クリミナル・マインド FBI行動分析課 Criminal Minds S11 第2話 目撃者 The Witness

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第2話 目撃者 The Witness

脚本/Jeff DavisSharon、Lee Watson
監督/John Terlesky

【STORY】

夜中にスコップを使って土を掘るチャーリー(Tim Kang)。
その横には人の遺体が転がっていた。

●ロサンゼルス / ゴールデンステートフリーウェイ。

午前5時半にもかかわらず朝の渋滞。
車のラジオからはKQRYの放送が流れていた。
女性アンカーはエアQで交通状況や本日の天気をランスに
尋ねる。フリーウェイは渋滞、405号線では事故が発生して
いるなど・・・

●バス停の駐車場/ヴィクトリー発着所

チャーリーは車の掃除をしていると、職場のBANNING Medical
社に居る妻・トレイシー(Samantha Sloyan)から電話が鳴る。
これから早朝のミーティングがあり、昨夜帰宅しなかった
チャーリーに対してどこに居るのかと尋ねる。

「頭を冷やすためにドライブしていた」

そんなチャーリーに対してトレイシーは20分後にはチーム
ミーティングがあるので間に合うのかと尋ねる。
彼女は夫の様子がおかしいことに気がつき、その原因が
職場での昇進問題に於ける嫉妬心が刺激しているのかと
尋ねる。

「仕事の事では焼かない。」

トレイシーは過ちは一度切りだとするが、彼はその言葉を
信じることが出来ずに居た。

「昔に戻りたい・・ジョリーンが小さくて親子三人で・・
あの頃は良かった」

トレイシーはこれ以上辛く当たらないでと語るが・・

●ローガン・パークのバス停留所

バスを待っていた人たちは、バスの運転手の様子が変なこと
に気がつく。突然停留所に突っ込んで来た為に911に電話。
そして停留所にいた客の一人がバスのドアを開けて中を
見るとドライバーは倒れているばかりかそのバスに乗って
いた全ての乗客が意識を失い倒れていた。

●FBI / BAU

タラは朝のひとときをリードと会話する。

「一番変わっていたのはドライブイン絞殺魔のアーチー・
サットンね」と。

しかしリードは「インドネシアの人食い女はどうか?」
と尋ね返す。

タラはアーチーはベビーパウダーと蝶々に異常な執着
を持っていたとし食べ物にベビーパウダーをかけ、ポケット
には常に蝶々の死骸を入れていたという。

「何処かで彼に共感しなければ週に一度、一年も続ける
ことは不可能だ」

と語る。共感ポイントとしてお互い幼い頃に化石が好きだっ
たということと母親同士が小学校の同級生だったことだ
という。

そんな会話をしているとホッチとガルシアがやってくる。

今すぐに空港に行くぞという。
ホッチによると事件はロサンゼルスの通勤バスで毒ガス攻撃
を受け10人の死を確認したというもの。
ガスの種類はまだ不明。『シリアの塩素ガステロ』と関係が
あるのかも知れないとモーガン。『東京の地下鉄の事件では
カルト教団の信者がサリンの入ったビニール袋に傘で穴を
開けた』
というリード。今年は20周年、記念の犯行なのか。

●BANNING Medical社

チャーリーがやってきた事に気がついたリーアン・ブック
アウト (Melody Peng)は彼に声を掛ける。
リーアンは彼がバス通勤だと知っており心配したという。
チャーリーの乗ってくる路線バスで事件が発生したという
ことを聞く。
チャーリーはデスクのパソコン画面に目を通すと何者かから
メッセージが届く。

「何をしたか知っているぞ」

●移動中の飛行機

ガルシアからの報告がある。
「LA支局からサリンが検出された」
とのこと。

サリンは揮発性が高い神経性ガスで症状はすぐに現れる。
涙が出て、鼻と口から泡を吐き痙攣・麻痺、そして死亡
までは数分。

・2年前(2013年8月21日)にシリアの首都郊外・グータで使用
された。
・アメリカに対するテロ予告もあったばかり。
・20年前(1995年3月20日)東京を襲ったカルト教団は今も活動中
だとロッシ。2つに分裂したが信者は2100人。ウチ4人はカリ
フォルニア在住。リーダーは死刑判決を受けて独房にいる。
信者が教祖に成り代わっているのか。

被害者について分かっていること・・
・男が6人、女が4人。
・年齢は20歳から60歳までで一貫性はない。

サリンはコントロールが難しく個人を狙うのは難しいので
大勢を狙うものだという可能性が高い。

●BANNING Medical社

チャーリーは送られてきたメッセージに返信する。

「誰だ?」
「目撃者」「あなたは人殺しだ」
「俺に従うなら通報しない」
「断る」

チャーリーの元にメール係が紙袋を置いていく。
(中には携帯が入っているよ)

