第10話 完璧な未来 Future Perfect
脚本／Bruce Zimmerman
監督／Laura Belsey
【STORY】
ブライアンとジル(Augie Duke)はマルガリータを飲んで
夜の池へ。ジルが突然蛙が食べたいというのでブライア
ンはつきあうことになるが・・ルッコリのサラダと一緒
に食べたいというジル。ブライアンは過去に1000回くらい
は採りに行ったとしてベテランをアピール。銛で蛙を
取ると、ジルに銛を渡す。彼女も沼に適当に刺すと蛙が
とれたかと思いきや刺さっていたのは人間の死体だった。
●FBI / BAU
ガルシアとロッシはトランプ勝負する。
ロッシは勝負にドミニカ産のフエンテフエンテオーパス
エックス(Fuente Fuente OpusX)という葉巻をかける。
ガルシアに対してポーカーフェイスというものを知ら
ないのかという。彼女が殺人鬼のことで不安に思って
いるのは分かっていた。
いつか解決する時がくるというが、狙われて閉じ込めら
れているのが怖いという。
そんなガルシアにホッチからのメール。事件ですと。
殺し屋は絶対に捕まえるからくじけるなと語るロッシ。
●コンサル
フロリダ州のSt.オーガスティン西部の森で今夜男女2人
の遺体が見つかったという。身元不明。ルイスは女性が
真っ白だと指摘すると、ガルシアは瀉血(血を抜かれて
いる)されているという。そして抜かれているのは女性の
方だけだとロッシ。JJは男性側は巻き添えを食らった
可能性に言及する。目撃したのか!?
ルイスは麻薬組織が見せしめで行ったのではないかと
発言するも、ロッシは見せしめならばもっと目立つ場所
に捨てる筈だという。モーガンはブードゥーの儀式の
可能性に言及する。1989年テキサス大の学生が悪魔崇拝
の麻薬組織に殺されたという。JJは麻薬絡みではない
気がすると語る。単なるヴァンパイア崇拝か血液フェチ
ではないかと。ホットはまずは現地へ急ごうと語る。
●
アンドレア(Mia Topalian)は車を駐車場に止めると
墓地へと歩いて行く。そこでロバート(Matt Burns)という
男性と待ち合わせしていた。彼は準備は良いかというと
突然目隠ししようとする。彼女はそんな事は話に聞いて
いないとしてなんだか怖いという。これが決まりなんだ
というロバートに今日は止めておくとして帰ろうとするが
後ろを向いた途端に注射で眠らされる。
●移動中の飛行機
モーガンは検視報告を見る。
体の傷は動物の噛み跡だろうという。JJはマスコミは悪魔
教の仕業だと騒ぐという。ホッチは前例があることをつげ
「ウエスト・メンフィスの事件」のことを語る。
そこでは動物の噛み跡が拷問だと思われた。ロッシは噛み
跡から虫が入り込んで傷口が変形してしまうからだという。
ガルシアから交信が入る。
JJの予想通り地元メディアは「血液崇拝のカルト教団の
仕業」として大騒ぎしていること。
そして遺体の身元が判明。レベル11の調査では関係性は
ゼロ。レベル20まで引き上げるという。
・シャイアン・プラヴァート (23歳)
元ウエイトレス、現在失業中。
・ジョージ・ヘニング(71歳)
ペンシルベニアの鉄工所を退職してフロリダに来た。
二人とも3日前に居なくなっていること。
死亡推定時刻は発見までの24時間の筈だとルイス。
殺されるまで2日監禁されていたんだとロッシ。
JJは拷問、性的暴行の跡はないがどういう事なのか。
ロッシはシャイアンの遺族・友人と、モーガンはジョージ
の方を担当。ルイスは検視局、JJはメディア対応をして
パニック拡大を抑えて欲しいというホッチ
●フロリダ州St.オーガスティン署
地元警察のグリドリー(Pamela Shaddock)はホッチとJJを
向かい入れる。感謝しているとし町中が大騒ぎだという。
「生け贄」「悪魔崇拝」だと。ホッチはJJに早く記者会見
を頼むと要求する。元広報の腕の見せ所ですと。犯人、
模倣犯を刺激しないようにと。
・検視局
ルイスはDr.ケヴィン・ゲイレン (Bruce Barton)から
話を聞く。血液検査の結果はまだ。胃は空だが栄養は正常。
点滴を受けていたのだろうという。そしてこれが謎だと
いうと噛み跡のようなものを見せる。穴は厳密に正三角形
だと語る。
そして検視官に電話がなると、そこで血液検査の結果が
届く。ジョージの遺体の血液は本人のものではなくシャ
イアンのものだったこと。
●フロリダ州St.オーガスティン署
ブリドリーはホッチに先ほど捜索願が提出されたという。
事件と関係がありそうだと。
アンドレア・ギャンブレル (Mia Topalian)。「ジャク
ソンビルの墓地」で車を残して消えていること。アン
