第2話 性格証人 It’s All Her Fault
監督/Bill D’Elia 脚本/Peter Nowalk
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【前回までのあらすじ】
アナリーズは学生の中から4人の優秀な生徒を自分の事務所に
雇う事を告げる。その結果、コナーが最優秀で、ミカエラ、
アッシャー、ローレルが選ばれるが、それ以外にもウェスが
特別に選出される。ウェスはアナリーズがネイトと浮気して
いるのを目にしてしまった為に選ばれたのではないかと考える
がアナリーズはそれを否定。そんな中、ミドルトン大学の
学生で失踪していた女性・ライラ・スタンガード(21歳)が
女子寮で発見されていた。
その頃、ウェスたちはあの殺人事件に関わっていて、証拠を
消さねばならないことを口にする。
【ストーリー】
ミカエラはもうそろそろウェスは来ても良い頃なのに来ない
のを心配スル。捕まっていたらあの女は私たちに罪をなすり
つけるかも知れないという。しかしコナーはウェスを信じるの
だと語る。ローレルは彼女のせいではない事を語り、責任は
全員にあると語る。ミカエラはエイデンに電話すると語り、
私はこの件で同意した訳では無いと語る。そんな中、ウェス
がやってくると凶器の像を持って来たと語る。
— 2ヶ月半前 —
マスコミは貯水槽で遺体が発見された件は殺人なのかどうか
という記事を掲載していた。サムはアナリーズに進展は有った
のかと尋ねるが、無さそうだという。水の中に遺体が有った
のでは痕跡がないのではないかという。サムは今日は遅くなる
と告げ、心のケアの会議がある事を語る。アナリーズはあの子
(ライラ)と知り逢いだからなのかと問うと、私は心理学の専門家
だからだという。しかし確かに知り逢いだという。
アナリーズは生徒たちの前で講義する。
弁護士という立場上一番聞かれるのは、「依頼人が本当に無実で
あると断定出来るのか」ということ。しかし私の答えは
「どうでもいい」だとし、依頼人も私たちと同じ人間だから
嘘を付くもの。アッシャーも後ろめたい過去を隠しているのでは
ないかと問うと、犯罪歴とか離婚歴、死体を隠しているなど・・
僕はハエも殺せません!というアッシャー。周りを見て欲しいという
アナリーズは色んな子がいるが一人一人裏の顔が有るのかも知れな
い事を告げ、直感が鈍らないように勉強するのだという。仲間
を間違えないこと、寝る相手を間違えないこと、結婚相手を間違え
ないこと。
そして今回取り上げるのは、マージョリーSt.ヴィンセントの件だ
と語る。彼女は家族が経営する大手デパートの相続人で、自宅
で16回も刺されて死亡したという。高級住宅街の豪邸の寝室で
容疑者は夫のマックスだという。
マックスはマージュリーとの出会いを話す。前妻を失ったばかり
で、パリで娘の誕生日の祝いの品を探していた時、そこで彼女
で出会ったこと。フランス語の通訳をしてもらったこと。
あれから20年彼女といて幸せな生活をしていたという。
チーム・アナリーズたちは現場の寝室を見せてもらう。
裁判が終わるまでは犯行現場を保存しておくよう頼んだこと。
有力な証拠が見つかるかも知れない事を語る。アナリーズは
新たな視点で観察してと語る。
コナーは現場を撮影しながら、事件の再現をするのでコナーには
マージョリー役を手伝って欲しいという。
検察の報告書では妻はベッドで読書していたこと。そこに私が
やってきてナイフを隠し持ち、夜の営みをする振りをして
刺したのだという。頸動脈を刺して血が流れたが死なずに二度目
を刺して、その後16回も刺したという。
あくまで検察の理論だが立証出来るものなのか。
フランクは捜査資料を持ってくる。この中に有罪を裏付ける
証拠が残っているが、矛盾を見つけて無罪に持ち込むのだという。
ボニーはマックスは警官は3人だと言っていたのに、資料では
2人と記載されていることをアナリーズに告げると原本が
必要だという。アナリーズはウェスに告げると、私たちの名前
を知られずに警察署に行き原本を持ってくる様告げる。
コナーやアッシャーは何故補欠が呼ばれるのかと疑う。
