April 21, 2011
第21話 沈黙の告発 The Signs in the Silence
脚本/Janet Lin、Stephen Nathan
監督/Dwight H. Little
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巡回している警察官は倒れている少女を発見する。
血だらけの姿だったことも有り、生存の確認をしようとすると
突然少女(エイミー)は血の付いたナイフを振り回す。
ブレナンとブースはアンジェラとホッジンズの赤ちゃんが生ま
れた時の為にプレゼントを考えていた。ブレナンは百科事典か
顕微鏡が良いとするが、大学院生ではなく赤ちゃんへのプレゼ
ントだぞと語る。ブースは動物の詰め物とかどうかとするが、
そんなのどんな役に立つのかという。赤ちゃんなんてパンチに
ウンチがするのが仕事なんだとし、Mr.ウンチパンツへのプレゼ
ントには良いのではないかという。ブレナンは私の里親の家にも
詰め物の犬が有ったが不気味だったという。元々は彼らが飼って
いた犬の詰め物だったとのことだった。ブースはそれなら
モビールはどうかとすると、ブレナンは空間認識・認知の発達
には役に立つと語る。ブレナンはこれで子供が居ないのは
私だけになると呟くと、ブースは君だって赤ちゃんを見れば
すぐにホルモンが暴れ出してあっという間に子供が出来ると
語る。気が付いた時にはママ・ボーンズだと語る。
そんな中キャロリン検事補が現れると、今すぐにラボに来て
仕事をしてと語る。今回のケースは生きている子だとし、
その子が誰かを殺したみたいなんだという。ブレナンの能力・
法医学ブードゥーで彼女が何者なのか、そして被害者の人物
は誰なのかを当てて欲しいという。今回保護されているのは
聾唖者なんだという。
ブレナンたちはラボに戻る中で、聾唖者とは歴史的に蔑称だ
と語る。正しくは会話が出来ない聴覚障害者と呼ぶべきなんだ
という。
そんな中キャロリンたちの前に現れるのは、グレース・ミッチャム
という弁護士だった。この取り調べは違法だとして、児童保護局の
命により、私はこの子の代理人だと語る。
ブレナンたちは最初から血まみれだったのだとし、血を調べて
微粒子も調べたい事を語る。彼女はナイフを持っていて近づいた
警察に振り回したのだという。血の付いた金を持っていたとの
ことだった。手話は出来るのかと問うと、私は骨格やその他の
特徴で彼女の年齢や他の情報も突き止められるのだと語る。
しかしグレースは本人の承諾無しで検査は出来ないとして、
憲法上の権利の侵害だと語る。しかしキャロリンは逼迫した状況
だと語り特別措置に値するものだという。ブレナンも彼女の服
から見ると1リットルの血液が沁みていること。クラス2の大出血
であり、被害者は失血で死にかけているハズだという。
血液のサンプルを髪の毛と服から取りたいことを告げ、年齢と
身元を特定し、被害者を捜すための検査をしたいのだと語る。
しかしそれをやろうとするとエイミーは突然逃げだそうとして暴れる。
なんとか組織と微粒子をホッジンズは採取する。
バジリは少女が容疑者である事を告げるが推定無罪だという
グレース。ブレナンは歯のX線を取れば年齢が分かるがその
為には動かない様にしなければならないという。
嫌がっている少女の姿を見て気の毒だとするが、ブレナンは
あくまで骨と軟部組織の集合体に過ぎないのだと告げる。
ブースは該当地域で里子の捜索願いは出ていない事を語る。
アンジェラとホッジンズ。
髪の毛と服の微粒子を採取したというホッジンズは急いでラボで
調べようとする。アンジェラは赤ちゃんがあの子みたいになる
なんて信じられないと語るが、ホッジンズはああはならないと語る。
キャロリンは半径80kmの病院、死体安置所に被害者らしき人物
は見つかっていないと報告する。
ブースは紙幣の血に関して20ドル紙幣だが、連番なので恐らく
ATMで下ろした金だという。そこから本人を特定出来るかも
しれない事を語るとキャロリンはブースを絶賛する。
ポケットの紙についてはアンジェラが復元しているとのことだった。
