ナンバーズ 天才数学者の事件ファイル Numb3rs シーズン3 第17話 タイムリミット One Hour

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第17話 タイムリミット One Hour

脚本/Ken Sanzel
監督/J. Miller Tobin
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1時間、60分、3600秒、その一瞬。
のどかな郊外で少年は自転車で新聞を配る。

一方ドンはブラッドフォード精神科医の元でカウンセリング
を受けに行く。時計を気にしているドンは、現場に居ると防げる
事件も有ったかもと思ってしまうのだという。銃1丁、バッジ
1つではやれることも限られると語る。携帯についてはここで
はオフにしてもらうとし、ここでのルールは私が決めるという
医師。

その頃ジョーの前で発砲事件が発生していた。マロニーはカルロス
を撃ちジョーを誘拐していく。

ブラッドフォードはドンに対して何か怒っているのかと問う。
クリスタルの射殺した時にも怒っていたという。互いに精神分析
ごっこは辞めましょうという医師。この5年間部下たちに命令を
下していた癖が出たというドン。

デビッドとコルビーはたまたま誘拐事件近くにいたので発砲現場
に直行する。ボディガードが殺され子供が誘拐された事件だという。
誘拐されたのはホセ・サンティアゴ(11歳・通称ジョー)。
チェロボ・サンティアゴが父親だという。デビッドは彼はストーン
ラドロンレコードの創立者で会長だという。ラテンヒップホップ界の
ドンだと語る。LA市警では、麻薬・組織犯罪・ギャングの件で
チェロボのことを捜査対象として見張っていたという。元々は18丁目
メキシカリのボスだったこと。その時の金で会社を興して大成功を
治めたこと。今も昔の手下を雇っているとし、ボディガードには
タトゥーがしてあるという。

そんな中殺害されたボディガードの一人の携帯に電話が鳴る。
デビッドたちはメーガンに連絡を取り、誘拐犯からの電話が
なっているので探知して欲しいと告げる。
電話に出ると男はチェロボに変われと告げ、身代金は320万ドル
だとし1時間後までに用意しろとのことだった。

一方カウンセリングを受けるドンは医師から部下について
話して欲しいと言われる。みんな優秀だとし、代理のリーダー
はメーガンだと語る。彼女は頭が良くて行動力がありタフで
冷静だという。
その頃メーガンたちはドンに必死に電話で連絡を取ろうとして
いたが一向に繋がらなかった。FBIにはリズもやってくるが、
携帯がつながらないという。
メーガンは犯人からの電話を探知していたが探知する前に切れて
しまう。リズによると奴らはウェブラインという通話サービス
を使いパソコンでVOIPと呼ばれるEメールを送信するのと
同じ原理のIP電話を使っているので経由したサーバーは突き止め
られるが発信元を特定するのは困難とのこと。

チャーリーとアミタは大学の研究室にいた。
チューリングマシンを見て有限状態マシンを構築したいと思って
いるというアミタ。チャーリーは認知発見理論の事を考えていた。
アミタのことを見るチャーリーに対してどうしてモニタを
見ているのかと問われチャーリーは君のことを見ていたら
園先にパソコンが有っただけだという。
そんな中メーガンはアミタに電話してくる。
メーガンはアミタに対してIP電話の追跡は出来ないかと尋ねる。
過去の通話の追跡は出来ないが同じルートで電話が有れば
リアルタイムのものに限り発信源が分かると語る。メーガンは
今すぐにFBIに来て協力して欲しいと頼む。チャーリーは僕も
過去にネットのパケット再伝送を追跡したことがあるとして
同行することになる。

カウンセリング。
ドンはメーガンを精神分析医のようでとても人の心を読むのが
上手いという。すると医師はドンだって同じ事をしているので
はないかという。殺人者の考えを理解しないと導けないし、
動機も探れないということ。

一方現場にいたコルビーはサンティエゴが捜査に一切協力せず
この件は自分たちで解決すると言っていることをメーガンに
語る。するとメーガンは私がサンティエゴに説得するので電話
を変わってくれという。
メーガンはサンティエゴに対して一刻も早くジョーを取り戻したい
事を告げ、サポート役として情報の提供をしたいと語る。最後の
決定はサンティエゴがするということも容認すると、彼は家の
中にFBI捜査官たちを入れてくれる。コルビーに対してサンティエゴ
のことを見張るよう指示する。
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ドンはクリスタル射殺の件に関連し、カウンセリングにいく
ことが義務づけられている為に通う中、その日に元18丁目メキシカリ
と呼ばれるギャングのボスだったチェロボの息子ジョーが誘拐さ
れる。ドン無しでの捜査を余儀なくされ、チームはメーガンを中心
として協力して対応に当たる。相手は足の付かないIP電話を使って
発信元を隠している中、アミタの提案でエクスプロイトを仕掛けて
リアルタイム監視をしてパケットの流れを探ろうと考える。
現場で対応に当たるコルビーとデビッド、そしてリズはメーガン
からの指示を受けて動き回る。

医者との関係を通してドンの心理的状況を描くと共に、彼が抱えて
いる問題は何かを問い詰めていく。そして部下に対してどのような
視線で眺めているのか。

改めてそれぞれの捜査官の役割とか能力、そして経歴を知るという
意味ではそれなりに興味深い流れではあるのだけど、やや誘拐事件
というスリリングな展開の中、精神科医とのやりとりが途中に挿入
されると邪魔くさく感じる部分も有った。

ドンの心理的状況を確認する意味でも良い感じのエピソードだと
思うし、兄弟の関係に於いて、優秀なチャーリーに対する兄として
の視線というのが複雑なものとして存在している辺りは深い物語
だったけど、誘拐事件ではなく、別の事件の時でも良かったのでは
ないのかな。

