クリミナル・マインド FBI行動分析課 Criminal Minds シーズン5 第8話 蘇ったキツネ Outfoxed

リンク広告 テスト




第8話 蘇ったキツネ Outfoxed

脚本/Simon Mirren
監督/John Gallagher
——————————————————–
バージニア州ハンプトン。
プールで泳ぐ長女のルーシー・ダウニー。母親のローラは何で
も好きなものを持っていって良いのでその子を離して欲しいと
訴える。一家は犯人によって銃殺され、ポールも二階のクロー
ゼットに逃げるが殺害。そして最後はプールにいた長女ルーシー
を溺死させるのだった。

カリフォルニア大学・アーバイン校
ジェームズ・ファロン教授・神経科学者の講演が週末行われて
リードはそれを聴講する。ファロンは実験の結果いくつかの
事実が明らかにされているが、シリアルキラーが人類誕生以来
存在していたこと。70人の人の脳のMRI画像を見たがその中に
は放火や殺人犯の脳も混ざっている中、全てを分析しその中の
5枚を見つけ出したという。サイコパス脳として断定した。
そこに含まれていた5枚のサイコパスは、チャールズ・マンソン
テッド・バンディ、ジョンウェイン・ゲイリー、デニス・ラスター
リチャード・ラミレスだった。脳を研究する時、遺伝子や脳の
病気と言った生物学的要素を診ることになるが、この5人は全員
眼窩部の皮質に損傷があったこと。両目の上辺だという。
更に活性の低いモノアミンオモシダーゼA(MAOA遺伝子)も彼らに
共通しているらしいこと。胎児の時、セロトニンを浴びすぎてしま
うと大人になると神経を落ち着けるセロトリンの効果に鈍感に
なるのだという。とても危険な条件が揃っていてダメージは決定的
になる「惨劇のレシピ」だという。

バージニア州ハンプトン、3日後。
リードは被害者・ダウニー家にいく。4人の捜査官、ホッチ、
ロッシ、プレンティス、JJも少し遅れて合流する。プレンティス
はリードに対して週末はどうだったかと尋ねると、不気味だけ
ど勉強になったと語る。ロッシは他の捜査官に地元の現場捜査官
のハドソンを紹介する。今回の事件に関して、イラク出征してる
軍人の家族が庭に埋められて発見されたこと。3日前に庭を掘る
飼い犬の声で隣人が気が付いたという。長女のルーシーは水着の
まま発見。父親に連絡はしたのかと問うと、全ては話していない
が彼は偵察任務だった為に2日かかって連絡が取れてようやく今日
帰ってくるという。去年ニューポートニューズに住むウィリアムズ
一家が全く同じ殺され方をしたとロッシは語る。父親が出征中
で、JJは既にマスコミはシリアルキラーとして報道しているという。
しかし何故埋めたのかと問うハドソンに対して、後悔の念だろう
というロッシ。そしてその後悔の念が解けた時にまた犯行を
繰り返すというモーガン。

犯行の有った自宅を見て回る。
抵抗した痕がないこと。子供に銃を突きつけられたら逆らい様が
ないのだという。足跡はポールの物で一旦は逃げて居ること。
最初に母親・ローラで撃たれて次に弟のロニーが撃たれて、更に
親の寝室に隠れたポールが見つかって撃たれたこと。犯人はポール
たちを抱え、母親は引きずり出していること。素早くて手慣れて
いるという。そしてルーシーだけが溺死させたというホッチ。
しかし何故ルーシーだけは犯行の手口を変えたのか。

そんな中上空に戦闘機が飛ぶ。モーガンはF22ラプターだとすると
ハドソンはラングレー空軍基地で第50回のエアショーがある事
を語る。

昨年の被害者一家の父はどうしたのかと問うと志願してイラク
に戻り二ヶ月前に爆破テロで亡くなったという。犯人は父親が
何れも海外赴任しているというモーガン。母の結婚指輪がないが
他に無くなったものはないのかというプレンティス。去年の
ウィリアムズ家では宝石と時計だけが無くなっていたという。
手に持てるものだけ取ったのならば徒歩で移動しているのだろう
というリード。ルーシーにはレイプした形跡はないこと。母親が
引きずられていること。複数犯ならば抱えているハズで、留守を
狙ったのであれば単独犯だろうという。押し入った形跡がないのは
ルーシーがプールに行き裏口が開いていた為で、二件共に少女
だけを窒息死させているという。

