スキャンダル 託された秘密 Scandal シーズン2 第8話 大統領の危機 Happy Birthday, Mr. President

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第8話 大統領の危機 Happy Birthday, Mr. President

脚本/Shonda Rhimes 監督/Oliver Bokelberg
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BNC NEWSの緊急放送。リード・ウォレスが報道する。
フィッツ大統領が誕生日の祝賀会会場で狙撃されたとする
情報が入って来たという。未確認情報で、報道中にも次々と
情報は更新され、現在大統領はジェームズ・マディソン病院に
搬送されたという。大統領がどの程度の負傷をしているのか
まるで判明していなかった。

大統領とメリーは車から出てカメラが回る前に歩いて行く
途中で突然発砲されていた。
病院ではミリーが医者たちに対して、夫は何とかしなさいと
怒鳴り散らす。オリヴィアもまたドレス姿のまま会場に来ていた。
サイラスは安全保障省と国防省の担当官を集めるよう告げ、
脅威レベルを上げるという。また株取引も停止だという。
オリヴィアはエディソンに電話すると、彼にフィッツの容体に
関してはまだ知らされていないことを報告。エディソンは
現在シェルターに向かっている事を告げ、下院議員も長官も
全閣僚も一緒にで指示に従うしかないのだという。
オリヴィアは病室に落ちているフィッツのバッジを見てふと
そのバッジをプレゼントした時のことを思い出す。

— 昔 —
バッジはオークションでオリヴィアが手に入れたもので、アイゼン
ハワー大統領のものだった。星条旗の星が48個の時のもので
レアものだという。大統領就任式に特別な物をプレゼントした
かったという。また大統領ではないとするが、23分後には大統領
だという。
そんな中ミリーはオリヴィアと大統領の元にやってくる。
ミリーは10歳の時にドリー・マディソンの伝記を読んで感動したが
自分が今その立場になろうとしていることを信じられないと語る。
就任式で誓約すると大統領の誕生だった。

スタッフのブリッタたちに対してオリヴィアは今夜は就任舞踏会
なのであなたたちもドレスに着替えて楽しんでくれと語る。
ブリッタはオリヴィアが働いているのにそれは出来ないとするが
彼女は楽しむべきだとして容認する。

ジェームズはサイラスが舞踏会に連れて行かないことに不満を
述べていた。連れてはいけないというサイラスは秘密をひけらかす
趣味はないという。そんな会話を聞いてオリヴィアは初めてサイラス
がゲイだという事を知る。
サイラスはオリヴィアに舞踏会にはいかないのかと問うと私は
ダンスが苦手だから・・と告げる。テレビでフィッツがミリーと
舞踏会で踊る姿を見て少なからずショックを受ける。

オリヴィアに大統領からの電話で執務室で会うことに。
大統領はここは私の部屋だとすると舞踏会を抜けだしてきたのかと
問う。オリヴィアはもう終わりにすると決めたでしょというが、
まだ一番踊りたい人と踊れていない事を語る。フィッツに辞めて
と告げるが、辞めるなんて無理だというフィッツ。君は僕に
とって一番大切な人だと告げると、君はどうかと問う。すると
二人は暑く燃え上がりテーブルでセックスを始める。その際
フィッツのスーツにはオリヴィアのプレゼントしたバッジがついて
いた。

— 現在 —
NEWでは続報として大統領が銃弾を3・4発撃たれたとして手術中
だという。また報道官のブリッタ・ケイガンも銃弾を受けた
ということ。事件の影響は計り知れず混乱が収まるのを待つしか
ないというのである。副大統領のサリーが手順に乗っ取り
国の安全を守るしかないのではないかとされていた。

サリーは軍パイロットたちから他の閣僚同様にシェルターに
向かって欲しいとするが、サリーは自分は最高司令官代理だと
して、行き先はホワイトハウスである事を告げる。

サリーはマスコミの前で大統領の無事を祈りつつこれから事態
の収拾を図るという。
オリヴィアはフィッツが不在の最中サリーがホワイトハウスを
乗っ取ろうとしていることを知り、一時的に大統領スタッフと
して復帰をする。広報室に上級スタッフを集めるよう指示し
20分後に打ち合わせをしようという。スタッフの一人・ジニーン
に自宅の鍵を渡すと、私の家から服装や生活必需品を持ってくる
よう頼む。私は事態が収まるまではいるという。
サイラスはサリーの行動を非難する。
しかしサリーはこの国にはリーダーが必要だという。
サイラスは憲法修正第25条を告げ、大統領の免職、死亡、辞職
の場合には副大統領が大統領になるがそのどれもが起きていない
以上はあなたは大統領にはなれないこと。現大統領の署名が
必要で、またはそれに変わる閣僚たちの署名が必要だと告げる。
今は安全な場所に避難すべきだと告げる。

