第22話 最も危険な秘密 White Hat’s Back On
脚本/Shonda Rhimes 監督/Tom Verica
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【ストーリー】
元副大統領補佐官・ビリー・チェンバースが内通者だと判明
する。クインはハサミで人を刺し殺して逃げた人だという。
ハックはヤツを消すべきだったが、オリヴィアから殺さない
と約束したことで、ビリーの処分はチャーリーに任せたのだと
いう。
— 回想 —
チャーリーに殺されそうになるビリーだが、自分は副大統領の
首席補佐官であり副大統領のパスワードは全て知っており、
情報も在処も知っているので、その機密を売って悠々自適に暮らす
つもりだった事を告げ、山分けしないかと語っていた。僕の情報
とあんたの腕が有れば最強チームが出来ると。
— 現在 —
「確実に人を殺したければ自分の手でって言うがホントのだな」
とハックは呟く。
そんな中、ビリーと接触したデビッド。ビリーは彼からアストロ
ン社・ディファイアンスの不正投票の結果の入ったカードを
渡すよう告げるが、使うときになったら使うべきだとしてまだ
表には出さない事を語る。
メリーとホリス、オリヴィアとサイラスは集まり対応策を練る。
現政権の重大な危機でありビリーを阻止しないといけないこと。
ディファイアンスの件を暴露しようとする気だという。メリー
はどうなろうと知った事ではないとして、これからは自分の事
だけを考えるという。しかしそんな中、フィッツもやってくると
対応会議を始めようと語る。みんなまさかフィッツまでもこの件
で来るとは思わず唖然とする。
これまで行き違いも有ったが、解決を探ろうというフィッツ。
バリーには死んでもらおうというのはホリスだった。バンバン
撃てば良いとするが、サイラスは大統領の前で人殺しの話をするの
はローマ教皇の前でセックスの話をするのと同じ事だとして
慎むよう語る。しかしホリスは大統領になれたのはオレのお陰だ
という。しかしフィッツはこれ以上血は流さない事を告げ、人の
道からも外れることは出来ないと語る。問題はビリーではなく
ディファイアンスだとし、証拠は今ではサイトロンのメモリーカード
だけだというオリヴィア。カードさえ取り返せば闇に葬れるので
それを取り返そうと語る。
サイラスはメリーに対してフィッツと話をして欲しいとし、
再選するにはあなたが必要だと語る。彼は必ずあなたの元に戻る
とし、フィッツは子供と同じで導いて上げないといけないのだと
語る。
オリヴィアとフィッツは二人で語る。
ホリスは根っからの悪ではないと語るのはオリヴィアだった。
ディファイアンスさえ片付けば再選すること。もう待つのは
終わりと思ったが、また4年待つことになること。私は構わない
というが、フィッツは出馬し再選するが、それはオリヴィアが
僕の妻としてホワイトハウスに入ってもらうつもりだという。
しかしオリヴィアはそうはならない理由は山ほどあるとし、
本気で離婚してホワイトハウスに私を迎えようと思っているのか
と問う。君が修復してくれるのだろうとし、君はいつも最高の
フィクサーだと豪語しているのだから、その腕で直すのだと
語る。僕は君を愛しているが国民はメリーを愛していること。
問題を抱えているのは彼らだと語る。解決法を君のスーパー
パワーで考えてくれというフィッツはオリヴィアにスーパー
パワーを注入する。”ダメよ、人が来る・・・・と”。
ローワンはジェイクに対してそろそろオリヴィアに逢うことを
語る。ジェイクは逢ってどうするつもりなのかと問うと、話したい
ことが有るのだという。狙いは何なのかと問うと、君の仕事だが
断ってもらっても良いという。ただしそれ相応の処分は覚悟する
様告げる。別の人間にやらせるだけだというローワン。
ジェームズ・ノヴァックはテレビの番組の中で「大統領夫婦を語る」
と称してコメントを発信していた。大統領はあなたの娘の後見人
であり、大統領が牧師の元にいき関係を修復しようとしているのは
本当のことなのかと問われる。ジェームズはその時には話を合わせ
るが、仕事を終わると真っ先にサイラスの元にやってくると、
どうしてワシントンポストがジェニングス牧師のネタを知っている
のかとしてサイラスを問い詰める。ネタを振ったのはあなたでしょ
という。現在サリーが調査委員会を立ち上げようとしていることを
ジェームズは語る。フィッツの大統領予備選の出馬を反対する
為だという。