アナリーズに養子に出された子なのかとすると、ミカエラは
黒人はみんな親戚かと突っ込む。コナーは何か裏があるのか
も知れないと語る。ボニーはそんなみんなに貴方たちこそ
何で選ばれたのかと問う。アナリーズはウェスに対して、
貴方は迷っているみたいだが事務所に来たのを後悔しているのか
と問うと、大事な仕事だとして署に行ってマックスの逮捕時
の報告書をもらってきてくれと語る。
ウェスは報告書を取りに行くと、署員の女性は、ウェスを見る
とルシンダに言われて来たのかとして、警察の職員は地方検事
局の小間使いではないとし、仕事を増やしたくはないとして
あっさりと報告書を手渡してくれるのだった。
ウェスは自宅のベッドで調べ物をしていた。午前3:48。
レベッカが突然やってくると、上の階の人がドラッグを流して
排水溝から汚物が逆流してきているのでウェスの家のシャワー
を貸して欲しいという。ウェスの部屋を見た彼女はルディの方が
センスが有ったと語る。
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アナリーズが今回担当する事件は大手デパートの相続人の妻・
マージョリーを殺害したとして起訴された夫のマックスの
弁護だった。生徒と共にマージョリーが殺害された現場を
見に行く中、アナリーズは違った視点から事件を眺めて矛盾点
を探す様告げる。
なかなか面白くは見ているドラマだけど、一話でみんなが恐れて
いた程にアナリーズが行う指導に対して恐怖とか威圧感を感じ
流れがあんまり存在しない。寧ろアナリーズ自身の私生活に
於けるゴタゴタ感を通して見る、本人の心情の中に見る弱さ
みたいな方がドラマとしては印象に残るな。
夫・サムが殺害されたとされる生徒のライラと関係を持っていた
のかどうか。そしてそれ以上に彼女を殺したのではないかとする
流れが存在する。
時折描かれる回想シーンでは、サムが殺害されていて、それを
行ったのが今回のドラマでも容疑者として警察に連行される
グリフィンとレイチェルなのかどうかというところだけど、
ウェスはレイチェルに好意を寄せていて、レイチェルが殺害に
関与していたとするならば、何故それ以外の人がその事件の
隠蔽に手を貸そうとしているのかについての理由が存在しない。
アナリーズがサムを殺して、サムはライラを殺したパターンなのか。
それとも額面通りにサムを殺したのはレイチェルなのか。
殺したというよりもレイチェルは大学近くのバーで働いていて
ドラッグを扱っているということなので、過剰摂取で死んでしまっ
て、それをサムが隠蔽したのではないかなと思うのだけど、
とにかくあの貯水槽に遺体を入れるのは、容易なことでは出来なさ
そうなので、女性が殺して息するのは難しそうだ。
この辺の流れは追々分かっていくのかな。
さて今回の案件に於いても、生徒たちを競わせてアナリーズが
法廷でそれを利用していく流れだった。
生徒たちは名前を覚えてもらおうとする為に必死な行動を取る。
特に現在劣勢な状態にあるローレルは活躍らしい活躍も出来なけれ
ば発言も出来ない為に悩んでいる人物の一人だ。
・コナーとミカエラは成績優秀。
・アッシャーは有力者の息子。
・ウェスはアナリーズのお気に入り。
ローレルはフランクのお気に入りというだけで入ったのだろうと
して語る姿が有った。
しかしそんな劣勢をはね除けて今回決定的な証拠を持って来たのは
ローレルだったということ。
ボニーからは悩んでいる前にアナリーズに名前を覚えてもらえる
ような行動を取れと言われていたけど、最後はボニー自身がフランク
から生徒に抜かされるのではないかとして発破を掛けられる姿が
有る。
そんなボニーの視線はアナリーズのサムに有る感じで、彼を見る目
はなんとなく、普段の厳つい態度とは別に優しい表情を見せている
ところが有ったな。
ドラマでアナリーズが行ったのは、
・検察の理論の崩し方。
・同期の主張を切り崩すこと。
・アリバイの整合性を持たせること。
生徒に教えたことは、ドラマのタイトルにもなっている「性格証人」
を当てに出来るのかということだった。陪審員に如何にして
