第13話 母親殺しの真相 Sucker Punch
脚本/Will Beall
監督/Thomas J. Wright
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改装業社は作業中天井から血が滴り落ちてくるのを発見する。
上の階で男性が殺されていた。
殺されたのはジャック・クーナン。ここ数年捜査中に何度も
名前が上がっている人物だという。凶器を使った暴行や放火事件
を起こしている相当なワルで、ウェスティーズの用心棒だと
いう。ウェスティーズとはアイルランド系マフィアだというリ
ック。窃盗、偽造、ゆすりなどをするものたちだというケイト。
ジャックは12ゲージホローポイントで身を守っていたという
エスポジート。防弾チョッキを着た熊でも殺せる武器ねという。
ジャックは誰を警戒していたのか。彼を殺して血だらけにして
いるというラニは30カ所も穴が体に空いている事を語る。
9mmの銃が腰に有るが使う隙が無かっただろうこと。相手は相当
手慣れている暗殺忍者だというリック。ライアンは単に忍者で
良いだろという。壁を昇り窓から侵入して部屋に隠れた彼を
殺したこと。
そんな中部屋にジョニー・ヴォングの不動産で大騒ぎのDVD・本
がある事を知る。ライアンは何の事か知らなかったが、リック
とエスポジートは一晩中宣伝しているという。
ラニは現場に携帯があるがナイフが当たって壊れているとのこと。
SIMカードで通話記録を調べる様ライアンに頼む・
ジャックの弟・ディック・クーナンに兄の死を伝える。
兄は苦しんだのかと問うとケイトは恐らくそうだろうと語る。
私にも同じ経験があるとし、その当時知りたかったのは真実だ
ったのでここでも真実を伝えたことを語る。
私はアフガンで学校を建設する仕事をしているとし弱いヤツを
助けろと教えてくれたのは兄だったという。昔はいつも行動が一緒
だったこと。近所で一番強かったのでフィン・ロークに目を付けら
れたという。ロークはウェスティーズのトップだという。
ジャックの仕事について何か知っているかと問うとディックは
聞いていないという。
フィンズというロークが経営するバーにいく。
ケイトはリックに対してウェスティーズは手強いので車で
待っていた方が良いとするがそれを拒否したので、それならば
黙って強そうにしていてくれという。
店ではバーテンのトミーがいた。ケイトはロークは何処に居る
のかと問うが、相手にしようとしなかった。リックはすごみを
利かせて店の商品を食べようとするが、思わずむせてしまう。
それを見ていたロークは俺がロークだと語る。ケイトはジャック
について聞かせて欲しいと語ると最後に逢ったのはいつかと
尋ねる。覚えて居ないとすると店から出て行くよう告げる。
そんな中店の裏で悲鳴が聞こえる。
トルーチョがウェスティーズのメンバーから拷問されていた。
トルーチョを署に連れて行く。本名はマリオ・メンドーサ、
薬物所持で4年服役していること。出所したのは最近だという。
ウェスティーズのメンバーが殺されたがフィンの店で何をしていた
のかと問うと、酒を飲んでいて転んだだけだという。ケイトは
マフィアにはルールがあるのは分かるが近々貴方は別件で逮捕
されるとし警察を味方につけていた方が良いのではないかと
いう。しかしトルーチョは話そうとはしなかった。
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アイルランド系マフィアのウェスティーズの用心棒をしていた
ジャック・クーナンが殺害されて発見される。
ここ最近の犯罪では必ず関係しているとして名前が出てくる人物
の一人だった。しかしジャックは何者かがやってくることを見越
してホローポイント弾で臨戦態勢を整えていたことも有り、
容易に近づくのは難しいとされる。ジャックの遺体の体を調べた
ラニは30カ所に渡るナイフのキズが有る事。更にラニは遺体の件
でクラーク・マーレイ博士という法医学者に相談し遺体を調べて
もらうと、なんとその殺し方は、ケイトの母が殺害されたのと
同じ犯人による犯行だろうという結論を出すのだった。
ドラマでは相当凄腕の用心棒さえも殺す暗殺者という事件だった
ことも有るので、今回の捜査には慎重さを要するものが有り、ケイトは
ともかくリックが捜査現場に乗り込むことにはかなり不安を覚える
エピソードだった。
また今回プロの暗殺者だとされるラスボーンのことをおとり捜査
であぶり出そうとするけど、その捜査に於ける証人(の身代わり)
を連行するのがライアンとエスポジートの二人だったので、狙撃
されたりしないのかと思って結構緊張するところが有った。
この二人、いつもネタ扱いになっているけど、刑事としての腕は
どうなんだろうか。今回のライアンは妙に自己啓発的投資ビデオ
に魅了されていたみたいだしね。
元々リックって過去に小説のモデルとしてマフィアなどの裏社会
