コールド・ケース ~真実の扉~ 第9話 約束

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第9話 約束
監督/波多野貴文 脚本/瀬々敬久
音楽/村松崇継
原作/Meredith Stiehm

【ストーリー】

1970年6月23日。
子供たちはチャンバラごっこして遊んでいると、明が戻って
くる。真純はシスターに対して明が戻ったことを告げるが、
2人のシスターは困った顔をしていた。
そんな中、過激派に所属していた男の一人が森の中を彷徨って
いる中で箱の中に入った男児の遺体を発見する。
多摩丘陵身元不明少年死体遺棄事件・1970年7月5日として
資料が倉庫に入れられる。

現在。箱詰め少年された子供のいたいが発見される。
これで3人目の箱詰め少年連続死体遺棄事件が発生し、捜査本部
では早急の解決を捜査官たちに求める。
そんな中本木は自分のチームは本体とは別の動きで捜査をして
欲しいと語り、70年の未解決事件との関係性を調べよとのこと。
模倣犯か同一犯か・・しかし46年も前なのに同一犯なんて有り
えるのかという金子。
そんな中タイミングよく川崎東署にケースが送られて来たと
して、70年当時の資料が入っていた。今頃通報してきたのか。
中にはタンクトップや写真が入っていた。写真の裏にはこの子
の名前はアキラと書かれていた。当時この子は髪の毛にヤケド
の跡が有った。第一発見者は村岡照夫。当時横浜市内の大学生
で過激派に属して山岳訓練中に逃げ出し、その途中で発見した
というものだった。
写真を見ると「聖母・子供の家」と書かれていた。
現在では名前を変えて聖母マリア会・川崎修道院となっていた。
当時の代表はシスターの橘一枝で、もう一人・結城房子という
シスターと共に働いていたという。

今でも現役で働いている橘一枝に話を聞きに行く。
結城は先週亡くなったとし、彼女には良い人生だったハズだと
いう。昭和51年まで児童養護施設をやっていたこと。写真を
見せるとウチのバスだとして懐かしいという一枝。
アキラって子は知らないかと問うと、居たかも知れないが大勢
預かっていたので覚えていないという。死体遺棄事件を覚えて
いないかと問うと、新聞は読んでいないという。当時の記録
は地下に残っているとのこと。

高木達はその資料を見る。
昭和45年に矢追明(8歳)が養子縁組の記録が有るという。
柴田勉と美穂という小田原で旅館を経営している人物。
しかしその養子縁組が決まったのは7月4日。遺体が発見された
前日だという。明の姉の小島真純(57歳)が茅ヶ崎の図書館で
現在勤務しているとのこと。

真純に話を聞きに行く。
確かに矢追明は弟だけど、この遺体は違うという。弟は天然
パーマだったこと。写真を見せる。弟は養子になったのだと
いう。

(回想)
俺はいかないという明。しかし姉の真純はいかなければダメ
だと告げる。その変わり18歳の誕生日に太陽の塔の前で
会おうと約束する。

あの朝行ってしまったとし、突然養子縁組が決まって別れも
言えなかったこと。私が22歳の時に約束通り太陽の塔の前に
行ったが会えなかったという。元気で何処かで生きて居ると
思っているという。明はヤンチャ坊主でシスターをいつも
困らせていたという。写真は科学クラブの子たちだということ。
当時多摩川に落ちるのを見たという月の石を見に行っていた
という。

■感想

原作ではシーズン1第14話「箱」のリメイク版。

http://itawind.web.fc2.com/kaigai/coldcase/coldcase114.htm

このドラマも面白かった記憶があるな。

日本版でコールドケースを扱う場合、50年代から80年代くらい
のものを扱うと一番面白いと思う。それ以外は正直あまり
「今と昔」の違いが分かりづらいくて面白みがない。

日本ならではの高度経済成長に伴う今の中国のようなPM2.5
のような大気汚染が進むの中、喘息持ちの人が多かったことや、
子供の躾には体罰も容認されていた雰囲気が有り、愛があれ
ばなんでも許されるという時代だったこと。日本をよくしたい
と考える人たちを歪な考えの元で過激派思想に走らせていた
り、人体実験に近いことを孤児を使って行っているところ
など時代が発展する中での暗部を引き出したような話だった。

また日本ではなかなかシスターの存在というのは一般的には
認知されていないような印象も有るけど、シスターが恋愛し
妊娠したことへの問題点。

ドラマをみて居ると、イギリス原作・カズオ・イシグロの
ドラマ「わたしを離さないで」を彷彿とさせるところも有る
し、「明日、ママがいない」の様な孤児院が設定で有って
なかなか普通でも社会で脚光を浴びない部分もでも有る。

一番ドラマとして問題なのは、このドラマでもロボトミー手術
が行われていて、子供にそれを施すことになるけれど、
母親が息子の幸せの為とはいえ知識なしにそれを行ったこと
で大変な事態に陥ってしまった。
ただロボトミーをする程、この子供の行動の中に異変がある
ような感じに見えないところがあるんだよね。

予告通り石川の妹がやっぱりやらかしてしまった。
カード詐欺に手を貸していたであろうこと。高木の前から
消えてしまい、石川にしてみればホラみたいことかって感じ
なんでしょうけど・・まぁ残念な流れが日本版では凝縮して
いた感じだ。

■使用された曲

「黒猫のタンゴ」 皆川おさむ
「風」 はしだのりひことシューベルツ
「イメージの詩」 吉田拓郎
「ニューヨークの少年」 Simon & Garfunkel
「空よ」 トワ・エ・モワ
「LET IT BE」 THE BEATLES

■出演者

石川百合 …… 吉田羊 (警部中隊長)
高木信次郎 …… 永山絢斗 (巡査部長、相模署から栄転)
立川大輔 …… 滝藤賢一 (主任。警部補)
金子徹 …… 光石研 (主任。警部補)
本木秀俊 …… 三浦友和 (警視。課長代理。)

石川沙耶 …… 平田薫 (百合の妹、Barスリーマティーニ)

渡辺コウジ

橘一枝 …… 江波杏子 (シスター)
小島真純 …… 朝加真由美 (図書館勤務)
門脇豊 …… 佐戸井けん太 (農業、心臓が悪い)
門脇豊 …… 佐藤結良 (施設の子、1970年)
村岡照夫 …… ジジ・ぶぅ (任意で取り調べ、毎年現場にお供え)
村岡照夫 …… 岡山天音 (第一発見者、1970年)
釜田達治 …… 田中要次 (港で働く)
釜田達治 …… 浅川蓮 (施設の子、1970年)
大浦 …… 橋爪遼 (桃興製薬・相模原研究所、1970年)
大浦 …… 小林勝也 (桃興製薬・相模原研究所)
橘一枝 …… 太田緑ロランス (聖母子供の家シスター、1970年)
結城房子 …… 藤井美菜 (聖母子供の家シスター、1970年)
杳子 …… 茅島成美 (看護師、1970年)
柴田勉 …… 崔哲治 (明に興味を持つ夫婦)
柴田美穂 …… 吉本菜穂子 (明に興味を持つ夫婦)
ヒヨシノブヒコ …… (施設の子、1970年)
清水哲三 …… 植木祥平 (研修医、房子と出来ていた)
矢迫真純 …… 内田愛 (施設の子、姉、1970年)
矢追明 …… 生駒星汰 (施設の子、弟、1970年)
保坂 …… 渋谷謙人 (刑事、高木の同期、カード詐欺で沙耶が・)
刑事 …… 渡邉翔
刑事 …… 高桑満

平田美穂子、作古井隆之

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