November 3, 2011
第8話 ハイウェイの死体 The Bump in the Road
脚本/Keith Foglesong
監督/Dwight H. Little
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ブースは赤ちゃんのクリスティンを抱く。
今オレに向かってウィンクしたぞというと、ブレナンは目にゴミ
が入っただけでしょという。生後6週間では意思決定できるまで
脳が発達していないという。しかしブースは君に似て賢いし
おれに夢中だと語る。ブレナンはブースに買い物リストを渡して
買って来て欲しいものを求める。殆どがオーガニック性のもの
だった。ジェファソニアンの託児所をアメリカでもトップクラス
なので心配する必要はないと語る。今日からブレナンも職場
復帰だして赤ちゃんを抱っこしていく。逢いたくなったら託児所
はラボのすぐ隣なので逢いに行けば良いというブース。
ブレナンはクリスティンを見て私に今ウィンクした!と語る。
シェリルとウォルター夫婦、そして娘のアシュリーはキャンプ
場にいく為にハイウェイを走っていた。車の上には大量の荷物
を積んでいた。キャンプ場には8時までに入らなければならない
のだというウォルター。娘はモーテルならば有料テレビやwi-fi
にもつなげるのに・・と告げる。しかしウォルターは目的は
自然と一つになることだと言うと娘は、人は文明を求めて森に
出たんじゃないのかと皮肉る。
そんな中、彼らの車は何かを轢いて車の上に積んでいた大量の
荷物を散乱させる。回収する為に車を駐める中、轢いたもの
は動物か何かかと思われた。オポッサムではないかとするが、
人の足があるのを見て悲鳴を挙げる。
ダイナーに居るフィンとカミール。
フィンはカミールが色々と計らってくれていることに改めて
感謝する。フィンの元にリリーという金髪美女がやってくる
が、フィンは仕事が有るとしてデートの誘いを断る。来週ならば
ということで相手を引き取らせるが・・・
カミールはそんなフィンを見て、優しそうだし綺麗な子じゃない
のかとし、勉強ばかりでなくデートもすることも必要だと語る。
そんなカミールの元にメールが届き、ハイウェイで遺体が発見
されたと語る。
ハイウェイの現場では遺体を回収するが、フライ返しで回収する
のを見てブースはまるでパンケーキだという。カミールは組織が
押しつぶされていて乾いて道にへばりついているのだという。
大腿骨頭の大きさからして女性の遺体だというブレナン。
カミールはブレナンに対して仕事の復帰初日はどうか?と問い、
赤ちゃんを託児所に預けるのは寂しいのではないかと問う。
私は託児所を信頼している事を告げ、託児所の室長は小児心理学
の博士号を取得しているという。また雇う条件に、30分毎に
クリスティンの写真を送ってもらうことにしたのだと語る。
遺体はひき逃げ事故なのか。
しかしブレナンは遺体は頭蓋骨がないこと。椎体から椎間板が
分離していること。放置前から頭部は切り離されていたものだとし
て、殺人であることを示唆する。遺体の切り口をフィンに送り
凶器を特定してもらうというが、ブレナンは思わず託児所に
遺体の写真をメールしてしまう。
ラボではフィンとホッジンズが運ばれて来た遺体を調べていた。
刃物のような跡はないこと。ちぎれたのだろうというフィン。
しかしホッジンズは骨に爪跡のようなものが有るとし、動物に
よる引っ掻き傷なのかと問う。フィンは擦り傷状のものが付着
していてかなりの距離を引きずられたであろうことを語る。
ブレナンがやってくると、フィンは腓骨の長さから被害者の身長
は154cm~161cmで有り、細身の体格で54kgくらいだという。
ホッジンズは遺体に顔を近づけて臭いを嗅いでいた。
ブレナンたちは一体何をしているのかと感じる中、ディーゼル燃料
の臭いがするという。フィンはセミトレーラーだろうと告げる。
ショーがブースの元に。
ブースはブレナンに頼まれた買い物をしようとして出かけようと
していたが、ショーから事件捜査に関する進捗状況を報告される。
被害者はトレーラーによって引きずられたこと。現場の1km先には
重量計測所が有り、1.6km手前にも同様に車両メーターが埋まって
いるので、それで体重さからトレーラーを特定出来るだろうという。
そしてそれを既に特定して、フィールズマーケットという店の
トレーラーだったこと。全車両にGPSが搭載されていて、該当する
車両はアラン・ベイツが運転するもので、ボルティモアに在住して
いる人物だという。
一方アンジェラとホッジンズは遺体のブラジャーの中から複数の
紙が出ていることが分かる。しかし色あせてしまっていて何の紙
なのか分からないという。ホッジンズは普通下着の中に紙など
隠すハズがないとして機密情報だと語る。アンジェラは政府の
陰謀だというのかと呆れる。1963年ソ連の原子力艦隊の位置は
ハンチング帽に縫い込まれていたんだという。アンジェラは
ビデオスペクトルコンパレーターを使って読み取るとのこと。
すると何らかの”印”が写っていた。これはクーポン券のUPCコード
だという彼女は、「テロリストがタピオカプリン市場を奪って
アメリカを潰す気よ」と語るとホッジンズは「バカにしているだろ」
と白い目で見る。
フィンは遺体を修復して死因を調べている中、カミールは毒物検査
をしているという。フィンは遺体の骨の組み立てをする中、ミシェル
がカミールのラボに顔を出す。鍵を忘れていたのを届けてきた
という彼女。そんな中フィンはミシェルを見て一目で気に入る。
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出産後6週間していよいよブレナンは現場に復帰する。
最初に担当する事件はハイウェイで引きずられてペシャンコに
なった女性の遺体だった。しかしブレナンがもっとも気にしてい
