クリミナル・マインド FBI行動分析課 Criminal Minds シーズン9 第11話 怒りの鉄拳 Bully

リンク広告 テスト




第11話 怒りの鉄拳 Bully

脚本/Virgil Williams
監督/Glenn Kershaw

【ストーリー】

エドワード・レイ・ストークス (Braden Lynch)は埃の被った
鍵付きの箱を開けると中から手足を縛られていたシェリル
(Lindsay Wolf)が出てくる。シェリルは涙して助けを請う中
ストークスは彼女の髪の毛の臭いを嗅ぐ。しかし天井裏で
歩く音が聞こえた為に彼はその音を追いかけていく。
ロッシらFBIチームが突入して銃を捨て投降するよう求める。
ブレイクはあなたの手紙は一通残らず読んだとしあなたは怒り
傷ついていることは分かって居るという。しかしその子は
シェリルであり母親ではないとし傷つけたのは彼女ではない
ことを語る。するとストークスは突然発砲するとブレイクの
腕をかすめる。犯人の発砲と同時にロッシが発砲し犯人を
射殺する。

ロッシはホッチに電話する。リードは2、3cmずれていたら
動脈だった事を告げ今回は運が良かったと。私は防弾体質
なのよとブレイク。そんな彼女にも電話が鳴る。
父・デイモン・ミラー (Tom Bower)からだった。
今私たちは太陽燦々のLAに居るというブレイク。何が有った
のか?何を手伝うのか?と問う。

●移動中の飛行機

ガルシアからカンザスシティで夕べデヴィッド・モリソン
(50歳)がジョギング中に殴り殺されたとし資料は端末に送った
という。JJは惨い殺され方だとし、ロッシは過剰殺傷だと
いう。リードは服を脱がされて女性用下着一つだという。
服と一緒に男もののパンツも有ったこと。性的暴行は検視待ち
だとガルシア。他にも居たらしいとしタブレットに送ったと
いう。トミー・バーンズとメリッサ・ホーソンが1年前に
ホームパーティーの最中に姿を消して殴り殺されていたと
ブレイク。これは一度に二人、被害者は年が若いというリー
ド。女性物の下着は儀式的な行動だけでこの時は服を着た
ままだとJJ。同一犯の根拠は?とモーガン。父の勘だけだとい
うブレイク。カンザスシティ警察の警部だよなというと、
“元ね”と。弟は現役でしょ?というJJ。スコット
(Brennan Elliott)はカンザストティ警察の殺人課に居るが
連絡は父親がしてきたものだという。退職なら正式な協力
要請にならないというロッシ。しかし影響力は健在だという
ホッチ。JJは正式要請を待たないか?というが、モーガンは
もし同一犯ならばどうするかと。父は優秀で勘を外すことは
見た事が無いというブレイク。見る価値はあるというホッチ
は進路の変更だと語る。

●ミズーリ州カンザスシティ

その頃アンダーウッドは注射を打ち、サンドバッグを殴って
いた。

車はホッチ、リード、ブレイク組とロッシ、モーガン、JJ
組に分かれて現場へ。

デヴィッドは小説家でトミーとメリッサは高校生だった。
共に接点は無いしDNAも一致したものはないというリード。
犯行も年が空いているとホッチ。女性用の下着は辱める為?
発見者を驚かせる為のもの。
お父さんは何故同一犯だと思ったのかとリード。
ブレイクはぼんやりしていて話を聞いていなかったとして
ごめんと謝罪。リードは分かるとし懐かしい臭いや音、景色
を見ると昔の思いでや感情が戻るものだという。ボクも実家に
戻るといつもそうだとリード。ホッチはどのくらいだ?と
尋ねるとリードは422日と答えるがブレイクに聞いたんだと
ホッチ。5年だというブレイク。一旦出るとなかなか戻る気が
しないという。

ブレイクの兄・ダニー・ミラーは殉職したんだとし強盗を逮捕
に行く相手が幻覚剤をやっていて相棒共々撃たれたというロッ
シ。何で黙って居たのかとモーガン。言いふらすことでも
ないとJJ。元々ブレイクは家族のことをあまり話さないという
ロッシ。もう25年も前のことだというJJ。俺も父が殉職して
いるのに水くさいというモーガン。お前も父の話をしないだろ
うとロッシは語る。思いは人それぞれだとし怒ることではない
というJJ。

