ピックル・ストーム 異世界からの転校生
Pickle Storm (England 2024)
第10話 カモン・ベイビー Fairy Egg
脚本/ポール・パウエル Paul Powell
監督/ルイーズ・ニ・フィアナチャ Louise Ní Fhiannachta
企画/レイモンド・ラウ Raymond Lau
制作 / Black Dog Television
【STORY】
●ストーム家
冷蔵庫に収納される“ふわたまご”は赤色だったものが、
てっぺんが緑色になりはじめる。
もうすぐ生まれる印だ(Lystra)
そしたら私はお姉ちゃんだ。(Pickle)
「この卵が割れるのか?」(Mia)
今すぐじゃない。準備する時間はまだたっぷりある。(Hendrick)
「男の子と女の子か分からないのか?」(Mia)
どっちかな 両方かも(Lystra)
双子か 考えてなかった(Pickle)
三つ子かも・・いや「よんつご」かも。
「4つ子」ね(Mia)
●デレク家
クッションをポンポンして形を元に戻す。
ヤスミンは夫のいらいらした行動にどうしたのか尋ねると、彼は
隣のストーム家のせいだと語る。あの家族ときたらひまわりは
勝手に摘むし、車を毛だらけにするし、友達にチョコムース
をぶつけるし、変なチクチクしたズボンをはかされた。
少しリラックスしたら?
そうしよう。それではおやつにしよう。
ポテチの袋を開けると周りに飛び散らかしてしまう。
ヤスミンはそんな夫に対して本をプレゼントする。
「今日から出来るリラックス講座 心を整える10の方法」
内容を見ると・・・
「その1 宇宙と友達になろう」。
私にどうしろと?木星とボウリング行けというのか?
私が教えるとしてヤスミンはデレクにクッションを渡すと彼に
目を閉じて心を静かにし、自然と一体になろうと語る。
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■感想
いよいよシーズン1の最終話。
NHK教育(現NHK Eテレ)で放送していた子供向けの30分の
コメディドラマシリーズだけど、毎年のように放送時間や
放送枠が変わるのでよく見失う。
この手のドラマに何処まで突っ込めばいいのか。
真面目に突っ込みを入れれば “この人空気読んでないわ”
とか”真面目に指摘してかっこ悪い”と言われるのがオチ。
地球とクレフタニアではあらゆるものが違うハズ。
それが意外と都合よいところだけは共通するもののように
して描かれる。
近年魔法を使った内容のドラマが好まれるのも、画面の
特殊効果を利用したシナリオ・演出・製作が安価で容易に
なった事やゲームや漫画の影響もあるのだろう。
元々ファンタジーが好まれる素地がある。
それにやはりイギリスは移民の国でもあるのでこのような
ヘンテコな家族が受け入れられるところがあるのかも。
●ふわたまご
このシーズンでは地球の生活に溶け込みつつ、伝統を守る
ことの大事さ・大切さの象徴として、ふわたまごを見守って
いくという流れがある。
「伝統を守る」「移民」というキーワードは現代社会を
物語っているのかな。この星から来たケースは一家族に
過ぎずマイノリティの中のマイノティで有って、奇怪な
行動を見せたとしても恐怖心は無い。
今回”何か”が生まれたもののその正体に関しては次のシーズン
に持ち越す形となる。なんて小癪な(+_+
このドラマにテンポを求めるというのもアレだが、先週の
「誕生直前の儀式」の中で行われた内容とそんなに違いはない。
今回も生まれる時期は「グローニング祭り」の時であり、
そして生まれるまでの間に色々と用意しておくべきもの
を用意する中には類似する事が多い。
■生まれる為に必要なもの
「誕生のカップ」「ふわたまご時計(砂時計)」
そして何よりも「巣」。
「ドデカホルン」も必要だとされたし「ベビーフード」も
作るとしている。
生まれて来るのが人間型なのか、それとも動物型なのか分からない。
ピックルとライストラの間のやりとりでは
もうすぐ生まれる印だ(Lystra)
そしたら私はお姉ちゃんだ。(Pickle)
姉というくらいだから人間型なのか?
ドデカホルンは卵の中にある赤ちゃんが外に出てきやすい
ように後押しするような役割を果たしている。
『赤ちゃんと言えば、これを書いている時に中川翔子さんが双子
を出産というニュースが飛び込んで来た。(おめでとうございます)
しょこたんは毎日その状況を記録・情報の公開として絵に描いて
掲載していたけど、絵が上手い人はこういうことが出来る
んだなと感心した』
■今回のこのドラマの笑い処 3選
●ふわたまごの名前をつける
クリフタニア伝統の名前をつけるか地球の人のような名前を
つけるか両親は迷う。
ヘンドリックが最初にあげたのは「クランク・ナッツ」
ライストラがあげたのは「フラブル」
日本で一番多い苗字は「佐藤」さんで名前はその子の世代が
分かるようにして毎年変わる。
イギリスでは「SMITH」さんが多いようで、
スペインは「GARCIA」
フランスは「MARTIN」
イタリアは「ROSSI」
ドイツは「MÜLLER」
●生活に於ける静かさと騒がしさ
これはコメディではよく見かけるシーン。
静かにして欲しい時ほど他人は騒がしくする。
隣人のデレクはお隣さんが騒がしく、庭を荒らしたり、
デレクの愛車(Vauxhall Corsa)を毛だらけにされた
記憶が残る。
●魔法で自分が誰なのか忘れる
自分が誰なのか完全にアイデンティティを失う。
名前も最初に聞いた名前を自分のものだと思っているみたいで
目の前にいたスワンピーから話を聞いた結果
父は「オナラの音」、母は「ゲップの音」
まるで鳥の習性であるインプリンティング Imprinting(刷り込み)
のようだ。
ということはやはりあの卵はスワンピーみたいな形をしている
のだろうか?
両親がずっとブーブー言ったりゲーゲー言ったりする
シーンはちょっと馬鹿らしくて笑えた。
■その他
●BLOOPERS
NGシーンのこと。
ドラマの最後にクレジットと共にこのシーンが挿入されている。
昔のジャッキーチェンの映画のようだね(例えが古い)
●声の出演
ピックル・・大和田仁美
ライストラ・・永田亮子
ヘンドリック・・福田賢二
ミア・・白浜灯奈乃
デレク・・加藤拓二
ヤスミン・・片岡身江
■使用された曲
・
■出演者
ピックル・ストーム (Kassidi Roberts) 娘
ライストラ・ストーム (Donna Preston) 母、戦士。元王室親衛隊長
ヘンドリック・ストーム (Inel Tomlinson) 父、魔法使い
ミア (Cadence Williams) ピックルの友達
**Mr.ラドコム (Philip Green) 校長
ヤスミン・フリントン (Mitra Djalili) ストーム家の隣人
デレク・フリントン (Michael Condron) ヤスミンの夫
**ローランド (Toby Barnett-Jones) 6年生 同級生
**ミス・ヒル (Anna Warke) 担任の教師
**Mrs パターソン (Rachel Murray) 先生、校長が携帯で助けを求める
スワンピー (Chris Barlow)
(Justin Fletcher) スワンピーSwumpyの声