るのは仕事をしている間に、娘のクリスティンを安全に面倒を
見てくれる託児所の環境だった。仕事と育児は両立出来ると
いうブレナンだが、彼女は育児環境を求める為に色々と選別して
優秀な小児心理学医を持つヌーナンを雇うが・・・
ネタとしてはブレナンが育児をする中で、赤ちゃんとのふれあいを
通して母性を感じて少なからず、ロボット化している彼女の中にも
感情の中に新たな芽生えというものを感じさせていく流れがあるようだ。
子供の年齢によって違いは有るけど、娘を持つ親としては多かれ少な
かれ心配する構図が有る。
カミールのエピソードを通して思春期の娘・ミシェルがフィンとの
間に信頼関係を結んでいくことに複雑な心情で見守っていくことに
なる。フィンのことをラボに受け入れた時のカミールの態度とは
別に、いざ自分の娘と付き合うことになると、途端に言っていること
とやっている事が変わってしまうというところが有るね。
そういうところを見て、人は大人の汚さを感じていくものなのか。
人の価値感はちょっとしたことがきっかけで、変わるという事が
有り、今回の被害者がクーポン券依存症に陥ってしまったことも
またそんな新たな価値感に触れたが故のことなのかも。
価値感の変化はブレナンにとっても訪れており、アンジェラがルール
違反を犯してでもラボの中に赤ちゃんを置いておきたいとする心情
を見て、ブレナンの中でも自分の中に有る厳格なルールというものを
解いていく流れが有るのだろう。
ブレナンとブースがオヤ馬鹿になる姿。
天才とか過去に傷を持つ人とか関係なしに、人間は自分の子を見ると
同じようなリアクションを取るところがまた良い感じだね。
「今、オレにウィンクしたぞ」・・生後6週間で意思決定出来るまで
発達する訳がない・・・「今、私にウィンクしたわ」というブレナン
の言っている事と感じて居ることのギャップがまた面白いところだった。
事件としては相変わらずホッジンズの陰謀論説にアンジェラが
皮肉るところも面白かった。
価値感は出会う人によっても変わっていく。
フィンは南部育ちで都会の言葉は知らないけれど、詩的な言葉は
数多くの場面で語られていた。古いという人もいれば、逆にその
古風さの中に恋愛に対する安堵感を覚えるところが有るのかも。
都会の言葉を覚えていないというフィンは、再度デートの申し込み
をする際、ミシェルは「キス」という形でOKを出した。
そんなフィンがミシェルに伝える価値感は、ブルーグラスという
ミュージックだった。
自分が知っているかどうかで人生を得するものにもソンするものに
もなってしまうものが有る。クーポンがそんな人生を豊かにするもの
の象徴とはいえないけど、その価値をしるものにとっては知らない
人との間には大きな温度差が有るのだろう。
妻がクーポンで小銭を稼ぐ間に夫は高級レストランで愛人と食事を
している。なんとも皮肉な状況に感じた。
結果としては度を超えた価値感が他人を不快に陥らせたことによって
発生した事件だった。ただ殺そうとしたのかどうかの殺意に関して
は立証出来なさそうだけど、ゴミを荒らしていく行為だったり、
レジでの大変さというものを知るものにとっては、彼らの存在が
邪魔になったのかも。
ただ過剰なものが有ったとはいえ、同じ趣味を持つものが集まれる
ことが実は一番良かったりするんじゃないですかね。
それにしてもカミールってよく髪型を変えるね。
ミシェルからはいよいよ「年寄り扱い」。
「年寄りってどうして自分の若い頃のことを忘れてしまうのか?」
と。
■検索用キーワード
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■使用された曲
・Clockin’ Dosey Dough by Ayala Deering Night Wade
・The All Gone by Erik Hubo
・Amora Mia by Library
テンペランス・ブレナン (Emily Deschanel) 骨
シーリー・ブース (David Boreanaz) FBI捜査官
アンジェラ・モンテネグロ (Michaela Conlin) 骨格から似顔絵
ジャック・ホッジンズ (T.J. Thyne) 知識が豊富、実家が金持ち
カミール・サローヤン (Tamara Taylor) 博士、”カム”
キャロリン・ジュリアン (Patricia Belcher) 検事
ランス・スイーツ (John Francis Daley) 心理学博士
ジュネビエーブ・ショー (Tina Majorino) FBI捜査官
フィン・アバーナシー (Luke Kleintank) 天才インターン、未成年の頃暴行
ミシェル・ウェルトン (Tiffany Hines) カミールの娘
デイル・バーブ (David Andriole) アメリカグリの農場
ロンダ・フィッツギボンズ (Missy Doty) バーゲンの女王
クリスタル・ジョーンズ (Mary Pat Gleason) フィールズマーケットレジ
チャド・ファーガス (Mark Saul) フィールズマーケット社員
アラン・ベーテス (Brandon Molale) トラックの運転手
アシュリー・オトン (Jaylen Barron) 娘
シェリル・オトン (Sherida Mulrowe) 妻
ウォルター・オトン (Kelly Perine) 夫
— (Jason Castle) Couponer
— (Maury Morgan) Couponer
— (Jenny Rainwater) Moaning Couponer
Mrs.ヌーナン (Karole Foreman) 託児所・保育士
バーブ (Janelle Inez) 被害者
クスティーン・アンジェラ (Patience Kemper) ブレナンとブースの子
リリー (Jillian Nelson) 大学生、フィンの彼女?
— (Wendy Worthington) Waitress