第4話 古傷 Old Scars
監督/John Scott 脚本/Pat Charles、Nathaniel Halpern
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【前回までのあらすじ】
よみがえったマーガレットはフレッドにはいつ逢えるのか?と
ヘンリーに問う。ヘンリーもルシールもフレッドはよみがえり
の人は危険だとしてジェイコブを連れて行こうとしたことで
不快に感じていた。フレッドは一カ所の収容所に入れるだけ
だと思っていたと語る。レイチェルはトムとジェニンの関係が
元に戻ったことも有り部屋を探そうと考えていたが、トムは
一人では危険だと語る。キンバリーもまた生まれてくる子には
貴方が必要であると語る。ベラミーはよみがえりってきた人物
はアーサー・ホームズ、1935年に死亡した人だと政府の女に報告。
マギーの元にマーガレットが尋ねると、アーサーはウチの工場
で働いていた人だとし、1930年代前に前に蘇った人がいるので
はないかという。しかしマギーはそんな彼は殺されていたのかも
知れないと語る。
【ストーリー】
— 昔 —
林の中を足を引きずって逃げる男性。明らかに足を負傷してい
た。しかし彼は村人によって捕まってしまう。男はオレじゃない
として否定するが、村人達は彼を縛り首にする。マーガレットは
当時少女でその光景を見ていた。そんな彼女は縛り首の有った
大きな木の下で当時の事を思い出す。
— 現在 —
ルシールとヘンリーにとって10月28日は特別な日だった。
ルシールは早朝から起きて髪の毛を整え、香水をつけて喪服
に着替えると人形を手にする。
マーガレットはルシールに対しておはようと告げる。
マーガレットはルシールがジェイコブの命日に悲しんでいること
を知りそんな顔をしてはダメだという。私たち昔から気が合わなか
ったわねと告げると、姑なんだから気が合わなくて当たり前の事
だという。今日はジェイコブの命日、1982年10月28日。毎年この
日になると花を持って墓参りに行き、ジェイコブたちが亡くなった
皮にも行く事が習慣になっていた。戻って来たのは奇跡だという。
それでもあの日の悲しみは消えることがないというルシール。
そんな彼女に一人じゃない・・家族が居ると声をかける。
マーガレットは今夜は私が食事を作ると告げ、ポークチョップに
リンゴスープを作るという。悲しい日ということを変えましょう
と語る。絶対に良い日になると保障するという。
マギーの家に居候しているベラミーは早朝から目覚めていた。
マギーはベラミーに対して何故よみがえった人の骨だと分かった
のかと問うと、小さな街だからと語る。私の職場を監視しているの
ではないかとして、絶対に知りすぎているという。骨の特定は
出来ているのだろうと問うと、検視報告書では1930年代のもので
一人は黒人で一人は白人だという。白人はヒザに問題が有り足を
引きずっていたみたいだという。彼らが最初のよみがえりかも
知れないという。ベラミーは今日は書類仕事が沢山あることを語る。
レイチェルは買い物にいくとジェニンとばったり逢ってしまう。
互いに避けているのは無理のようねという。レイチェルはトムが
現在部屋を探してくれているのでもうじき出て行くことを告げる。
ジェニンはレイチェルが何の商品を買って良いのか迷っている為に
葉酸は脳に良く脊髄の発達にも良いと語る。オメガ3は神経と目
によく聞く商品だと説明する。私は妊娠出来なかったことを語ると
レイチェルは済まなそうにしてこれまで泊めてくれたことを感謝
する。しかしそんなレイチェルは突然腹痛で倒れてしまう。ジェニン
は急いでトムに連絡すると病院に連れて行くことになる。
フレッドはゴキブリの居る喫茶店で人を待っていた。
そこに来たのはマーガレットだった。この店はまるで変わっていない
として汚さを指摘。何か用なのかというマーガレットに対して、
フレッドは今抱えている事件で川で見つかった骨のことだという。
昔アルカディアにそんな事件は起きていないと語る。誰の骨なの
か見当が付かないかと問うと、あの骨はウチの工場の床下に
埋められていた可能性があるのだという。何かしらないのかと問う
とマーガレットはあの下は古い墓地でも有ったのかと逆に問う。
しかし骨は1930年代のもので既に工場は建っていたのだという。
マーガレットは全く分からないとのこと。
今夜夕食会が6時半に有るので来てくれと語る。私はまた明日に
でも旅立つ可能性があるので断らないでくれというマーガレット。
ルシールとは上手くやっているのかと問うと、やっているという
彼女。
ラングストン家では久しぶりに高級な食器を出していた。
そんな食器を使うのは久しぶりだなというヘンリー。
しかしマーガレットが戻ると食器はウエッジウッドではなく
ロイヤルトルトンを使うよう指示する。ヘンリーに対して車から
荷物を取ってきてくれと語ると、ヘンリーはマーガレットに
免許も持っていないのに一人で運転していかないでくれと語る。
私は11歳の頃から運転しているんだというマーガレット。
ジェイコブにフレッドとマギーも来てくれるので二人分余計に
用意して欲しいと告げる。
ベラミーは古い新聞を調べて、当時の事件について調べていた。
工場で作業員の人がトラック事故死をしたという記事が掲載されて
いた。
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10月28日がやってくる。
この日はジェイコブの命日(1982年死去)であり、毎年の習慣から
ルシールは朝早くから墓参りに行こうとしていた。
戻って来たことは奇跡だがあの日の悲しみが消えることがない
というルシールに対してマーガレットはそれを忘れさせることを
告げ、家族全員での食事会を開く。
そこでかの自余は私が戻ってきたことでの役割は家族を一つにして
辛い時期を乗り越えさせることだと宣言する。
