DOC あすへのカルテ 第4話 いいけど悪いもの Una cosa buona che fa male

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DOC(ドック) あすへのカルテ
(DOC – NELLE TUE MANI)
制作:2020年 イタリア
原作:Pierangelo Sapegno、Pierdante Piccioni

https://www.nhk.jp/p/doc-karte/ts/WL5QPY99G7/

第4話 いいけど悪いもの Una cosa buona che fa male

脚本/Francesco Arlanch、Viola Rispoli
監督/Jan Michelini

【STORY】

■山

ロックライミングをする一組の男女。
男性はファビオ(Giulio Cristini)、女性はヴァレリア(Valentina Principi)。
ロープとハーケン、カラビナなどを駆使して断崖絶壁を攻略していくが、
ファビオの様子がおかしいことに気がつく。ヴァレリアは大丈夫かと
声を掛けると、彼はめまいのような状態になりロープから手を離してしま
う。幸いにも命綱となるロープによって宙吊りの状態になる。

■アンブロシアーノ総合病院 / Policlimco Ambrosiano

・医局

アンドレアはメールを開こうとするもパスワードが分からず、自分が
設定しそうなワードを一つずつ試していく。
アンドレアは近くに居たロレンツォに対して少しは手伝ってくれと頼む
が、彼は「自分でやれ」で口癖だっただろうとし、それがパスワードに
なってはいないかと語る。

・ジュリアが医局へ

アンドレアは彼女にもパスワードの事で何か分からないかを尋ねる。
一番傍に居て働いて居たのだろう?と告げる。ジュリアはパスワードは
知らないがこの記憶を失っていた10年の事ならば幾らでも話すことを
語る。しかしアンドレアは10年の事は思い出さなくても良いとし、
どうせろくな事はしていないのだろうという。

「アニェーゼに何をしてしまったのか知りたい」
「パスワードが分かれば関係を取り戻せる」

ジュリアはアンドレアの指に結婚指輪がしてあることに気がつく。

・ガブリエルがジュリアを呼びにやってくる。

ガブリエルにもパスワードのことについて尋ねると、”バスワードを忘れた
場合の質問”によって分かるかも知れないことを聞く。
試してみるとアンドレアが設定していたのは、

「いいけど悪いものとは?」

まるで思い出せない彼はロレンツォに再度尋ねると、「愛」ではないか
と言われる。しかし「amore」ではなかった。

●病室

ヴァレリアは医師たちにこれまでの経緯を語る。
ファビオは病院は必要無いとし、単なる疲れただけかも知れないが
やはり「怖い」ので連れてきたという。
医長のマルコは、その行動・判断は正解だとし、ちゃんと診て大丈夫
ならば安心して帰れると語る。
ジュリアがこの患者を担当したいとしガブリエル、エリーザと共に
担当する。

症状としては痙攣、目眩、疲労感。

「ただの疲れではない。何か薬物を接種している。」
「尿検査でハッキリする」

そう語るジュリアにガブリエルはまずは患者と話してみてはどうかと
いう。ジュリアは会いたくは無いとして患者と話すのを拒否する。

●精神科/エンリコのオフィス

ロレンツォはエンリコに対してアンドレアが記憶を取り戻す為にメール
を開こうとしているとし、過去12年の事を全部本人に話してはどうか?
という。エンリコは息子が死んで妻と別れたことは話してあるので
それ以上は知らなくても良いと語る。しかしそれしか教えないから
かえって状況が悪くなっているのではないかとし、息子は取り戻すのは
無理だから妻にいっそう気持ちがいって取り戻したがるのではないか
という。それを証拠にアンドレアは結婚指輪をし始めたと。
ロレンツォはジュリアの気持ちがアンドレアの記憶によって揺さぶられて
いることを暗に語ろうとすると、エンリコはその辺の事情も全て理解
していた。彼はアンドレアの友人だとし、ロケンツォの意見はもっとも
だがメールを見せるつもりはない。それはあまりにも残酷だからだと。