●カンザスシティ警察

スコットに遭うブレイクとホッチ。父からの依頼だという。
警部は何と言っているのか?と問うと協力しろと言っている
が時間の無駄だというスコット。父さんはそう思っていない
というリード。スコットは関係無いとしハッパを買いに
治安の悪い”プロスペクト通り”に居たから殺されたのだとい
う。ホッチは邪魔するつもりはないとし24時間以内に関連が
あるかどうかを調べるという。
デイモンがブレイクの元にやってくる。
久しぶりだなというとホッチにミラーだと挨拶する。娘が
世話になっていると。

ロッシたちは現場に行く。
人気のない場所で誰かを殴り殺すにはもってこいだとロッシ。
経験が有りそうとJJ。デヴィッドは50歳で小説家、年季の
入ったトライアスロンの選手。何故スポーツマンを選んだのか。
初めから狙っていたんだとロッシ。顔見知りということか。
もめ事でも有ったのか。死ぬまで殴るのに生半可な怒りでは
ないと。犯人も相当鍛えられた体ねとJJ。ドラッグもやって
いると。

■事件

LAで事件解決したBAUは、ヴァージニア州クワンティコに
帰ろうとしていた所、ブレイクの元にミズーリ州カンザス
シティに住む父から電話が鳴る。今回発生した事件は
1年前に起きた事件と類似する同一犯によるものだという
父親の勘。
ガルシアからもデヴィッド・モリソン(50歳)の小説家が
ジョギング中に殺されたことを聞く。犯行は過剰暴行で、
被害者を裸にして女性ものの下着を着けて放置するという
もの。更に凄い事に素手で殴り殺したというものだった。
しかし1年前の事件で殺害されたトミー・バーンズと
メリッサ・ホーソンの遺体から女性ものの下着は履かされて
いなかったとされるが・・

■感想

今回はBAUファミリーの家庭の事情が公開されるもの。
その主人公として扱われたのはブレイクの家族だった。
ブレイクのことは多少耳にしていたもののあんまり実家の
ことを聞いたことは無かったよね。
大抵家族の誰かは死を抱えていたりする。ブレイク家はどんな
感じなのか!?

ブレイクの旧姓はミラーでカンザスシティが地元の様だ。
母親の死と兄のダニーの死が有り、ブレイクとしては街から
離れたみたい。スコットによると
「ダニーが死んで家を出て、母が死んだら戻らなくなった」
と語っている。

「一流の言語学者なのに何も言わない。電話、手紙、言葉
を使わない」
として皮肉られてしまったけど、スコットの
中では出来の良い姉を父親が可愛がっていたところがあるの
に反発していたのか。
父親のデイモンは優秀な刑事だったようだ。そしてスコット
も殺人課の刑事として立派にやっている。ただブレイクは
FBI特別捜査官だからね。

ブレイクの家系は刑事の家系みたいだ。
「CSI:NY」のNYPDの殺人課のドン・フラックもそんな家系
だったし、大抵どのドラマでもそういう設定の人物がいる。
ただしブレイクは元々上述した様に言語学者を目指していた。
その流れから何故プロファイラーとなったのかは謎だ。

会話が色々と面白かった。
ブレイクの家庭の事情を知らないモーガンはそんな彼女のこと
を水くさいと語っていたが、モーガンこそ自分の家庭の事情
を話さないじゃないかと思わず突っ込まれている。

リード先生は随分影が薄く、ホッチは「いつから戻っていない
のか」
と尋ねた際に思わずリードに質問されたと勘違いして
答えたけどブレイクに質問していたみたいだ。

■場所

先週もミズリー州セントルイスで遺体事件現場となったけど
今回もまたミズリー州のカンザスシティ。

ネットなんて見るとミズーリ州のセントルイスはあんまり
住むのに適していないことが言われている。
殺人率がアメリカの中でも高いそうだけど・・因みにブレイク
の実家のあるカンザスシティはCowtownとかBBQ Capital of
the Worldと呼ばれているそうで、要するに牛肉の街。
昔肉食の人は怒りっぽくなるので草食が好まれた時代が有った
けどね。今でもそうなのかな。
最後になってその事を話していたよね。

■犯行動機は??