そんな中ガルシアから連絡が入る。バージニアのスーパーマック
ス刑務所にある囚人がこの2日、2通の封筒が送られてきている
とのこと。一通にはニューポートニューズの事件の切り抜きが
入って居たこと。二通目はダウニー家の記事で、「私のやった
ことを見てくれ」というメッセージが書かれたメモが入って
いたという。どっちの封筒にも「崇拝者より」と書かれている
という。囚人名はと問うとカール・アーノルドだという。JJは
其の名を聞いて一家惨殺の男かと告げる。家族を殺し、指輪を
奪ったのも似ているというホッチ。4年前に8家族を殺した男だ
というモーガン。「通称キツネ」と呼ばれており、指輪を記念に
奪っていくこと。茂みで何日も家族のことを観察していて、家族の
暮らしぶりと愛情の深さなど見ているという。ずっと夜まで別々
に入れて置いて最後の晩餐が済むと一人ずつ地下室に連れて行った
という。まずは下の子を・・そして最後に父親を。
カールは「思い知らせたかった一家の長が強くないと家族がどう
なるのか。妻と子も消えていくんだ」と語っていたという。
カールの模倣犯によるものなのかというハドソンに対して、今は
確定しない方が良いとすると、モーガンはホッチとプレンティス
に刑務所に言って彼に面会してきて欲しいという。またJJには
刑務所への通信と面会記録を4年分調べて欲しいと頼む。

バージニア州警察署。
ジョセフ・ダウニー大尉が帰宅するとハドソンは3日前の午後9時半
にシリアルキラーの犯行が起きた事を告げる。隣に何か有った
と聞いたがジャックとペラーなのか?と問うと、ダウニーの家族
全員が殺害された事を語る。ジョセフは泣き崩れる中、今すぐに
帰らせて欲しいという。モーガンはあまりの酷さにかける声もない
と告げる。

バージニア州レッドオニオン最高警備刑務所。
プレンティスとホッチは刑務所に行く中、どうして最初の事件から
手紙を出すのに1年が経過しているのかというプレンティス。
ホッチはそこを知りたいという。ホッチは相手は自尊心の塊で
質問には質問を返してくること。プレンティスが居ればヤツは
油断するという。自分は被害者に対してどんな性的行為をしたのか
細かく聞かせようとするハズであり、ファンタジーの世界に引きづり
込むという。ヤツは子供写真を見せろと言ってくるハズで情報を
引き替えにするという。写真を見せることに抵抗感を覚えるプレン
ティスだがエサを与えないといけないと語る。そんな中刑務所
にはギャレット・ペインがいるのを見かけるプレンティス。女性
14人を引き裂いた男だとして不気味に感じるのだった。
カールに逢うホッチとプレンティス。すると君の事は何でも知って
いると語る。
——————————————————–

高級住宅地ハンプトンで軍人の夫が出征中に幸せな一家・ダウニー
家が惨殺される。妻と子供が3人殺されたもので、最後に殺された
娘のルーシーは窒息死させられ、それ以外の人物は銃殺された
後、庭に並べて埋められていたことが分かる。
昨年にもニューポートニューズに住むウィリアムズ家が同様の
ケースで殺されていて、夫の出征中に殺されていたというものだっ
た。重刑務所に収監されているカールの元に二通の手紙が届いて
おり、カールは性的行為と力の誇示を目的とした犯行で、当時
“キツネ”による犯罪者として呼び名がついていたが、彼の模造犯
による犯行なのかを精査していくことになる。
カールの場合、ファミリーセラピストの助手をしていたことから
患者の中からターゲットを選んで遠くからずっと観察し、じっくり
殺すタイプだったが、今回の犯人は観察することなく室内に入った
後すぐに殺している事から、タイプとしては違うことを疑う。
しかし問題は2つの被害者家庭共に夫が軍人であり、出征中だという
ことを除いて共通点がなく、どうやってその情報を知ったのか。
ウィリアムズは衛生兵でダウニーは陸軍大尉であり所属も違うので
知る事が出来るのは難しいのではないかとされるものが有った。

今回は現場で進行しているシリアルキラーの捜査と共に、ホッチ
たちが刑務所で行う、元シリアルキラーと心理的駆け引きを利用した
流れが有り、そこで犯罪者の様々な情報を引き出し、今回の犯罪者
との違いを捜し出しては犯人者像を築いていくという流れが有った。

「S1-7 The Fox」のカール・アーノルドが再登場。
といってもシーズン1の頃のエピソードなど忘れているので
過去に自分の書いた記事を参照するしかない訳だけど、
http://itawind.web.fc2.com/kaigai/criminalminds/criminal107.htm
これを見ると、ホッチのビフォー・アフターが分かり、今は
別居しているホッチのことにカールが言及し痛いところを突いて
くるところが有った。今回の現場で指輪が引き合いに出されていた
ので結婚が何か関係しているのかと思ったけれど、事件としては
結婚は関係がなかった。
ただホッチの方が相手の心理を知り尽くしているところが有り、
状況をコントロールしていたのはホッチだった。相手の出方なども
理解していたし、ホッチは12歳の少女の写真をエサにして情報を引き
出すと言っていたけど実際にエサに差し出したのは、プレンティス
じゃないのかって感じもする(笑)。プレンティスはこの手のロール
プレイは始めてなので、戸惑い怖さも感じて居たけど、ホッチは
少しずつ部下にも自分の知る知識をプレンティスらに伝えていく
意味合いも有ったのだろう。ただカールは明らかに性的な犯罪嗜好が
有るので扱い易いし、犯罪傾向とか分かり安いところが有るような
気がするのだけど、今回の一件はまたちょっと癖が有った感じがする。