●カリフォルニア州 FBIロサンゼルス支局

ナタリー・コルファックス(Marisol Nichols)に捜査官は
当日のバスが写る監視映像を調べていると、そこにBAUの
面々が到着する。ナタリーは栄転したばかりの捜査官で
ホッチとは顔なじみだった。

現在発生源は不明。朝7時出発したバスだった。
停留所を6つ過ぎた後ローガンパークで事件が発生。
日本のカルト信者に話を聞いたが教祖が有罪判決を受けた
後に縁は切ったと言っているとし、アリバイも取れている
とのこと。

現場の一つ前はブライアンウッド停留所。
監視カメラ映像を見るとこの時点では全員生きており、
自殺の可能性も検視の結果無いとの事。

そして新たに被害者情報として、

1) 地元大学生・2人
2) 会計士
3) 保険営業マン
4) 市役所・3人
5) 教師 (マイケル・ホフマン/元フリーの記者)

マイケルは教師になる前はフリーの記者でシリアに居た。
シリアでは100人以上の記者が死んであり、その事を考えると
ホフマンが狙われたのではないかと推測する。

■Incident

ロサンゼルスの通勤バスが毒ガス攻撃を受けて10人が死亡
する。毒ガスの種類の特定をすると、なんと1995年に日本の
地下鉄で使用されたサリンである事が判明する。当時の信者
がアメリカに二人渡っているが、アリバイは有る。
更にサリンガスが使用された例は2013年にもあって、その
時との共通項を探すと被害者の中に該当者が一人見つかる。
シリアでフリージャーナリストをし、今はこの土地で教師を
していたマイケル・ホフマン。
毒ガスの除染が終わりバスの中を調べると三列目の席の下
にサリンの時限装置のようなものが取り付けられていた。
魚の餌やり機を改造したようなもの。最大6週間後に噴射
することが可能である事が分かる。

■Impression

化学兵器が使用される事件とは物騒ですね。
現在中国の武漢から広がりを見せたコロナウィルスのような
感染症も怖いですけど、化学兵器の場合、生成には相当
な資金力が必要なので一から十まで個人で実行するのはまず
無理でしょう。ドラマの冒頭でもオウムの件が引き合いに
出されて3千万ドルの施設が必要なことが言われていたけど、
そんな化学兵器がどういう経路で出回っているのかを調べる
のが一番事件解決には早いのでは無いか。

ドラマの中では「メンタリスト(The Mentalist)」のキン
ブル・チョウ役を演じていたTim Kangさんが演じるチャー
リーの夫婦が色々と男女関係やら出世の問題で揉めており、
冒頭の遺体を埋めるシーンや毒ガス事件が起きている現場の
近くにあらわれたりして関与を思わせるつくり。
しかし冒頭から彼に対する殺人との関連性を印象づけようと
する嫌疑が強すぎ
てそれが逆に犯人では無いなという事
も感じるところ。
チャーリーは加害者というよりも脅されている事から
被害者で有り、別の件では加害者という作りなのかなと推察
する。

■捜査、そしてドラマの興味深い点

サリン殺人の捜査と同時に現在進行系の形で犯行が進んで
いく内容だ。事件の全貌が掴めずサリンがどの程度
有るのか分からない状況なのが不気味に感じる。

チャーリーは犯人の男から脅されて、ある家からパソコン
を盗んでくるよう命じられる。冒頭でのチャーリーは明らか
に遺体を処理しており、彼が殺したのか、殺された遺体の
処理を上述した人物から命じられたのかが分からない。

今回のドラマの面白い点はそんな二つの事件の流れが
時間軸の流れと交錯して視聴者を上手く惑わせている点だ。

取調中に突然夜の光景が出てきて昨晩の遺体処理までの
経緯を描いているのか、今後の事を描いているのか分から
ない。

少しずつチャーリーとトレイシーの関係が修復していく
ところも興味深い。チャーリーが人を殺害したとするなら
彼女と関係を持ったとする男じゃないのかな。
トレイシーはドラマの中で携帯電話を探していた。
それもまたどんな関係性を持ってくるのか。

テオという人物から「10時に3号室」のメッセージ。
面白く作ってあるのはこの流れが実は冒頭のシーンに繋がって
いるのか、それとも現在進行形のものなのか一瞬惑わせる
つくりになっている。

