スキャンダル 託された秘密 Scandal シーズン2 第19話 752 Seven Fifty-Two

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第19話 752 Seven Fifty-Two

脚本/Mark Fish 監督/Allison Liddi-Brown
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【ストーリー】

— 5年前 —
オリヴィアは地下鉄の駅で電車を待っていた。
ホームレスだったハックはオリヴィアに対して、ペットワース
でグリーンラインが故障している事を告げ、フォートトッテン
でレッドラインへの乗り継ぎが滞っていると語る。次のシェイ
ディーグローブ行きは20秒後にくるという。それを聞いた
オリヴィアはハックに金を渡すと明日もここに居るかと問うと
毎日いるという。明日コーヒーを奢ると語る。

— 現在 —
オリヴィアは怪我して病院に運ばれたが、ウォーカー医師は
異常はないという。朝には退院出来るだろうと。部屋には
フィッツ大統領がいるが、ウォーカーは邪魔ならば追い出すと
いう。
オリヴィアはフィッツに対して貴方なんか嫌いだとし、私を
一人ぼっちにしたと語る。フィッツはそれは間違いだったとして
謝罪し、あの時はあまりにショックだったという。でも間違い
だったとして謝罪する。絶対に許さないというオリヴィアは、
私を通りで拾った娼婦のように扱ったという。フィッツは何度も
「愛している」と語るが、そんなこと言い続けても意味はない
とし、二度とあなたの事は信じないという。
フィッツはジェイクに対して何が有ったのかとして、犯人を捜す
よう命令する。

アビーとクインはハックが貸し倉庫の木箱に閉じ込められて
発見されて以降ずっと動かない状態で部屋の片隅にいることに
対して動かした方が良いのではないかというアビー。しかしクイン
は背中に壁が有り両足が地に着いていれば安心なのよと語る。
ハリソンはオリヴィアがジェームズ・マディソン病院にいることが
分かったとし、脳震盪で運ばれたという。経過観察で一晩入院する
とのこと。犯人は野球帽の男で、アルバトロスに雇われ、モリー
への入金から足が付くことを想定して、ハックを倉庫におびき出し
たのだろうと語るクイン。オリヴィアも襲われたとなると彼女
も危ないという。そんな中ハックはずっと「752・・・752・・・」
と繰り返し話していた。クインは近づいてその言葉を聞くが
何の意味はわからずハックはただ怯えていた。

— 14年前 —
図書館で子供達相手に読み聞かせをしているキムの元に、軍人で
有り彼氏のハックが帰還する。突然の帰国にキムは驚き大喜び。
キスする二人に子供達は冷やかしの声を出す。
二人は帰宅するとさっそく一緒のベッドに入る。恋人の匂いが懐か
しいという。やっと帰れたとするハックになんで予定よりも
早いのかと問う。明日面接を受けるとし、テストを受けさせられて
いたのだという。多分仕事をもらえるようだとすると、DCで勤務
ならば毎晩会えるとして喜ぶ。しかし面接なのであまり期待しない
方が良いと語る。

ハックは翌日クロスビーの元にいくと採用だという。
ハックはどういうことなのかと問うと、クロスビーは説明もせず
初任給やら仕事によってはこれの2・3倍の金額を払うという。
室内には背後にチャーリーの姿が有った。君はただの一等兵に
してはスキルがありすぎるとし、1000人に一人の逸材だろうという。
適性検査では満点であり、君の性格特性も貴重だという。
ハックはここは普通のオフィスパークに見えるが、ダミー会社で
アクメ社なんて怪しいという。天井には隠しカメラが設置して
あるし、後ろの男・チャーリーのポケットには銃が隠し持って
いること。CIAならば歓迎するが返事はノーだと語る。オファーを
受けなければコソボにUターンすることになると言われると仕方なく
話を聞く。君は3歳の時に捨てられ5から6の家庭の里親に育てられ
現在妻子もいないこと。好都合だとすると、我々が家族であり、
訓練をして君の潜在能力を引き出すという。ここは不思議の国で
今から人生は変わるという。ハックは仕方なく仕事を受けること
を告げると、「B613へようこそ」と言われる。

— 現在 —
病院までオリヴィアに遭いに行くハリソンだが、シークレット
サービスのハルが警備していた。ハリソンは君らのボスに近づく
気は無いとし、ウチのボスに用事が有るのだという。憲法で
保障された権利だとするが、それでもハルは入れてくれようとは
しなかった。チャーリーもまた病院にいて何者かに電話し、
シークレットサービスがいて近づけないと報告する。ハリソン
は野球帽のチャーリーに気が付くとすぐに追いかけるがエレベー
ターには花束だけが残されていた。
事務所に戻るとハリソンはみんなに野球帽の男が病院に来ていた
事を告げる。ただオリヴィアは安全であり、VIPが居る限りは
近づけないだろうと語る。しかしアビーは本来の用心棒の
ハックはまるで映画「レインマン」状態だと語る。クインはどう
すれば良いのかと告げる。

