第7話(4) 消された足跡 All in the Family
脚本/Sam Humphrey
監督/John Polson
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赤ちゃんが眠る中、室内にはエリーゼの為にが流れていた。
そんな中、何者かがこの家の主人を殺害する。
事件の知らせを受けてピーターとミーガンは現場へとやって
くる。ピーターはこの辺で僕は育ったんだというと、ミーガン
はもっと庶民的地区出身だと思ったという。よく公園に逃げて
いたとすると、何故逃げる必要が有ったのかと問う。バレエ
やパジャマパーティー、アイドル俳優・・ウチの家庭は3姉妹
だったのだという。
現場にいくと、殺害が起きたのは2階だという。
バドによると犯人は脚居られず招き入れられているとのこと。
動機は恨みだろうという。被害者はエド・ラッセル。
発見したのは妻のジェンだった。夫は自宅で家具を作り、妻は
会計士だったという。昼間に妻は授乳をしに戻ったとき発見
したという。凶器はまだ見つかっていないが、両手に防御創が
あること。手首には腕時計の跡があるという。サムは古いタイメ
ックスの時計をハメていたそうだという。犯人が持ち去ったもの
なのか。家には他に息子のマイク(15歳)がいて現在フットボール
の練習をしているという。バドは父親の死を知らせてくるとい
うが、ミーズンは父の死は母親が伝えるべきだと語る。それを
聞いたバドはマイクを連れて来ると語る。
ミーガンは過去のことを思い出していた。母親と連絡が付かない
状況の中父親が亡くなったこと。
トッド・フレミングが病院に来ていた。
カーティスは何か用事があるのかと問うと、自分はミーガンの
元夫だという。彼女の調教を頑張ってくれとトッドは彼女の上司
だというカーティスに語る。ミーガンがやってくると、レイシー
に何か有ったのかと問い、何の用事なのかと問う。トッドは
裁判で法人類学者の協力が必要だというと、私は違うという。
それは知っているとし、ケイト・マーフィー先生に逢いに来た
のだという。君に頼みたいことが有るとし、明日レイシーの面倒
を見て欲しいのだという。今夜友達の家に泊まり、明朝11時に
迎えを頼みたいのだという。ミーガンは分かったと語る。
胸部に刺し傷が4カ所、腹部に1カ所、胸部と腕に打撲痕が有り
それは最近のアザだという。腹部の傷には何か有ると呟く。
イーサンは胃潰瘍だと血が胃酸と混ざって茶色になると語る。
頬の内側に噛み、歯ぎしりしているところを見ると、エドは
相当ストレスを抱えていたのだろうという。マンガン溶液で
過酸化水素を調べるという。血液中のカタラーゼに反応すると
し、過酸化水素は洗剤に含まれるという。
サムはジェンに話を聞きに行く。
夫は誰かに恨まれていることは無かったかと尋ねると、誰からも
好かれていたという。ずっと幸せだったこと。
ミーガンは署にやってくると、ジェンは遺体と電話と赤ちゃん
以外に何か触ったと言っていたかと問うと、触っていないという。
しかしそれはウソだと語る。
ミーガンが直接ジェンから話を聞く。夫の死を確かめてからの
行動について尋ねると、同じ事を語っていた。ミーガンはそれ
はウソだと告げ、エドの顔には過酸化水素が検出された事を語る。
つまり床の血を犯人が犯行後に床掃除をしていることを示唆
しているというのである。
バドはマイクを署に連れて来る過程で色々と話をする。
喘息で試合には出してもらえないがフットボールが好きなこと。
父は育児で母は仕事なので試合には見てもらいに来てもらえない
ことなどを吐露する。ジェンが昼間に授乳に行っていたという
ことを口にするとマイクはそんなことをしていたなんて聞いた事が
ないと語る。しかし生活は妹中心だったと語る。
夫はストレスを抱えていたハズでその原因をジェンに尋ねると、
生活費と育児のことだろうとし、それでも私たちは頑張って来た
のだという。
マイクが帰宅するとジェンの元に行く。母は息子に父親が亡くなった
ことを口にすると二人は涙して抱き合う。
ケイトがトッドの元にいく。
あなたはミーガンの元夫なのかと問う。マニー・サントスの件で
トッドの事務所がプロポノ案件として扱うことになったのだという。
弁護士教会の要請で仕方なく受けたのではないかと問うと、だから
格安で検査して欲しいという。マニーは車を奪った重罪犯であり、
そんな弁護を手伝えと言うのかと。トッドは悪ふざけが過ぎただけ
でマニーは今成人として起訴されると長期刑になってしまうのだと
いう。不法移民で母の死後叔父の元に預けられているという。
マニーの年齢を調べて欲しいとし、裁判は月曜日の朝だと語る。
ミーガンはレイシーに電話する。
私が迎えに行くことになるけど、先日「ベタベタしないでと言われた」
し私が行っても良いのかと問うと、私とベッツィーとサラを乗馬