のことを描いていることから恐い友人にも精通しているところが有
るという設定が有ったけど、全てのマフィアに精通している訳でも
ないからね。
ロークというウェスティーズのドンは昔気質のマフィアで、
自分のシマでは麻薬の売買は行わないという信念を持っている。
また今回はジャックがウェスティーズに対する忠誠心が疑われる
ところが有ったけど、実際にはその忠誠心が揺らいでいるところ
はなかった。ウェスティーズの内部で何かが起きているのか、
それとも外部の抗争によって被害者が出ているのか。
結果として見れば、ジャックの様な人物を殺害出来たのは、顔見知り
の人物であり、軍隊経験者。リックは暗殺忍者による仕業だと
していたけど、弟が兄を殺すという「ゴッドファーザー」っぽい
ネタでしたね。
久しぶりにケイトの母・ジョアンナの件に触れたエピソードでも
有った。ケイトは知らなかったこととはいえ自分の母が殺された
心情を殺した相手に話すという酷なシーンまで描かれた。
ケイト(ケイティ)の父・ジムも初めて登場したけど、怖がっている
娘に対して、母親の口癖である「ジョアンナの不変の法則」と
称して、真実を追究することへの怖さを払拭させていた。
ちょっと面白かったのは、モリーが托したジャックの鍵の件で
ケイトは的確にその流れを導き出し、ターミナルのロッカーの鍵
だとして扉を開けた後、中に有るジョニーのDVDの中から発見する
麻薬をナイフで袋を開けて舐める一連のシーンを見てリックが
「マジで格好良い」としていたけど、なんか如何にもドラマの一場面
に有りそうなシーンだなって感じがした。
「中身がエイリアンの死体とかアークだったらどうするんだ」と
リックらしい発言も有った。
マニラから出てきたというインチキ臭いジョニー・ヴォング。
実際にはカリフォルニア州ダンビル出身でハーバード大のMBA取得
している人物だという。経歴が高いと逆に説得力がないという
辺りのセリフもまた妙な感じだったね。
トモグラフィー技術で凶器として使用された武器を再現。
湾岸戦争時代に使われた特殊部隊のナイフ。10年前にケイトの母を
殺したとのこと。モンゴメリーがケイトを心配してスキットル
に入った酒を差し出すところがまた何とも言えない。
そんなケイトがリックの自宅にまでやってくる姿。
娘と母は気を使って今回は静かに身を引いたけどね。
何で君を小説のモデルに選んだか分かるか?
「背が高い」というリック。ケイト役のStana Katicは
Biographyでは175cmで、ライアンとかより大きい感じがするね。
残念ながら射殺という形でディックを雇った人物の情報は
掴めなかったけど、ケイト自身の銃によって発砲出来たという
ところは取りあえず一つの気持ちの区切りになったりするのかな。
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Written by Robert Duncan
・The End by Pearl Jam
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リチャード(リック)・キャッスル (Nathan Fillion) 作家
ケイト・ベケット (Stana Katic) NY市警12分署殺人課の刑事
マーサ・ロジャーズ (Susan Sullivan) キャッスルの母親。女優
アレクシス・キャッスル (Molly C. Quinn) キャッスルの一人娘
ハヴィエル・エスポジート (Jon Huertas) ベケットのチーム
ケヴィン・ライアン (Seamus Dever) ベケットのチーム
ラニ・パリッシュ (Tamala Jones) 検視官
ロイ・モンゴメリー (Ruben Santiago-Hudson) 警部
ディック・クーナン (Jay R. Ferguson) 慈善活動、弟、実は密輸
ジャック・クーナン (Mathias Alvarez) ウェスティーズの用心棒、兄
ジョニー・ヴォング (Eddie Shin) ビジネスアドバイザー
フィン・ローク (James Cosmo) ウェスティーズのトップ
ジム・ベケット (Scott Paulin) ケイトの父
Dr.クラーク・マレー (Robert Picardo) 法医学者
ギルバート・マザラ (Danny Nucci) 組織犯罪捜査班
フォレスト (Patrick St. Esprit) FBI捜査官
モリー (Jenna Leigh Green) ウェスティーズ、ジャックの恋人
グレイトン・リー (John Brantley Cole) 捜査官、ジョニーの身代わり
マリオ・メンドーサ (Mark Adair-Rios) “トルーチョ”
— (Bernard Addison) 弁護士
トミー (Glenn Keogh) フィンズのバーテン
— (Tom Morga) Tall Guy