エンリコはアニェーゼに電話する。
もし彼からパスワードの件を聞かれても、思い出す方法はないと言う様
語る。「そしてもう一つ・・」

・病室

ファビオに問診する。
彼はここ数日あまり寝ていないのでエネルギーが切れたことを語り、
それだけ過労なのかという。しかし普通はそんなに急に力は抜けない
こと。検査しても損する事はないとし安心して帰られるという。
ファビオは何故そんなに検査させたがるのかと問う。
それともジュリアには言われたのか?とし、「まだクスリをやっている」
と。

アンドレアはファビオの様子を気にしつつも、隣で入院している
バルトロ(Sergio Tardioli)の元にやってくる。
容体を尋ねた後に患者の満足度のアンケートを書いて欲しいと頼む。

アンドレアは視線の先にあるファビオが腕の様子を気にしていること
に気がつく。
アンドレアはそんなファビオにアンケート用紙を渡した後に彼の体調
について探りを入れようとする。

「ジュリアはどんな人なのか?」
「偉そうなクソ医者だ」

しかしアンドレアに気を使ったのか、医者がみんなだとは言っていない
と語る。アンドレアは自分は医者ではないのでざっくばらんに話してくれ
という。

「言われた通りに尿検査をしてクスリ常用の潔白を証明したらどうか?」
「クソ医者の鼻を明かせる」

「それでも信じない」
あまりにジュリアに対して厳しい態度に違和感を覚えるが、
「ジュリアは姉貴。年に2回しか逢わないのに俺をクソ扱いする」

そこでアンドレアは学生時代の25年前に経験した妻との山登りの話を
する。試験で連日の徹夜した後に登山したので途中で力尽きたこと。
付き添ってくれたのは妻だが、今ではまるで他人扱いだと語る。

【感想】

今回はいよいよ12年の間に起きた顛末の中でも息子である
「マッティアの死」について言及された。

色々と主人公にメールを見せまいとしていた事も有り、主人公に不都合
な真実よりも、その人たちにとっての不都合な事実への公開に対する自己
防衛的な言動にも思えたので何か一癖あるのかなと思って居たけれど、
割とストレートな結末だった。

隠し事はいつか白日の下にさらされる。

癖の有る流れはマルコとイレーネの流れに丸投げか。

この12年の間に起きたことをネタにするのは時に面白いし、時に上述
したように残酷なネタとして描かれている。
人の命の生死を知る流れというのはなんと言うか複雑な心境だろう。

アンドレアは研修医とのやりとりの中でDavid Bowieのことを引き合い
に出していたけど、既に亡くなっていると言われて驚いていた。
コロナ禍の現在、一体どれだけの著名人を失ったのかと考えて見ても
驚く時代だからね。

医者の不養生ではないが、自分や身の回りのものの健康や体調の変化には
盲目になってしまっている。体調だけでなく人に対するその扱いに
ついても雑なケースも有る。

マッティアの場合、元々不整脈については父親も認識していた。
普段ならばそこまで無理して外に連れ出すとは思えない。そして当日
子供が吐いた際に、それでも遊園地に行こうとする行動がイマイチ
よく分からない。当時の妻の状態から手術が必要だという事は口にしていた
ので、手術日に合わせて強引な行動に出たのだろうか。
自ら医長に昇進して浮かれた気持ちが有ったのかは分からない。
それを反省する当時の気持ち(記憶)はもうそこには無いが、そこにまた
妙なモヤっと感を生じる。

また今回のドラマに於いてはそれぞれの性格が鮮明化してきた。
これは皮肉な流れで、これまで見えなかったものをクローズアップして
来たが、少し立場を変えたことによって見通しがよくなってしまう

患者と同じ目線になって聞き出すこと・聞き出せることが今のアンドレア
を支えるスキルと立場であるが、医療従事者である研修医との関係が
近づいたことによって、彼らのことが上司と部下ではなく同じ目線をもって
会話することでどんな目的を持っているのか覗える。

そして支えるべき時に支えるべき相手が居ないという事に、ドラマとして
はすれ違いの皮肉さを込めて描かれる。
必要な時に何故必要な人がそこには居ないのか。
叶わない恋もあればもう少しで叶いそうなものも有る。

・ファビオとジュリア (姉弟の葛藤)
・アンドレアとアニェーゼ (愛情の差違)
・ジュリアとアンドレアとロレンツォ (恋愛に於ける関係)
・リッカルドとアルバ (医者と研修医の関係)
・エリーザとガブリエル (激しい競争、結婚の許嫁的風習)
・カロリーナと両親 (息子の死以外に何か有る?)

