ダウントン・アビー ~貴族とメイドと相続人~ Downton Abbey シーズン6 第5話 激震 Episode #6.5

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第5話 激震 Episode #6.5

監督/ Michael Engler 脚本/Julian Fellowes

【これまでのあらすじ】

ヴァイオレットは友人を味方につけ病院統合を阻止しようとする。
時を同じくしてメアリーはヘンリーと思わぬ再会を果たす。
バクスターは裁判に出廷し共犯者の証言をすることに。
アンナはメアリーと密かにロンドンの病院へと向かう。妊娠を
告白するアンナ。ある日ロザムンドの知り合いが屋敷にやって
くる。夫人の素性に気がついたバロー。夫人は戦前に2年この
屋敷でメイドをしていたことを告げると驚きを隠せない伯爵一家。
更に亡きシビルの思い出話に胸を熱くする。

【ストーリー】

デイジーはメイソンに手伝うと語る。

トムはメアリーと散歩しながらユーツリー農場の件を怒っている
のかと問う。メアリーは私に断りもなく決めたことにはねと
しつつも、でもメイソンは養豚の心得もあるのでちょうど良かった
のかもという。次の任務は?とトムに尋ねると、車を修理する店
を作りたいという。領地の外れに・・というと父が許すかしら
ねと。慎重に切り出してとメアリーは応援する。

パットモアはメイソンはいつ引っ越してくるのかと問うと、農具
は揃っているし水曜日にドリューが出たら移れるという。前の
農場は?新しい領主が継いで自分のおじさんを住まわせるみたい
だと。デイジーは勝手だというがパットモアはもう済んだこと
だとして落ち着かせる。引っ越し祝を差し入れに持っていったら
どうかという。アンディは引っ越しを手伝いに行きますよと語る。

メアリーは友達から手紙が来たとして喜ぶ。
ロバートは良い知らせなのかと問うと彼からロンドンに行く
から会おうという連絡だという。恋人ではなくペラムさんだとし
ブランカスター城の領地管理人の方だというと、ロバートは一緒に
狩りをしたことを覚えているという。彼が「悪夢の一夜」を
一緒に乗り越えてくれたのだという。
そんな中バローはヴァイオレットが来たことを告げに来る。

ヴァイオレットはコーラは村に行っていると告げるとちょうど
良いとし、今日は頼みに来たのだという。保険大臣がダウントン
に来るというとチェンバレン氏か?と。彼は視察旅行で北部を回
っているとし戦後の状況確認の為だと。彼をここに呼んでヨーク
シャー病院の横暴な計画を訴えようと思うという。それでどう
なるのかというロバート。大臣が反対すれば病院統合の話は白紙
になるという。大臣がウチに来る訳が無いとし忙しい人だと
いうと、ネビル・チェンバレンの奥方はアン・ド・ビア・コール
よと。彼女の後見人は?とヴァイオレットは問うとあなたの父
(第6代グランサム伯爵)だという。父とアンの父は若い頃クリミア
戦争で共に戦った仲。私もアンをよく知っているのだという。大臣
を我が家に招待など絶対に不可能だというロバートに
ヴァイオレットは見ていなさいと語る。

ヒューズはパットモアに対してカーソンが今夜家で夕食を食べよ
うと言っているのだがどうしたら良いかと助言を求める。
毎日なのかと問うと時々だという。残り物のパテと肉があるから
包むよというと助かるというヒューズ。料理したことはあるのか
というパットモアに少しならば・・という。料理くらいなら誰
でも出来るさとパットモアが言うと皮肉は辞めてというヒューズ。
デイジーはヒューズさんに嫉妬しているだけだと語る。
嫉妬しては悪いかいというパットモア。

