第21話 破滅 She’s Come Undone
脚本/Jonell Lennon
監督/Chad Lowe
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心配なのはスペンサーだとしてみんな彼女がクスリをしている
ことを気にかけていた。アリソンの元から立ち去る写真に写る
人影はスペンサーなのか?と問うと、何処かで私のせいじゃない
かと思っていたので話せなかったという。トラビスはハンナに
対して彼と別れたいのか?と問われ彼女はもう別れたと告げる。
トビーはスペンサーに対して出来れば君の口から聞きたかった
と告げると、スペンサーのドラッグの件をヴェロニカから聞い
てショックを受ける。そしてペンダントをプレゼントとして
置いて行く。刑事・ホルブルックはハンナに対して何よりも
辛いのは捜査の為に罪のない人たちを巻き添えにしたことだ
としてアシュリーの件で謝罪する。アリソンは金が無くなり
コンタクトを取れるのはシャナだけだというエミリーは、
なんとかしたいと考えていた。エズラのキャビンからアリアは
アリソンについての小説を書いていたことを知り問い詰めると
彼は小説を書いていたのだという。私は取材対象だったのか
として落ち込むアリアにこの小説は燃やすことを口にする。
しかしアリアは寧ろ何もかも滅茶苦茶にいたい価値がこの中に
有るのか知りたいとして全部読むというが、それを拒むエズラ
は下に原稿を落としてしまう。
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アリアは3人に対して、エズラの本の中に入って居た小説の中身
のことを語る。全部の内容は読んでいないが少しだけ読んだ
という。エズラは私と出会う前からアリソンのことを知って
いて私たちのことを全て知っていたという。更にアリソンと付き
合っていたことも認めたこと。ただアリソンを殺害したのは彼
ではなく寧ろ情報を集めて誰が犯人なのかを突き止めようとして
いただけだという。警察でも出来ない事をどうやっていたのか?
というスペンサー。エズラは犯人の目星はついていたみたいだ
ととし、この4人の中の1人だと言っていたという。「そんなの
馬鹿げている・・フィクションの世界だ・・私たちの誰をハメる
つもりなのか」として3人共エズラの発言を非難する。彼が
「A」じゃないとは言い切れないとし、警察の視線を自分から
私たちに向けさせようとしているのかも知れないとエミリーは語る。
ただアリソンが生きているのを知ってそんなことをするかと
いうのはハンナだった。書き始めた時にはアリソンが生きている
ことを知らなかったのよとスペンサー。
エズラは「A」じゃないとし、彼はスキャンダラスな本を書いて
自分の名を売りたいだけで、私やみんなを利用したのだという
アリア。スペンサーはそれじゃあレイベンズウッドに有った
ものも本を書くための資料だというのかと問う。何年も前から
書いていたみたいだとし、監視システムが有ったのであれば
見られていたのだという。本のラストで劇的シーンが見られる
と思っていたのだろうと。エミリーは監視していたのであれば
「A」のことは知っていたハズ。恋人が危険なのに放っておく
ものかとしてあり得ないというが、アリアは最初から愛されて
なかったのだという。
アリアはエズラと初めて逢った時のバーでのことを思い出していた。
『行方不明・アリソン・今年で16歳とポスターが貼られていた。
それをカウンターで見ていたアリアに対してエズラが声をかけ
てくる。アリアはエズラにヨーロッパから帰国したばかりで
時差ぼけだと語る。アリアはエズラに対してホリスカレッジ大
の生徒なのかと問うと、卒業した事を告げこれからは教える立場
にあるのだという。そんな中バックではB-26の曲が流れていた。
アリアはこの曲は大好きだと語る。エズラはアリアに専攻は何か
と問うと英文学だという。偶然にもボクは英文学の教師だという
と、アリアは趣味で小説を書いている事を語る。君の作品を是非
読んでみたいとし、聡明で音楽の趣味が良い人であり、君の事を