それにしてもこのドラマ、身内を絡ませすぎてはいないか。
各エピソードでそういうネタを利用していくのだろうか。

■いいけど悪いもの

Una cosa buona che fa maleのサブタイトル。
イタリア語をGoogleで翻訳すると「痛いほどいいこと」と出るので
パスワードの再設定の質問がそのままサブタイトルに付けられたようだ。

アンドレアはメールのパスワードを忘れて困っていたところ
質問に答える形でパスワードの再設定が出来るようにしてある。
「いいけど悪いもの」というなんだかよく分からないものを質問に
課して居たようだが、その答えがまた分からない。

「愛ではないか?」(Lorenzo)
「あなたのその頑固さよ」(Agnese)
「上機嫌の君だ」(Marco)
「ビールね。」(Elisa)
「いや砂糖よ」(Alba)
「僕の母のドーナツの甘さには負ける」(Riccardo)
「悪いと言っても色々。注射みたいな痛み、セックスの痛み」(Gabriel)

「共感/empatia」(Giulia)

因みにメールにはアンドレアがエンリコに助けを求める内容ものが
書かれていた。

■患者

●ファビオ

ロッククライミングの途中で突然めまいによって山の中腹で意識を失う。
ジュリアが自ら担当したいことを申し出たが、なんと患者は彼女の弟。

本人は疲れているだけだとして検査を受けようとはしない。
過去に薬物を摂取している。単なる尿検査だけなのに拒む理由がよく
分からない。

症状は「痙攣」「目眩」「疲労感」

急な脱力感でロープを握れなくなった。
問診中も手・指を気にしている素振りを見せていた。

尿検査。尿が出にくい・
過去に膀胱炎で抗生剤治療をしているが、それが3回も起きている。

彼女のマルチェッラが入院を聞きつけやってくる。
最近彼に女の影があると彼女は異変に気がついている。
最近セックスはご無沙汰になっているとの事。

感染症が悪化。「前立腺炎」なのか。
すぐに“細菌を特定”しないと敗血症になる。
「精液培養」が必要。

ファビオの様子が変になる。
「女が叫んでる」「ここから出せ」「女は怒っている」
「誰かを殺すと脅している」

幻聴は感染症の酷さの表れなのか。
幻聴は睡眠と覚醒のリズムの変化と関係がある。
精神科の受診が必要では無いのか。

「ステイミー試験」
前立腺マッサージの必要性を語る。

精液培養の検査結果が出る。
抗生剤を12時間置きに1錠ずつ10日間飲むことで解決か。
しかし悪化する。

・脳の画像

「痙攣」「脱力」「運動障害」で検索するジュリア。

病室では姉と言い争っている際に視力が見えなくなりそうで、焦点が
合わない。
一時的にコルチゾンを飲ませて視力を回復させる。

感染症であるならば恋人にも検査を受けてもらわなければならない。
恋人にもそして山登りのパートナー・ヴァレリアにも検査を求める。
しかしヴァレリアの方には好意は有っても二人の間に身体の関係は
無かった。

全ての検査をした結果、病名は「多発性硬化症」
みんな怖くてその病気を本人に知らせる事が出来ずにいるところを
アンドレアが語った。今の医学の進歩のことを踏まえて語る。

●バルトロ

ファビオと同じ病室の患者。
彼については大した情報もなく進んでいった。
患者の満足度調査を書くことを求められる。

バルトロはよく研修医の行動を見ていて研修医たちの事をアンケート用紙
に書いていた。

●ジュリア、ファビオの母

二人が争っている理由として、母親のことが根底にはあるようだ。

ファビオはジュリアが母親を監禁したと思って居る。
何らかのドラッグ中毒で精神を病んでいた。
ジュリアは母親の体内からドラッグを抜こうとしていただけのこと。
禁断症状で色々とわめきチラした様子。
当時のファビオは7歳。

そんな状況でもファビオは有りとあらゆることをする人生をおくってきた。
弟はそんな姿に姉が嫉妬していることを口にするが、姉としてはファビオ
にも母の手伝いをして欲しかった様だ。