それを聞いたサイラスはサリーの元に行くと、彼女に文句をいう。
貴方はフィッツ政権の一人であり、必要なのは忠誠心だという。
ハンクにも出来ることが何故出来ないのかと問うと、サリーは
私にだって支持者がいるのだとし、3年前には党は私を大統領候補
に選びかけたのだという。今のホワイトハウスはフィッツの不倫騒動
に見るモラルが無くなり、信仰心もないと語る。神の戒律が守られて
いないのだという。
チーム・オリヴィアはビリーが持つカードを取り返そうとして話
合う。今のビリーのことを信用する人は居ないとし、ディファイア
ンスの件を公表するには誰か代弁者を挟むハズだと言う。社会的
信用と影響力がある人物。ディファイアンスの件で利害関係がある
人だという。そんな会話をデビッドは一緒に聞いていた。
オリヴィアはレストン知事に逢う。
ビリーはレストンを使うハズであることを実感する。
オリヴィアはみんなにレストンが公表するハズだとすると、
アビーはレストンとビリーが精通するのはあくまでオリヴィアの
直感に過ぎないとして否定する。そもそもオズボーンの件でも
モリーの件でもあなたの直感は外れたという。しかしオリヴィアは
これは間違いないと語る。
レストン知事の前の防犯カメラをクインとハックでハッキング
しようとしていた。しかしクインは自分で出来るとしてハックの
助言も無視して一人でやるとし、成功すると”ブーン”と呟く。
ハックはオリヴィアに対して、時々クインを見ていると自分を
見てるようだとし、かなりクインは危なっかしい事を語る。
そして何よりもオリヴィア自身が危ない事を語る。あの人とのこと
を心配している事を告げると、オリヴィアは彼は私をホワイトハウス
に来いと言っている事を語る。そのプランを夕べずっと考えていた
事を告げ、そんな自分に私自身も心配しているという。
そんな中、クインは二時間前にレストンの家にビリーが尋ねている
事を語る。
デビッドは事務所内からビリーに電話すると、動きがバレている
ことを報告する。
ローワンはサイラスをラファイエットスクエアに呼びだす。
ローワンはサイラスにあのセックスビデオを出せば問題は一気に
解決するのに何故使わないのかと尋ねられる。しかしサイラスは
寧ろB613がこの件で絡んでいる理由が分からないと語る。
ローワンはその理由を話しても良いが、言えば君を殺すことになる
という。あの二人は本気で愛しているというサイラスだが、
オリヴィアのことは私に任せろとし、サイラスは自分の仕事をする
のだという。オリヴィアのことをどうするつもりなのかとサイラス
もジェイクと同様の質問をする。
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ファーストレディのメリーが大統領の不倫を暴露し、世間は
騒然とする中、アメリカ政権内の内通者はビリー・チェンバース
であり、彼はディファイアンスの流れも知っている事を知る。
ビリーがチャーリーと組んでその事実を調べていたことが判明
する中、ディファイアンスの件を知っているものたちは集まり
対応策を考える。取りあえず不正票の件を裏付けるものは
サイトロンのメモリーカードだけで有り、なんとかして取り返そう
と考える。
デビッドが復讐しているのかなと思ったけど、彼は彼なりに
最初から自分にかけられた嫌疑を晴らすための仕事をしていた
だけなんですね。デビッドにしてもビリーにしてもねじ曲げられた
事実によって人生を壊されているので、二人が共感するのも
無理はないのかなと思っていたし、何よりも一連の事件で被害者
でも有るクインの姿を見れば、どれだけ人生を狂わされて、精神
的にも壊れてしまったのか分かる。
相変わらずオリヴィアとフィッツの流れはグダグダしている。
フィッツが尚オリヴィアに固執する姿を見ると、純愛を越えて
気持ち悪さしかなかった。
そもそもこの人の政治的才能は一切観られぬまま、ここまで
ドラマの中で大統領職を続け来られたところがある意味凄い。
せめて彼の中に少しでも秀でるものを感じられれば良かったのだ
けど・・・
前回はサイラスが散々ジェームズにバカ扱いしていたけど、
今回はフィッツがメリーに対して、三行半を下す当たりの流れは
かなり見ていて腹が立った。
オリヴィアが用意したオリヴィアのホワイトハウス復帰までの
シナリオを通して彼女を押さえ込んだ格好だけど、そんな中にも
全てはフィクサーが処理しただけで、フィッツ本人の才能とか
存在感というのがまるでない。
いよいよB613であるローワンが動き出した。
