第20話 70年代ノスタルジア That ’70s Show
脚本/David Amann
監督/Kevin Hooks, John Terlesky
【ストーリー】
1978年と書かれたビルの解体作業。建築現場で作業員(Eme
Ikwuakor)がコンクリートの床をドリルであけて破片を取り
除いていると骨が見つかる。
リックとケイトは今日の朝ご飯の分担について語り合う。
ケイトはコーヒー、リックはオムレツを作るという。
するとそこにマーサがやってくると発表することがあるという。
母にフラワーアレンジメントを頼んだというリック。
“ザお前たち”って感じのフラワーアレンジメントだとして、
「愛のトンネル」・・花のアーチで祭壇まで歩くのだという。
そして花で作った二人の肖像画。これじゃ豪華すぎるよと
リック。先日までニッキー・ヒートの氷の像とかウィーン少年
合唱団、アクロバット飛行隊を呼ぼうと言っていたという。
少し華やかにしたいだけだけというマーサ。単なる客の一人で
居ろって事なのかと。
現場へ向かう。
リックはシンプルなフラワーアレンジメントを頼んだのに
頼んだオレがバカだったという。頼めることをお願いしま
しょうとケイト。お母さんが暴走しても大惨事にならないこ
とを。
エスポは解体前で資源回収している時に作業員が遺体を発見。
コンクリートに埋まっていたとライアン。死因は?というケイト
に対してラニはまだ分からないが殺されたのはコンクリートが
施工した1978年だという。カーター大統領時代のコンクリート
詰めかとケイト。被害者は30代前でかなりのオシャレ、水色の
スーツを着ていたというラニ。ティスコに合いそうねと。
ライアンはビルの所有者を調べるという。エスポはコンクリ
ート工事した業者もと。リックは遺体を見て誰だか分かった!!
と語る。
「年は30代、ピンキーリップ、パネライの腕時計をつけて78
年に謎の失踪をしたと言ったら?」
ケイトはヴィンス・ビアンキ(Warren Paul)だという。
ピアンキファミリーのトップよねとラニ。当時最も力が有り
恐れられていたこと。マフィアのボスなのにある日突然
ジミー・ホッファみたいに消えたとリック。30年以上ここで
眠っていたのよとラニ。
ボイル捜査官(Richard Portnow)は、当時のマフィアの関係図
と当時の顔写真をホワイトボードに張り出す。
ヴィンスの生前の姿の写真。当時必死に追っていたという
ボイル。1978年7月30日に何者かに消されたのだという。
ライアンはこんな大事な事件なのにゲイツ警部はテロ対策セ
ミナーで居ないという。他のマフィアの仕業なのか?とケイト。
怪しいのはマイケル・マルカーノ”ブレードのカルカーノ”
(Larry Joshua)とルイス・マネリ “毒舌マネリ”(Gregory Bach)
。両者とも縄張りを狙っているという。ヴィンスファミリー内
にも敵がいた。ヴィンスが信頼していたフランク・ルッソ
(Ray Abruzzo)。ヴィンスの失踪後は彼がボスになったとし
フランクは失踪直前にヴィンスに会っていること。”ジーノ”
というレストランで一緒に飯を取っていた居た。その時の写真
をオーナーが撮影したという。ヴィンス最後の写真だという。
フランクは彼は自宅に送りその後は見ていないと言っていると
のこと。ホントのフランクがヴィンスを夜の街に誘い見つか
らない場所で殺した。でも証拠が無いという。ヴィンスの服は
写真では黒だが水色だったこと。レストラン後に何処かに言っ
てるのだろうと。フランクは嘘をついているという。
・フランク邸へ
話を聞きに行く。失踪した日のことを教えてくれというと、
あなたは彼が死んだ後にマフィアのトップになったでしょと。
もう足を洗って堅気の商売をしているというと、妻のマリー
・ルッソ (Gina Hecht)は偉そうに言っているがファミリー
から追い出されて仕方なくやっているだけだという。400平米
の土地があるだろうというが、ペントハウスじゃないという妻。
ジーノでは何が有ったのか?とケイト。ヴィンスと飯を食べて
話しただけで彼はそろそろ落ち着きたいと言っていたという。
