October 4, 2010
第12話 誘拐 Gone
脚本/Timothy J. Lea 監督/Adam Arkin
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ブラッドリー家の朝。
妻で教師をしているコレットは息子のLJに今日の予定を尋ねる
と学校と水泳があるという。水泳で選手として選ばれたと知り
母は喜ぶが、警察官をしている父・レインは凄いとしながらも
関心は娘のキミーのことばかりだった。
レインは妻に対してベビーベッドの注文の件を問うと、少し
高くないかとするが心配するなとして注文するよう頼む。
今夜は何時に帰宅するのか?と問うコレット。彼女は学校で
“保護者面談がある”と告げると、レインは不機嫌になり、キミー
がオムツかぶれを起こしている事を指摘し、まさかクリーム
をきらしたのかと問う。
レインはキミーをチャイルドシートに乗せて近くのドラッグス
トアにクリームを買いに行く。キミーが寝ていた為にそのまま
車に乗せて買い物に行く間にキミーは居なくなってしまう。
ブラッドリー家は赤ちゃんが誘拐されたことをテレビの前で
訴える。犯人は二人組の男女で車から降りろと言われ、伏せろ
と命じられた後連れ去られたこと。
ライトマン研究所でも警察からの依頼でその時の記者会見の
様子のVTRが届いていた為、カルとジリアンは分析していた。
画像の中に写っているのは、妻・コレット、夫はレインで
警察巡査だという。この視線は妻を責めているものだという。
妻は公立学校の教師だとすると、彼女からは罪悪感と恥が
見えるという。赤ちゃんを誘拐されたことに対するものなのか。
しかしカルはこの妻は夫や世間に嘘を付いているとズバリ
指摘する。
またもう一人夫妻の近くに寄り添っている男が写っていた。
彼は有人のヒートン医師だというジリアン。何の医師なのかと
問うカルに恐らく産婦人科医ではないかという。コレットが
赤ちゃんが居なくなって一番最初に電話した相手だという。
ジリアンはコレットの話からみて練習して会見で話している
事を指摘する。眼球を全く動かさず悟られないようにしている
とカルも告げ、赤ん坊が居なくなったことよりも寧ろ夫のこと
を恐れているようだと語る。
ヒートンが何の医者なのかローカーたちに調査させようという
カルは自分たちは赤ん坊を捜そうと告げる。警察からも”鼻を
突っ込め”として要請が来ている事を語る。
そんな中ローカーとリアがやってくると、カルは来るのが
遅いと指摘。土曜日で市外にいたというローカーたちに対して
ラボでVTRを確認して調査するよう求める。またシャロン刑事
に両親を研究所に呼ぶよう告げる。
ヒートンの病院のオフィスにいくカルとジリアン。
不妊治療の病院であることをことを知る。ブラッドリー家の
ことについて尋ねると医師としての守秘義務があるとして話せない
とし、言えるとしたら悪夢としか言えないことだという。彼らは
善良であること。ジリアンは何故コレットは一番最初にあなたに
電話したのかと問う。普通は夫にかけるだろうとし、彼女の
会見を見たが嘘を付いていると語る。何か知っているのではない
かと問い詰めるが、それも守秘義務だと言うのかと問う。
夫人のVTRを見るローカーとリア。
妻は会見の中で誘拐した罪には問わないので赤ちゃんを返して
欲しいと訴える。ローカーはシャロンに対して夫は妻から目を
逸らしていることを告げ、彼女の言葉を夫は信用していないと
告げる。しかし奪われたのは赤ちゃんだけでなく、毛布とほ乳瓶
も同時に盗まれていた。
カルはライトマン研究所に戻ってくるとシャロンは両親を既に
呼んであると語る。
取り調べを行う。
レインの取り調べをカルが行い、リアがコレットから話を聞く。
妻が嘘を付く理由はないだろうと言うが、カルは君は警察官で
あるし、誰でも嘘を付くことくらいは分かっているハズだと
指摘する。
一方コレットから話を聞くリアは、辛いだろうとして同情する中
知っていることを全て改めて話して欲しいという。探している
人はより詳細に話を聞きたがっているという。
犯人は二人組で30歳前後、女性は赤いトレーナーにジーンズ、
男はやせ形でジージャンに野球帽、瞳は青色だったという。地面に
伏せろと男性が言った後どうしたのかと問うと、ドアは女性
が開けたのだろうという。
一方カルはレインに対していつも妻に高圧的態度を取っているのか
と問う。妻には指図してやらないと時々不注意を起こすのだと
いう。信用していないのだろう?と問う。
コレットに女性の件を尋ねるとついに話に矛盾が出てくる。
それを見てリアはあなたは犯人を見ていないのだろうとし、誘拐
犯は実際にはいないのではないかという。するとコレットは
突然怯えだして、彼に殺されるという。私の夫のことだと告げる。
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母・コレットは赤ちゃんをチャイルドシートに乗せてドラッグ