ドレアはシャイアンと同じ店で働いていた。ルームメイト
によると最近怪しい男と出会っていたという。
モーガンも血液のことを話す。
またジョージのふくらはぎの肉が三角形に切り取られて
いたとルイス。初めてのケースだとロッシ。
血液の中に特定できない成分が有るというホッチ。
2、3時間で判明すれば良いが・・JJは悪魔崇拝の報道
は控えてもらったという。ロッシは三角形と言えば
「イルミナティの紋章だ」と語る。カルトなのか?と
モーガン。ジョージの方には高血圧だのパーキンソン病
だの抱えて家にこもっていたこと。シャイアンは真逆で
徹底したベジタリアンでスピリチュアル系のイベント
に出かけて瞑想しまくっていたという。ルイスはそんな
アクティヴな女性が居なくなったのに三日も誰も気がつ
かないものなのか?シャイアンは気まぐれに旅に出てい
たとし2週間戻らないなんてこともしょっちゅう有った
そうだとロッシ。犯人はそこに目をつけたのだろう・・
居なくなっても気づかれない人だと。
■Impression
ここのところリード先生が居ないですね。当時何か
有ったのでしょうか? 確かに母の施設に行くとか
何とかで休暇は取っている形になっているのでしょう
けど・・リードが居ないと困ることが有るけど、ロッシ
はその辺抜け目なく、自分が話した知識/ウンチクの
中にはリードに電話して聞いたという台詞が有ったくらい
なので、まぁそういう事なのかな。
ただリードが居ればもう少し捜査が短縮できたのでは
ないかと思うところが数々有ったりもするし、ルイス
の登場はこのドラマの活性化を狙ったのだろうけど
いまいちしっくりと来ない。JJは元広報官だった頃の
手腕を利用してマスコミ対応を行ったとしていたけれど
それも言葉だけで結局その絵は流れなかった。
そういえば今回もまだガルシアは殺し屋によって狙われ
ている設定で冒頭ではロッシがカードゲームで相手に
なっていた。ロッシのようなプロファイラーとカードゲ
ームなんてしたくないよな(笑)
■The story unfolds
今回はフロリダが舞台。
St.オーガスティン西部の森で遺体が発見される。
その遺体は大抵2人1組で、女性は若く、男性は高齢者
という組み合わせ。
検視で調べるとその女性の血は男性の体内に入っており
女性の血液は全て抜かれている。
それ故に、悪魔崇拝、ブードゥーの儀式、ドラッグディ
ーラーの場所争い、拷問など・・・
JJは単なるバンパイア崇拝か血液フェチよ!と言って
ドラッグディーラーは除外する方向を示唆していた。
・繋がりを見つけるのはそんなに難しいか?
個々の案件を見ると確かに難しそうな感じはする。
最初の遺体は
1a) シャイアン・プラヴァート (23歳)・元ウェイトレス
1b) ジョージ・ヘニング (71歳)・元鉄工場
2a) アンドレア・ギャンブレル
がジャクソンビルの墓地で車を残して消えている。
2b) ハロルド・マクダーモット
3b) アイリーン・テブラ・35年中学教師だった
・検視官による見解
今回のSt.オーガスティン警察はグリドリーがBAUに協力
してくれて、検視官はゲイレンという男性だった。
・血液検査
・胃の内容物
・外傷
を検査していた。
胃を調べるが食事はしていないが栄養状態は正常だと
いうことから点滴していたのだろうことが推察。
外傷は少し癖があり、動物の噛み跡とか三角形に切り
取られた跡があるなどの特徴がある。
ロッシは三角形は「イルミナティの紋章」を口にして
カルトを疑う。
・少し遅れて血液検査の結果も出る。
ジョージからレボドパという薬が大量に出る。
これはパーキンソン病用の薬。
・クラゲとカメ
間充ゲル(Traces of Mesoglea)とテストゥディナータ・
ケラチン(Testudinata keratinの検出。
因みに前者がクラゲで後者がカメだそうだ。
しかしフロリダでクラゲを飼う人は多く、水槽の売買記録
を調べようとするが、アラスカが雪かきシャベルを買う
並だと語っていた。
・ウニとオウム
ジョージの体からはそれらのDNAも出てくる。
・分析
・犯人は居なくなっても分からない人を選んでいる。
・点滴をして輸血していることから医療従事の経験者
・専門の道具が必要で入れ方は透析。
・三角形の切り取った傷は組織標本・・医療実験
・ガルシアの調査
今回はSt.オーガスティン付近の医療関係者の中に注目
すべき人物が居ないかを探してもらう。
絞るべき条件は、
「倫理違反」「規則違反」「医学部を退学」
「治療法の問題で免許剥奪」
・マッドサイエンティストクラブ
ジャクソンビルにあるフロリダ医科大の学生グループ。
しかし既に解散していて治療実験について話し合って
