第17話 ニッキー・ヒートに捧げる パート1 Tick, Tick, Tick…
脚本/Moira Kirland
監督/Bryan Spicer
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リックはエージェントのポーラに電話し契約していいと語る。
リックはケイトの元に駆け寄ると、オレの小説「長い酷暑」に
ついてポーラから連絡が来たが何のことで連絡が来たのか
当ててみてという。興味がないと一蹴するケイトだが、ヒント
をあげるというリックは、記事の見出しは「キャッスルの
ベストセラー、今度はスクリーンでヒートアップ」だという。
映画化されるのかと問うと、君が銀幕で永遠の存在になるのだと
いう。ケイトは私ではなくニッキー・ヒートでしょと語るが、
インスピレーションを得たのは君だという。ニッキー役には誰
に演じて欲しいかと問う。ライアンはその話を聞いて、オレの
役はジェームズ・マカヴォイが演じるのか?と問い、エスピジー
トはハビエル・バルデムだろうという。リックはオレはキャス
ター・グリーンズが良いと語る。
そんな中ケイトの元に電話が鳴る。
殺人が起きたというもので住所を尋ねると言ったら楽しくない
だろうという人物だった。異変に気が付いたライアンたちは
急いでケイトの電話を逆探知する。君のファンだという彼は
犯人はオレだと語ると電話を切ってしまう。逆探知ではレック
ス42・グランドセントラル駅だと語る。
急いで現場にいくとここの電話ボックスの2つ目だとするが
受話器から電話が外れていた。しかしその近くでは血が流れて
いる男性がいる事を知る。
すぐに鑑識のラニたちがやってきて調べる。
サイフに入って居たIDから被害者はアレックス・ピーターマン。
ドブスフェリー在住。サイフからは金が抜き取られていなかった
ことから強盗目的ではないという。被害者は弁護士だった。
銃創は45口径で胸を5発撃たれているという。そんな口径の銃なら
音が聞こえるハズだとするが周りからの通報はなかった。
ケイトはスプレッサーを使ったり列車の音で消したのかも
知れないと語るが、ニューヨーカーは見ざる聞かざるだとし、
聞いても知らんぷりしていたのかもしれないというラニ。因みに
ラニ役の俳優には誰が良いかと問うとハル・ベリーだと語る。
みんなすぐに答えられるのにケイトは誰に演じて欲しいのかと
問う。アンジェリーナか?名前が似ているところでケイト・ベッキ
ンセイルか?と問う。そんな中エスポジートは当時車のドアを
閉めるような大きな音を聞いたものが居るとし、8時45分だった
という。30代くらいの白人男性で足早に42丁目の出口に向かうの
を見ているとのこと。コート・帽子・サングラスなど全て黒づくめ
だったとのこと。またアゴヒゲが有ったという。目撃者から似顔絵を
作ってと語る。自分で通報してきたのだとし、犯人は楽しんで
やっているという。
朝早くアレックスとマーサが話合う中、リックは帰宅する。
安置所でデートしていたこと。二人で何か悪巧みをしているのか
とリックは尋ねる。もしかして僕の誕生日の相談なのかと
問う。アレックスに対してパパにも言えないことなのかと問う
とマーサはたまには良い意見を言うので言ってみたらどうかという。
サメの如くマジメに聞くというリックに対して、マーサがチェット
と同棲するかもしれないのだという。付き合ってまだ2、3ヶ月だ
としてまだ早すぎるというが、この年だと時間が惜しいのだと語る。
プラス面とマイナス面を書き出したこと。プラス面では若くいられる
こと。マイナス面では男の家に住みたくないのだという。
前の男に全財産をだまし取られただろうと語る。
ラニは死因は複数の銃創だとし、死ぬ1時間前ににマティーニを
飲んで居るという。銃弾に何か刻まれていると告げると何かの文字
みたいだという。ケイトは拡大鏡で見ながら銃弾を並べ替える。
KINKI(変態)なのか・・違うNIKKI(ニッキー・ヒート)だとして
私に電話し私に捧げた殺人だという。
モンゴメリーにその事実を伝える。架空の人物だと分かるだろうに