マフィアのボスは家庭がある方が良いとし食後は行っていない
という。死んだ時の服がレストランに居た時と違うのだとすると
出かけるようなことを言ってなかったか?と問う。すると
ハロルド・レオーネ(Jon Polito)に聞けという。ヴィンス
が何でも相談していたアドバイザーだと。
■事件
1978年建築した老朽化したビルが解体される際に遺体が発見
される。一体誰の遺体なのか。身元を示すものが何一つなく
骨からすれば30代で、おしゃれな格好をしているというラニの
所見。それを聞いたリックは78年に失踪したマフィアのボス
のヴィンス・ビアンキではないかと語る。手にはピンキー・
リンク、そしてパネライの腕時計をしていて78年に失踪して
いたこと。当時を知る捜査官・ボイトの協力の元、当時の
容疑者を一人ずつ当たっていく。
■感想
タイトルが示す通り同名シットコムドラマ「That ’70s Show」
をネタにしたドラマ。
コスプレ大会みたいな状態になってそれはそれで楽しいもの
だし、過去のコールドケースっぽい事件の時計の針が進む
という件では決して悪くないものがあるかな。
先日のテレ東「HAWAII FIVE-O」のS6のエピソードの中で
ダノの妹がハワイに研修に来た時のことが思い出されるな。
あのドラマの中で二人は最後に映画「トランザム7000」
(Smokey and the Bandit)を見て幼い頃からのウィリアムズ家
伝統的な事に触れるのを思い出す。
このドラマではマフィア同士の抗争の話だった為に、
「ゴッドファーザー」が引き合いにだされたり、
70年代を勉強する為にエスポは「スヌーキー・ワッツとレイ
・プライス」の刑事のドキュメンタリーを見たりする。
元々はリックとケイトが結婚式の飾り付けに関して
マーサに頼むけど過剰に装飾しようとして馬鹿なことばかり
口にしている彼女の流れと比較すべき流れがあるのだろう
けど、マーサが上手いこと70年代を再現してしまったことも
有って株を上げてしまう格好だった。
そしてゲイツもまた70年代の人なのか、踊りに来たとして
店にやってくるところが笑える。
■70年代の刑事は言葉が荒かった?
ライアンが「スヌーキー・ワッツとレイ・プライス」の
ドキュメンタリーを見て良い時代だとし刑事は野蛮だった
ことを口にしていた。
その後ケイトはもの凄く強い口調になっていて、
「12分署だ、レッツブギー」
「失敗したら殺すから」
と派手に分署を70年代に施したワンシーンは口調が凄かった
し、
ヴィンスの遺体を見るまで犯人のことは言わないというハロ
ルドの主張がある中、検視局のラニの元に行く際に、
リックは
「あそこなら遺体がある、ヴィンスに似た遺体も・・」
「黙りなカワイイ子猫ちゃん」
そんなリックもラニがそんな70年代の変装には関わりたくない
とした際
「ダメやって!」
と強く押していた。
・病的悲嘆っていう症状
ハロルドは病的悲嘆っていう症状を患い78年に親友ヴィンス
が失踪して今も立ち直れず今も70年代だと思っている状況と
のこと。こういう病気は本当にあるのだろうか?
まぁ「クリミナル・マインド」辺りをみると、マニアとは
別にたまにそういう人居るけど(笑)
■コスプレショー
そもそもこの時代あだ名をつけていた人が多いよね。
マフィアもそうなら刑事も色々とあだ名がついていたん
だろうね。
「太陽にほえろ!」を見てもみんなあだ名がある。
リックは元々警部役になっていた。
これはハロルドが勝手に間違えただけだけどね。
ゲイツが予定外に戻って来た際に部屋にキャッスル警部と
書かれたプレートが有って気まずそうにしていた。
ケイトの方が新人警察官みたいな感じだったのかな。
ハロルドは彼女を見て良い尻している、ウーマン・リブなら
云々と語っていた。
アレクシスはニューヨークに夢見る家出少女役として
なんだか凄い布の薄い服を着ていた。
スヌーキー・ワッツ役にはエスポ。
レイ・プライス役にはライアン。
ラニはまた赤いドレス着て凄い格好をしていた。
ライアンも目を奪われていたけどやはりエスポが一番反応して
いた?