もっと知りたいという。』
そんな夢から目覚めたアリアはベッドから駆け出すと突然嘔吐
する。
スペンサーは朝、目覚めると一階には両親がいた。
今朝グリップス先生と話をしたが、症状悪化の前に支援を受ける
方が良いとしフィラデルフィアの更生施設に入ろうと語る。
リハビリなんてする必要はないというスペンサー。しかしヴェロニカ
は私に成りすまして処方箋を書いてもらったことを指摘する。
テスト前でちょっとクスリを飲んだだけだというが、以前の時にも
その言葉を言っていたと指摘される。確かにそうだと思うが
今回は前のようにはないないという。大学に行きたいことを告げ
施設に入ればそれも叶わなくなると告げるともう一度で良いので
チャンスが欲しいと語る。ヴェロニカは必ず離脱治療を受けて
放課後はまっすく帰宅することだとし、次はもうチャンスは
ない事を語る。
ハンナは学校でトラビスに会うと、彼は背広を着込んでいた。
バイトの面接なのか?と問うと、ハンナは電話して謝ろうとした
事を語る。突然キスしてゴメンとし、まだ準備が出来ていない
のだという。トラビスは今は話している時間がないことを
語り、これから裁判所に行くのだという。ワイルデンの件で
ヤツは父を脅していたので、現在彼を殺したのが父だと疑われて
いるのだという。ハンナは私のせいだというが、オレが自分で
決めたことであり、証言したことに後悔はないと語る。
エミリーはスペンサーに声を掛けると体調が悪そうなスペンサー
の姿。吐き気と痛みと疲れがあるという。シャナから電話が
有ったというエミリーに対して、ジョージアからなのかと問う。
アリソンの金は6時までにウォリングフォードのレンタルポスト
に入れてと頼まれたのだという。関わるのは辞めた方が良いと
いうスペンサー。相手は突然現れては突然消えて、今度は受け渡し
なんて勝手に頼むような人物だという。しかしエミリーはアリソン
には金が必要なのだと語る。
アリアは息巻いて学校にやってくると、エズラと話すとして
彼の担当する教室へと乗り込もうとする。友人達はそれを止め
ようとして学校で話を聞くのはマズイと語るが、制止を振り切り
教室に入ると、エズラは何処なのかと問う。臨時の教師は彼は
ご家庭の都合で休んでいるとのこと。それを聞いたアリアは
嘘付きの上に臆病者だと語る。みんなは落ち着くようアリアを
説得するが、私は平気だというアリア。
スペンサーはトビーの家にいく。
クロナッツを持って来たことを告げ、トランス脂肪酸の塊のよう
な食べ物だと語る。スペンサーは昨夜のディナーの約束ことを
嘘をついてスッポかしたことを謝罪するが、トビーは怒っている
のは昨日のことではなく、色々と隠されたら助けられないから
だと語る。スペンサーは自分は自分でコントロール出来るという
が酷い顔をしているというトビー。彼は”約束”をしてくれと告げ、
クスリを飲みたくなったら必ず電話するということ。彼女は
それに同意するとネックレスをプレゼントしてくれたことに感謝
していく。
ペイジの元にエミリーがやってくる。
見ない顔だとして、卒業まで会えないと思い始めていたという
ペイジ。放課後空いているか?というペイジに対して、いくつかの
用事を済ませてアリアの様子を見に行くという。その後で良い
ならばディナーが出来るという。ペイジはエミリーがバッグに
入れていた大金を目にしてしまい、一体何の金なのかというと、
エミリーは祖母の金だと嘘を付いてその場を去る。
アリアはエズラの部屋にいくが留守だった。
アリアはエズラの部屋を色々と調べていくことになる。
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■アリア
エズラがアリアに接近したのは、アリソンのことをネタに小説
として描く為の取材対象者だったと知り、ショックを受ける。
この手のドラマなのでまぁこういう展開も有りかなと思うけど、
出会いから作為的なものが有り、今までの長いスパンでずっと
生徒たちを監視していたということを考えると、整合性を合わせ
る作業は大変だろうね。