冒頭からリードが大学の講義に聴講にいくシーンが有る。
週末でお休みだろうのに、リードは勉強熱心だね。
BAU側から出張手当とか出るのかとか要らないところを心配してしま
う訳だけど、リードには是非生き字引的存在感を今後も発揮して
欲しいので学術的・病理学側面から犯罪者についての心理を学んで
いって欲しい。
MAOA遺伝子については、「CSI:科学捜査班」でのラングストン博士
が自らもその遺伝子を持つとしてハスケルとの壮絶な戦いの際に
その辺が引き合いに出されて、自らの遺伝的素因が犯罪者と対峙
している中で自分の中でもそんな気質が芽生えるのではないかとして
不安視して戦っている姿が有ったけど、今回の犯人の姿を見ると、
どちらかというと幼児期からの戦争による被害者・PTSDに精神疾患
的な意味合いが高かったような感じはするね。

二つの家族の接点は何なのか。
気が付いてみるとなんてことはない、「フォトバグ」という名の
写真共有サイトの投稿だった。
FBIの回線にもハッキング出来る腕を持つガルシアが難儀を極めた
案件で軍レベルのハッキングは出来ないとしていたけど、公に
されている情報だというところがまた皮肉な感じだったね。
性的犯行を目的としていないことから犯人は女性だとしていたけど、
カールのロジックに当てはめて割り出した結果、プレンティスが
割り出したものだった。

ストレス要因としてはエアーショーなどによる戦闘機の飛行音だった
のか。

指紋の検出は既に出来ていたのでインターポールと照合した結果、
3つの町で三件起こしてきた女性ミランダだった。
1) 1998年ザグレブで女性と8ヶ月の赤ちゃんが殺された事件。
2) イタリアのモデナでも発生。
3) 2007年ロンドンでも起きている。被害者は若いカップル。

91年から95年まで独立紛争が起きていて、セルビア人勢力がボスニア
のムスリム人4万人の排除を試みたこと。今回の被害者遺体が埋められた
状況から集団墓地を連想させていたけど、国連軍が難民の避難所を
作った町で1995年にセルビア人勢力が包囲して衝突しスレブレニツア
では大虐殺に発展したこと。

「フォトバグ」からプリントアウトの下請け会社で働いていた
ミランダが犯人で、彼女は1982年にサラエボで生まれて親を失い
スレブレニツアの家庭に引き取られたことが分かる。

オフィスを調べて次のターゲットを見つけモーガンが未然に
防いだけどミランダとの争いの中、彼女を射殺することになった。

問題はなんと言っても全く無関係だと思われたカールの流れには
続きがあって、フォイエットがカールに接触してメッセージを
残して居たことか。冒頭から語っていた「私のやったことを見てくれ」
というセリフは、今回の事件のことではなく、ホッチに向けた
メッセージで有ったということで、ホッチにとっては主導権を
最後に握り返されたという感じで後味の悪さを引き寄せたけど、
逆に言えば相手の情報が増えたことにはなるよね。

しかしミランダは色んな国を渡り歩いているけど、何処かの捜査機関
で簡単に引っかかるだろうに・・。しかも英語が喋れずセルビア語
でアメリカに滞在しているなんて如何にも怪しすぎると思うが・・

■使用された曲

デビッド・ロッシ (Joe Mantegna) BAU創設に携わったベテラン
アーロン・ホッチナー (Thomas Gibson) リーダー
デレク・モーガン (Shemar Moore) 爆弾処理が得意
スペンサー・リード (Matthew Gray Gubler) ドクター
ジェニファー・ジャロウ (A.J. Cook) 広報官
ペネロープ・ガルシア (Kirsten Vangsness) 解析
エミリー・プレンティス (Paget Brewster) FBI歴10年

カール・アーノルド (Neal Jones) 一家惨殺事件犯人・刑務所
アン・ハドソン (Andrea Thompson) 捜査官
ミランダ・ドゥカール (Kristina Klebe) セルビア人
ジョセフ・ダウニー (Neill Barry) 大尉、父親
ローラ・ダウニー (Hope Levy) 母親
ルーシー・ダウニー (Savannah Lathem) 長女12歳、プールで溺死
ポール・ダウニー (Sam Cohen) 長男9歳、クローゼットで・・
ロニー・ダウニー (Joshua Rush) 次男4歳
本人出演 (James Fallon) 神経科学者・カリフォルニア大・アーバイン校教授
ギャレット・ペイン (Lorin McCraley) 14人の女性を引き裂いた男、刑務所
サマンサ・フォレスター (Maria McCann) 母親
ダニー・フォレスター (Sydney Sweeney) 長男、14歳
ニック・フォレスター (Dylan Matzke) 息子、サッカー少年
— (Noah James Butler) Guard
マリッサ (Marissa Armijo)
ジェーン・ヤング (Kimberly Crandall) 母親、ヤング軍曹の妻
ステイシー・ヤング (Dominique Grund) 長女
ビリー・ヤング (Joseph Marsh) 長男

スポンサーリンク
レンタグル大336

シェアする

フォローする

スポンサーリンク
レンタグル大336