LAW & ORDER : 性犯罪特捜班 (SVU) シーズン6 第8話 互いの主張 Doubt

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第8話 互いの主張 Doubt

脚本/Marjorie David
監督/Ted Kotcheff

【ストーリー】

深夜、女性はタクシーを止めようとする。グリーンポイントへ
行って欲しいとするが、タクシーは回送中だとして立ち去ろう
とする。すると女性・マニラ・デニングはタクシーに向けて
瓶を投げつけると、運転手は車をバックさせて女性を威嚇する
ようにしてやってくる。下りてきて名前と住所を言えと語ると
女性に弁償しろよと語る。そんな中たまたま巡回中の警察官
がやってくると、どうしたのか事情を聞く。タクシーの運転手は
女性がタクシーに瓶を投げつけたのだとすると、マイラは
さっきレイプされたのだという。

警察官はSVUのオリビアとエリオットを呼び出す。
レイプ被害を訴えているのは大学院生のマイラだが、被害者から
犯人を問うと騒いだのでSVUを呼んだとのこと。
エリオットとオリヴィアはマイラの元に話しかけると、彼女は
怖がっていた為に、オリヴィアが病院に付き添うという。

そんな中一人で居るエリオットの元に警察官がやってきて目撃者
だという男性が居るという。話を聞くと騒ぎを聞きつけたので
参考までに話をと思ってきたとし、私はここの3階に住んでいる
ロン・ポリコフだという。マイラの知り合いだとすると、彼女
はレイプされたそうだが事情を知っているかと尋ねる。すると
彼女は私を犯人だと言うだろうと語る。

オリヴィアはセントビンセント病院に着くとFDNYの救命士に
彼女を引き渡す。
マイラは家に帰りたいとし、自分の作品集は何処かと問うと
担架の上にある事を語る。
そんな中エリオットと共にロンがやってくると、マイラは彼が
犯人だとして、私を隠して欲しいという。オリヴィアはブライ
ンドを作ってロンと目が合わないようにする。

監察医の診療室にロンを連れて行くエリオット。
ロンに対して容疑者は任意の検査だが、嫌ならばお帰りをと語る。
私は潔白だとし、過激なセックスが違法じゃなければだという。
合意の上だったと語り、ワーナーにロンの検査を頼む。ワーナー
は服を脱いで紙袋に分別してくれと告げる。ロンは外に出て
来る前にシャワーを浴びた事を語ると、鑑識用のライトを当てる
ので大丈夫だと語る。

一方マイラの事も専門な看護師が症状を確認してレイプ検査を
すると説明するオリヴィア。ロンに電話で呼ばれたという彼女
は作品について話したいと言われたと。

ロンは社交辞令を本気にして9時に彼女が現れたのだという。
修士試験の作品を見てくれと言われたとし、私は審査委員の
一人だという。審査官ならば他にも5人居ること。自宅で話を
しながらワインを飲んだこと。欲学生を招くのかと
問うと、懇親のために為に女子学生をと疑う。制作のために
話し合う為だという。

マイラもロンも互いにトランクスと下着を脱ぐ。
オリヴィアは彼とワインを飲んだのかと問うと、話が弾んで
キスを交わしたという。キスだけでセックスは別だという。
今から皮膚についた体液を調べるという看護師は太ももに付着
物があるので鑑識に分析してもらうという。キスの後に体を
まさぐり始めたという。
逆にロンはキスをされた後マイラから体中を触られたが求めに
応じるつもりはなかったと語る。肩に液体が付いているとの
ことだった。
荒っぽい戯れではなく暴力的な行為だったというロン。押さえ
つけろと言われたこと。逆にマイラは首を強く掴んで押さえた
と語る。辞めてと言ったという。外傷を調べて写真に収める
ことを語る。
ロンは舌に傷が付着していた。噛まれたのだという。強く彼女の
ことを押さえなかったら噛まれたと。その後爪でかきむしられた
として背中には無数の傷が付いていた。
首を捕まれたので必死だったというマイラに対して、ロンは
首を話すと襲ってくるのだという。
その時も合意のセックスだったのかとすると、いい加減勘弁して
もらって引き取ってもらったという。そのときは追い出されて
起こっていたが、外に出たら騒ぎ出したのだという。何故良い
なりになったのかと問うと、ロンは9ヶ月前に妻と別れて以来、
孤独に苛まれてきたとし、そんな時に車に飛び込んでくる鳥の
ようにマイラが現れたという。私は道を外れて災難になったと
いう。心の隙が生まれる時は誰にでもあるだろうとしてエリオット
に同意を求める。
鑑識の結果と供述を元に立件を検討するというエリオット。

マイラは尊敬していたのにゴミ扱いされて捨てられたが、キス
をしたのは私だという。嫌よと言えばレイプと認められるのか?
と問うとオリヴィアはもちろんだという。膣の検査が残っている
とすると、彼女に触れようとすると彼女は反射的に避けようと
する。オリヴィアは彼女の手を握るのだった。

