ボディ・オブ・プルーフ/死体の証言 Body of Proof 第4話(7) 見えない弾道 Helping Hand

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第4話(7) 見えない弾道 Helping Hand

脚本/ Corey Miller
監督/John Terlesky
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モーテルで女性が撃たれて倒れる。

ポールは現場にやってきたミーガンに対して今日は休みでは
無かったのかと尋ねる。そのつもりで本とワインを用意してい
たというが、奥さんが出産するというマシソンの代理だという。
現場では既にバドが捜査していた。
バドから被害者はエレン・ロサス(23歳)。銃声を聞いた従業員
が発見したという。彼女の携帯は有るが金も車の鍵もなく、
強盗殺人ではないかというバド。ミーガンは倒れた彼女を見て
身なりは良いのでここは彼女には場違いな場所だという。
出血量が少なく腕を撃たれただけでは普通は死なないというミ
ーガン。死因は?とバドは尋ねるがミーガンは分かれば知らせる
という。
サムは管理人から被害者は現金払いでモーテル代を支払っている
事を告げる。何故モーテルを選んだのかという問いかけに
サムは、朝食付きだし無線LAN完備だからではないかという。
バドは多分売春婦だろうという。しかし服装は地味なスーツだ
というミーガン。安宿だから経営者も客も事件に無関心だと
いう。被害者の車は日本車で来たらしいこと。その車も何処か
に消えているという。
ポールはサムに対してバドに何か有ったのかと尋ねると、サム
はいつものことだという。

イーサンは解剖器具を並べ替えていた。
いつもミーガンが並べている通りにしたという自称”観察眼
のイーサン”だと語る。
ミーガンはポールに対して今朝サムと眉を潜めて話していた
ことは何だったのかと問うと、バドが不機嫌だった話のことだ
という。奥さんと揉めているといつもこの調子になるのだという。
離婚したのではなかったのかと問うミーガンに対してポールは
その類いマレな集中力を周囲の人間観察にも使えよとアドバイス
する。

被害者エレナの健康状態は極めて良好。歯茎に二カ所裂創有り、
位置は右の上蓋側切歯の上で、ブラウスには液体の零れた痕が
有り成分分析中、右人差し指付着している青い染料も採取する
様告げる。右前足には打撲痕が有り、右腕にもあるというポール。
犯人ともみ合ったのだろうというミーガン。出血量が少ない原因
はこれだとして撃たれて腕をあげる。弾は最初射入口から腕を
姦通し射出口へ。そして再びその弾は胴体に入ったのだという。
倒れて傷口が圧迫止血されたので止まったのだろうこと。
弾をレントゲンで調べるが潰れていた。骨を砕きながら進めば
こうなるのよねと語る。上行大動脈が穴が開き内出血を起こして
いるという。
バドたちは現場を調べているが潰れた弾から銃の特定は難しい
と連絡するポール。
そんな中頭蓋骨のMRIを見たミーガンは、外科用クリップがして
有るという。つまり脳の手術痕だとし、どんな手術を行った
のか確認するという。
手術からは数年経過していること。縫合もキレイだという。
それを見るとミーガンはこの人は私の患者だと語る。

ミーガンはショックを受ける。患者の顔を忘れるなんて・・と。
ポールに対して脳神経外科の手術は人によってやり方が違い頭蓋骨
に3カ所の穴を開けるのは私と同じで、骨片を滑らかにして戻し、
バーホールカバーも5mmのものを使っているという。クリップも
私が使っているものだと。

そこにケイトがやってくると被害者のカルテを持ってくる。
彼女はノースイースト総合病院で手術したものだという。
ミーガンの前の勤め先でしょというと、6年前に脳動静脈奇形の
手術をしているという。症状が出ないと普通は気が付かないもの
だが彼女はプールで転んで血管が破れたのだという。全ての患者を
覚えて居るなんて無理だとして語るケイト。失語症のリスクを
避けて塞栓術が行われず、異常血管を摘出したという。
彼女を覚えて居なかったことに関して、ミーガンは彼女に詫びる
意味でもその方法は一つ、犯人を見つけることだと語る。

そんなミーガンの元に、エレナの父・アルマンド・ロサスが
やってくると、貴方がここに勤務しているなんてとして、
当時助けてくれたことに父は感謝を示す。

イーサンとカーティスはエレナの体の付着物について語り合う。
青い染料は不明。ブラウスの染みは何かと問うカーティス。
イーサンは言いづらそうにミルクだというと、カーティスは
母乳だろうとしてシャイなイーサンを指摘する。しかしイーサン
によると子宮口が開いた形跡がなく出産経験はないという。
じゃあ誰のものなのか。