ロバートは留守の間にヘンリー・タルボットから電話が有ったと
ブランチの時に家族の前で語る。水曜日にヨークシャーへ車を
見に行くのでメアリーも一緒にどうかと。メアリーは車を見に
くる彼を見に来いと言うことなのか?という。近くのコースを
実際に走るらしいというと、トムは送ろうか?という。イーディス
はどうするかと問うと水曜日はロンドンへ行くという。ロバート
はデートだそうだというと、イーディスは”違うわ”と語る。
“でしょうね”というメアリー。それどういう意味よとイーディス。
コーラは病院統合の件でクラークソン先生が賛成派に回りそう
だという。ヴァイオレットが来る訳ねと。ネビルが近くに来る
ので食事に招待して自分の味方につける気らしいという。
大臣は忙しいでしょというコーラ。宛が外れて欲しいが・・と。

■感想

今回は“水曜日”に何かが起きるという感じで、それぞれの水曜日
にスポットが当たった。曜日を意識して会話するシーンが
多くて、こんなにも日にちを意識させる流れが有ったことが
過去に有ったかな。
唯一例外は金曜日に保険大臣のディナーに招待したことか。
「決戦は金曜日」byドリカム。

シナリオは病院統合問題に集中されているね。

クラークソンもまた統合賛成派に傾く中で、ヴァイオレットは
いよいよ追い込まれていくことになり、それでも策士で百戦錬磨
の彼女としてはまだまだ引き出しは有りそうな感じ。
その引き出しから取りだしたのは、ヴァイオレットの夫が
後見人になったアン・ド・ビア・コールの夫のネビル・チェン
バレンが保険大臣であること。
ヴァイオレットの全盛期の武勇伝や当時の社交界に於ける
人間関係の構築はある意味では尊敬に値するものが有るな。
戦争に一緒に行ったものたちは、その繋がりが強固なものが
有って色々と世話したり面倒したり協力関係があるけど、
ヴァイオレットの場合、MI5真っ青の情報網が張り巡らされて
いて、人の弱みから切っても切れない関係を築き上げている。

またそれ以外にも今後の仕事に対するそれぞれのキャラクターの
考え方を覗き見ることは出来るのだけど、恋愛関係に於いては
身分の違いによって関係にブレーキをかけたり、なかなか進展
しないで今の状態を続ける光景にイライラしつつも、それなりに
爵位のある身分の恋愛なのでそう簡単には恋愛に興じることは
出来ないという事情は分からないでもないかな。
ヘンリーは車好きなので、トムとは気が合いそう。
この二人で何か事業を興していったりしないのかな。

■それぞれのキャラクター

・長女・メアリー

トムと一緒に朝の散歩している光景は良い感じだね。
この二人は色々とぶっちゃけて会話出来る相手。メアリーと
してはトムが戻って来てくれと精神的には助かっている部分も
有るのではないか。特にロバートがラストで血を吐いて倒れた
ので今後は二人で領地を守っていかねばならない。
完全に世代交代を意味するような鐘が鳴り響いたようだ。

最後の最後にトムとの会話で
「女王の仰せのままに・・」とトムが語るのが良かったな。

色々とメアリーの皮肉はウィットに富んでいる。

朝からイーディスにペラムからの手紙が届き、ロバートは結ばせ
たい意図も有るのか

「イーディスはデートらしいぞ」(Robert)
「違うわ」(Edith)
「でしょうね」(Mary)
「それどういう意味?」(Edith)


トムとメアリーは一緒に居る機会が多いけど、恋愛の件でも
忌憚なく会話している。

「彼とは真剣?」
「素敵な人、私が女だと思い出させてくれる。でもそれだけ」
「傲慢なつもりはないが身分の違いの結婚は無理」
「夫婦は対等が一番。でもそれは財産や身分ってことじゃない」

ヘンリーと会った後に、トムはメアリーに
「レースと同じで恋愛も危険。本気で愛せば傷つくこともある。」
「それは認めたくない」

メアリーはパブに行った。
滅多に入ることのない世界に踏み込んでいくメアリー。

そこで会話が弾んでヘンリーはイブリン・ネイピアと話したこと
を告げまだ独身で君に未練が有るみたいだと語っていた。
ヘンリーはメアリーのことを
「ラ・ベル・ダム・サン・メルシ(彼女は手強い女)と語る。」