クラブまで送ってくれれば良いだけだと語る。
ミーガンはトッドの元に行くとレイシーと二人で過ごせると
思ったのに送り迎えだけなのかと問う。トッドは送り迎えも
親としての大事な仕事だと語る。
エドは良い父親だった。心臓を刺して殺した後に更に刺していると
ミーガンは語る。相当な恨みがある証拠だった。イーサンはキズの
深さは17cmで凶器は特殊な刃物だと語る。アナを開けたような
キズで両端がギザギザなものだという。それって家具の道具では
ないかという。
ジェンに現場検証に付き合ってもらう。
家の中に入ると静かだったこと。私はソフィーの様子を見にいっ
たとバドとサムに語る。夫が倒れているのを知り近づくとその場
で跪いて救急車を呼んだのだという。授乳の件でマイクは知らない
と言っていることを指摘すると、エドがソフィーがグズっている
として電話が有ったのでそれで家に戻ったのだという。出来る
限りは家に戻ることにしていたという。マイクは赤ちゃんをあや
したりは出来ない子なんだという。バドは妻が刺したのだろうとし、
洗剤で床を掃除したのだという。しかし掃除しながら通報したと
いうのかとサムに言われる。サムは何か目的があるハズだとし、
恐らく誰かを庇う為だという。そんな中裏口への窓のレールに血痕
の足跡があるのを発見する。ジェンに息子の足跡を拭き取った
のではないかと問い、エドの体のアザは息子とのケンカによる
ものではないのかと問う。昨日は学校も休んでいるとして問い詰める。
ジェンは息子の足跡だと思い込んだのかも知れないとミーガンは語る。
バドはマイクの元にいくと学校を休んだ原因を尋ねる。すると昨日
ネットで知り逢ったカーラと逢おうとしていた事を語る。
しかし逢うことに怖じ気づいたこと。前日父親とはケンカをした
のだろうと問うと、何でケンカしたのかと問う。自分は知らないと
し、詳しい事はジェイクに聞けば良いという。父が雇っていた男性
だという。
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自宅で家具作りをしている夫のエド・ラッセルが何者かによって
殺害される。自宅にいる関係で、エドが赤ちゃんなどの子育てを
して、妻のジェンは会計士故に外で仕事をしているという夫婦
だった。息子は赤ちゃんの娘・ソフィー以外に15歳の長男・マイク
が居た。エドの殺され方からすると相当恨みを持つものによる
犯行であり、また無理矢理押し入った跡もないことから自ら招き
入れる様な相手であることを示唆していた。
一方ミーガンは仕事をしつつレイシーの乗馬クラブへの送り迎え
を元夫のトッドに頼まれる。トッドはプロボノ案件でマニー・サン
トスの弁護をしなければならずその日は法廷に行かねばならない
のだというが・・・
ドラマはミーガンの個人的な事情と今回の事情、そしてトッドが
担当している案件の3つの事情が同時並行して描かれているけど、
どの流れも親子関係を示唆しているものが有るし、虐待や家庭内
暴力、そして離婚などの問題が何れも絡んでくる案件だった。
エド殺害に関しては、関係者全員に一応の容疑がかけられている
感じで、上手い事設定付けはしてある。
その中でもキーマンとして何か知っているのではないかと思わせる
のは、妻のジェンであり、現場に洗剤で拭いた跡があることから
もそれが何を意味しているのかというところに尽きる。
息子と父親が前日にケンカしている形跡が有ったり、息子は娘が
生まれて以降に、子供としての愛情の全てを娘に奪われたと感じて
いるので容疑としても十分に有り、息子が殺して母のジェンが
隠蔽工作をしたというのが一番分かり安いシナリオの構図だったけど
当然そのような一番分かり安い流れが犯行として利用されるハズも
ない。
一番気になるのは、ジェイクという人物を雇っていて、腕時計を
彼が持っていた訳だけど、ジェイクには前科があるみたいな状況
の中で、何故エドがその人物を雇っていたのかということかも。
エドは誰からも愛されていたという妻の発言が有り、まぁこの辺は
どのドラマでも死者に対してそう答える身内の姿が有るので
驚かないのだけど、普通赤ちゃんが居る家庭に前科者を家に入れ
ようと感じるだろうか。
ミーガンとレイシーの関係は微妙なままだけど、レイシーの親友
の前で仕事に生きる母親として医療に関する会話の流れを通して
尊敬に値するような人物像を見せつけられたことで、娘としても
ちょっぴり見直したということが有るのかな。
ミーガン自身の過去を織り交ぜて、母親が無くなった時のことを
描くのは良いのだけど、ちょっと色々と盛り込みすぎた感じで
イマイチ過去の映像は消化不良だった感じにも思える。
しかしミーガンって結構育ちが良かったであろう姿が有ったので
彼女も鍵っ子だったのかな。父親は確か医者だという設定だよね。
