第4話 ダーンリー卿 Playing with Fire
脚本/John J. Sakmar
Kerry Lenhart
監督/Fred Gerber
【これまでのあらすじ】
メアリーはジェームズにノックス婦人と上手く行っているか?
と問う。ジェームズはあんな無垢で優しい人を騙すのは気が
引けると語る。彼女に近づけば夫・ノックスの秘密が手に
入れやすいのだという。レイスはクロードに結婚して欲しいと
プロポーズ。イエスイエス!!とクロードは返事をするが・・
赤い騎士との戦いでレイスの消息は死亡したと思われた。
姉のリーザは可哀想なクロードだとして結婚相手も探して
いないと語る。まだ愛するレイスの喪中だと反論する。
求婚者をもてなしているとひけらかしてダーンリー卿を慌て
させるのかとジェームズ。ダーンリー卿は母・レノックスと
共にスコッランド入りしてメアリーのことを見ていた。
確かに素晴らしい女性だが結婚したい本命は別の男の様だと
いう。メアリーはギデオンに対して、もしも私が退位して
すぐにエリザベスが反対派や私の民を刺激したら?その結婚
は無理だとし愛の為でも民をリスクにさせらないという。
カトリーヌはシャルルは悲劇で心が砕かれたとナルシスに
相談する。ナルシスは彼は国王だから叶わない喜びを経験さ
せるのだという。シャルルはビアンカについて来てとし苦痛を
理解してるってことを証明したいという。娘のビアンカが
シャルルに逢ってから帰っていないとシモン卿から言われる。
■ストーリー
●フランス
幼い少年二人は剣を使って遊ぶ。
「フランス国王シャルルの名の元降伏を命じる少年
(Tyler Barish)。断る、国王は残酷で変人、子供の生き血を
吸うという少年(Parker Lauzon)。そんな中倒れている女性
の姿が有った。助けて・・と」
シャルルが連れて去ったのか?。あなたがあの子に差し出した
処女の娘を・・ナルシアは私の責任についてはシモン卿から
散々責められたという。その子と城を抜け出して夜中の森に
連れて行き遺体を見せたのか?船員の死体を・・とカトリーヌ。
娘は国王を恐れて逃げたという。王族は多少のことならば
見逃されるが付き合う相手に死体を見せるなんて・・シャルル
は死体愛好家(ネクロフィリア)という噂が立つ。怪物なんか
じゃない。この宮殿での怪物はゴシップだというカトリーヌ。
●イングランド
ギデオンはエリサベスの元へ。遅刻したことを責めるが娘の
アガサの体調が優れないのだという。乳母を増やしたらどうか
という。あなたは外交官であり女王の有能な相談役だという。
バチカンがカトリック貴族に使節団を送ってバチカンはメア
リーやダーンリー卿と手を結び対抗する気だという。結婚話
はローマにも届いている。イングランドを乗っ取る結婚話だ
と。反乱が始まる前にあなたに鎮圧して欲しいという。精鋭
の兵士を連れてカトリックの貴族がどうなるか教えるという
エリザベス。しかしギデオンは地は十分に流れたこと。敵を
増やして内戦のことよりももっと別の方法を執るべきだとい
う。味方に引き入れるとか?バチカンの計画阻止のために貴族
を抱き込むのだというギデオン。抱き込むことはないとし
私の臣下だというエリザベス。カトリック教徒は教皇を神の
代理人と思っているとし教皇はあなたが嫌いだという。父が
信仰から離れた後イングランドはローマに貢がなくなった
からだという。貴族の私利私欲を煽れば利用出来る。権力を
提供するのだと。まずはマックスフォード卿(Ted Dykstra)
から始めるべきだという。自慢ばかりで退屈だがこの国一番
の領主、カトリックの信頼も厚い。最強の味方になるという
ギデオン。分かったと了承するエリザベス
●スコットランド
メアリーはグリアと食べ物を投げて食べる遊びをしていた。
グリアはそんなメアリーに威厳の欠片もないよわと注意され
るが休日に威厳は良いという。ギデオンの話はもう良いとし
自分を哀れむのは嫌だというメアリー。ダーンリーは?イング
ランドにいるがレディレノックスが連れ戻すとしていること。
今は政治の話は良いとし、ローズとカッスルロイが来るんで