エズラは教師とか小説家というよりも完全に犯罪者で詐欺師状態。
ロリコンとまでは言わないけど、人としての倫理感は欠如している
のは、両親とのことが関係していたりするのだろうか。
これまで散々振り回してきたことを考えると一体何だったんだ
って感じ。
まさに人の心を弄んでまでアリアに接近したエズラという人物の
えげつなさを感じると共に、思春期の女性を食い物にする教師
という名の危ない人だよなぁ。
小説を書くという名目で取材と称して監視していた事実の中に
は、ストーカー的気質を兼ね備えているものなのかどうかよく
分からないのだけど、彼は「A」などについても知っているのか
どうか気になるし、アリアたちに迫っている脅威なども全て
把握しつつもそんなことをしていたというのは何とも腑に落ちない
ところ。警察以上に情報を持っているというのも変だし、
これまで散々警察などが介入する事件が有る中でも、それらの
監視的作業が全く見つからなかったというのも不自然だ。
「A」とエズラがどれだけ干渉しているのか分からないけど、「A」
の脅しがエズラに一度も及んでいなかったという辺りの事情も
考えると、まだまだエズラの「A」の可能性は否定出来ない。
しかし小説が完成したからだろうか。
もうエズラにとってこれまで集めてきた資料を隠すということを
しないというのも杜撰な感じがするし、エズラの室内を見ると
気が付くとアリアたちの事が書かれた書類などが体勢を占める中
で、アリアが気が付かなかったというのは相当マヌケかも知れない。
資料には・・
アリアたちがイタズラでジェンナを失明させたこととか、アリア
の父が教え子と浮気している現場を見たとして相談したことなど
色々と書かれている資料が室内には有った。
また戸棚には本当に愛する人の写真が置かれていて、完全に裏切
られていたことを知る。
エズラが既に出版することで調整が付いていることを知る。
本・小説を処分すると言ったエズラの言葉は全て嘘だった。
代理人・アンナ・ギブスの元に、ガラッジ出版からの手紙が届き
その内容は「ランダムハウスから良い返事が来ました。結末を相談
したいので連絡を・・」というものだった。アリアはヴィクトリア・
ブラックウェルという名で出版社に確認すると、既に上述した様に
出版に向けてエズラは最終段階に入っているとのこと。
最後にハケット校長に事実を公表しに行く為にアリアは家の前
まで訪れたけど、それを止めたのはハンナだった。
町中に知れ渡ると家族や周りの人まで巻き込むのだという。
しかしアリア以上にエズラの方がダメージは大きそうな気がする
ので、話すべきだろうって感じがする。でも炎上商法じゃないけど
エズラのことが知られれば本はより売れてしまうという事情も
有りそうだな。日本では出版禁止措置になりそうだけど、アメリカ
だとこういうので儲けそうだよね。
今のアリアはかつて人を遠ざけていたハンナ状態になっているね。
そして相変わらずアリアの着ている服の柄はスカル系。
■スペンサー
スペンサーはドラッグ依存症を克服出来るのかということと共に
過去にアリソンを襲ったのは実はスペンサーなのではないかという
疑惑が生まれるものだった。
スペンサーとアリソンの関係というのがイマイチよく分からない
というか覚えてない(笑)
アリソンはメリッサとはある程度懇親にしていた感じはするけど、
スペンサーとの関係はどうなんだろうか。
アリソンとケンカした際の彼女は、ドラッグに依存していたという
感じで、その当時の記憶がない感じ。
アリアが居なくなったということでエズラの部屋に行ったであろう
ことを知り、みんなで尋ねる。室内はぐちゃぐちゃになっていた。
その中でスペンサーは色々と興味深い資料を見つける。
マーク・ポープという探偵が尾行していたということを、エズラの
資料の中で見つけたこと。父が探偵を雇って素行調査をしている
のは姉のメリッサのことだと思っていたが、実はスペンサーこそ
危うい行動を取っていた為に、調べていたところがあるようだ。
「A」からはプレゼントが有り、ロッカーの中にはドラッグが