トッドのプロボノ案件もまた虐待されている少年であり、不法移民
の子・マニーのことを担当するけど、不法移民かつ、犯罪を犯して
いるのであれば、無条件に強制送還になったりしないのかな。
相変わらずカーティスとしては検査することでの節約を迫る役柄
ではあるけど、今回は虐待を証明する為に全身レントゲンを取る
所など大盤振る舞い。カーティスの中にもミーガンイズムが流れ
始めたのか。
さて事件は殺して尚も刺しているという位だから相当な怨恨が有る
ことが分かる。
被害者の皮下組織から魚のウロコのようなものが見つかり皮膚で
あることを掴む。
染色、表皮の有棘層、顆粒層の肥厚など調べさせたり、毛孔に角化
が見られるかとか、炎症はただの湿疹ではないことから、遺伝性
の魚鱗癬(ぎゃりんせん)だという事を突き止め、DNA検査で確定
させるよう告げる。そんな会話を娘の友達の前で語る中、事件捜査
の過程の一部を語る事で、娘の友達の心を掴みとり、上手い事
ミーガンに対する尊敬心を外郭から娘に伝えていく流れを演出した
のかなということ。
魚鱗癬だという人物が容疑者である可能性に触れられて、該当者
を探す。その過程で、エドはマイクの実の父親ではないことが発覚。
ジェンの本名はジェニファー・パークで、アリゾナで15年前に恋人
を膀胱で訴えエドと再婚していることを知る。マイクが喘息だと
いうことを今回はバドがマイクとの交流を通して知っていたことも
有って、そういう流れに気が付いていくところなど、面白いところ
だったけど、バドは今回出てきた3つの親子関係を通して見て、
改めて子供は要らないことを口にしていた。
それだけ子育ては難しいってことで・・・
■使用された曲
・Body of Proof End Credits Theme
Composed by Daniel Licht
・Hold My Heart by Sara Bareilles
・Fur Elise
Written by Ludwig van Beethoven
ミーガン・ハント (Dana Delany) 検視官
ケイト・マーフィー (Jeri Ryan) フィラデルフィア医療センター・局長
バド・モリス (John Carroll Lynch) 刑事
ピーター・ダンロップ (Nicholas Bishop) 医療捜査官
サマンサ・ベーカー (Sonja Sohn) “サム”、刑事
イーサン・グロス (Geoffrey Arend) 医療センター・医者
カーティス・ブラムフィールド (Windell Middlebrooks) 医療センター・副局長
レイシー・フレミング (Mary Mouser) ミーガンの娘
トッド・フレミング (Jeffrey Nordling) ミーガンの元夫、弁護士
ジェン・ラッセル (Molly Price) エドの妻
マイク・ラッセル (Jake O’Connor) 長男15歳、喘息、フットボール
エド・ラッセル (David Shumbris) 家具、父親
ニール・ケンダル (Jay Klaitz) IT捜査官
ティム・スキャンラン (Timothy Devlin) ジェンの元夫、DV
ジェイク・ベンジャミン (Lou Sumrall) エドが雇っていた男性
サラ (Teresa Celentano) レイシーの親友
ベッツィー (Anna Friedman) レイシーの親友
マニー・サントス (Carlos Apostle) 車泥棒、移民
— (Kennedy Reilly-Pugh) 警察官
12歳の頃のミーガン (Madeline Milne) 回想シーン、父が亡くなる際
— (Shawn Fogarty) CSU Investigator
— (Joseph Paolo) Laborer
— (Charlie Alejandro) CSU Tech
— (Savannah Rae Allen) Business woman
— (Gerard Bonchack) Series Detective
— (Court Fisk) EMT
— (Suzanne Gillies) Medical Investigator
— (Gary Roscoe) Medical Investigator
— (Mackenzie Hawe) 学生
— (David A. Kirsch) Assistant Medical Examiner
ガライン (Kristi Lynn) 捜査官
ワトソン (Billy ‘V’ Vigeant) 捜査官
— (Christopher S. Porter) 捜査官
— (Richard Pacheco) Day Laborer
— (Chuck Slavin) CSU Tech / Medical Examiner
スティーブ (Kent R. Williams) 捜査官