大抵ドラマに関して自分は先の展開は見ないようにしているので
先の展開・情報は一切知らないのだけど、クレジットだけは
どうしてもチェックしているので、その関係でローワンがポープ
という名前からオリヴィアの父であることは容易に想像がついた。
ローワンが初めて登場したS2-17の中でも言及したけど、
彼がそんな立場にいる人物故にオリヴィアは守られている部分が
有るのだろうか。ローワンがジェイクに言ってオリヴィアの
事を無意識のウチに守っていたのかなとも思うし、オリヴィアは
時に狙われるけれど、大したセキュリティもないような場所で
フィクサーとして活躍していられるのも、B613の圧力が影響して
いるのではないかという感じにも思える。
オリヴィアがサイラスのことを最後まで疑うことが出来ずにいた
こと。これは同時にサイラスにとってもオリヴィアのことを
裏切らずにビデオを表沙汰には出来なかったこと。
そんな絆の中に、デビッドも含まれたということで、名実共に
彼は過去を乗り越えて、オリヴィアに対する信頼を寄せたという
ことなのかな。嘘と裏切りだらけの世界の中でも一定の繋がり
とか信頼関係は出来ているのね。
サイラスが倒れた時にはついにB613のローワンによって筋弛緩剤
でも打たれたのかというくらいにタイミングが良かったけれど、
単純に血圧の問題だったのだろうか?
しかしあれだけの騒がせたアルバトロスは政界からは除外されている
ビリー。人脈はあるにせよ、そこまでかき乱せるほどの影響力
は有るモノですかね。
気が付くとハリソンの存在感がなかったな。
そしてもう少しこの事務所、セキュリティとか外からの攻撃に
対処するだけの装備を整えた方が良いと思うのか気のせいか?
刑事ドラマの刑事ならば、蹴り一発で侵入出来そうなくらいの
オフィス。ハックが居なければあっさり制圧されそうな程に
薄っぺらい建物の構造をしている。
しかしあのオリヴィアの金庫を破ったデビッドは執念ですね。
一度は破っておいて、偽物を仕込んで置いたのかな。
ヴェルナを殺したフィッツの事実をオリヴィアに伝えて、
オリヴィアがジェイクと寝ていたことをフィッツに伝えた
サイラス。あくまで最小限の被害に留める為の措置だったのだろう
けど、これでいい加減にめを覚まして欲しい。
ジェイクは穴蔵に埋められてしまったけど、恐い組織ですね。
●使用された曲
・Scandal End Theme
Composed by Chad Fischer
・Higher Ground by Stevie Wonder
■検索用キーワード
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オリヴィア・ポープ (Kerry Washington) フィクサー、”リヴィー”
ハリソン・ライト (Columbus Short) 弁護士
アビー・ウェラン (Darby Stanchfield) 調査担当
リンジー・ドワイヤー/クイン・パーキンス (Katie Lowes) 弁護士
ハック (Guillermo Diaz) 技術担当・元CIA
サイラス・ビーン (Jeff Perry) 大統領補佐官
フィッツジェラルド・グラント(Tony Goldwyn) 大統領
ディヴィッド・ローゼン (Joshua Malina) 連邦検事補 -> 弁護士へ
メリー・グラント (Bellamy Young) 大統領夫人、ジェリー、カレンの母
ジェイコブ”ジェイク”・バラード (Scott Foley) 統合参謀本部大佐
チャーリー (George Newbern) 暗殺者
ジェームズ・ノバク (Dan Bucatinsky) サイラスのパートナー
サリー・ラングストン (Kate Burton) 副大統領
ホリス・ドイル (Gregg Henry) 石油王
ビリー・チャンバース (Matt Letscher) 元副大統領首席補佐
サミュエル・レストン (Tom Amandes) 知事
ローレン (Sharmila Devar) フィッツの秘書
ローワン・ポープ (Joe Morton) ジェイクと精通
— (Christy Meyers) Perky Counter Girl
クレア (Deena Dill) B613
— (Jon Schmidt) EMT
— (Charisse Woodall) EMT
— (Anzu Lawson) レポーター
— (Jake Lucas) Secret Service
— (Kyle Kramer) Camera Operator