相変わらずX線が取れずにいた。
このままだと麻酔をかけて撮影することになるというブレナン。
そんな中スイーツがやってくる。
口を開けないならば判事に連絡するというブレナンに対してスイーツ
は少女が怖がって当然だと語る。従わせようとしても事態は
悪化するだけだという。しかしブレナンはそんな気持ちよりも
優先すべき事があるのだという。スイーツは安心感を与えられる
環境を作らねばならない事を語り、ブレナンが里子だった時のこと
を思い出して欲しいという。みんな名前さえ覚えようとしない大人に
不信感を抱いていたこと。それを聞いたブレナンは歯形は諦める
事を告げ、非侵襲的な検査をするという。肘から先をレントゲンで
取るだけで、橈骨と尺骨の遠位骨端部を見るという。
なんとかレントゲンを見ると、まだ部分的に融合していない為に
13歳以上17歳未満の未成年であることが判明する。それでも
捜索願いが出ていないこと。施設では同じような子を何人もみた
というブレナンは町では補導される子も最初から悪い訳では無い
事を語る。
そんな中ブースは少女が持っていた金はコロンビアハイツの雑貨店
のATMで2日前に補充された金だということが判明する。
カミールは血液検査の結果DNAの一次検査で被害者は白人男性
だと語る。コロンビアハイツで白人男性なんて豆畑のタマネギ
みたいに目立つなと語る。ATMの防犯カメラ映像から白人を捜そう
という。ブレナンはカミールからT細胞の結果40代半ばの男性で
あることが判明している事を語る。
該当者はデュバル・プライスであることが判明する。
いそいでプライスの家にいくと、彼の家のドアは壊されて、ナイフ
で刺されて死亡している事が判明する。
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巡回している警察官が発見したのは血まみれでナイフを持った
少女だった。しかし彼女は話を会話する事が出来ない聴覚障害者
であり、弁護士は未成年だということで児童保護局の命により
彼女の人権を保護しようとする。しかし彼女に付着した服の血痕の
量からも相当量の血が流れていることは明らかで急を要すること
だと説得。しかし少女自身が大人に触れられることを拒否し、
検査しようとする大人を遠ざけようとする。そんな彼女から微細
証拠を得て、少女自身の身元、そして被害者を特定することは
出来るのか。
生きている人間を相手に調査していくという珍しいパターン性
のある今回のドラマ。いつものブレナンなら、”生きている人は専門外”
でバッサリ切り捨てるか、ホッジンズや研修生に対して骨に付着
する肉を早いところ処分させ自分が見るのは骨だけ的姿がある。
ブレナンの態度はいつも一貫しているのに、意外とみんながここに
来てブレナンが冷たい人という視線を語り始めるところがちょっぴり
違和感がある気はする。このドラマをここまで続けて見てきている人で
有れば、ラボにいるどのキャラクターも訳ありの人生を送っていて、
親子関係がうまくいっている人は誰一人としていないのではないか
と思うほどごく平均的な”普通”の人生とはほど遠いところで動いて
いると思うんだけどね。
歯のX線から年齢を選り分けようとするブレナン。
しかし少女が嫌がると麻酔をかけて強引に行おうとする姿。
スイーツの中にはその時のブレナンの姿が今回のドラマの中で
彼女に対する違和感を印象づけてしまったのだろう。
歯医者にブレナンみたいな医師がいたら一番嫌なタイプに見える
怖さがあるな。
いつものROYAL DINNERでの会話は、ブース&ブレナンの他に
キャロリンとスイーツが混ざっていたので、妙に座席が狭そうだっ
たけど(笑)、スイーツによると「ブレナンは事実だけが大事で動機なん
てどうでも良いのではないか」として憤怒する姿が有る。
しかしそれはスイーツの早とちりであり、ブレナンとしては話そう
としない相手に無理矢理聞き出そうとせず、自分たちが見落として
いる事実を探せば良いだけだとする気遣いである事を知る。
歯のX線の時もそうなんだけど、ブレナンは無理にX線を取らずに