アルマンドと会話するミーガン。
現在脳神経外科医を辞めてここで検死官をしていると語る。
娘は先生に憧れていたとし幼い頃に母を亡くしているので周りに
手本になる女性が居なかったのだという。手術して目覚めた時
最初に見たのが先生で命を救ってくれた素晴らしい女性だと告げ、
先生のように人を助けたいと言っていたという。そしてソーシャ
ルワーカーの仕事に就いたとのこと。仕事熱心でいつも人の為に
尽くしていたが、私は良い人を見つけて自分の家庭を持てと話して
いたという。でも娘は困っている家庭を助けるのが先だと言って
いたのだという。

エレナが勤めていた児童保護局にいく。
サムとミーガンはエレナの上司・ジェレミー・ニコルズから話を
聞く。バドは”長いランチ”だという。ジェレミーによるとエレナ
がここに勤務してから1年半が経過。里親の監督や虐待、ネグレスト
などの調査をしていたのかと問うポール。仕事柄キケンなこと
はしょっちゅうだったというジェレミー。しかし彼女は一人で
立ち向かう強い女性だったという。担当も多いのに彼女は職務以上の
ことをしていたという。通常30日で終わらせる案件でも彼女は
ずっと対象者を訪問し続けていたのだという。
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休日出勤をしたミーガンはモーテルで殺害された遺体について
調べていく。被害者はソーシャルワーカー/児童保護局員を
していたエレナ・ロサス(23歳)。腕を銃弾で撃たれて死亡した
ものだが、普通は腕を撃たれたくらいでは死なないのに対して
何故亡くなったものなのか。体に付着する物証を分析し、彼女の
仕事に於ける人間関係を調べて回る捜査官たち。そんな中、
ミーガンはエレンには脳の手術をした痕跡が有り、調べてみると
自分が執刀した患者であることにそこで始めて気が付く。
症状だけはよく覚えて居るが名前と顔が一致していない被害者・
患者のことに対してミーガンは今までの自分のことを深く反省
していく。しかし患者の家族やエレン本人はミーガンのことを
当時命を助けてくれた尊敬すべき相手として、深く影響を与えて
いた事を知り、彼女に詫びる為にも絶対にこの事件を解決して
行こうと誓うのだった。

ミーガンがこれまで手術室での患者とか遺体とばかり向き合い、
生きた人間、周りの仲間たちとの関係に関して相手のことを何一つ
知らない状況に対して改めて自責の念を持ち、改めてその関係性を
模索していく辺りの必要性を唱える。そんな彼女が関係性を持とう
として接近する様は不器用であり、その不器用さがまたなんとも
言えない良さを生んでいましたね。まるで始めて異性とデートする
女の子みたい。

なんと言ってもミーガンが今回深く切れ込んでいく相手は
ポールではなくバドだという辺りがなんとも言えない。
バドが女性心を知らないのと同時にミーガンは男性心を知らない
ことも有るので色々と補完し合える関係にはなりそうだけどね。
これまでのミーガンは全方位的に敵を作っていた感じで、自ら
バリアを張って私生活には踏み込ませないみたいなガードの
高さが有ったし、相手のことにも関心を持たねば自分のことにも
なかなか関心を持たれない訳だけど、今回の被害者である女性
はそんなミーガンを人間として尊敬し、その影響下で働く信念
に反映させていたということで、ミーガンとしても力の入る
案件だったのだろう。

児童保護局としての範疇に関する是非は難しいものがあり、
お役所的な仕事をすれば批判的な意見が出るし、過剰に接すれば
その距離感からして問題が起きることも有る。
今回の一件を通して見ると、ちょっと自分一人でやれることの
範疇を超えていた所が有り、立派な態度だけど、恐れを知らなすぎる
のもまた愚かな行動だとも言えなくもないような感じがする。
特に今回の一件は、子供を取り上げられたくない女性による犯行
だったけど、寧ろミスリードを誘う意味で利用された少年・ショーン
の案件に於ける関わり合いの方は、もうちょっと頼るべき人に
頼るべきだったように思う。