・次女・イーディス

ペラムとロンドンで会う。
ヘクサム卿はタンジールが好きでよく行くとのこと。
イーディスは自分がブランカスター城の当主なら出たくないと
するが、彼は芸術家肌で外で体を動かすような人ではないこと。
絵画が趣味で、タンジールの従姉妹のアデラ・グレアムと事実上
婚約しているとのことだった。

イーディスはダウントンから離れたいときにここに来るという。
今や実権を握るのはメアリーだから、私は自分の道を見つけたい
とのこと。

カフェ・ド・パリにいくことになる。
二人はキスするがまだそれ以上の関係にはならなかった。


面接ではローラ・エドムンズという人物が来た。
イーディスとは同じような年齢。92年生まれといっていたけど
当然1992年ではなく100年以上は違う(笑)

1892年なんて大昔だし全く別の時代に思える。
二人は「現代女性の歩み・・そして代償」
というタイトルで記事を書いていくのかな。

■病院の統合問題

統合賛成派が集まり、金曜日に大臣が来ることを語る。
まさか大臣が来るとは思わなかったが流石はヴァイオレット。

「どう説得したの?」(Edith)
「脅したんだろう」(Robert)
「大臣を呼べるなら統合も潰せるかも」(Edith)
「どうか力を貸して」(Cora)
「了解、船長」(Isobel)

いよいよ大臣が来た時には口論になる。
ヴァイオレットは100年続いた今の体制を壊すのか。
積み上げてきたものを壊すのかとしていたけど、
改革は利益だというイザベル。

その口論にはなかなか大臣も入り込めず結局抜け出そうとした
ところで、ロバートが吐血。なんか一度ならず二度も吐いて
いたけど大丈夫か。
救急車がいつの間にかあるのね。

・デンカーとクラークソン医師が衝突

デンカーがヴァイオレットの為にそこまで忠誠心を発揮する
とは思わなかったけど、

「あなたは恩を仇で返した反逆者よ」(Denker)
「君の事は許し難い。無礼者と呼ぶ」(Clarkson)

後にこの発言によってクラークソンからヴァイオレットに手紙
が来たけど、この手紙って実はスプラットが追い出す為に
出したのかなとか思っていたのだけど本当にクラークソンが
出していたのね。まさかデンカーをクビにするとは思わなかった
けど、ここに来てスプラットが匿っていたコイルの件で、
デンカーから弱みを握られた。
この流れも実はヴァイオレットの執事が犯罪者を匿っていた
ことが判明することでヴァイオレット自身の立場が悪くなり、
病院の流れに於ける発言権も失っていくのかと思った。

スプラットはデンカーがクビになると知ってモリー・マローンの
鼻歌を歌ってご機嫌だったのに助けた後には当然強請りが
終わるハズもない。

しかしスプラットもヴァイオレットを説得するなんて凄いね。

■強盗犯ピーター・コイル

この件はあっさりと解決したけど、本当にこれで終わり?
バクスターも証言することはなかったので取りあえず彼から恨ま
れることも無さそうだけど・・

■その他

・それぞれの水曜日

・ドリューがユーツリー農場から出ていく日は水曜日
ドリューが出て行けばすぐにメイソンは引っ越ししてこられると
いう。
パットモアとデイジーが食事(スイーツ)などを持って引っ越しを
手伝いに行く。そこにアンディも付いていくが彼は農業に興味
があるとしているが、デイジーに興味が有るのではないのか?

・メアリーはヘンリーがヨークシャーで試乗するので見に行く
トムも車に興味が有るので送るという名目で一緒についていった。

・イーディスはロンドンで面接
編集者が辞めたので面接する。しかしペラムとも一緒に会って
自宅を見せてバーで

・バクスター
ウィリス巡査部長が朝9時に迎えに来る。法廷で性格証人をする
為に一緒に行く。ただベイツからは証言するには注意した方が
良いと言われる。

・トム
メアリーと出かける前に車の修理工場の建設地を見に行った

・結婚は善し悪し

年齢を重ねてからの結婚というのは、それぞれの価値観やら
生活リズムが固まっているので、他人と共に暮らすのは難しい。
カーソンは執事だか何だか知らないけど、シーズン5辺りから
自分はあんまり好きなキャラじゃなくなった。
彼が立場を考えるのは分かるがダウントンの金銭的事情も考えず
に使用人の数がなんだと言っている光景は場違いだなと思って
いたし、今回のヒューズとの食事の件でもカーソンは舌が肥えて
いるのかも知れないが、ヒューズも料理人ではないのだから、
そんなに上手いハズもない。それを承知で一緒に食事したいと
思ったのだろうから、そんなに言うなら自分で手伝えば良い。