橈骨と尺骨のレントゲン写真から年齢を割り出す方法論を取っている
のもそういう配慮からだったのに、今回一番感情的だったのは
ブレナンというよりもスイーツだったのかも。
上述したように親子関係に問題のあるラボ職員たちにあって、
みんなが家庭なり子供を持ち始めている。冒頭からブレナンが
赤ちゃんがいないのは自分だけだと吐露するシーンや、バジリくん
から「いつもの博士は事件と距離を保とうとするのに今日は違う」
と指摘され、「どう自分の気持ちを伝えたらいいのか分からない
としてそれが出来たにとっくに伝えていること」を語る。
上橈骨遠位部の骨の厚み、修復された亜急性の骨幹端部骨折、
バケツ柄状損傷から少女は虐待されていることが判明。
「人は嘘を付くが骨は真実しか語らない」とするブレナンの姿
はDR.HOUSEに見るグレゴリーの主張を彷彿とさせるものが
有ったけど、自分が今の職に至る原因をさらりと説明したような
ものが有ったかな。
少女がワールデンブルグ症候群であり遺伝子疾患である。
彼らには眼角離開や鼻根の突出がないとして、取り戻しに来る
ニセの両親に目を付くような態度を示すブレナンの姿が有ったり、
ニセ妻の言いぐさにニセ夫が殴るのを見てブースが怒りの鉄拳を
奮うところなど、凄い大胆な行動が有った。
ホッジンズとアンジェラは偽陣痛に悩まされるものが有った。
偽陣痛は本番への練習だとする辺りも生物学的には上手く出来て
いるところなのかな。出産に対して男性が使えないというのは
分かる気がするけど、やはり毎日赤ちゃんと付き合っている妊婦
と男親ではその違いが出てしまうのも仕方が無い気がするけどね。
キルン乾燥オーク材のドアの水分含有量からドアを蹴破った時期
を特定するとかかなり強引で、なんのこっちゃってかんじだったけど。
最後は少女の本当の両親が見つかった。
しかし3歳から17歳まで虐待されてきたとなると、相当そのトラウマ
から解放されるのは大変だと思われ、両親が手話をまだ覚えて居た
という辺りは嬉しい演出だったけど、遺伝性だということを考える
と、身内に手話を使う人が多いのだろうね。
手話には特定の方言があるとして、腕の振り方からそれを見抜くと
いうブレナンの姿は土の成分から場所を特定していくホッジンズ
みたいな役割りだった。親知らずには蓄積された環境同位体が
あるとして本当の両親と住んでいた場所を特定。髪の毛から特定する
みたいなもののようだけど、手話の流れから場所を特定せず、
最初に親知らずから本当の両親を特定していたら、虐待していた
両親を捕まえようとする流れは存在したのだろうか?
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テンペランス・ブレナン (Emily Deschanel) 骨
シーリー・ブース (David Boreanaz) FBI捜査官
アンジェラ・モンテネグロ (Michaela Conlin) 骨格から似顔絵
ジャック・ホッジンズ (T.J. Thyne) 知識が豊富、実家が金持ち
カミール・サローヤン (Tamara Taylor) 博士、”カム”
キャロリン・ジュリアン (Patricia Belcher) 検事
ランス・スイーツ (John Francis Daley) 心理学博士
アラストー・バジリ (Pej Vahdat) 研修生
エイミー/サマンサ (McKenzie Applegate) Jane Doe
グレース・ミーチャム (Michelle L. Gardner) 弁護士、児童保護局より
マイク・シェンフィールド (Sean O’Bryan) ニセ父
デニス・シェンフィールド (Pamela Gray) ニセ母
— (Reggie Watkins) Beat Cop
ヒュー・ウィンスロー (Matt Miller) 本物父
セリア・ウィンスロー (Julie Wittner) 本物母
— (Lauren Caster) Juvinile Inmate
— (Natasha Marc) Lab Tech