第7話 蘇る過去 Dead Weight
脚本/Curtis Gwinn
監督/Jeremy Podeswa
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総督は数ヶ月路上で彷徨い歩き、力尽きようという時にチャン
ブラー家と出会う。総督はブライアン・ヘリオットと名乗る中、
そこで知り合う少女・メーガンとその母・リリーと接するウチ
にかつて妻子がいた頃の自分を思い出し壊れていた心を取り戻し
ていく。そんな中、もっと良い場所があるハズだとして、一緒
に見つける為に屋敷から出て行く。しかし車は途中でエンコし
外に出た所で、ウォーカー(バイター)に囲まれメーガンが危う
く襲われそうになるところ、助けたかに思われたが穴に落ちて
しまう。そこにも多数のウォーカーがいるがなんとか倒す。
すると頭上には、ウッドベリーの街で一緒戦い、途中で別れた
ハズのマルティネスの姿が有った。
マルティネスはウッドベリーの街の仲間とは別の仲間と近く
でキャンプを作っていることを知る。マルティネスはミッチや
ピーターの手を借りて総督を穴から引き上げる。
マルティネスから数マイル先にキャンプが有り、一緒に来たい
のであれば二つの条件に了承してもらうという。一つは自分が
そこを仕切っていること。二つめは足手まといにならないとい
うことだった。仲間の為に貢献するか置き去りにされるかの
選択だと言われる。
総督はメーガンとチェスをしながら洗濯ものをする。
そんな中総督はメーガンに自分の父親と共にチェスした時の
思い出を語って聞かせる。父は何度も自分のことをチェスで
負かせて全てのことでオレのことを打ち負かしたという。
メーガンは総督の父は意地悪なのかと問うと、時々そうだと
語る。貴方も意地悪なのかと問われ、それもまた時々だと
答える。メーガンは私も悪い子なのかと問うと、総督はどうして
そんなことを言うのかと尋ね返す。すると私のパパもいつも
意地悪だったという。そんな彼女に総督は君は良い子で間違い
ない事を語る。
取りあえずキャンプの仲間になった総督達。
マルティネスから外の世界に調達にいく為に総督にも参加する
ことを求められる。リリーたちに外に行く事を告げると、リリー
はキャンプ場で自分も医療班として活動する事を語る。総督は
リリーに僕たちにはもっと良い場所があるハズだとするが、
リリーはこのキャンプも悪くは無いと告げ、私たちでもっとここ
を良くすれば良いのだと言われる。
マルティネスとミッチとピーターと総督の4人で外の世界へ。
近くには湖が有るが、川の水は死んでいて釣りは出来ないという。
ハワードが見つけた小屋に行く為、地図を頼りに森の中を歩いて
いく。
そんな中、森の中に首のない遺体が有り、”嘘付き”という札が
遺体に掲げられていた。一体何が有ったのか。
その頃キャンプ場ではリリーとタラとメーガンは医療班を手伝い
ながらアリシアという人物と仲良くなる。彼女は陸軍の予備役
だったという。タラも兵器に関心があり、キャンプに置かれて
いる戦車M4の特徴について語り出す。
総督達は更に小屋に近づくと、遺体は首なしで、「レイプ魔」と
書かれていた。そして小屋にたどり着くと、外の遺体には首の
有る遺体で「人殺し」と書かれていた。遺体は手に家族の写真
を手にしており、一体何が有ったのかと呟く。
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リリーと知り合ったことで再び生気を取り戻した総督。
よりよい場所を求めて一行は移動するが、そこにはかつては
ウッドベリーの街で仲間として働き、正気を失った総督のことを
見捨てて立ち去ったマルティネスと再会する。彼は近くに
キャンプ場を作りそこで多くの人とコミュニティを築いていた。
マルティネスは総督を助けた理由として、子供たちと一緒に
いたことを告げ、あくまで自分の指示に従ってもらうことを条件に
受け入れるという。
マルティネスの元には、この事態が起きるまではフォートベニング
基地にいたというミッチとピートという兄弟が武闘派要員として
活動している事を知る。
総督が人間の心を取り戻したのかと思わせつつ、再び”総督復活!”。
名前はまだない・・・みたいな総督の方がやっぱり迫力がある。
優しい顔つきと、突如豹変したような表情の寒暖の差がとても
上手く、何かのスイッチが入ったとする辺りの演技は流石は役者
さんという気がする。
マルティネスを殺害したのは、過去を知る人物だったからなのかな
と思っていたら、今度は生きる為で有っても人としての倫理感を
忘れることのないピートまでも殺害に至るというのだから凄い。
だからこんな外道に手を貸してはいけないのにね。
これだけ人が固まって生きている中で、マルティネスとかピートを