入って居た。「何ももらってないとは言わせない A」。
エミリーが処分すれば良かったのに、結局スペンサーが手にした
ことで改めてドラッグを飲むことになった。
また自宅に持ち帰ったエズラの資料の中には、「アリソンが失踪した
夜シシーは彼女と話をしに家に行った。そしてそこでケンカを見た。」
当時の回想シーンでは、スペンサーとアリソンが会話する姿が
有った。
「まだ話は終わっていない」(SP)
「終わってるよ私たちも」(Ari)
「私を閉め出す気?」(SP)
「高望みし過ぎたんだよ」(Ari)
「ホントにそうかしら」(SP)
その後スペンサーがスコップを振り下ろす姿が有ったね。
シシーはアリソンの母に誰にも言わない様に口止めされていたとし
アリソンの母も当時そのケンカを目にしていることが判明する。
スペンサーは当時薬を飲んでいたので断片的にしか覚えて居ないが
気が付いたら当時納屋にいたとのこと。彼女の姿が見えずに
叫び越えが聞こえたとのこと。
その件をジェシカに尋ねにいき、本当に私がアリソンをシャベル
で叩いたのであれば何故警察に連絡しなかったのかと問う姿が
有ったが、ジェシカは何を知っているのだろうか。
■ハンナ
今回のハンナは完全にサポート役に徹した感じ。
アシュリーの件で証言してくれたトラビスだけど、その結果
トラビスの父がワイルデン殺しで不利に働いてしまった。
ハンナとしては責任感を感じて、ホルブルックに対して
ワイルデンが如何に悪徳だったのかを解くと共に、トラビスの父
の件でもサポートするような発言をしていく。
裁判所でも結果が気になって様子を見に行く姿が有ったりする
献身的姿。
しかしハンナは人恋しいのか、先日トラビスにキスしてしまった
様にして、今度はホルブルック相手にキスする姿が有った。
ハンナのそんな思わせぶりな行動はまた人の心を揺り動かして
事件を招いていきそうな感じもするね。
アリアの様子を一番心配していたのもハンナだったような気が
するけど、ハンナが経験した苦しみに対してアリアに対して
何か楽になる為のヒントを与えてくれると良いんだけどね。
「私だったらこの部屋ごと燃やす」とアリアに語っていたけど、
犯罪を犯す方向にだけは導かないで欲しいね。
■エミリー
相変わらずエミリーはアリソンのことに固執している。
展開を見ていくと徐々にアリソンは自作自演をしているのでは
ないかという感じの行動があるような気がしてならないな。
そういえば最近ペイジを見かけないなとは思って
いたけど、「卒業まで会えないと思い始めていた」と皮肉られる
辺りは笑えたかも。
AD有限会社という名でウォリングフォードの私書箱サービスに
金を預けに行こうとしていたエミリー。
それを知ったペイジが止めに入る。事情を言わなければ全て警察に話す
というペイジ。
アリソンが生きていることをペイジに話した。
口止めされていたこと。アリソンが生きているのを知っている
のは、4人とシャナと「A」だけだという。アリソンの家族も知らない
とのことだけど、他にも色々と知っている人がいそうな気がする。
エミリーはアリソンが後悔していることを口にするが、ペイジは
アリソンとは死んだフリして2年間も騙していること。口では
後悔している事を言うがそうやって人を操るのだとして、家族に
任せるべきだと言われる。まるでエズラはアリソンは同じようなこと
をしている感じがするね。
上述したけど、エズラとアリソンは共謀している感じがするな。
アリソンがエミリーと会話していた内容のテープがエズラの部屋
に有ったよね。モナが盗んだとも考えられなく無いのだけど、
アリソンが目立ちたがりだと考えると、自分のことを本にされる
ことを望んでいたりするんじゃないのかな。
ペイジは警察車両にこっそり手紙を書いてアリソンの件を密告。
果たしてそれが吉と出るのか凶と出るのか。
■その他
・革手袋の人物
小説を手にして、暖炉の前にいる姿が有った。
ただ小説を処分しているというよりも乾かしている感じもするし、
よく分からない。
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