素手で相手を殴り殺したり、首を絞めて窒息させたり
首の骨を折ったり・・とかなり凶悪さを感じる。
素手が凶器の体格の良い軍人とかを相手にすると幾ら
BAUでもガチで対決できそうなのはモーガンだけだよな。

被害者への過剰暴行。そして女物の下着を着けていた
辱めを受けさせる中には何があるのか。

今回の作りはどう見ても「思い出」「過去」がテーマとして
浮かび上がるというのは明らかだった。
大抵は過去にされた仕返しを行うものだけど、学生時代に
起きたいじめはともかく、死亡しているとなればそれはもう
怒りの対象を通り越すのも分かる。

少々ネタバレだけど学生時代のいじめが動機となった事件で
親友が自殺に追い込まれた事に対する復讐心で殺人が発生
していた。いじめていたものたちはそれぞれの人生を送って
いるけど殺してしまったことに対して何の罪悪感も持ってい
ないのだろうか??このドラマでは寧ろ復讐をしている彼
だけが罪悪感を持っていた。

・犯人はすぐに分かる

字幕でみてしまうとBAUの飛行機がミズーリに到着する前に
犯人は判明していた。
今回は過去の映像なんかも中盤から後半にかけて二度、三度
と挿入される。犯人はアンダーウッドだったけど、学生時代
の彼はもの凄く太っていた。それが数年経過していきなり
もの凄いごつい人物に変わっている。
総合格闘のビデオやポルノを多く見ているとされていたけど
復讐の為に体を鍛えたのかな。

■被害者と加害者

事件の背景には4年前にジェファーソン高校で自殺事故が
発生している。死亡したのはライリー・ウィルソン。
車で電柱にぶつかって死亡したがドラッグもアルコールも
服用していない。ただ在籍中に激しい虐めが有ったことが
判明していく。

・デヴィッド・モリソン 50歳

最初に殺されたかと思ったけど実際にはこの前に2人殺害
されていてその関連性があるのではないかということで
FBI/BAUが呼び出された格好だった。

この人は誰か。
最後になって分かるが臨時教師としてこの学校に
2009年5月18日から26日まで雇われただけの小説家ですよ。
もちろんその間にライリーが亡くなったという事情があるの
でしょうが・・

・トミー・バーンズとメリッサ・ホーソン

ホームパーティーの最中に殴り殺された人物。
父親のダリルが再び呼び出されて一年前にも聞かれたことを
もう一度話して欲しいと言われて憤怒していた。
スコットは話を聞いても無駄的立場。FBIの捜査妨害はタイホ
ですよ(笑)
遺体の第一発見者でブレイクが見た限りでは何かを隠して
いるという。
ダリルが隠していたのは二人共裸で殺されていてトミーは
女性ものの下着を履かされていた為にダリルが辱めを隠す
為にいじっていたことが判明する。

要するにこの段階で犯人同一性への疑惑が確信に変わった。

・ルネとギルのパターソン一家

ギルは銀行の支店長、ルネは看護師。
ポップコーンを付くって一緒に映画をみようとして居た所だ
った。二人にはローリーというミズーリ大4年生の娘がいる。

BAUたちはローリーに復讐したかったが彼女は遠いところに
行っている為に両親を殺して悲しみを味わわせるつもりだった
ようだ。

この人たちが殺された時点でジェファーソンハイスクール
のことが共通点として浮かび上がる。

・チャールズ・ゲイツ

ライリーの死が関係している為に生徒だったチャールズに
話を聞きに行った。チャールズはライリーとはよく遊んだ
とするがそこにアンダーウッドが入って来て殺害する。
その際スコットがチャールズから話を聞いていたということ
でスコットが殺されてしまうのではないかと心配したけど
一応殺されずには済んでいた。
要するに明確に復讐する相手は見極めているとのことだった。

・ランス・テイト

この人物がライリー虐めの主犯格だった。パンティー事件も
この人物が手動。トイレの便器に頭を突っ込んだり・・

彼はローリーの恋人だったが、今では最低なヤツだったと語
っている。しかしそんな彼は現在アフガニスタンに駐留して
いて両親はアリゾナに住んでいる。主犯格だけ生きて居ると
いうのも少々解せない感じだ。