・目撃者

監視カメラ映像からチャーリーの事がLA支局のナタリーに
よって見つかる。バス停留所近くで不審な行動を見せて
車に乗ったことから足がついたというもの。

今回は更に展開が進むと殺人事件が起きるがその際にも監視
カメラ映像によってチャーリーの車が写っていることが分か
る。まさに目撃者はそんなカメラみたいなものだが、その
チャーリーの事を何故だか詳細に知っているものの存在が
後に明らかになる。

・新たな犯行

疑いを持っていたガイトマンが殺害され発見される。
頭を一発打たれたもので、死後36時間前。
1時間前に通報があった。

ガラスが割れて侵入した跡。
香港人の家。

■BAUの捜査官たち

・ロッシとルイス

チャーリーから話を聞く。
普段はバス通勤をしているのに何故当日だけは車だった
のか。
妻は会議で早くに出かけ、チャーリーは逆にバスに乗り遅れ
たという。
夕べのアリバイは”オールドシータバーン”に飲みに行って
その後はドライブだという。

・リードとモーガン

ガイトマンが殺されて見つかった家を調べる。
暫く住んでいた跡。
犯人がPCを持っていったことはアダプターが残っていたこと
からも明らか。
この家から一番近いガソリンスタンドは40km。
犯人が寄っている可能性が高い。

ガイトマンが勤めていた企業は過去軍にサリンを提供して
いた。2007年に廃棄せず持っていた可能性がある。そして
犯人が買い取り口封じしたものなのか。

・ホッチ

全体的に指揮を執っていたかな。
最後に格好良いところを持っていったな。
ミッチェルに銃を突きつける件は最高に格好良い。

・ガルシア

ロサンゼルスに過激思想を持った科学者がいないかを調べる。
家庭や金の問題でストレスを感じている人物。

ヨハン・ガイトマンという科学者が捜査線上に浮上する。
2ヶ月前に職場でネットギャンブルをしてホルダー工業を解雇。
SNS上で復讐することを臭わせているがどこに居るのか分から
ない。

チャーリーが疑わしい事が分かると彼について調べていく。

「彼(チャーリー)ってベージュ色のイメージ」(ガルシア談)

仕事は医療用品の営業勤続14年、結婚13年の妻との関係が
上手くいっておらず3ヶ月カウンセリングに通っている。
妻は4ヶ月前にチームマネージャーに昇進。12歳の娘ジョリー
ンが居る。
1月10日が母親の誕生日。
色々とウソが発覚するが、テロリストとしてのプロファイル
には該当しない。

■捜査2

捜査と同時に犯行が進行していく。
チャーリーは犯人の男から脅されて、ある家からパソコン
を盗んでくるよう命じられる。

少しずつチャーリーとトレイシーの関係が修復していく
ところも興味深い。チャーリーが殺害したとするなら
彼女と関係を持ったとする男じゃないのかな。
トレイシーはドラマの中で携帯電話を探していた。
それがどんな関係性を持ってくるのか。

・目撃者

監視カメラ映像からチャーリーの事がLA支局のナタリーに
よって見つかる。バス停留所近くで不審な行動を見せて
車に乗ったことから足がついたというもの。

■プロファイル

・サリン攻撃は国内テロ。規模は小さくボストンマラソン
の時と似ている(MO)
・実行犯は一人か二人で集団では無い(H)
・大きなグループの分派の可能性は否定出来ない(RO)
・動機は復讐か思想的なもの。思想なら人を殺す大義名分
かも(MO)
・サリンを提供したのはガイトマン(Dr)
・犯人にサリンを売っただけか、犯行計画に加わっていた
のかは不明(TA)
・サリンを使用したり時限装置を使用した事から犯人は犯罪
に慣れていて注意深く、我慢強い。若くは無い。30代後半
から40代(MO)
・共犯者との関係にひびが入り計画の一部しか決行されな
かった可能性もある(RO)
・数年前に作られたものなので威力を試しただけで、今後
大規模な計画に移す可能性もある(MO)

■終盤

チャーリーは犯人に操られる。
PCを取りに行った後、午後4時に倉庫に行くよう命じられる。

またガイトマンを調べると金に困りサリンに興味を持って
いた事が分かる。ギャンブルに投資した会社も倒産。

ガイトマンの遺体が見つかった家の近くのガソリンスタンド
の防犯カメラに写っていた赤いスバル車。

BAUはチャーリーを疑い出す。
一方でテオの兄のミッチェルがトレイシーの元にやってくる。
同社のアーバイン支社のマネージャー。
ミッチェルとトレイシーが寝ている事も有ってチャーリーと
しては心中穏やかでは無い。SNSにもその怒りを書き込み
している。

