第13話 再会 Reunion
脚本/Terry Matalas、Travis Fickett 監督/Jon Cassar
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【前回までのあらすじ】
アリ・タサロフがディヴィジョンに助けを求めてやってくる。
アマンダから身を守りたいとのことだった。今後は息子・
ステファンの為だけに戦うという。ニキータは世話人があなたが
言うエリートならばステファンは今でも無事なハズだという。
ニキータの元にはアマンダから電話が鳴り、殺すチャンスが有
ったのに不意にしたことを口にすると、殺すべきだったという
ニキータ。アマンダの命をニキータたちが狙っていることを
知ると、ステファンのように狙われているのねと語る。
ニキータはステファンは巻き込むなというが、裏切りの代償だ
というアマンダ。
【ストーリー】
アリはディヴィジョンの尋問室に入れられていた。
早くアマンダを見つけないと時間がないという。俺はアマンダ
について全て話したという。銀行口座、隠れ家、連絡先など。
もらった情報は調査中だがまだ話していないことが有るハズだ
としてニキータは質問する。彼女との出会いは20年前なのかと
問うと、あの頃はマトモだったとし、変わってしまったのは
モスクワでニキータが銃口を彼女に向けた際、君は撃たずに
生かしたからだという。独善的で一方的な慈悲にしか見えず
彼女に取っては屈辱さを感じたのだろうと。君の侮辱を一生許さな
いとしたのだという。そもそも君は自分を許せるのかと問われる。
あの時アマンダを殺していたら多くの命を救えたはずだと言われる。
オーウェンはマイケルに対して何でアリなんて助けるのかと問う。
アリとアマンダはブラックボックスを解読した後に再びキー
を暗号化して2つ作ったのだという。一人一つずつでアマンダと
アリが持っているのでもう一度ボックスを開けるにはアリのパス
が必要不可欠だという。ステファンを拉致してパスを聞きだそうと
しているのだろうと。拘束している限りアマンダは俺たちと交渉
してくるハズ。ステファン・タサロフは現在15歳。ニキータは
子供を交渉の切り札にはさせないという。
スイス・レザン・マークリッジ・アメリカンスクール。
オスロフとアマンダはステファンのことを外から監視していた。
どれが息子なのか?というオスロフ。
ステファンはアイリアというロシア系の子と別れるとクリーブ
と合流する。アイリアとは何を話したのかと問うと、僕はステファン
で父はロシアの殺し屋組織の大ボスで住所も教えて置いたという
ステファン。君のようにドイツ人にはジョークは分からないだろう
と語る。
そんな中クリーブは二人の男から背後から襲われかけるが、
クリーグはそれを察知してすぐに二人を倒すと、ステファンを
車に乗せて急いで逃げる。アマンダたちの車が横に立ちふさがって
くるがクリーグは窓硝子に向けて発砲する。防弾仕様だと知る
と、クリーグはタイヤをパンクさせて逃走する。
バーコフは3時間前にジュネーブ郊外のマークリッジの映像が
入って来た事を語る。2人が死亡し、一人は元ゴーゴリで2人共
アマンダの子分だという。私立校に通って居るのかと問うと、
アレックスは父はライバルから私を守る為に偽名で私立に通わせた
ことを語る。犯人は車に生徒ほ乗せていたとして調べると、
その生徒はトーマス・ホフマン(15歳)だと分かる。それがステファン
が使っている偽名だというマイケル。
クリーグはステファンに対して襲って来たのは傭兵だという。
恐らく狙いはアリだという。
ニキータたちはステファンを守っているのがアモン・クリーグ。
ドイツの特殊部隊を引退後、能力を買われてアリの息子の世話人
になったのだという。クリーグは仕事バカで生涯現役を貫きたい
と思っているのだという。アリに何故そんなクリーグと連絡が
取れないのかと問うと、私が敵にとらわれて拷問されていること
に備えた措置だという。私のせいで息子を危険にはさらせないとい
う。用事の時にはクリーグから電話してくることになっていると
のこと。しかしそれならば何故アマンダはステファンの居場所
が分かったのか。
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アマンダによって身ぐるみを剥がされたかつてロシアンマフィア
ゴーゴリの大ボス・アリ・タサロフはディヴィジョンと接触
してくる。アリはアマンダが息子・ステファンのことを狙っている
為に心配だと語る。取りあえずは息子にはエリート傭兵のボディ
ガードをつけているというが、アマンダがアリの銀行口座を
空にした為にいつまで守ってもらえるかは分からないという。
アリはニキータたちに協力してアマンダのことで知っていることを
全て話していくが・・・
スイス・ジュネーブを舞台にした今回のエピソード。
ドラマとしてはもの凄く興味深い流れで、このシーズンの中でも
ストーリーの整合性はともかくとして、シナリオとしては最も
興味を惹かれるものがある。
あのアリが前回に引き続いて今回も息子の為に敵対していた
ディヴィジョンに助けを求めるところがなんとも言えないところ
で、いくら何でも都合が良すぎだろうって感じもしたけど、
息子のステファンには罪がないっことで、今回は同じくロシアで
帝国を築いていたウディノフ家のご令嬢・アレックスと共感して
いく流れが有った。