・ゲイツの怒り
最近リックとゲイツって仲良くなっていたのに結局また
嫌われてしまった。あのゲイツの人形を壊した時からヤバイ
信号が鳴っていたのか。手裏剣をゲイツに向けて投げてしま
ったのが不味かったか。
「分署が何故「刑事コジャック」みたいになっているの?」
「どうしてサーカスみたいな格好をしているのか?」
後々処分するとか何とか言っていたけど大丈夫かな。
■捜査
アリバイと写真が全てだった。
写真くらい気がつくだろうにね。
被害者が当時水色のスーツを着て行くときにはディスコに
行っていたこと。
ハロルドが言っていたグリタラティというクラブを再現。
既に自分たちが作るまでもなくその店は70年代風の店として
盛況だった。
しかしまぁ今回は検視官室とか分署だけを改装していたけど
正直そこまで行く道で既にここは70年代ではないって
分かるだろうしね。
グリタラティでヴィンスはプロポーズをしようとしていた。
店の持ち主はライバルのフランク・ルッソだった。
しかしフランクを殺そうとしたハロルドは記憶が戻っていた。
水色のスーツというだけでハロルドは時が戻っていたようだ
った。
結果として見ると殺したのはフランクではなく彼の妹で
現在のハロルドの妻・マリー。
当時ゲイだったハロルドとヴィンス。二人は別れてヴィンス
はマフィアファミリーの合併をしようとしていた。
マリーにプロポーズしようとするも残念ながらヴィンスは
ハロルドのことが忘れられず断った為にマリーはプライド
を傷つけられて殺した様子。
問題なのは現在の世界に於いてハロルドを殺そうとして
警察署内まで刺客を送ってきたことか。
自ら墓穴を掘った形になってしまった。
しかし前回の忍者に任せれば証拠無しに始末出来ましたよ。
■使用された曲
・Castle Theme Song
Written by Robert Duncan
・Last Dance by Donna Summer
・A Fifth of Beethoven by Walter Murphy
・Get Up And Boogie (That’S Right) by Silver Convention
・Let the Music Take You High by Bob McGilpin
■出演者
リチャード(リック)・キャッスル (Nathan Fillion) 作家
キャサリン(ケイト)・ベケット (Stana Katic) NY市警12分署殺人
マーサ・ロジャーズ (Susan Sullivan) キャッスルの母親。女優
アレクシス・キャッスル (Molly C. Quinn) キャッスルの一人娘
ハヴィエル・エスポジート (Jon Huertas) ベケットのチーム
ケヴィン・ライアン (Seamus Dever) ベケットのチーム
ラニ・パリッシュ (Tamala Jones) 検視官
ヴィクトリア・ゲイツ (Penny Johnson Jerald) 主任・警部
トーリー・エリス (Maya Stojan) 分析官
ハロルド・レオーネ …… ヴィンスの友人、アドバイザー
フランク・ルッソ …… ヴィンスファミリー内の敵
マリー・ルッソ …… フランクの妻、高飛車
ミルト・ボイル …… 70年代をよく知る刑事
マイケル・マルカーノ …… カルカーノファミリーボス”ブレードのカルカーノ”
ロバート・デッカー …… 殺し屋、ハロルド暗殺未遂
イヴォンヌ …… ハロルドの面倒をみる女性
ルイス・マネリ …… “毒舌マネリ”
ディアナ・マネリ …… ルイスの妻
スヌーキー・ワッツ …… 70年代の犯罪捜査班
リノ …… 俳優・脚本を書いてリックが取り調べ
レイ・プライス …… 70年代の犯罪捜査班・相棒
ヴィンス・ビアンキ …… ビアンキファミリーのボス