いた。毎週地元の墓地にミーティングをしている。
■プロファイルの発表
・犯人は25歳から35歳の男。医療訓練を受けて規制医薬
品を大量に手に入れる手段がある(H)
・この男は法律や倫理を虫して危険な医療実験をしている
(MO)
・神経変異疾患の治療法が探しているが理由が不明(Ru)
・犯人自身が大切に思う誰かが病気を患っているので
自分の手で治療法を探しているのかも(JJ)
・個人的動機とは限らない。助けるものの力になり
神気分を味わっているだけかも(MO)
・金が動機かも・・医学的発見がもたらす報酬は高額(RO)
・動機がなんにせよ行動に二面性がある(H)
・一つは科学的に試行錯誤を繰り返す論理的面(MO)
・一方ジョージの体に動物のDNAを注入する医学的アプ
ローチは理性的に欠ける空想的(H)
・二面性は通常でもある。一見魅力的で頼もしく被害者
に心を許してしまう(H)
・一方で権威有る存在とぶつかり合う一面があるので病院
や大学で衝突している筈(JJ)
・新たに拉致されたアンドレアはまだ生きている。
若い被害者は健康に血を供給する役割(MO)
・同時に受け取る病人も居る(Ru)
・三人組の被害者が激しく殴られている。犯人は抑制力
を失っている(RO)
・二面性のバランスが崩れ凶暴な面が支配しているなら
危険な状態(H)
■結末へ
マッドサイエンティストクラブのメンバーの一人から
話を聞くことが出来た。気味の悪い人物が居たこと。
「ここは魔法の場所だ」と力説していたので「魔法君」
と呼んでいたという。名前はリチャードかロバート。
ガルシアからそれを頼りに調べてもらう。
ただ日本人から見てもこの名前は多そうだ。
「神経学的興味」「地元出身」での検索。
・ローラ・ブラガのオフィス
ここでブラガ先生が犯人と鉢合わせして殺された。
レボドバが持ち出されていて殺された男の主治医だった
のではないかと調べる。
しかしここからがやけに長い捜査だった。
スピード感はまるでない。
ウンチクがかなり詰まっていて「動機」の面まで追求
しなければならないみたいな流れもある。
後にコンゴウインコのDNAが検出。
トゥリトプシスドーニー、チチュウカイベニクラゲ。
分化転換と呼ばれる細胞リサイクルを無限に繰り返す
ものたち。
この土地の近くには「若返りの泉」が存在している。
「ポンセ・デ・レオン / 遺跡公園」
コンゴウインコは手に入れづらい為に動物園の関係者
から元従業員のボビー・ボールズに辿り付いた。
■be interested in..
・動機は何だったの?
不老不死ってことはなさそう。寧ろ分化転換として
人生をやり直したい意図がこの人物自身に有ったので
はないのか。大抵この手の事件は親・兄弟や恋人の死
や病気を巡り治したい思いから起こすよね。それが
全くない。自ら学生時代からの失敗・人生の青春期を
取り戻したいのではないのか。
・いよいよ犯人は見つかるのか!?
ガルシアのストレスもたまってきた感じ。
ラストで急展開があった。
■Used songs
・Theme from Criminal Minds
Composed by Marc Fantini and Steffan Fantini
■Cast
デビッド・ロッシ (Joe Mantegna) BAU創設に携わったベテラン
アーロン・ホッチナー (Thomas Gibson) リーダー
デレク・モーガン (Shemar Moore) 爆弾処理が得意
スペンサー・リード (Matthew Gray Gubler) 知識力
ペネロープ・ガルシア (Kirsten Vangsness) 解析
ジェニファー・ジャロウ (A.J. Cook) 国防総省からBAUへ
Dr.タラ・ルイス (Aisha Tyler) FBI・SF支局/犯罪精神医学者
アイリーン・ケブラー (Nancy Linehan Charles) 妻
ベン・ケブラー (Vaughn Armstrong) 夫
ロバート・ボールズ (Matt Burns) 拉致者
Dr.ローラ・ブラガ (Jill Remez) 神経科医
アンドレア・ギャンブレル (Mia Topalian) 墓地で拉致
Dr.ケヴィン・ゲイレン (Bruce Barton) M.E / 検視官
Srg.キャロル・グリドリー (Pamela Shaddock) st.オーガスティン警察署
ジル・シモンズ (Augie Duke) 冒頭でブライアンと一緒
ブライアン () 冒頭で登場
シャイアン・プラヴァート (23歳、遺体として発見)
ジョージ・ヘニングス (71歳、遺体として発見)
ハロルド・マクダーモット () 被害者
ダイアン () マッドサンエンティストクラブ