April 27, 2014
第22話 処刑 Execution
脚本/Joe Fazzio, Sunil Nayar 監督/Kenneth Fink
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シャーロットを誘拐しなんとかしてコンラッドから飛行機爆破
テロを首謀し、デビッドをハメたことを告白させようとして
いたエミリーたち。ジャックがシャーロットを逃がす中、シャ
ーロットはコンラッドに実際にはどういうことだったか尋ねる
中、コンラッドはデビッドをハメたことを告げる。しかしジャ
ックたちはシャーロットを無条件で逃がした訳では無く、服に
盗聴器・カメラを設置しマスコミの前でリアルタイムでその時
の光景が流れる様設定されていた。コンラッドは自供したこと
で逮捕されるがまだヴィクトリアへの復讐が終わっていないと
してエミリーは最後の行動を起こす。
ハビエルの作ったプログラムのマイクローンは発表会に於いて
失敗。ハビエルは改良しようとするがダニエルからはプログラム
は会社のものなのでハビエルは首にする事を言われる。
ヴィクトリアはシャーロットとカールの髪の毛をDNA検査した
結果、両者の間に血のつながりはないことが判明し、シャーロ
ットとアマンダの間に血のつながりがない事を知る。
エミリーは父の指輪を目にして、幼少期のことを思い出していた。
指輪を持ち出すと宝探しをしようとして無くしかけたこと。
エミリーとジャックがなんとか指輪を見つけてデビッドに返す。
これは18歳の時にお前のお爺ちゃんからもらったもので、自分の
名前に誇りを持つのを忘れるなという意味でイニシャル入りの
指輪をもらった事を告げる。お爺ちゃんは家でジッとしているのが
嫌いな人だったという。デビッドはお爺ちゃんと一緒に山小屋
で過ごした時のことを語り、家族の伝統としてパパもエミリーに
対して18歳の時には同様に指輪をプレゼントすると語っていた。
エミリーとエイダンは指輪の件でジャックとシャーロットが
行った山小屋とはその思い出の中で父が話していた山小屋かも
知れないことを語る。しかし今は目の前の最高の現実を喜ぼう
としてコンラッドが逮捕された件を告げる。
そこにはコンラッドがテロ行為に荷担していたという新聞記事が
デカデカと掲載されていた。是非父親にも見せてあげたいという。
まさか最高の相棒と最高の結末を迎えるなんて思わなかったと語る。
やって手に入れた勝利だとしてエミリーは喜ぶとエイダンに愛して
いる事を告げる。
ダニエルとマルゴーはお互いに助け合おうとして手を取り合う。
こんな茶番を続けることは嫌だというマルゴー。
強くなる為にも自分の弱点を知る事が大切だという。
パスカルが亡くなったなんて未だに信じられないと告げると、
ダニエルはそのツケは全てコンラッドが払うだろうと語る。
コンラッドはみんなに見捨てられて朽ちれば良いと息子のダニエル
も語る。やっと父さんと197便の呪いから解放されるという。
しかしヴィクトリアはエミリーにも同じ苦痛を味わせると語る。
コンラッドの保釈審問会が行われる。
判事はリバース。被告側・コンラッド側弁護士はマイケルだっ
た。彼は全ては罠であり、娘が誘拐を自作自演した結果のこと
だという。しかし本人の罪の告白を無視するのかと検事補は
反論。私の告白は巧妙に仕組まれたもので、罠にはめられて
言わされたものだという。記者会見でこのように言えと覚えさせ
られたもので犯人による強要だと語る。しかしこれだけの分厚い
証拠を見る限りはそうは思えない事を告げる判事は、これ以上
無意味なパフォーマンスは必要ないとして、保釈は却下する。
そしてデビッド事件の再捜査を改めて行うと宣言する。
ノーラン、ジャック、エイダン・・・そしてエミリーは本当に
こんな日が来るなんてと告げ、みんなで祝杯を挙げる。
しかしエミリーは父の顔を見ると計画の為に傷つけた人のことを
思い出してしまうとして悲しい表情を見せる。特にシャーロット
にしたことは辛いとし、ヴィクトリアも捕まっていれば・・と嘆く。
シャーロットは誘拐は父を装った男の仕業だと思っていること。
そんな中あの山小屋は確かにエミリーのお爺さんの所有の土地
だった事を知る。そこに住んでいるヤツが指輪を持っていたこと
は確かで、確認する必要があることを語る。エミリーはこれから
一人で確認にいくという。
マルゴーとダニエルは父の会社をマルゴーが引き継ぎ、そしてダニエル