— 昔 —
聖なる場所で最初の100日間の政策課題の設定を考える為に
サリーたちも大統領に呼び出されていた。そこにはソーントン
判事なども居る中、一つは最高裁判事の指名があること。
それを聞いたサリーは今週中に候補者リストを提出するという。
選挙の際指名は私に任せると約束したと告げる。それを聞いた
ソーントン判事はサイラスをにらみ付ける。

トムは朝のジョギングの際に大統領に進言する。
防犯カメラには気をつけて欲しいということ。毎朝録画を確認
して内容によっては削除か保管かを決めているのだという。
執務室にもカメラは存在していること。見るのは私だけでは
ないとすると、夕べのオリヴィアとの情事も見られていたこと
を知る。フィッツはトムにホワイトハウス内でもカメラの
死角の場所はないのかと問う。

キャンプデービッド。
一般教書演説には未来を語るもの・信念の全てを盛り込むの
だとしてオリヴィアは語る。フィッツは包括的かつ懲罰的では
ない「移民政策」を打ち出したいこと。マニフェストなんだと
いう。確かにそれは意義深いものだが起爆剤にはなり得ない
ものだというオリヴィア。「防衛問題」「社会問題」に手を
突っ込むのはリスクが高いとサイラスは告げる。ボランティア
に参加してもらい大学の単位として認めることを一般教書演説
には盛り込もうと告げる。
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フィッツ大統領の誕生日の祝賀会の会場・ラファイエットスク
エアで突然リムジンから下りてきたフィッツが向かいのスタン
ワースホテルから狙撃される。
ニュース番組を報道するBNC NEWSでも情報が錯綜し、大統領の
安否が気になる中、その機会を狙って副大統領のサリーが
大統領職を奪おうとして虎視眈々と行動を起こしていく。
オリヴィアは今まで築き守ってきたフィッツ政権の為に、再び
大統領不在の中、フィッツ政権を守るために一時的にホワイト
ハウスに戻ってくる。

フィッツ大統領の容体も気になる中、オリヴィアはフィッツが
所有するバッジや洋服などを通して見る、過去の大統領就任前後
から彼女がホワイトハウスから辞任していく時の映像をフラッシュ
バックの形で描いたもの。

時々段落を区切るようにしてニュース速報が飛び込んでくるけど、
テレビシリーズ版の「ロボコップ」を見ているかのようでなんとも
言えない味が有ったな。

サブタイトルのHappy Birthday, Mr. Presidentからすると、
マリリン・モンローとジョン・F・ケネディの流れを踏襲している
のは明らかだけど、ケネディがフィッツだとすると、マリリンを
演じるオリヴィアも一度は自殺しかけたりする流れが有ったり
するのだろうか。

今回色んな意味で人間関係は興味深く描かれており、フィッツを
支える人たちの活躍ぶりと、それを守る為にどんなことをしてきた
のかということを描くと共に、その当時に払ったツケの代償が
今になって大きく跳ね返ってくる流れを演出している。

こうして見ると政権奪取の為とはいえ、オリヴィアにしても
サイラスにしても、もの凄く手を汚してきた人物で、何処かで
フィクサーとしてのオリヴィアは他の人とは違う人間味溢れるところ
が有るかと思っていたけど、この内容を見る限りでは単なる自己中の
ビッチな女にしか見えないところが有った。これまで描いてきた
オリヴィアへの神聖的な感覚はなくなり、ハリソンの彼女への忠誠心
が解けていくかのようにして、視聴者自身もオリヴィアに対する
疑問符を投げかける作りになっているのではないかなと。

悪が栄えることはないと言うけれど、現在の状況をみるかぎりでは
善人ばかりが亡くなり、悪人だからこそ生き延びているのかと
さえ思うところが有る。

過去の映像を通して見ると、どの段階でフィッツとオリヴィアの
関係がメリーにバレていたのかとか、サイラスとジェームズの関係
とか、執務室での防犯カメラの件とか、ハックやソーントン
との関係性などが見えてくるところが有って興味深かった。
またそれと関連し、どの辺からオリヴィアという人物がフィクサー
として一線を越える流れに踏み入れたのかの分岐点を示す流れにも
なっている。