何よりもアマンダの過去の一端に触れていく流れが有ったこと。
このドラマの殆どの工作員は多かれ少なかれキズを背負っていて、
特に親の生き様から子供だった彼らに与えた影響力の大きさという
ものが存在していて、苦労・苦悩してきたものが有る。
また記憶が欠落しているオーウェンという人物の中に有る真相に
探る流れともリンクして、色々と複雑な状況を描いていくもの
が有った。
アリとアマンダの出会いのことなんかももっと聞きたい所が
有ったし、20年前に出会ったという二人は、何故ゴーゴリと
ディヴィジョンという形で別々に活動していたのか。
ステファンの元に帯同しているボディガードのクリーグの義理堅さ
と圧倒的な強さがなんとも言えない良い味を引き出していた。
芯の強さとジョークの利かない、融通の利かなさということで
ドイツ人とする設定が有ったみたいだけど、見た目はどちらかというと、
「アグリー・ベティ」のイグナシオ役を演じたTony Planaさん
に何処か似ているところが有ったな。声優さんが同じなのでそう
感じるところも有ったのかも知れないけど、俳優さんはどちらも
中米系の人なのでそう感じたのかも。
今回は色々と組み合わせの妙なんかも感じるところが有り、
マイケルとオーウェン、ニキータと一緒に任務するアレックスは
久しぶりに二人だけの任務に喜ぶ可愛らしい姿が有ったし、
アマンダと対峙したシーンに於いては、ニキータとアマンダの二人
が捕まり、話合う機会、化かし合う機会が有って、面白いシチュエ
ーションだった。流石に白兵戦に於いてニキータとアマンダを
戦わせるというのは相当ナンセンスなシーンには思えたのだけどね。
またステファン救出に際してはアレックスとクリーグが行動を共に
して敵の元に乗り込んで行く姿が有り、クリーグみたいな人がディ
ヴィジョンにいれば相当頼もしいものが有るんだろうね。
アリとアマンダが互いに必要としているのは、ブラッグボックス
の中身を暗号解読した後、その後再暗号化に際し、二人に与えら
れた鍵というものが有るようで、裏切れない構図があるみたい
だったけど、結局アマンダは裏切ってしまった。
またクリーグを信用させる為に彼に捕らわれたニキータがアリと
会話させようとするも、暴走したオーウェンによって気絶させられ
ているという設定もまた面白く出来ていた。
ステファンは何処に居るのか。
それを探す為に、アレックスがフランス語を使うシーンが有ったり
ニキータがドイツ語を語る姿が有る。アレックスってロシア語も
話しているし、芸達者な人だな。まぁ今回は二人共大した言葉を
喋っていなかったので、現場でセリフとして覚えただけなんだろう
けどね。ニキータのダンケシェーンはよく聞き取れた(笑)
アレックスがこのままではクリーグによって殺されてしまうという
際にはニキータが手を切ってというシーンが有ったので、ここで
も痛そうなシーンになるのかなと思っていたけど、思った程の
シーンではなくて良かった。アリがニキータに語る様に、
「あの時アマンダを殺していれば、多くの命は救われたハズ」だ
というセリフも響いてくるところ。
アマンダは自分の殻に閉じこもっているところが有るけど、
もうダメだという際に、何か話をしようとしていたので、もう少し
ピンチの場面を引き延ばしてもヨカッタのになと思うと残念だった。
オーウェンの本名はサミュエル・エリクソンらしい。
もの凄く有り触れた名前なのでそこからは何も分からない。
アマンダによると「友人を殺した」ということを吹き込まれている
けど何処まで本当のことなのか分からないし、何故記憶が封じ
込まれているのかだね。
■使用された曲
・Hermila by Shout Out Louds
■検索用キーワード
・トャレートランキル
・ドイツのUボートの残骸が北極で凍結していた。
ニキータ・ミアーズ (Maggie Q) 暗殺者
マイケル・ビショップ (Shane West) ニキータの仲間
アレックス・ウディノフ (Lyndsy Fonseca) ニキータと精通、組織員
シーモア・バーコフ (Aaron Stanford) IT関係、ニキータらと手を組む
ヘレン・コリンズ “アマンダ” (Melinda Clarke) ディヴィジョンのトップ
ショーン・ピアース (Dillon Casey) オーバーサイト
ソーニャ (Lyndie Greenwood) ディヴィジョンの分析官
ライアン・フレッチャー (Noah Bean) 元CIA
オーウェン・エリオット (Devon Sawa) 元ガーディアン
アマンダ (Melinda Clarke) 元ディヴィジョン
アモン・クリーグ (Andrew Divoff) 元ドイツの特殊部隊
アリ・タサロフ (Peter Outerbridge) 元ゴーゴリ
ステファン・タサロフ (Dylan Minnette) アリの息子、15歳
アナトリ・オスロフ (Ian Matthews) 元ゴーゴリ
サミー (Samy Osman) ディヴィジョンのテック
— (Alex Woods) Swiss Firefighter
— (Urs Villiger) Swiss Policeman
— (Sophie Wiebe) Blonde Girl
— (Sangeeta Wylie) Division Med-Tech
— (Brianna Goldie) Division Tech Agent