ストアで買い物に行く。赤ちゃんが寝ていた為に、無理につれて
行かず目の届くところに車を駐車し、肌荒れクリームを購入する
僅かな時間、車を離れた結果、赤ちゃんのキミーはチャイルド
シートから居なくなっていた。コレットは2人組の男女によって
車から引きずり降ろされ連れ去られたことをマスコミの前で
公表して赤ちゃんを返すよう訴えるが、捜査協力を要請された
ライトマン研究所はすぐにその記者会見に於けるそれぞれの人
たちの異変に気が付く探っていくことになる。
ドラマとしてはいよいよラス前のエピソード。
シーズン3が始まった当初はホントどうなるかと思ったけど、
中盤辺りからドラマがシンプルな構成になって面白くなった。
あんまり気難しい題材を扱わずに、この形のような事件捜査の
流れを解明していくところが一番面白く感じる。
結局シーズン3の当初に存在していた本の出版の問題とか、
ライトマン研究所の財政問題は何処吹く風となってしまった感じ
だし、グダっていた元妻との関係もシーズン3では全く言及
されなくなった。
その分、今回のエピソードで見られるように、エミリーが父親を
相手にからかうシーンも多くなり、血は争えないところがある
というところに繋がって居る感じにも思える。
今回はそんな親子としての血や絆がドラマに大きく関わってくる
ものが有り、家庭不和に於ける原因が何処に有るのかを追求して
いくことで赤ちゃん誘拐の謎というものにも迫っていくところに
繋がって居る。
カル自身の幼少期の経験も語られつつ、今回のドラマの中に見る
親子関係の中にも、同様に暴力を奮う粗暴な刑事の父親像という
ものをすり込んで、上手く事件に関係した流れとしてミスリード
を誘う流れの象徴として描かれている。
カルたちが表情を読み解く流れもシンプルで、”罪悪感”と”恥”、
“恐怖”などと言った感情をすくい取る状況が多く、”嘘を付く理由”
を模索していくことで、真相をたぐり寄せていく。
冒頭からドラマとしての可能性は2つ3つが提示されていて、どれが
一番信憑性が有る流れなのか。
二人の子供にかける愛情の差が結果的に犯罪を生むことに繋がって
しまうところなど切ない流れが有るし、妻が浮気したのが悪いのか
それとも夫の態度が威圧的なものが浮気した要因として繋がって居る
のか分からないところもまたドラマとしては面白く機能したところ。
5年間にわたって不妊治療していたということからして、金銭的な
問題も家族の関係を狂わすところに繋がって居るのかな。
不妊の原因に関しても、夫側の精子に問題が有ったのだろうか。
エミリーのカル虐めが面白かった。
カルがローカーをかわいがるようになってきたのと同様に、
エミリーの恋人のリアムに対しても少しずつ打ち解け有ってきた様子。
カルの弱点を知り尽くしているエミリーが、リアムとのセックスに
言及する辺りは笑えたけど、その話が嘘にしてもいずれはそういう
関係になる訳で、カルとしては切ない感じ。
容疑者としては、「赤ちゃんの本当の父親」であり、DNA検査をする
為に誘拐したのではないかとする説が一番多くのシーンで語られて
いた感じがするけど、子供の赤ちゃんは、校長なのかそれとも産婦
人科・不妊治療医なのかとする流れが有る。
守秘義務の壁を崩そうとして、患者達がいる待合室で自白させよう
としてカルが医師を問い詰める辺り、形は違えど”威圧感”が
やりとりに於ける主導権を握るのに不可欠なものが有るなという
感じがした。
刑事で父親からカルは殴られてしまったけど、この件は不問
なのか。母親の偽証の件も不問だとする中で、息子が誘拐していた
ということで、誘拐罪が適用されてしまうのはちょっぴり可愛そう
な感じがする。
・Brand New Day
Performed by Ryan Star
カル・ライトマン (Tim Roth) 心理学者・ライトマン・グループ
ジリアン・フォスター (Kelli Williams) 心理学者、
リア・トーレス (Monica Raymund) 24歳、カルの部下
イーライ・ローカ― (Brendan Hines) カルの部下
エミリー・ライトマン (Hayley McFarland) カルとゾーイの娘
シャロン・ワロウスキー (Monique Gabriela Curnen) 刑事
アンナ (Jennifer Marsala) ライトマン研究所
リアム (Brandon Jones) エミリーの彼氏
レーン・ブラッドリー (Doug Hutchison) 警察官、夫
Dr.スタンリー・ヒートン (David Andrews) 不妊治療医師
コレット・ブラッドリー (Kathleen Rose Perkins) 高校教師、妻
レーン・ブラッドリーJr. (Soren Fulton) “LJ”、息子
ベン・アストン (Jeffrey Johnson) 校長
キニー () 娘