカルの内々の話を聞きたがっていたのだ
ろうか。

・Brand New Day
Performed by Ryan Star

カル・ライトマン (Tim Roth) 心理学者・ライトマン・グループ
ジリアン・フォスター (Kelli Williams) 心理学者、
リア・トーレス (Monica Raymund) 24歳、カルの部下
イーライ・ローカ― (Brendan Hines) カルの部下
エミリー・ライトマン (Hayley McFarland) カルとゾーイの娘

シャロン・ワロウスキー (Monique Gabriela Curnen) 捜査官

ローラ・クロス (Katherine LaNasa) ミーガンの母
ミーガン・クロス (Adelaide Clemens) 16歳の少女、ミス・コネティカット
トーマス・フレッチャー (Brent Sexton) ディーディーの父
キャンディス・マキャリスター (Sherri Saum) コンテスト主催者
サラ・ラング (Shoshannah Stern) 社会心理学
チャールズ (Fahim Anwar) 行動科学
アンナ (Jennifer Marsala) ライトマン研究所のスタッフ
カーター (Mark Doerr) ナンシーの夫
ナンシー (Kate Orsini) トーマスを殴る
ディーデー・フレッチャー (Daniela Bobadilla) トーマスの娘
アシュリー (Mariah Buzolin) 被害を訴える少女
— (Jennifer Josy) Miss Virginia
— (Tina Lorraine) Pageant Mom
Ms.アリゾナ (Zoe Portanova)
ジェシカ・ニールセン (Bre Tiesi) Ms.オレゴン

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