妄想癖が有る人物なのか。ニッキーとベケットを混同していること。
電話BOXからの指紋は200、繊維痕は1000、DNAは60個以上見つかって
いて現在絞っているというライアン。そんな中ライアンはヒート
宛てにまた電話がなっていると語る。
犯人から最初のメッセージは見たか?と問うと、メッセージの続きは
セントラルパークのメリーゴーランドだと言う。
急いで現場に行くとメリーゴーランドが動いていて、女性の遺体が
発見される。この遺体も45口径で4発撃たれていた。左の脇腹に打撲
痕があるので銃で付いた跡だろうこと。犯人は左利きということだと
いう。また文字が銃弾に刻まれているという。今度は「いずれ」
と書かれているとのこと。これで連続殺人として確定されたという。
ミステリー作家にとっては聖杯みたいなものでしょと問うが、
ニッキーが関わっていなければ確かにそう思うという。リックは責任
を感じると語る。するとケイトはチャールズ・マンソンの犯行はビー
ルトズのせいだというのか、ジョン・ヒンクリーがレーガン大統領
を撃ったのはジョディ・フォスターのせいかと問うと、ニッキー
を理由にしているがニッキーが無くても別の理由を見つけて結局
殺人をしているハズだという。
そんな中、メリーゴーランド周りにはFBI捜査官たちの車両が囲ま
れる。ジョーダン・ショウ捜査官とエイヴリー捜査官だった。
あなたが雑誌で見たニッキーのモデルの捜査官で、あなたが彼女
のオマケでセレブ作家のキャッスルでしょと告げると、彼女は
私はジョーダン・ショウだという。リックはそれを聞いて91年
のハドソン絞殺魔事件を解決した人かと問うと、ショウは特技は
スクラブよと語る。ケイトは私のチームが捜索しているので必要ない
とするが、私は犯人逮捕の為に来ただけなので協力しましょうと
語る。
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ニッキー・ヒートを主人公にした小説「長い酷暑」が映画化
される話が浮上しリックとしてはご機嫌で、ライアンやエスポジ
ートたちは自分の役を演じるのが誰なのかを気にしている中、
事件が発生する。ケイトの元に殺人が起きたとする電話がかけら
れてきたことで発覚するものだが、自分が犯人そのものである
という。逆探知の結果・グランドセントラル駅からのもの。
被害者は弁護士の男性・アレックス・ピーターマン。45口径の銃で
胸に5発撃たれていたが、その銃弾には自ら掘ったと思われる
刻印にNIKKIと書かれていたことから、犯人は熱烈なニッキー・
ヒートのファンだということを知る。リックとしては自分が小説
を書いたあまり殺人が起きたとして責任を感じるが、ケイトは
そんなことを言ったらきりがないとして、リックを励ます。
しかし更にケイトに電話が鳴ると今度のメッセージは、セントラル
パークのメリーゴーランドだという。そこにはミシェル・ルイスと
いう女性の遺体が有り、彼女は犬の散歩の仕事をしていたことが
分かる。捜査は連続殺人に発展した為に、FBI捜査官のショウが
捜査に加わる。
現在「ボディ・オブ・プルーフ」も更新している最中ですが、
このドラマの主人公の検死官・ミーガン役のDana Delanyが
FBI捜査官ショウ役で登場。
ショウは過去に
1991年に起きた事件、ハドソンの絞殺魔を25歳で逮捕したという。
ツーカーの仲で、俺たち「スタスキー&ハッチ」「ターナー&フーチ」
の関係だ見たいに語るリックとケイトの間に、割って入るようにして
出てきたショウの存在。
リックのことが未だに相容れない私としては、ショウが語るように
「あなたが彼女のオマケのセレブ作家」と称した時には、よくぞ
言ったと思うところもあった(笑)
リックとケイトの関係はどうなのかという視聴者の好奇心を満たす
為に、こういう人物を登場させて二人の関係、感情を揺さぶる
シーンも悪くは無いし、リックが色々と調子に乗りすぎている中
で、ちょっぴりブレーキをかける意味で、小説のせいでケイトが
狙われるとか事件が起きているとするリスクを感じさせることで
安易な行動は取れないようにする流れを作るのも悪くは無い。
