第8話 沈黙のスナイパー Lethal Justice: Part 2
監督/Wayne Rose 脚本/Steven Seagal、Joe Halpin
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教会に懺悔に来る男性・トムは神父に罪を犯したとして告解に
やってくる。どのような罪を犯したのかと問われ、妻に浮気が
バレたという。この前の懺悔はいつ頃に来たのかと問われ、
死ぬ前には来ようと思っていたという。
トムは教会から出て車に乗ると、突然狙撃されて死亡する。
配偶者への聞き取りが必要だとして、被害者の妻を署につれて
きて事情を聞く。夫が寝た人妻は大勢だとし、恨んでいる人は
多いという。夫が殺されても随分と冷静だとするが、女ったら
しだったので殺されると思っていたとジュリエットに応える。
犯人に心当たりはないのかと問うと、マトモな男ならば誰でも
殺そうとするでしょという。
取り調べ室から出てきたジュリエットに対してケインは彼女が
200m先から狙撃出来そうな人かと問う。鑑識のスパークスは
銃弾の侵入角度や口径、初速度から割り出し、200m先から発砲
されたことを割り出していたのである。5ブロック離れたビル
で犯人を見たという目撃者の話と一致するというサラ。
ケインはこの地域にいる狙撃手・スナイパーのリストが欲しい
として集めるよう語る。
イラク北部・特別任務、5年前。
ケイン隊長たちはそこの最前線で戦っていた。部下のバードは
ジャービスから任務から外すことを言われたとし不平を訴える。
しかしジャービスはバードがイカれているからハズしたのだと
いう。二人は取っ組み合いのケンカになり仲間同士が激しく
争う中、ケインはそれを止めようとして格闘技を披露する。
しかしそうしている間にもその地点に着弾が有り負傷を追う。
バードはそんなイラク時代のことがPTSDとして現れていた。
隣人の吠え犬の声を聞くだけでイラク当時のことが思い出され
るのである。五月蠅いとしてバードは犬に銃口を向けるが、
銃は空中に向けて発砲する。
シカモア通りでライフルで発砲している人物がいるとの
無線連絡が入る。20代半ばで白人男性だと聞くとケインは自分
が現場に行くと応答する。
バードから話を聞くケインは犬のことを黙らせたかっただけだ
という。メイソンとケインはバードについて話すと彼は
一ヶ月前に戻ったが、二度目の除隊をしているがもう一期
居たいと訴えていたのだという。戦争の後遺症が出ているのだ
ろうとすると、国が治すべきだと訴える。
V.F.W(海外戦争復員兵教会)にバードは通っていた。
負傷兵がゲームをして屯している中、ケインはバードを尋ねる。
発砲騒ぎの件について尋ねると、吐き気が酷くなり恐くなった
ことを語る。あんなことをしたので家には帰ることは出来ない
とするが、ケインは隣人も元軍人なので事情は分かってくれる
という。しかし公の場で発砲したからには医者に診てもらう
べきだと語る。
サラとラドナーは二人きりで残業しながら食事をしていた。
なんだか二人きりなんて妙な感じだとすると、ラドナーはサラに
対してオレに気が有るだろうと語る。くだらない大人の会話
だとサラは告げるが、確かに魅力敵に見える時はあるが、それは
バカなことをしていない時だと語る。誘ってくれるのであれば
テイクアウトではなく外で食事をしても良いが、付き合いので
有れば内緒だと語る。
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教会から出てくるものたちが次々と殺害される。
近くからの発砲ではなく、200m以上離れた場所からの狙撃で
あることも有って、特殊な訓練を受けているであろう犯人像が
浮かび上がる中、容疑者の一人はケインのイラク派遣時代に
部下の一人だったバードではないかとして容疑の視線を向けて
いく。
ケインの部下や知人が次々と殺人の容疑やモラル的問題を問われて
いく中で、その辺の事実関係はどのようになっているのか。
なんと言ってもジュリエットにかけられている容疑が一番不安
だったけど、結局の所、ビンタしたことだけは認めた感じで、
殺害をしたのはボビーの相棒のアクセルだという流れが有った。
ボビーとアクセルは前回のエピソードの中のアーリアン・ネーション
として共同体で暮らしている人種差別主義者たちだけど、言葉や
態度とは別に意外と気の小さい人物像として描かれていた。
いまいちよく分からないのは、ラドナーが潜入の際にドラッグを
した流れを通して彼らに脅されるシーンが有るけど、それを一蹴
した流れの処理の仕方がよく分からなかった。明日には釈放して
やると言っていたけど、自供を引き替えに出すという司法取引の
アクションだったのか。
ドラマではスナイパーによる事件であり、PTSDにあるバードを
荒療治とばかりに現場での同行を通して妄想を取り除いていくところ
に繋げていく。もちろん心理的状況なり現場の状況を把握する為に
専門家としての意見を求めただけで、一緒に走り回ることまでは
要求していないのだけど、ケインはそれを認めて同行させていた。
ただスナイパーの心理状況を読んだ際に、
「何故大量殺戮にしない?」「殺した人数よりもパニックを起こせる
かを重視した」とのやりとりが有るけれど、大量殺戮をしても
十分にパニックは起きそうな気がするけどね。
サラとラドナーが密かに付き合うことになった。
ジュリエットには早速「あなた最近輝いている」として見破られて
いた。ジュリエットは男性不信のようで、レイプ魔に対する態度を
見れば明らかだけど、付き合っていた彼氏に無理矢理強いられた
という事情が有ったようだ。
イライジャ・ケイン (Steven Seagal) SIU(特別捜査隊)の隊長
サラ・モントゴメリー (Sarah Lind) 東部から来た刑事、シアトル警察/サバンナ
ジュリエット・サンダース (Meghan Ory) シアトル警察特別捜査隊
ランドン・ラドナー (Warren Christie) シアトル警察特別捜査隊
アンドレ・メイソン (William ‘Big Sleeps’ Stewart) シアトル警察特別捜査隊
グレーブス (Adrian Hough) 保安官、ケインのボス
ジョーダン・スパークス (Elizabeth Thai) 鑑識
バード (Ryan Robbins) 元兵士、PTSD、スナイパー
ボビー (Jared Keeso) アーリアン・ネーション
リサ・クレイトン (Tia Carrere) 地方検事
トム・リッゾ (Gregory Fawcett) 浮気を告解しに来て殺される
— (Kim Kondrashoff) Neighbour / 犬、元兵士
— (Tracy Trueman) Rizzo’s Wife
ジョディ (Jovanna Huguet) バードの元妻、マイケルと再婚している
ライリー (Ronald Patrick Thompson) 教会
— (Jim Thorburn) Public Defender
— (Patrick Sabongui) Sniper/ 犯人