一番気になっていたのはオリヴィアが爆破の件に関与しているのか
もそうなんだけど、この流れに繋がる票の操作の件を何処まで
知っていたのかという事だと思う。これに関わっている時点で、
フィクサーとしてのスキル云々ではなくなり、肩入れ出来ない
流れになっている感じがする。

サイラスが使っていたような副大統領との間の約束を反故するような
やりとりを演出することくらい可愛いものが有るけど、票の操作や
爆発を見ると、ちょっと笑えないところに繋がって居るね。

爆破事件で亡くなった7人を目の前にして、サイラスが愛国心云々を
語るけど、完全に狂信的人物としか思えない身勝手な独裁者として
の論理ばかりが目立つものが有った。

そんな状況の中でフィッツがまたバカの一つ覚えのようにして、
「我々は一つ」説を唱えては、二人の愛の物語を綴っていくところ
など、アメリカには大統領は居なくても十分機能するだろうな
と思う。

フィッツは一般教書演説の中で、「誠実さ、責任、政治」を取り戻す
ことを公言し、今度こそこの国は変わること。そして与えられた
任務に神聖な義務があるとしたけど、そんな言葉をあざけ笑うような
展開が用意されていたな。

出来ればサリーではなくメリーの活躍に期待したかったのだけど、
今の状況では絶望的だ。ただこのドラマ、シーズン2は全22話構成
となっているのでまだまだ前半部なんだよなぁ。

アメリカ大統領としての権限に関して、ドラマ「24」などでも
大統領無き後の署名なり遺言云々の流れが有ったので、妙に
オーバーラップして見えたり、閣僚達が地下シェルターに逃げる
流れを見ると「ホームランド」のシーズン1のラストを彷彿と
させる流れだったね。

で、あの赤いパーカーの男ってハックだったのか?
あれだけ顔が出ているのにハックかどうかよく分からなかった(笑)
チーム・オリヴィアは今回、殆ど傍観者状態だったね。

そういえば突然出てきたグリッタ・ケイガン。
ドラマ「ギルモアガールズ」で韓国系の厳格な家庭に育つ主人公
の友達・レーン役で出演していたKeiko Agenaが演じていた。
悲しいことに一話だけで死亡。でも随分と大きな役割を担って
の出演だったね。

●使用された曲

・Scandal End Theme
Composed by Chad Fischer
・Livin’ In The Life by The Isley Brothers
・Why Don’t He Understand by Dolores White
・Crazy by Bettye LaVette

■検索用キーワード

オリヴィア・ポープ (Kerry Washington) フィクサー、”リヴィー”
ハリソン・ライト (Columbus Short) 弁護士
アビー・ウェラン (Darby Stanchfield) 調査担当
リンジー・ドワイヤー/クイン・パーキンス (Katie Lowes) 弁護士
ハック (Guillermo Diaz) 技術担当・元CIA

サイラス・ビーン (Jeff Perry) 大統領補佐官
フィッツジェラルド・グラント(Tony Goldwyn) 大統領
ディヴィッド・ローゼン (Joshua Malina) 連邦検事補
メリー・グラント (Bellamy Young) 大統領夫人、ジェリー、カレンの母
ホリス・ドイル (Gregg Henry) 石油王、フィッツ支持
ヴェルナ・ソーントン (Debra Mooney) 最高裁判事

ジェームズ・ノバック (Dan Bucatinsky) サイラスのパートナー、記者
エディソン・デービス (Norm Lewis) 上院議員

サリー・ラングトン (Kate Burton) 副大統領
ブリッタ・ケイゲン (Keiko Agena) 広報官
トム・ラーソン (Brian Letscher) シークレットサービス
ハル・リンビー (Stoney Westmoreland) シークレットサービス
モリス・エルコット (Troy Winbush) ホワイトハウスのセキュリティ
Dr.キャロル (Tyrees Allen) フィッツを執刀した外科医
リード・ウォレス (Stephen Collins) BNC NEWSアンカー
— (Jesse D. Goins) Chief Justice
— (Virginia Louise Smith) Secretary of State
ジニーン・ロック (Samantha Sloyan) ホワイトハウススタッフ
— (Scott C. Roe) シークレットサービス
— (Barry W. Levy) シークレットサービス
ビル (Kevin Ashworth) レポーター
アシュリー (Nichelle Hines) レポーター
— (Brice Williams) 医者
— (Sharon Battle) 医者
— (Kavita Patil) 医者
— (Mona Mira) Staffer
— (Jason Sims-Prewitt) 軍兵士
— (Shane Giedraitis) Fitzgerald’s Son
— (Eric Newnham) White House News Reporter
— (Megan Thomas) 看護師

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