FBI捜査官とNYPDの違いみたいなものを感じさせる為に、捜査に
於ける段取りの差を見せつける辺りも面白いところだし、
指紋を写真を撮影するだけで照合することで、そんなアプリが
有るのか!?と驚くリックにちょっぴり笑えるところもある。
FBIのデータマトリックスやらショウ自身の持つスキルの一つで
プロファイル捜査に於ける犯人像が合致していく流れも面白いし、
その彼女がリックとケイトの関係に言及するところもまた興味深い
流れだった。
途中で犯人の犯行の傾向が変わったこと。
元々人の多い場所で犯行を起こしてきたのに何故変わったのか。
プロファイル捜査は小説家のプロットと似たようなもので動機が
ないと小説がかけないとする流れで、ショウとリックの意見が
一致し、推論を語り合う中で、ケイトが孤独感を感じてしまう流れ
が有る。最新の機器ではなくホワイトボードを使った捜査
では不満かというケイトの姿には明らかに嫉妬が見て取れた。
また今回はケイトの私生活の一端が描かれ、彼女は自炊しないとして
いたし、意外とズボラなところが有りそうな感じもする。
ケイトの家に泊まったリックに対して、”寝室に入ったら生きて帰れ
ない”とする彼女の言葉はお約束にしても、死体がケイトの家に
運ばれて来た際には、エスポジートやライアンに二人の関係を
疑われてしまった。ベケットはパジャマでテーブルにはワイングラス、
そしてパンケーキの朝食。
「昨日の晩はありがとうと相手に伝える為の食い物だろ」との事。
ドラマではやたらと「ジョーズ」がネタにされていたり、
マーサは映画「ハルク」を見ている姿が有った。途中で粘土とか
ポリウレタン、動物の血液が検出したとする際には、それはまるで
「サイコ」の世界で犯人と女は繋がって居て剥製師だとする流れが
起きる。
その「サイコ」に引っかけたのかどうかは分からないけど、
ラストでケイトはシャワーを浴びている際に、シャワーカーテン
越しに彼女の姿が見て取れたり、ややサービスショット有りの
展開を描きつつ、犯人を逮捕したかと思えば、ケイトの家が
爆破されるという流れを演出した。
ドラマとしては珍しく2話続きもののドラマだったので、そう
安易に事件が終わるとは思えないけど、どういうオチでこのピンチ
を逃れるのか。
しかし剥製店の店員が犯人だとする流れを見ると、つい最近見た
「クリミナル・マインド」S5-6を思い出すな。
マーサがリックの家を出て行く流れもどうなるんでしょうかね。
ケイトを狙いつつ実はキャッスル家を狙っているということは
ないのだろうか。
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・Castle Theme
Written by Robert Duncan
・7 Stars by The Apples In Stereo
リチャード(リック)・キャッスル (Nathan Fillion) 作家
ケイト・ベケット (Stana Katic) NY市警12分署殺人課の刑事
マーサ・ロジャーズ (Susan Sullivan) キャッスルの母親。女優
アレクシス・キャッスル (Molly C. Quinn) キャッスルの一人娘
ハヴィエル・エスポジート (Jon Huertas) ベケットのチーム
ケヴィン・ライアン (Seamus Dever) ベケットのチーム
ラニ・パリッシュ (Tamala Jones) 検視官
ロイ・モンゴメリー (Ruben Santiago-Hudson) 警部
ジョーダン・ショウ (Dana Delany) FBI捜査官
ジェイソン・エイベリー (Leonard Roberts) FBI捜査官
ドナルド・ソルト (Andrew Rothenberg) 小指を切断し売った男
スコット・ダン (Dameon Clarke)
サンドラ・ケラー (Barbara Anne Klein) 剥製店の店員
ベン・コンラッド (Nicholas Patitucci)
アレックス・ピーターマン () 弁護士
ミシェル・ルイス () 犬の散歩係