・ハロルド・ラムジー教師

彼が襲われかけているところでBAUが気がついて止めに行く
流れが有った。大人はいじめを見ていたのにいじめた本人
を罰することがない。

■犯人像・プロファイル

プロファイルが完成したのはルネとギルが殺害された頃だ
った。

・被害者と人口統計により犯人は10代後半から20代前半の白人
男(Ho)
・怒りを募らせたサディストに手口は行き過ぎた暴力性(Ro)
・被害者は全員ジェファーソン・ハイスクールと接点(Mo)
・かつて犯人も生徒か職員(JJ)
・ドラッグを常習している(Bl)
・薬物に依存と怒りを抱えているなら職場や学校に在籍
し続けるのは無理(mo)
・被害者に激しい暴行と辱めを与えている。復讐の意図(Re)
・犯人は比較的近い過去に辱めを受けトラウマに(Mo)
・恐らく思春期(Ho)
・仕返し(Mo)
・刑務所にいた1年間犯罪が無かった(Ho)
・過去に暴行事件を起こした若い前歴者(JJ)
・最初の犯行は実験的、今は味をしめている(Ro)
・トミーとメリッサは多数の防御創がある(Bl)
・不意打ちで二人を狙うのは難しい(Ro)
・1年で手口を考えた(Mo)
・犯人は体を鍛えている。ジム、スポーツ(Bl)
・犯人は素手で人を殺している(JJ)
・現実感が薄れて凶暴になる(Ho)

■クローズド

結局上述したがハロルド・ラムジー教師を殺害しようとした
ところでBAUが乱入し、そしてスコットの銃を使って殺害
しようとしていたアンダーウッドを止めていた。

アンダーウッドは両親が離婚し母親はそのせいなのかどうか
は分からないが酒気帯び運転で4度も捕まって居る。

スコットが所持していたグロッグナインティーンを奪って
しまったけど素手で殺す事に途中から喜びみたいなものを
感じていたのではないのかな。

■その他

・ブレイクの父の粋な計らい?

父はブレイクとスコットがケンカしているのを仲直りさせる
為に一緒に捜査をさせたがったみたい。共に言い分はある
みたいだったけどね。

ただ流石のブレイクも母や兄の亡くなった病院には行きたが
らなかった。また今回のジェファーソン高校とはライバル校
だったようで・・

・再び家族強調

カンザスシティのブレイクの実家にBAU全員を呼び出し。
ガルシアまで来たのは驚いたけど2時間半でクワンティコから
到着するものなのかな。

■使用された曲

・Criminal Minds Theme
Composed by Mark Mancina by Ha Ha Tonka
・Out of the Fire by Toxic Holocaust
・Precious Stone by J.R. Richards

■出演者

デビッド・ロッシ (Joe Mantegna) BAU創設に携わったベテラン
アーロン・ホッチナー (Thomas Gibson) リーダー
デレク・モーガン (Shemar Moore) 爆弾処理が得意
スペンサー・リード (Matthew Gray Gubler) ドクター
ペネロープ・ガルシア (Kirsten Vangsness) 解析
ジェニファー・ジャロウ (A.J. Cook) BAU
アレックス・ブレイク (Jeanne Tripplehorn) S8新加入、大学教授

デイモン・ミラー (Tom Bower) ブレイクの父、定年、元刑事
スコット・ミラー (Brennan Elliott) カンザストティ警察、ブレイクの弟
ロナルド・ジェームズ・アンダーウッド (Tom Vincent) 犯人
ダリル・バーンズ (Tim True) トミーの父、話を聞く
ローリー・パターソン (Felisha Cooper) ミズーリ大4年生
ギル・パターソン (Simon Vance) ローリーの父
ルネ・パターソン (Kim Genelle) ローリーの母
ハロルド・ラムジー (Jim Garrity) ジェファーソン高校・
Dr.リズ・モントーヤ (Arianna Ortiz) カンザスシティの検視官
チャールズ・ゲイツ (Jake B. Miller) スコットが尋ねた所で殺害
エドワード・レイ・ストークス (Braden Lynch) シェリルを監禁
(Macka Foley) ボクシングジムトレイナー
シェリル (Lindsay Wolf) エドワードに閉じ込められる
ライリー・ウィルソン (Saxon Jones) 高校の頃虐められて自殺
若い頃のロナルドJ.アンダーウッド (Phillip Fallon)

トミー・バーンズ 1年前殺害される
メリッサ・ホーソン 1年前殺害される
デヴィッド・モリソン カンザスシティの夕べ殺害、小説家
ランス・テイト ジェファーソン高校時代にいじめの主犯
モリソン ジェファーソン高校臨時講師
ナディーン・アンダーウッド ジェームズの母、酒気帯びで4度逮捕
グラント・アンダーウッド ナディーンの別れた夫
ダニー・ミラー ブレイクやスコットの兄、殉死

スポンサーリンク
レンタグル大336

シェアする

フォローする

スポンサーリンク
レンタグル大336