オリヴィアとエリオットは話し合う、マイラは暴行の痕跡が
あるというと、エリオットは彼女にはそういうプレイが好み
らしいと語る。検体を鑑識に届けるが分署の車が来ないという。
呼び出してマイラを送ってもらうとすると、エリオットは自分
がマイラを送っていくので鑑識に検体を届けるよう告げる。

10月21日(木)・NY市警本部・技術支援部(TARU TECH)
10月21日(木)・マイラ・デニングのアパート
11月17日(水)・第13法廷
11月17日(水)・第13法廷
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■今回の事件

芸術大学に通う大学院生のマイラ・デニングが深夜にタクシー
に乗ろうとしてところ、乗車拒否されたことで、マイラは激怒
してビール瓶を投げたところ、運転手も反撃して車で脅しのた
めにマイラを轢こうとする。そんな状況の中で二人の巡査が
現れ、争いを制止すると突然女性は先ほどレイプされたとして
訴えを起こしてくるというもの。

そして容疑者としてロン・ポリコフという芸術学校の教授の名
があげられるが、ロンは合意だったとし、マイラはレイプだと
訴える。

■オリヴィアvsエリオット

シーズン6になってから妙に加害者・被害者として証明すること
の難しい案件が続いていて、これは解決出来ないのではないか
と思わせるものが多いけど、今回は本当に難しかった。
結審が付いたのかどうか。陪審員の気持ちになって視聴者自身に
判決を下させるという手法を取り入れていて、ドラマの中では
敢えて答えを打ち出さなかった。
その判定の難しさは、エリオットとオリヴィアが、最終弁論の際
に「自分が陪審員でなくて良かった」と互いに語り合い、
「初めて意見が合った」と語っていることからも容易に察しが
付くけど、元々ノバクや弁護士が語るようにレイプ事件の証明
の難しさというのは、特にあるんじゃなかろうかと。

今回は被害者vs加害者の構図だけでなく、男性vs女性、
そしてオリヴィアとエリオットが捜査する上で、どちらの心情
に肩入れしていくのかという流れが有り、相棒であれ考え方の
違いが顕著に表れた。
中盤までは単純に色分けされて構成された内容だったけど、
シナリオが進む毎にこの構図が崩れてきて、まさに被害者・
マイラの立場にいたオリヴィアが逆に彼女を疑い、加害者・ロン
の立場で捜査していたエリオットが彼の嫌疑は晴れるのではな
いかとする意識の変化が見られた。

■捜査官を欺く狡猾さ

計算なのか天然なのか分からないけど、ロンはエリオットに
調査される際、離婚したばかりで心の隙を突かれた格好だと
話す。そんなエリオットも実は私生活に於いて今回ロンとは
似た立場の状況にあることが判明する。なんと妻が子供を連れて
出て行ったということ。更にマイラはエリオットに”不適切な
方法で体に触った”としてスカリー弁護士に話していたことで
事件がややこしくなっていく。

マイラの方は逆に自殺未遂が発覚するが、元々死ぬ気は無く、
大陪審が起訴することを決めたと知った途端の出来事だった。
久しぶりにオリヴィアのアメリカン刑事ドアキックで、
マイラに家に突入していく流れが有り、45分で到着するという
時間を計算して、浴槽の水漏れをさせて下の階の住民に伝えさ
せたのではないかとする疑惑を持っていく。

■不審さ

マイラの不審な点は、男性遍歴の乱れと酒乱だとする証言が
あること。下着からは精液が二人分出たことで、益々怪しさ
倍増となる。ただまぁ不潔だけど下着を履き替えない人って
居るだろうし、それだけではなんともいえないか。

更に深夜に教授の部屋を訪れ、自分からキスしていること。
芸術に対する評価を得るのであれば、着飾っていく必要はない
ハズだし、痴情のもつれとか作品に対する評価が悪かったと
いう理由から、教授を傷つけたい意図があったのかもしれない。

ロンの不審な点で目に付いたのは、人を操っているであろう
ことが見られる点だ。娘のソフィーを使ってマイラにメール
させたであろうこと。「嘘つきの売女め、地獄に行け!」
(Whore,liar.Burn in hell.I hope you die, bitch)
ソフィーが虐待されていたかどうかは分からないけど、ソフィー
はメールの件で取り調べを受ける際に父親の視線を深く気にし
ていたので、クレイゲンは怯えているであろうことを口にして
いた。
またロンは過去に個展を開いていて人気が有ったこと。
特に女子生徒に指導していたという噂もあれば、彼には特別な
人だとするマイラのルームメイトのジェニーの存在がいて、
ロンが暴行することなどないことを証言していたこと。
図書館の司書によると、ロンもマイラもいい人だという証言も
有るし、色んな証言があてにならないところがあった。