しょ?と。ローラがよくここを懐かしんでいたのが分かるとし
ローズにも楽しい思い出をつくってあげてと。
しかしグリアが今一乗り気ではないのを見てどうしたのか
尋ねる。するとアロイシウスは変わってしまったのだという。
釈放された姿を見たでしょとし一切の目的を失ってしまった
こと。宮廷に居ればきっと何かを見つかるとするが、ベッド
も別々で親密になることもないのだという。話しかけても
心を開かず私と離れて暮らしたいとまで言っているという。
見捨てることなんて出来ないというグリアに疲れているのよ
と。メアリーは独り散歩にいく・・犬を連れて。
■感想
みんな精神的におかしくなっていますね。
そもそもカトリーヌは群を抜いて頭がおかしい人だったけ
ど、旦那も怪しかったし、その血を引く子供たちはみんな
頭がおかしいぞ。
王族に関係する血族の争い、骨肉の争いを演じる本人たちは
良いとしてもそれに関わったばかりに利用される周りの人は
悲惨としか言いようがない。自らの愛がどうとか言っている
けど、そんな愛を受けるような資格はあんたらに無いわ!!
と思わず小一時間。教会なんかで神がどうとか言っているけど
牧師がそもそも悪魔みたいなことばかりしているし神のご加護
なんてあんたらにはないっ。価値観の違いとか信仰の
違いというだけで恐ろしいものがあるんだね。
ドラマに関連してNHKなんかでも当時の情勢とか文化的やり
とりが別番組で放映されるけど当時の食文化に対するイタリア
のフランスへの影響力なんかも取り上げられてカトリーヌが
もたらしたフランスへの文化的影響力なんかも語られている。
今回は二人の人物がキーマンとして登場した。
レイスが生きて居たのはビックリだけど、もう一人ダーンリー
卿の本性みたりとして何者かがメッセージを送ってくる。
「気をつけた方が良い。ダーンリーは英雄になる為に自分で
火をつけた。忠実な見張り番より。」
それが誰なのか・・ですよね。バッシュか!?
■スコットランドサイド
冒頭では休養と称して犬と戯れるメアリーの姿。
グリアから現在のカッスルロイ卿の現状なんかも聞かされ
て夢も希望も失って現在で言う鬱病状態になっている感じ。
いよいよ必要なのはダーンリーだということでメアリーは
彼との結婚を決める。ギデオンのことは愛して居るけど
民の為だと心に蓋をして国の為の結婚をする。
ただしこの結婚はスコットランドの為にはなるけど今の所
ダーンリーには不利な条件を突きつけた。
ダーンリーは共同統治権のことを口にすると、メアリーから
は死んだ時のことをもう考えて居るのかとして指摘されてい
た。自ら野心家だとしていたけど、共同統治権はメアリーを
思ってのことで遺志を引き継ぐためだとしていた。
メアリーは結婚に際して共同統治権は認めない。
ちょっぴり不穏な動きとしては「メアリー女王万歳」と言わ
れる影で、ジェームズが純真無垢なエミリーを騙して
情報を引き出している。ただ騙している訳では無く感情は
芽生えているみたいだけど【不貞行為】はカトリックにとっ
ては地獄の炎に焼かれてしまうような行為だ。
そして更にその情報を元にしてノックスが演説しようとして
いたパークシャー郊外の農場にメアリーたちが向かう。
ノックスの狙いは彼らに憎しみや不満の種を植え付けてまき
散らすこと。それを希望の種を植えてまくのだというメアリ
ー。
そんな村で汚い工作をしたのはノックスだけでなくダーンリー
も同様だった。自分は火災を仕掛けたのはノックスだと
思ったんだけどね。
■フランスサイド
今回はフランスがちょっと厄介な問題に苛まれた感じ。
リーザはカトリーヌに対する復讐心をクロードにも向けて
いる。ヴァロワという血そのものを嫌っているのか。
クロードに対して【姦淫の罪】を犯しているとして【教会法】
により【修道院】に送らせるという。バチカンにより決定され
たものだとしていたリーザ。
一応クロードとしてはナルシスのツテからして自分の息子の
リュック・ナルシス(Steve Lund)と結婚するようだ。
ステファンの息子だから信用出来ないというクロードだけど