— 14年前 —
ハックはチャーリーから仕事のことを聞く。
仕事は人を殺す事だという。尋問して必要な情報を吐かせること。
痕跡を残さずに始末することだという。君はもう引き返せないと
し、お前はアメリカ政府と契約したのだという。仕事は海兵隊と
御同じで、ターゲットがこの国内にいる敵だというだけだという。
そして反逆者は国が害を及ぼすこと。コソボでは喜んで敵を
殺していたのだろうとし、ここではアメリカ人が標的だという。
そして初仕事だとして、ドン・コヴァック(45歳)、国防総省の請負
業者で彼はミサイルの仕様書を中国に売っているので、相手の名前
を吐かせろという。タイミングが重要だという。
拉致して拷問・・・そして殺害する。
その過程でチャーリーからは色々と教わる。拷問はアートだという。
お前が真価を発揮して輝くチャンスだという。自分のスタイル・
攻め方を確立しろとし、仕事はゴミ出し日にやれという。
ハックは最初の仕事を無難にこなす。遺体を処理する際に、時計
を盗む。チャーリーからはよくやったなとし、神になった気分だ
ろう?と問われ、驚異的体験だっただろうことを聞く。

— 現在 —
ハリソンはオリヴィアに対して電話する。
ハックが襲われて、ずっと「752」としか言わないのだが、何か
心当たりはないかという。オリヴィアはとにかくみんなで話しかけ
てくれという。ハリソンはさっきオリヴィアの居る病院に行ったら
ハックと君を襲った男がいたという。シークレットサービスを見た
事を告げ、オリヴィアに対して早く戻ってくれと語る。
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政権内の内通者を探っているウチに、”アルバトロス”の存在
が浮上する。オリヴィアたちはCIA長官のオズボーンが殺害され
た件を調べているウチに、ハックは野球帽を被った男によって
倉庫内の木箱に閉じ込められ、オリヴィアはジェイクが自宅を
監視していることを知り、彼の正体を不気味に思っていた所に
ジェイクが表れ、オリヴィアに対して君を守っているのだと
主張する。信用出来ないとして離れようとしたところに彼女は
転んで後頭部を痛打し病院に運ばれることになる。病院には
その報告を受けてフィッツ大統領がシークレットサービスを
引き連れて大挙訪れる。

今回の主役はハックでしたね。
シーズン2に入ってからのハックはまさに過去との戦いという感じ
で、閉じ込められること、拷問されることに対して激しいトラウマ
を持っていることが判明する。そのトラウマの原因となる過去が
描かれる話だった。

一度自分が決意し踏み入れたことに対して、それぞれのキャラクター
が今の立場に対して「後戻りすることは決して出来ない」とする難儀
な一面をもってドラマが構成されている。あの気味の悪いことを
しているジェイクでさえも、その一つの構成員でしかないこと。

みんなが一人ずつ自分の過去を告白するようにしてハックに語り
かける姿が印象的だったかな。
クイン、アビー、ハリソンの順に彼に寄り添い、自分の身の上話
をした上で、話し終えた末に一瞬ハックが繰り返し唱える「752」の
言葉が止まってようやく立ち直るのかと思いきや、また延々と
闇の中をループしているかのようにして元の状態に戻ってしまう。
しかし少しずつみんなの言葉から光が射していること、雪解けして
いるであろうことも感じ取れて、最後のピースをハメるが如くオリ
ヴィアが登場して説得した末に立ち上がる辺りの流れが上手く描か
れていたと思う。
オリヴィアは自分とハックは同じ世界の人であり、その他三人とは
一線を画している感じで語っていたけど、ハックの抱えている事情
はそれとはまたより一層深い感じがする。

確かに政治の世界の中でも闇の部分に触れると、どうしてもこの三人の
関与は、ハックとオリヴィアとは違う立場で戦っていて、場違いな
雰囲気に感じる所がある。
更には力押しの部分になってしまうと、ハック以外の人には対処
出来ないだろうという感じにも思えるところが有り、ハックで
さえもやられてしまうところを見れば、この一件が容易ではないと
いうところに繋がる。ただしオリヴィアには例え「裸の王様」で
あれ、最高権力者を味方に付けているという部分が有るので、
それを利用してそんな欠点を補っていくところに繋がっていくの
だろう。

相変わらずフィッツのウザったらしさ(笑)
どうもこのフィッツを演じている声優(加藤亮夫さん)が苦手なの
だろうか。毎週金曜日に「キャッスル」を見ているので、このドラマ
の主人公のキャッスルが加藤さんで、ケイトに対する接し方にも
クセがあるし、なんとも言えないものが有る。
フィッツが繰り返し「やぁ」「愛している」とオリヴィアに語る
シーンがあるけど、このセリフがキャッスルの中でも出てくると
途端に二つのドラマのキャラクターがリンクしてしまってなんとも
辛い(笑)