そういう人が近くにいるという環境にいる人はある意味恵まれて
いるのだろうし、人はそういう関係を築いていくべきものが有る
んだろうね。

ポールは今回ショーンに対して心を開かすために、自らも里子
だったとして、ミーガンたちにも話していないことを語っていた。
同じ境遇に有ったものだからこそ伝わるものがあるということで
上手い事口を開かせていく格好だった。

イーサンとカーティス、そしてカレンとの絡みも面白く出来ていた。
カレンはデートでドレスアップする姿があるが、一体相手は誰
なのかな。
イーサンはミーガンのことに関して色々と細かく理解しているのに
対して彼女の方はイーサンのことをどれだけ知っているのかも
気になる。今回カーティスはミーガンから色々と私生活の件で
尋ねられた際に、不気味に思ったのか、ネタフリはイーサンに丸投げ
された格好だったけど、イーサンがジェームズ・ボンド好きとか
インド料理を作るのが上手いとか適当なことを吹き込まれていた。

事件は被害者に付着していたのが母乳だったこと。
DNA検査すればすぐに判明するような案件だったような気がしない
でもないけどね。
ショーンのキズ痕に感染した痕があり、それがクリプトコッカス
ネオフォルマンス感染症だったこと。ハトの糞から付いたもので、
モーテルの網戸についたものだと分かる。
また赤ちゃんの飲んだ母乳からはコカイン、弾丸からは米粉
(ビフィドバクテリウムインファンティス(ビフィズス菌)・善玉菌)
が付着していたことから、赤ちゃん用の食品に入って居るであろう
こと。ホリーがテッサに与えていたものだということで、判明
していくけど、母親が注入しているコカインが母乳を通って赤ちゃん
に届くという話はたまに聞く話だよね。

最後にミーガンはエレナのことを伝えにいくとアルマンドからは
過剰なまでにハグされる姿が有ったりもしたし、またバドの件で
相談する中で、バドはジーニーという妻がいて愛しているし
離婚したくないことを口にしていた。ミーガンが離婚した際に、
夫からのサインを色々と見逃していたとしていたけど、まさに
冒頭でポールが語っているように、遺体に向けられる洞察力を
周りに向けられればこんな事態にはなっていないのだろうけどね。

■使用された曲

・Body of Proof End Credits Theme
Composed by Daniel Licht
・C’Mon by The Softpack
・Flash Lightnin’ by Flash Lightnin
・She’s A Genius by Jet
・Exits and Arrows by Hillary & Stewart

ミーガン・ハント (Dana Delany) 検視官
ケイト・マーフィー (Jeri Ryan) フィラデルフィア医療センター・局長
バド・モリス (John Carroll Lynch) 刑事
ピーター・ダンロップ (Nicholas Bishop) 医療捜査官
サマンサ・ベーカー (Sonja Sohn) “サム”、刑事
イーサン・グロス (Geoffrey Arend) 医療センター・医者
カーティス・ブラムフィールド (Windell Middlebrooks) 医療センター・副局長
レイシー・フレミング (Mary Mouser) ミーガンの娘

アルマンド・ロサス (Tony Plana) エレナの父
エレナ・ロサス (Charise Castro Smith) 児童保護局、被害者
ホリー・ベネット (Yaya DaCosta) エレナの監視対象者
ショーン・ウィルコックス (Tobias Segal) エレナの監視対象者、少年院
ジェレミー・ニコルス (Edoardo Ballerini) 児童保護局、エレナの上司
ヴィンセント・ストーン (Zach McGowan) 自動車解体業
— (Sara Christie) Nurse
— (James Barrett) Medical Examiner
— (Ronald Boone) Medical Examiner
— (Jeff T. Buco) Medical Examiner
— (Janice Pringle) Medical Examiner
— (Suzanne Gillies) Medical Investigator
— (Kaitlyn Bouchard) Lab Technician
— (Chemi Che-Mponda) Lab Technician
— (A.J. Rios) Lab Technician
— (Charles Matumbi Jackson) Junkyard Mechanic
スミス (Andy Jasmin) 捜査官
ガライン (Kristi Lynn) 捜査官
スティーブ (Kent R. Williams) 捜査官
ワトソス (Billy ‘V’ Vigeant) 捜査官
— (Phyllis Lynn) Clerical
— (Phyllis Lynn) Clerical
— (Christopher S. Porter) 捜査官
— (Chuck Slavin) CSU Tech / Medical Examiner

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