とは正式契約で補佐役として雇うことを告げる。
そんな中、マルゴーの弟のギデオンが二人の前に現れる。
パリでは現在パスカルの死で大騒ぎになっていることを告げ一緒に
帰ろうと思ってやってきたという。ギデオンは僕は会社になど
興味はなかったが父のいうことを絶対だと語る。
寄宿学校時代とは大違いだなとダニエルとギデオンは語りだす。
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シャーロットがエミリーたちによって誘拐され、コンラッドから
自供を引き出してマスコミの前に認めさせる作戦を決行する。
しかしコンラッドはそのような状況に於いて例え証言したとして
も裁判ではその証言は使えないことを知っていた。マスコミが
コンラッド邸の前でグレイソン家で何か重要な発表があるという
ことを受けて待機する中、エミリーたちがカメラの前で告白しろ
とする時間が迫ってくる。しかし意外にもその時間が来る前に
シャーロットが戻って来たことを知り、シャーロットはコンラッド
が197便を爆破し、追い詰められたことを受けて自分の父・デビッド
をハメたということを知り問い詰めると、コンラッドは本性を
むき出して、シャーロットに対して、恩知らずなヤツだと一蹴し、
当時の状況をシャーロットに向けて語る。しかしその様子はシャー
ロットの服に密かに付けられていたカメラを通してマスコミの前
で公表されるのだった。
シーズン3の最終話。
5月に発表されたシーズン更新の情報の中にシーズン4の制作が
決定と書かれていたこと。シーズン4はこれまでのシーズンと同様に
9月からの放送だということで、これを書いている時点ではまだシー
ズン4自体はアメリカでも放映されていない状況だ。
Dlifeさんで10月から放送される「スキャンダル」に関しても、
同時にシーズン4の放映継続が続行している。
相当ダラダラした流れで状況に変化が訪れないシーズン3の序盤だった
けど、エミリーが復讐計画と称してクルージングでのその計画の
実行を果たそうとし始めた時から少しずつまたドラマとしての勢い
を取り戻した格好で、面白くなり始めたと思う。
どのようにして復讐を果たすのか。
そして父・デビッドに対する嫌疑をどう晴らすのかがポイントとして
描かれていく。
もう何が問題の核心で、何処を修正すれば問題が解決するのかよく分か
らなくなっていたので、有無を言わさない状況での告白は悪くなかった
けど、その発言だけでどれだけ信憑性を持たせるのかというのは
今回のポイントだった。これだけ長い期間、言葉のやりとりに
於いては言葉遊びの状況で繰り返し、やった・やらないの泥仕合
になっていたのだろうし、VTRの信憑性の問題も含めてどう説得力
をモテせられるのかだよね。
展開・状況が目まぐるしく変わり、コンラッドが獄中で死ぬのかと
思わせつつ、今度は脱獄させたかと思えば、死んだハズのデビッド
を再登場させてコンラッドを殺害していく。
刑務所が刑務所の役割りを果たしていないところは、アメリカン
ドラマらしいところ。つい先日も小説家のメイソンを逃がした
ばかりじゃないかと小一時間。
コンラッドがさまよい歩く中で、フード姿の人物が出てきた時には
エミリーかと思わせたけど、デビッドが出てくるとは思わなかった。
またまたアメリカンドラマらしく”やっぱり死んでいなかった”、”何で
生きているんだよ”って突っ込み処しかない訳だけど、結局殺して済むくら
いならば当初から殺していれば良かった訳だし、それでも殺せずにいた
のは冤罪を晴らす為のものだということも有るので、踏みとどまって
いたところも有るのだけど、なんだか後付け感がハンパ無い感じ。
全部娘におしつけていたというところなのか。
そしてデビッドが生きていたのと同様に目の前のコンラッドの死が
本当の死なのかどうかも正直分からない。アメリカのドラマは
まるで整合性なく活かしてしまうところも有るからね。
ヴィクトリアが最後にエミリーに対して貴方が思っているデビッド
とは実際には違うと語っていた。この事が今後のシーズンの中で
明らかにされていくのだろうけど、少なくともデビッドは、娘が自分の
冤罪を晴らすのを待っていたというのであれば、もう少しエミリーに
協力的態度で何らかの情報を与えていても良かった気がする。
そしてエミリーの思っているデビッドはまさに幼い頃の記憶しかない
訳で、良い顔の部分の父親像しかない訳だけど、実際にはコンラッド
以上のことをしていたのではないかという気がするし、下手をすれば