基本的に視聴者が想像していること以上のことは起きてはいない
気がするけど、今の所分かっていないのは、
・政府の人間だとする人物が何者なのか
・何故生き返るのか
ということ。
逆によみがえりを消滅させる方法論に関しては、マーガレットが
繰り返しのよみがえりの人たちと対峙していた1930年に発見され
ているようで、その辺は家具工場だとしていることから、何らか
の家具に使われている薬品だったりするのか。それとも儀式的な
ものだったりするのか分からないけど、その方法があるので
有れば抑制出来ることは分かっただけでも良かったのかなという
気がする。
しかしそうなるとマーガレットが居なかった時に消えてしまった
ケイレブがどうやって消滅したのか分からないし、当時は確か
水がキーアイテムとなっていたので、その辺の事情がどう関係
しているのか気になる。
マーガレットはフレッドと逢う中で「明日また旅立つかも知れない」
ことを口にしていたけど、マーガレットは役割を果たしたと思えば
自分から素直に消えてしまうのか、それともマーガレット以外に
魔女狩りのようなことをした人たちが生存していて、その人たち
との間で何らかの軋轢が発生していくのか。
この辺は「イーストエンドの魔女たち」のビーチャム家と
ガーディナー家の因縁の関係とか彷彿とさせるけど、猫・ウェンディ
が10回までしか生き返れない的制約が有った様な縛りが存在して
いるのかも気になる。
また不透明なことの一つとして、レイチェルのお腹で育っている
赤ちゃんの存在。2倍の速さで成長しているみたいだけど、
きちんとした状態で生まれてくるのかどうかも謎だ。
マーガレットがジェイコブを寝かしつける際に、昔話と称して
当時の自分のことを語っていた。
「村人を全員雇って幸せな家族が居た。何もかも順調。
しかしそこへ悪魔がやってきた。村には不安と混乱が広まり最悪
なことに幸せな家族は互いにいがみ合った。暗黒な時代が始まった。
やがて少女を含む数人の勇気ある若者たちが協力して悪魔に
立ち向かった。でも勇気だけでは足りない。退治した悪魔はまた
戻って来た・・何度も。何をやっても効果なし。吊しても銃殺
しても火あぶりにしても・・しかし村人はついに悪魔を滅ぼす
方法を見つけた。そしてそれは長いこと秘密にされた。月日が経ち
少女は大人になり、生きている人の中では唯一彼女だけが悪魔を
覚えて居た。それを退治する方法を・・。そしてその時、家族
を守る責任が彼女一人の肩にかかった。彼女自身が悪魔になって
さえも・・そしてついに彼女は責任を果たしてまた幸せが戻って来た。」
以上のことを聞くと案外、政府の人間だとしている人物は
マーガレットの姉妹だったりしないのかな。そして過去の不都合な
ことを知る人物を協力して退治している可能性も有る。元々
工場は町でも有力なものが有ったしね。
ただ工場跡地に「ラングストンのクソったれ」と書かれていたこと
とか、ジェイコブの前に先日死んだ鳥と同じ種類の鳥が工場内で
亡くなっていたという辺りが気になる。
ようやく初めてバーバラも含めて、ジェイコブが亡くなった時の
ことが描かれた。興味深いのはマギーもまたようやく母親である
バーバラと対面したことかも知れないけど、バーバラが蘇って
娘と再会したのと同様に、ルシールが32年かかってようやくジェイ
コブと再開するもジェイコブってあんまり表情が豊かではないし
そんな違いがまた女性同士で火花を散らしている感じがするね。
また外部から来たとされるが誰に該当するのか気になるし、
最後になってついに「よみがえりの人たちが病気にかかる」と
いうパンデミックの発生で、ベラミーを含めてこのドラマの中で
“隠れよみがえり”の人物たちの正体が剥がされることにも繋がる
事態に発生しそうなところが有るよね。
■使用された曲
J.マーティン・ベラミー (Omar Epps) 移民関税捜査局員
ルシール・ラングストン (Frances Fisher) ジェイコブの母
フレッド・ラングストン (Matt Craven) 保安官
マギー・ラングストン (Devin Kelley) 医者、フレッドの娘
コナー・クエスタ (Nicholas Gonzalez) 保安官、マギーの彼
トム・ヘイル (Mark Hildreth) 牧師
エレイン・リチャーズ (Samaire Armstrong) レイの彼女?
ケイレブ・リチャーズ (Sam Hazeldine) エレインの父
ジェイコブ・ラングストン (Landon Gimenez) フレッドの息子
ヘンリー・ラングストン (Kurtwood Smith) フレッドの兄
レイチェル・ブレイドウッド (Kathleen Munroe) よみがえり
マーガレット・ラングストン (Michelle Fairley) ヘンリーの母
カール・エンダース (Christopher Berry) 副保安官
マイキー・エンダース (Glenn Fleshler) カールの兄、わがまま
バーバラ・ラングストン (April Billingsley) フレッドの元妻
ジェニン・ヘイル (Lori Beth Sikes) トムの妻
Mr.レッグ・ブレイス (Jody Thompson)
— (Karen Ceesay) Nurse
若い頃のマーガレット (Faye Foley)
— (Dawn Cheetham) Coroner
キンバリー (Katherine Willis) 街の人
— (Johnny G. Hall) Mob Member
— (Keith Paul Hunter) Deputy Sheriff
ティナ (Naomi Lavette)
— (Dc Martin) Langston Lynch Mob
— (Richard Molina) Sick Patient
— (Paul Michael Pouler) Lynch Mob Member