ドンが一人で責任を背負うという構図から解放させる為に描いた
感じだけど、ラストでドンを除いたメンバーで楽しそうに歓談
する姿を見ると、ちょっぴり仲間はずれになったようで、寂しさを
覚える。ただドンにも私生活が有るので、ある程度の線引きを
もって人生を送って欲しいとする思いが込められていたのかも知れない。

さて今回はちょっぴりドラマとしては内容は違うけど、身代金に
よる誘拐ということで、現在イスラム国のテロリストによって
捕まっている日本人2名のことを想像させる意味で、ちょっぴり
複雑な感じで見ていた。

誘拐事件の検挙率は日本では100%に近く、ネットで調べると92%説
だとか、色々と出てくるが、このドラマの中で容疑者が語るのは
検挙率は86%で、14%は失敗するということで、犯人は被害者に
14%に入りたいのかとして脅してくる。

犯人が要求した額は320万ドル。
ディズニーホール前の公衆電話に一人で来いとし、電話3回鳴る間に
電話に出なければ息子は殺すという。
サーバーのISPアドレスをたどると、ダウンタウンの図書館の公共の
サーバーを利用していること。司書の話ではヒスパニック・男・
40代黒い巻き毛、体重80kg、身長180cmという犯人像が浮かび上がって
くる。
問題はIP電話で連絡を取ってきたということと、ボディガードの
携帯もまたIP電話で誘拐される前に契約していることから共犯である
事を突き止める。

ギャングの流れをFBIやLAPDは何ヶ月も監視していた為に、被害者と
なってもなかなかチェロボとの信頼関係が結べないところも有った
けど、身代金を渡しに行く際に、チェロボが持っていけば恨みを持っ
ている相手に殺害される可能性があるということでコルビーがその
身を犠牲にして走り回る。

ラン・コルビー・ラン!って感じだけど、現場ではそんな状況が起きて
いる中でチャーリーは320万ドルという金額に目を付ける。
「一括均衡」とか「ケーキ分割問題」などを引き合いに出し、
「分割選択の考え方」と「パレート最適性の原理」を使って実際に
受け取るであろう金額を算定していくという実に怪しい理論を
持ち出していた(笑)
結果として算出したのは165万ドル。チェロボがレコード会社の
創立の初期資金だということで、犯人は当時一緒にイーストLAで
その軍資金を調達したナシオ・ドゥーケが犯人だろうと判明する。

コルビーは、「オルペル通り」「カイヤリープラザ」「ユニオン駅」
へと次々とたらい回しにされる過程で少しずつ、コルビーに帯同
している捜査官をふるい落とし、バッグの中にあるGPSや通信して
いるイヤホンなどを除外されていく。

チャーリーはここでも「論理的迷路」を作っているとし、
ラビリンスというゲームを引き合いに出して「典型的な状態図」
「統一モデリング言語」を使って迷路の最終地点を割り出していく。

迷路の最後には必ず数学があるとし、「ゼロに始まってNで終わるハズ」
だということで、最後に訪れたのは最初に呼びだしたディズニーホール
が舞台である事を示唆し、捜査官を予め潜り込ませていた。

相手も数学者としての才能・片鱗を見せたけど、まぁ一人でやるには
相当都合が良すぎたな。

コルビーがチェロボに対して息子を引き渡す際には友情みたいな
ものが生まれつつ、明日からは敵同士になるというのがまた切ない。
「一番のリスクはお前に300万ドルを持たせて一人にしたことだ」
とデビッドから突っ込まれていたし、コルビーが気分を良くしていた
のか「俺が奢るので飲みに行こう」と誘った際には、「事件扱い」
されるコルビーはなんだかんだ言っても愛されているな。

「例外的事象だ」(amita)
「真にランダムな事象なんてあり得ないと言われているけどあるんだ」
(cha)
「数学者泣かせだな」(Da)

■使用された曲

・Anymore by Cherry Hill
・After Party by Ozomatli

■その他

ドン・エップス (Rob Morrow) FBI捜査官
チャーリー・エプッス (David Krumholtz) 数学者
アラン・エップス (Judd Hirsch) 父
デビッド・シンクレア (Alimi Ballard) FBI捜査官
ラリー・フラインハート (Peter MacNicol) 物理学者
アミタ・ラマヌジャン (Navi Rawat) 学生
メーガン・リーブス (Diane Farr) FBI捜査官
コルビー・グレンジャー (Dylan Bruno) FBI捜査官
Dr.ミルドレッド・フィンチ (Kathy Najimy) “ミリー”学部長

リズ・ワーナー (Aya Sumika) FBI捜査官
ナシオ・ドゥーケ (Michael DeLorenzo) 元チェロボの相棒、イーストLAで
リコ・オロホス (Maximiliano Hernandez) ボディガード、元18丁目メキシカリ
— (Jon Curry) 刑事
ウィリアム・ブラッドフォード (Wendell Pierce) カウンセラー
チェ・ロボ・サンティアゴ (Vincent Laresca) 父、ストーンラドロンレコード会長
ホセ(ジョー)・サンティアゴ (Taylor Gray) チェロボの息子、11歳
マロニー (Jason Chanos) 誘拐犯の一人
— (Matthew Yang King) Crime Scene Tech
— (Susan Krebs) 図書館・司書
— (Phil Foster) FBI Agent
— (Shaun Gerardo) FBI Agent
エジャートン捜査官
カルロス・ラロ () ボディガード、撃たれて死亡した方

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