エミリーの過去の記憶は全てはデビッドによって操作されていた
可能性も有る。特に母親・カーラの件に関しては、過去精神病棟に
入れられていた訳だけど、今回エミリーがヴィクトリアを封印する為に
とった策を見てしまうと、自分がやられた方法論で仕返しした格好だけど、
寧ろカーラとの因果関係にも繋がってくるところが有りそうな
感じがする。
こうなってくると、ヴィクトリアはデビッドが生きていた事を知って
いたのかという興味も出てくる訳だし、山小屋の件に関しては寧ろ
デビッドが手を貸していたとみる方が自然な感じにも思えてくるけど、
山小屋の男が繋がって居たのはヴィクトリアだし、その辺はどういう
関係なのか気になるね。
新たな流れとしては、マルゴーが話していた噂のギデオンが初登場。
ダニエルとも繋がりがある人物とは思わなかったけど、マルゴーと
ダニエルが幼なじみなので顔を知っていても変ではないのか。
エイダンの死によって勢力図がまたしても変わったこと。
シャーロットがジャックのしたことに気が付いたことで、またして
も人間不信に陥る彼女がどういう行動を取るのか。
エミリーの本性を知ったヴィクトリアだけど、それ以外の人物には
まだアマンダであるという事は知られていないので、その辺の流れ
もどうなっていくのか気になるね。
エイダンが亡くなるとは思っていなかったけど、ジャックがエミリー
に対して「俺の人生はボロボロだった。君と出会って全てが変わった」
とエイダンが話していたことを語り、彼に取っては君が生きる理由に
なっていたことを語る。
取りあえず今後は彼らの子供の世代である、エミリー、ダニエル、
マルゴー辺りの争いが中心となっていくのだろうか?
マルゴーが完全に父親の件を黙認していることも気になるし、
ダニエルは完全に父親の件と自分は無関係みたいな顔してシラーっと
している辺りの憎たらしさを覚えるところ。一度そのキャラクターに
腹が立ってくるとホクロのイチさえ腹が立ってくるわ、にやけただけ
で腹が立ってくるわでホント困ったところ(笑)
ダニエルに殺人の罪を着せたギデオンがダニエル以上に憎たらしい
ヤツに思えるのかどうか。ノーランがギデオンと手を組んだところ
も気になるし、ギデオンがエイダンの変わりのような存在になって
いくのかどうも気になる。
■使用された曲
・Fil EislerのEnd Credits Theme
・Hustler By Conway
・Henry CzernyのSoftly, As I Leave You
ヴィクトリア・グレイソン (Madeleine Stowe) 母親・女王
エミリー・ソーン (Emily VanCamp) アマンダ・クラーク、娘
ノーラン・ロス (Gabriel Mann) IT長者、エミリーの父に恩
コンラッド・グレイソン (Henry Czerny) 株長者、父親
アシュリー・ダベンペート (Ashley Madekwe) エミリーの友人
ジャック・ポーター (Nick Wechsler) 酒場の息子、”アマンダ”を思う
ダニエル・グレイソン (Joshua Bowman) エミリーの婚約者、長男
シャーロット・グレイソン (Christa B. Allen) 娘、デクランの彼女
エイダン・マシス (Barry Sloane) タケダの弟子
マルゴー・ルマルシャル (Karine Vanasse) ダニエルの幼なじみ・フランス人
ハビエル・サルガド (Henri Esteve) ノーランの刑務所仲間
ギデオン・ルマルシャル (Daniel Zovatto) マルゴーの弟
若い頃のアマンダ (Emily Alyn Lind)
Dr.ミシェル・バンクス (Amy Landecker) 精神科医、エミリーをハメた
リバース (John Rubinstein) 判事
— (David Starzyk)
レイエス (Monique Gabriela Curnen) 捜査官
モストロウスキー (Wade Williams) 刑務官
Dr.ジョンソン (Scott Alan Smith) クレアモント精神科病院医師
カート・レナー (Linc Hand) バークシャーの山小屋に住む手紙の送り主
リネラ (Anthony Alabi) 捜査官
— (Marc Forget) French Official
— (Jay Jackson) News Anchor
— (Kara Michelotti) Club Girl