■少しは科学捜査を・・・

TARU TECHのエチェバリアが出てきて、メールが送信された場所
を特定したのは素晴らしいと思う。

確かに今回の事件は難しいものがあったけど、女性被害者が
暴行を受けた形跡があり、腕を掴んだ跡、首を絞めた跡、
太ももと下着に精液が付着していたなどの検査の結果が判明
した。

ただ男性側にも傷があり、自分でつけることは難しい背中に
多数の傷が有ったということを考えれば、被害者の爪の中に
加害者の皮膚片でもない限り、自作自演の可能性が有る。
男性側を調査していたのはメリンダだったけど、鑑識のモルグ
や調査をする施設を外側から入っていく光景を見たのって
初めてだな。

また室内をあまり調査していなかったけれど、現場を調べれば
何か分かるとか無かったのかな。

■ドラッグがらみかと思った

被害者の女性・マイラが本当に被害に遭っているとしたら相当
当夜の心理的負担は大きかったと思うので、曖昧な証言をして
も不思議ではない。ドラッグによって何か正常な意識や判断力が
奪われているのではないのかなと思って見ていた。

オリヴィアはエリオットに対して、マイラには被害者特有の
反応があるとしていたけど、エリオットに家まで送ってもらう
際に自分の方からエリオットに触れている姿が有り、ちょっと
不可解な行動も有った。

■被害はより教授側に大きい?

いくつかの組み合わせが考えられるのだけど、もしもロンが
本当に無罪だったとしたら、社会的制裁は相当大きく、仕事も
住む家も家族との信頼関係も失っている訳で、女性側は言った
者がちの構図になる。
逆にロンが加害者で有ったとしても、やはり社会的制裁は
大きく、新聞に顔つきで写真が掲載されたことだし、起訴された
とする事実は残るので、一定の罰は背負わせられたというところ
ではないかな。

■マジメな人を陥れる日常の罠

とりあえずエリオットの件はマイラ本人が否定してくれた為に
容疑は晴れた。ノバクさんは12年間非の打ち所もない警察官
の経歴があなたの作り話で危うくされたことを指摘されていた。

えん罪になる人は時としてこういう理不尽な状況によって
相当な被害を受けるんだよね。

■出演者たち

芸術家・ロンを演じていたBilly Campbellは、最近までDlife
で放送していた「helix」のCDCのアラン・ファラガット役で
登場していた。過去何度も取り上げたので以下略。

ロンの弁護士役をしていたエメット役のViola Davisは、
このドラマでもS6-1で登場したばかりだけど、
Dlifeで放送していた「殺人を無罪にする方法」のアナベス・
キーティング役で出演。

推定被害者・マイラ役のShannyn Sossamonは、
アメリカ版「ミストレス」でジョスとレズ関係に有った
アレックス役で登場。目元のほくろを見ると、昔懐かしの
「ツイン・ピークス」で妖艶でつかみ所のない役を演じていた
シェリリン・フェンを彷彿とさせる。

■使用された曲

■出演者

エリオット・ステイブラー (Christopher Meloni) 刑事
オリビア・ベンソン (Mariska Hargitay) 刑事
ドナルド・クレイゲン (Dann Florek) 主任警部
ジョン・マンチ (Richard Belzer) 刑事
? (Steven Zirnkilton) Opening Announcer (voice)
オダフィン・チュツォーラ (Ice-T) “フィン” 刑事
メリンダ・ワーナー (Tamara Tunie) 鑑識
ジョージ・ホアン (BD Wong) FBIにも精通する精神科医

ケイシー・ノバク (Diane Neal) A.D.A 検事補
エリザベス・ドネリー (Judith Light) 地区・地方検事
エチェバリア (Triney Sandoval) TARU Tech

ロン・ポリコフ (Billy Campbell) 芸術家、大学の教授
ソフィー・ポリコフ (Carolyn Miller) ロンの娘、16歳
マイラ・デニング (Shannyn Sossamon) 大学院生
ドナ・エメット (Viola Davis) ロンの弁護士
K.タテン (Patricia Kalember) 判事
ルイーズ (Maureen Flannigan) 看護師
ローナ・スカリー (Mariette Hartley) マイラの弁護士
ジェニファー(ジェニー)・ウエスト (Wynter Kullman) ルームメイト25歳
ジャスティン・ウェクスラー (Jeffrey Carlson) マイラの彼氏
— (Aalok Mehta) タクシー運転手
ダーシー (Tina Johnson) 図書館司書
ネッド (Lou Sones) マイラの下の住民
— (Jerry D. O’Donnell) Uniform Officer
— (Kaleo Griffith) Uniform Officer
— (Rosie Berrido) 捜査官
— (Jamie C. Ward) Jury Foreman

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