殺害する際に、誰一人として周りに居ないところがまた都合良く
出来ているなとは思ったし、誰かが彼の行動を見ているシーンが
あるだろうとか思っていたけど、誰も見て無い(笑)
いくつかの象徴すべき事態・イベントが発生した。
一つは合流して最初のミッション。
何者かが愉快犯的に殺害しているであろう形跡が数々見られ、
何かが起きているが、どういう事態が起きているのか明確には
示すものがなかった。罪を犯したものに対して復讐心から殺害された
とする流れがあるのかと思って見たけど、別の見方をすると総督が
総督を取り戻す為の流れみたいに見えるところが有ったかな。
二つめは偵察途中で別のコミュニティを見つけたこと。
ミッチは生きる為にも殺害して物資・資材を奪おうと主張するも
ピートはあくまで自分達の手で食料は調達しようという心優しさ
を持つ人物だった。再度その場面を訪れた際には酷い虐殺が有り、
食料を奪われていたこと。自分たちが手に入れるハズのものだった
というミッチは結果的に自分達が殺してもここに住むコミュニティ
の人たちは同じ運命をたどったと考えてようだ。
総督もそんな現状に対して一度はみんなでこのコミュニティから
夜逃げしようと考えるが、目の前の泥沼には多数のウォーカーの
群れが埋まっていてそのいく道をふさいでいるところが有る。
気になるのはマルティネスが亡くなった後にピートがリーダーに
名乗り出たけど、性格からするとピートはリーダーとしての資質
はともかく、人々からは非難されるべき性格ではなかった気が
するね。
意外とウォーカーと接触するシーンも多い、噛まれたかどうかと
いうところがちょっとしたスリル感として描かれているけど、
最初のミッションで訪れた小屋にしても、メーガンが襲われる流れ
にしても触れられるだけで噛まれるまでには至らなかった。
それにしてもリリー役のAudrey Marie Andersonさん。
「ギルモア・ガールズ」の母・ローレライ演じたLauren Graham
に見える時があるなぁ。
ラストは以前のエピソードで描かれた総督がリックら刑務所組を
監視しているシーンに繋がって居た。これまでは総督サイドから
見た”ウッドベリーの街のその後”的エピソードだったね。
・The Walking Dead Main Title
Written by Bear McCreary
・The Last Pale Light in the West by Ben Nichols
・Une Larme by Jeno Jando
リック・グリムズ (Andrew Lincoln) 保安官
ローリー・グリムズ (Sarah Wayne Callies) リックの妻
アンドレア (Laurie Holden) リックに銃を突きつける金髪女性
グレン・リー (Steven Yeun) 市街地組、アジア系
カール・グリムズ (Chandler Riggs) リックの息子
ダリル・ディクソン (Norman Reedus) メルルの弟
キャロル・ペレティア (Melissa Suzanne McBride) 妻
マギー・グリーン (Lauren Cohan) ハーシェルの次女
ベス・グリーン (Emily Kinney) 娘
ハーシェル・グリーン (Scott Wilson) 獣医師
ミショーン (Danai Gurira) 剣を持つ女性
タイリース (Chad L. Coleman) 刑務所へ、リーダー格
サシャ (Sonequa Martin-Green) タイリースの妹
リジー・サミュエルズ (Brighton Sharbino) 姉
ボブ・ストーキー (Lawrence Gilliard Jr.) 元衛生兵
— (David Morrissey) 総督
リリー・チャンブラー (Audrey Marie Anderson) 姉
タラ・チャンブラー (Alanna Masterson) 妹
メーガン・チャンブラー (Meyrick Murphy) リリーの娘
カイザー・マルティネス (Jose Pablo Cantillo) 元総督の部下
ミッチ・ドルゲン (Kirk Acevedo) 兄、生きる為に汚いことをする
ピート・ドルゲン (Enver Gjokaj) 弟、生きる為でも正しいことをする
アリシャ (Juliana Harkavy) タラと仲良くなる
— (Amy Dionne) Woman
— (Tom Turbiville) Guy
— (Randy Gonzalez) Camp Survivor
— (James Harvley) Camp Survivor
— (Joel Rogers) Camp Survivor
— Walker —
(Emily Chandler Westergreen)