依頼人の性格を証言してもらうのがベストなのか。
結局ドラマでは、最初の妻・エリザベス・シムズをマックスは
スイスで殺していた。全ては愛人のマージョリー・トラスクと
一緒になる為に。エリザベスの子・エロイーズはマックスが
母を殺したと考えて、マージョリーのことを殺害することで
父親に復讐することを考えた様だ。
一事不再理の原則なのか、それとも時効の問題なのか。
一度無罪になっているとしたけど、別の国の法廷での判決なので
罪には問えないのだろうか。
マージョリーとの結婚生活は20年だとしていたので、マックスと
の関係は上手くいっていたのだろうけど、ドラマではどの人物
も幼少期に愛する人の死を経験してちょっぴり歪な関係になって
いる家庭環境が有りなんとも微妙なものだった。
それよりもアリバイ証言とか適当にデッチ上げるという辺り、
弁護士ならばなんでもしても良いのかって感じで感じが悪いね。
まぁ結果として今回の件は無罪だったのだろうけど。
「依頼人は嘘を付くものです」と冒頭の講義の中で話していたのに
いざ本当に依頼人が嘘を付いていたことを知ったアナリーズが
鬼の形相で、今度嘘を付いたら弁護を下りるという辺りの流れも
なんか変だな。
・その他
・ミカエラはプロムの女王、アッシャーは鉄仮面と呼ばれていた。
・コナーとオリバーのモーホーの流れも微妙過ぎて泣ける(笑)
・ウェスとレベッカの流れは完全にウェスが操られていると思うん
だよね。レベッカが突然深夜にシャワーを借りに来たのは麻薬捜査
(ガサ入れ)前にウェスの部屋に何か隠す為に入って来たのだろうけ
ど、完全に裸に惑わされてしまった感じ。
・アナリーズとネイト刑事の件もなんか不自然。
・そして何よりもアナリーズは涙しすぎだろうって気がする。
■使用された曲
・Silent Night by Jack Falahee
アナリーズ・キーティング (Viola Davis) 弁護士
ネイト・レイヒ (Billy Brown) 刑事、アナリーズの浮気相手
ウェスリー・ギビンズ (Alfred Enoch) 学生
コナー・ウォルシュ (Jack Falahee) 学生、ゲイ
レベッカ・サッター (Katie Findlay) ウェスリーの隣人
ミカエラ・プラット (Aja Naomi King) 学生
アッシャー・ミルストン (Matt McGorry) 学生
ローレル・カスティロ (Karla Souza) 学生
フランク・デルフィーノ (Charlie Weber) アソシエイト
ボニー・ウィンターボトム (Liza Weil) アソシエイト
サム・キーティング (Tom Verica) アナリーズの夫、心理学教授
オリバー (Conrad Ricamora) 広告代理店のIT部門、ゲイ
エロイーズ・St.ヴィンセント (Laura Coover) マックスの娘
マックス・St.ヴィンセント (Steven Weber) 大手デパート相続人
ルシンダ・ブレア (Jill Remez) 検事
— (John Montana) 判事
ジェイク・ドーシー(Tye Alexander) 捜査官
テイラー (Suzanne Sena) マージョリーの親友
ビル (Wes Armstrong) マックスの隣人、アリバイ偽証させる
— (Lynn Ann Leveridge) Medical Examiner
— (Missy Doty) Receptionist
— (Danielle Barbosa) Angry Spectator
— (Hugh B. Holub) Angry Spectator
— (Cheryl Getuiza) レポーター
— (Lee Lourdes) レポーター
マージョリー・ST.ヴィンセント (Marlyn Bandiero) マックスの妻
— (Karen Ann Cabrera) Law Student
— (Alexia Jordan) Law Student
— (Jaclyn McHugh) Law Student
— (William James Kelly) 大学教授
チャド・クレンズ巡査