チャーリーは再び命令に従い倉庫で(Heath McGough)と逢う。
男からは防護腹とサリンを渡される。

ロッシとリードがトレイシーのオフィスに行く。
テオとトレイシーが関係を持っている事を聞く。
一昨日からテオが居なくなっていることを知る。
携帯のメールをチャーリーが見てしまい浮気が続いていると
感じて事件を起こしたのでは無いかと。

■クローズド

デザートブルームインでテオを殺したチャーリーの事を
見ていた男が犯人だった。チャーリーは一連の事件の
からくりを知りこれ以上命令には従わないとするが、娘が
誘拐されたであろうことを知って、従わざるを得ない状況。

テオは結局殺害されていたが調べる内に彼はユタ州の
Heaven’s Missionと呼ばれるカルト教団で育っていた。
50人の子供の居る教祖の子供の一人。教祖は反政府主義者。

「まるでデビッド・コルシュだな」(RO)

ミッチェルは義理の兄弟。二人は三ヶ月前まで同居している。
テオがトレイシーと不倫を始めた時期。テオとミッチェルが
テロ攻撃を計画していたがテオが心変わりしたのでは無いか
とされる。

何故チャーリーがテオを殺した場に兄のミッチェルが居た
のかも判明。それがテロに拘るが為にテオをまた引き戻そうと
していたこと。ミッチェルの人物像として、冷酷・知的、
人心掌握術に長けていて過激思想を持つ。16歳の時にまた
教団に戻って洗脳部門の一員になった。

サリンの実験と称してレイチェルを殺害すればまたテオが
戻るのでは無いかと考えるも運が良いのか悪いのか彼女は
バスには乗らずに居た。

逆にチャーリーは全てに於いて運が悪い。
サリンはチャーリーがFBIに運んできた。その時にはBAUは
全てを知っている。

ミッチェルは敷地内の何処かに居る筈。
防犯カメラを調べると地下駐車場に一度写っている。
連邦ビルの前から高みの見物。

「サリンは空気よりも重いから帰化すると下に行く。上に
居れば安全だ」(Dr)

不思議な事に男女の関係、そして兄弟の関係、そして犯罪の
関係に於いて固執するものたちで溢れている。

■FBIの私生活

・意外な繋がり

タラの母親と「ドライブイン絞殺魔/アーチーサットン」
母親は小学校時代が同級生だった。

・シンクロニシティ

リードが帰りの飛行機で読んでいた昔の愛読書。
フロイト派かユング派かとタラに聞かれていた。

「フロイトはユングの心霊主義を批判しすぎだ」

「私はお気に入りのアルバムよ」

「ポリスじゃなくてユングの言うところの共時性」
「偶然に見えて実は意味がある」

「もしかしたら人生に起こることは大昔から始まっていた
のかも」

・ブッタの言葉

「伴侶と出会ったらそれが500年の時を経た出会いである事
を忘れずに。常にお互いをいたわり合え。」
「信の友は時空を越えて500年後まで繋がっている。」

「2200年になったら僕はモーガンに先週やられたお返し
をする。」

■その他

・オウム真理教はサリン精製工場に三千万ドルをかけている。

・ミッチェルの思想
デランチラビリアンの集団自殺、FLDSの教祖タイホで政府
を非難。

■MUSIC

・Here We Go by Drew Holcomb & The Neighbors

■CAST

デビッド・ロッシ (Joe Mantegna) BAU創設に携わったベテラン
アーロン・ホッチナー (Thomas Gibson) リーダー
デレク・モーガン (Shemar Moore) 爆弾処理が得意
スペンサー・リード (Matthew Gray Gubler) ドクター
ペネロープ・ガルシア (Kirsten Vangsness) 解析
ジェニファー・ジャロウ (A.J. Cook) BAU
Dr.タラ・ルイス (Aisha Tyler) BAU

チャーリー・セナラク (Tim Kang) 夫、妻が浮気
トレイシー・セナラク (Samantha Sloyan) チャーリーの妻
ジョリーン・セナラク (Saylor Bell) チャーリーの娘
ナタリー・コルファックス (Marisol Nichols) FBIロス支局捜査官
ダリル・ヤング (Delpaneaux Wills) FBIロス支局捜査官
ミッチェル・クロスフォード (Stephen Kilcullen) テオの兄、66歳
テオ・カトラナス(マーティン) (Cuyle Carvin) トレイシーの愛人
リーアン・ブックアウト (Melody Peng) 社員
(Heath McGough) 倉庫の人
(Albert P. Santos) ビジネスマン
(Mark Semos) 連邦防護局 (FPS)
(Mark Allyn) FBI捜査官
ヨハン・ガイトマン () 科学者
サラ ()

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