【その他】

・患者・ファビオとジュリアは姉弟

その事実を知って敏感に反応したのが研修医のエリーザとガブリエル。
ジュリアや上司にすり寄る姿は何とも嫌らしく見えるが、大体そんな
ものではないかという感じもするね。

アルバとリッカルドはこの二人の言動について語る。

「あの二人が険悪なのも怖いけど結託して敵に回したらもっと怖い」(Alba)
「でも険悪ではない。あれはじゃれている」(Riccardo)
「ぶつかっているように見えて愛し合っている。」(Riccardo)

・SEU製薬 (セウ) / Seu Pharmaceutics

イレーネはこの製薬会社のMRだったみたいだね。
マルコとの関係は夫婦関係で間違ってはいないよな。
先日のエピソードでは子供が居たし・・
マルコはアンドレアの記憶が戻る事を恐れて一刻も早く病院から追い出し
たいが、それが出来る法律はない。
今の契約を結んだらアメリカに家族で行くつもりなのか?

・カフェ・ミラノ / Cafe Milano

アンドレアがざっくばらんに研修医とカフェ・ミラノで話した時の
やりとりは今回面白かった。

イタリア語には敬語を使うとどのように文法や単語が変わってくる
のか気になるけれど、アンドレアに対する言葉使いは人それぞれ。
医師ではなくなったアンドレアは人生の先輩であるし、記憶が
無くなっただけで、能力や肩書きは12年前に戻っても医長になる程の
スキルがあるのは確かなのだ。

「記憶の欠けた使えないお爺ちゃん」(Elisa)
「そうはならない。David Bowieが言っている。”Never Get Old”」(Andrea)

・重要な台詞の抜粋

「君にとって僕が夫に見えなくとも僕にとっては君は妻だ」(Andrea)
「医者が患者の健康より病院に満足か気遣うようになったらお終い
だと思わない?」(Giulia)

「彼が妻の名前を出すときの君の顔が見ていられない」(Lorenzo)

「内科の人は不測の事態って言葉を知らないのか?」(Fabrizia)

「自分たちの居る社会の常識だけが常識じゃ無い」(Gabriel)

・12年で亡くなった人、生きている人

ジョージ・マイケル、マイケル・ジャクソン、ルーチョ・ダッラ
ピーノ・ダニエーレ、エイミー・ワインハウス

生きている人の名前としてレジェンド歌手オリエッタ・ベルティ

【SOUNDTRACK】

・I’ll Find You in the Dark by Nico Bruno
・Need you right now by Nico Bruno
・Changed at all by Nico Bruno

【CAST】

アンドレア・ファンティ (Luca Argentero) 元内科医長
ジュリア・ジョルダーノ (Matilde Gioli) 医師、アンドレアの恋人
アニェーゼ・ティベリ (Sara Lazzaro) 外科医、元アンドレアの妻
マルコ・サルドーニ (Raffaele Esposito) 内科医長、秘密を持つ

エンリコ・サンドリ (Giovanni Scifoni) 精神科医
ロレンツォ・ラッザリーニ (Gianmarco Saurino) 内科医
リッカルド・ボンヴェーニャ (Pierpaolo Spollon) 研修医、アンドレア慕う
アルバ・パトリツィ (Silvia Mazzieri) 研修医
エリーザ・ルッソ (Simona Tabasco) 研修医
ガブリエル・キダーネ (Alberto Boubakar Malanchino) 研修医

テレーザ・マラルディ (Elisa Di Eusanio) 看護師
カロリーナ・ファンティ (Beatrice Grannò) アンドレアの娘
マッティア・ファンティ (Luca Morello) アンドレアの息子
若い頃のカロリーナ (Giulia Patrignani)
イレーネ・セラード (Maria Rosaria Russo) SEU製薬ME、マルコの妻
**レナート (Luca Avagliano) 看護師

ファビオ・ジョルダーノ (Giulio Cristini) ジュリアの弟
ファブリツィア・マルテッリ (Pia Lanciotti) 外科長、アルバの母
ヴァレリア (Valentina Principi) 登山仲間
バルトロ Bartolo (Sergio Tardioli) 患者
マルチェッラ Marcella (Astrid Casali) ファビオの彼女
カルロ () ファビオの同僚 (架空?)
ジョヴァンナ () シッター

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