思った以上にイケメンで優しいので一応クロードも納得して
の結婚みたい。
「君の気性を変えようとは思わない。受け入れる。誠実な夫
として君を守る」と。
しかし最後になって誰かと思えばレイスが生きて居た。
レイスが生きて居ることを知りつつもナルシスが彼を止める。
結婚したのは自分の息子。
問題は更にシャルルのこと。
姉のクロードの結婚式に出ないなと思っていたけど、一応
チラ見した後に外に出て行こうとする。口には血がベッタリ。
一体何をしていたんだか・・噂では遺体愛好家の噂が流れて
いる。
■イングランドサイド
イングランドとしてはエリザベスとギデオンが今後どういう
戦略を立てるのかが語られる。
これ以上敵対する戦略ではなく味方につける戦略をとるべき
ことだとギデオン。カトリック教徒であるマックスフォード卿
を味方につけることに・・。彼は実業家。
ただヘンリー8世を尊敬しているが娘に関しては政治を理解
しているかどうかで疑問に思っている。
スペインの巨大艦隊がイングランドを狙っていること。
かつてイングランドは海の覇者でヘンリー8世の頃のことを
マックスフォードは言い始めた。
今は私がテューダー朝の女王。ヘンリー8世の娘。
スキルがあることを見せる為に狩りに行くように貴族を
呼ぶ。シカを弓で射貫く姿を見せつけて信頼を得る。
更に彼女はスペインの艦隊と戦う為に作る船には木材が
必要でその材料をマックスフォード卿から適切な値段で購入
する変わりにバチカンの使節団との接触を避けて欲しいと
約束させる。
■使用された曲
・Reign End Credits Theme
Written by Trevor Morris
■出演者
Queenメアリー・スチュアート (Adelaide Kane) スコットランド女王
Queenキャサリーン・デ・メディチ (Megan Follows) カトリーヌ王妃、イタリア系
Queenエリザベス1世 (Rachel Skarsten) イングランド女王、庶子
Baronセバスチャン・デ・ポワティエ (Torrance Coombs) “バッシュ” フランソワの異母兄。庶子
グリア・カッスルロイ (Jenessa Grant) SC。娼婦の館主
Lord ステファン・ナルシス (Craig Parker) コンデと国王に会う父
Princess クロード・ヴァロワ (Rose Williams) 王妃、カトリーナの娘
レイス・バヤール (Jonathan Keltz)
Lord ギデオン・ブラックバーン (Ben Geurens) 幽閉、大使へ
Earl ジェームズ・スチュワート (Dan Jeannotte) スコットランドの庶子
ジョン・ノックス (Jonathan Goad) 牧師、ジェームズと協力
King シャルルIX (Spencer Macpherson) フランソワの弟
Lord ダーンリー/ヘンリー・スチュワート (Will Kemp) 王位継承権有り
Queen リーザ (Anastasia Phillips) フェリペの妻、クロードの姉
Lady レノックス (Nola Augustson) ダーンリーの母
Lord リュック・ナルシス (Steve Lund) ステファンの息子
Lord マックスフォード (Ted Dykstra) イギリス貴族・カトリック
エミリー・ノックス (Claire Hunter) ジョンの妻
ビアンカ (Sofia Banzhaf) シモン卿の娘、シャルルと関係?
ギレス (Miles Faber) クロードと関係?
(Christy Bruce) 母
(Parker Lauzon) カーリー/暗髪の少年
(Tyler Barish) ブロンドヘアの少年Blonde Fencing Boy
コーリー (Ian Ronningen)
(Carrie Beale) スコットランド貴族 / スコットランドの農民
(Jennifer Hardy CK) スコットランドの村民
(Jake Gosden) 若い村民
(Mark Quigley) スコットランド人兵士