ハックの過去とかトラウマは、戦地で起きた凄惨な現状を目の前に
したことによる世捨て人状態になっているのかと思っていたけど、
実際にはアメリカ内で起きていたものだったというのが衝撃的だ
った。初めてハックの私生活の部分に触れる14年前の映像を通して、
まさかあのサイラスが抱えているチャーリーとは師弟関係に有る
とは思わなかった。ハックが過去の一件でチャーリーが関与している
ことを知り、一度殺そうとしたけど、殺さずに逃げろとした背景の
中に、今回の一件でハックに対してチャーリーが掛けた情けに対する
恩返し的なものが存在していたのね。

ハックがかつてベッキーとの絡みの中で、一つの家庭を見守り
癒される姿を見て、彼の中にも同様の家族が居たのだろうなとは
思っていたけど、今回それと似たような妻・キムと子供・ハヴィ
の姿が有った。
CIAの裏の工作員として働く際に、家族は作らないという条件が
有ったにもかかわらずハックの中では、この世界に踏み入れる前
の世界との共存を求めて密かに生活を続けていたこと。
ハックを矯正するようにして、家族は居ないということを洗脳する
ような拷問の仕方がやたらエゲツなかったので、この件で
過去のトラウマとして存在してしまった様だ。
ハックが語る「752」は殺した人間の数なのかなと思って見ていた
のだけど、彼の中で幻想に巻き込まれる中で、唯一現実のもの
として認識出来る鍵として、7時52分に息子と妻に再会した時の
ことを脳裏にたたき込んでいて、あの場所からは離れられなくなっ
ていたのね。その後もあの場所にいて家族の成長を見守っていたの
だろうか。

ハックのように自分のしている仕事の為に愛するものと離れなければ
ならないという役目を見ると、「PERSON of INTEREST」のフィンチ
とグレースの関係に似ているかな。

ドラマとしては関係図が複雑になってきたな。
チャーリーは元々サイラスにも精通しているところが有るし、
何よりも「司令官」と「アルバトロス」が別人だろうこと。
チャーリーはローワンなどとの繋がりもあるところを考えると、
司令官はローワンということになるのかな。

フィッツがオリヴィアを監視させていたのは、今まで自分が監視
されて操られていたことに対する仕返しなのだろうか。
彼の言う対等な関係になるというのは立場上難しいのだろうけどね。
フィッツは10ヶ月前に撃たれたそうだけど、この一年で分かった
ことと言えば「君(オリヴィア)なしでは存在しないこと。呼吸を
することさえ出来ないこと」を語る。そんなオリヴィアにとっては
ハックが居ない事には自分の存在がないことを語る不思議な連鎖
の構図も有った。

●使用された曲

・Scandal End Theme
Composed by Chad Fischer
・Brick House by The Commodores
・I Can See Clearly Now by Johnny Nash
・The Light by The Album Leaf

■検索用キーワード

オリヴィア・ポープ (Kerry Washington) フィクサー、”リヴィー”
ハリソン・ライト (Columbus Short) 弁護士
アビー・ウェラン (Darby Stanchfield) 調査担当
リンジー・ドワイヤー/クイン・パーキンス (Katie Lowes) 弁護士
ハック (Guillermo Diaz) 技術担当・元CIA

サイラス・ビーン (Jeff Perry) 大統領補佐官
フィッツジェラルド・グラント(Tony Goldwyn) 大統領
ディヴィッド・ローゼン (Joshua Malina) 連邦検事補 -> 弁護士へ
メリー・グラント (Bellamy Young) 大統領夫人、ジェリー、カレンの母

ジェイコブ”ジェイク”・バラード (Scott Foley) 統合参謀本部大佐
チャーリー (George Newbern) 暗殺者
キム (Jasika Nicole) 児童図書館勤務・ハリソンの妻
クロスビー (David Meunier) 政府の裏の仕事を引き受ける?
ハル・リンボー (Stoney Westmoreland) シークレットサービス
ローワン・ポープ (Joe Morton) ジェイクと精通
マーカス・コリンズ (Mark Bloom) ハックが拷問する
ドン・コヴァック (Cantrell Harris) 45歳、僕暴走症の請負業者
Dr.ウォーカー (Adam J. Smith) ジェームズマディソン病院医師
— (Caroline Pho) OB Doctor
ハヴィ (Jordan Carreras) ハックとキムの子
— (Randy Jay Burrell) Tortured Man
— (Matthew Ray) Subway Passenger
— (Ernesto Trinidad) Metro Commuter
— (Erik A. Williams) Subway Commuter
テディ () フィッツとミリーの子

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