「男ってヤツは・・」(Patmore)

そんな苦労を知ってか知らずかパットモアは羨ましいことを口
にする。
パットモアはなんとなくマートンが引っ越してからというもの、
彼に気を寄せているところもあるのかな。

・アンディとバローの和解

ここの所バローさんがまた寂しい役だったけど、アンディは
学校をマジメに行ってなかったので字が読めない。メイソンから
養豚をするなら理論を学ばないといけないとして本を借りるが
その本が読めずにいる。
この辺はデイジーの流れと精通し養育の必要性を感じさせる。

しかしまたモールズリーが最後にバローに対して言った言葉が
笑える。
「弱みを見せたら周りから襲われるぞ」

・ヴァイオレットが大臣を連れてこられた訳

トムが分かれ際に大臣からどんな脅しをされたのかを聞く。
妻の兄はあの”お騒がせ”ホレス・ド・ピア・コール。
海軍を欺いて軍艦に潜入したり、ピカデリー通りに穴を掘って
ロンドンの街を混乱させた過去が有り、そこに大臣も荷担して
いたのだという。

■使用された曲

・Downton Abbey The Suite
Written by John Lunn
Performed by Chamber Orchestra Of London
・Molly Malone by Jeremy Swift

■出演者

ロバート・クローリー (Hugh Bonneville) グランサム伯爵
イーディス・クローリー (Laura Carmichael) 次女
メアリー・クローリー (Michelle Dockery) 長女
コーラ・クローリー (Elizabeth McGovern) 伯爵夫人
バイオレット・クローリー (Maggie Smith) ロバートの母
イザベル・クローリー (Penelope Wilton) マシューの母
トム・ブランソン (Allen Leech) シビルの夫、シビーの父

チャールズ・カーソン (Jim Carter) 執事
ジョン・ベイツ (Brendan Coyle) 従者
アンナ・スミス・ベイツ (Joanne Froggatt) メイド長
デイジー・メイソン (Sophie McShera) 料理人
トーマス・バロウ (Rob James-Collier) 副執事
エルシー・メイ・カーソン(ヒューズ) (Phyllis Logan) メイド長
ベリル・パットモア (Lesley Nicol) 料理長
ジョセフ・モールズリー (Kevin Doyle) 無職->下僕
フィリス・バクスター (Raquel Cassidy) コーラの侍女
ジョージ・クローリー (Oliver Zac Barker) メアリーの息子
マリゴールド (Eva & Karina Samms) イーディスとグレッグソンの娘
シビー・クローリー・ブランソン (Fifi Hart) シビルとトムの娘

アンディ (Michael Fox) 下僕
ヘンリー・タルボット (Matthew Goode) シャクルトンの甥
ウィリス (Howard Ward) 巡査部長
Dr.ライダー (Richard Teverson) ロンドン・産婦人科医
Mr.メイソン (Paul Copley) デイジーの義理の父
LORD ディッキー・マートン (Douglas Reith) 地元魔富豪
Miss デンカー (Sue Johnston) ヴァイオレットの侍女
スプラット (Jeremy Swift) ヴァイオレットの執事
バーディー・ペラム (Harry Hadden-Paton) ブランカスター城領地管理
チャールズ・ロジャース (Sebastian Dunn) ヘンリーとレース
オードリー (Victoria Emslie) 出版社
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ネビル・チャンバーレイン (Rupert Frazer) 保険大臣
— (Nick Owenford) 弁護士
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