第20話 敵の敵 High-Value Target
脚本/Brandon Guercio 監督/Dan Sackheim
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【ストーリー】
オーシャンサイド作戦の任務報告をする昔のVTRを再生する。
マイケルはニキータに対して有名な麻薬カルテルのトップを殺
した気分はどうかと問うと気分は良かったという。君は国歌に
貢献したのりだという。サムはそれを見せると兄貴殺しの殺人犯
を知りたかったのだろうと語る。サムがブラックボックスを
売ろうとしている一人、ブラジル情報部長官・レオナルド・サン
トスにボックスの一部を見せただけだった。これは秘密組織
ディヴィジョンた゜という。商売敵がやったと思っていたが、
ウーマンインレッドがやっていたのかという。彼女の名前は?
と問うと、サムはこのボックスにはアメリカの汚い秘密が
詰まっているとしこれで復讐してやれという。最高額をつけた
者に売るという。この話を持ちかけるのは限られた人だけだ
とすると、サントスは幾らでも出すという。するとこれを
ヤルとしてサムはオークション用の端末を渡して入札が始まる
まで持っていてくれと語る。
バーコフはアマンダの痕跡を探すが皆無だと語る。ソーニャも
また全滅だという。シャドーネット無しではウォーリーだって
見つけられないとバーコフが語ると、ブラックボックスは無造作
には売らないハズだという。モットに広告も出さないとし、ライ
アンは厳重な保管場所で渡すハズだという。作戦は立てられても
実行ではないというライアン。ディヴィジョンには僕ら6人
しかいないのだという。
アレックスはライアンを撃った場所に行くとフラッシュバック
映像を見て罪悪感を感じていた。
しかしニキータは以前も私たちだけでパーシーとディヴィジョン
に買ったことを語るが、バーコフはパーシーの居場所はわかって
いたので監視も楽だったが今は闇雲に動こうとしているだけ
だという。別の選択も有ったのではないかというマイケル。
ブラックボックスを追いたくても手段がないこと。何も出来ない
まま大統領に真相を知らされたら海軍特殊部隊シールズを送り込
まれるという。逃げるしかないとのこと。
そんな中ディヴィジョンにはサイラスがやってきて、勝手に決める
なと語る。みんなディヴィジョンの諜報員が戻ってきたことに
驚き、出直しセットを送っただろうという。記念の金時計を質に
入れてカンクンに飛ぼうとしたら興味深い情報が入って来たの
だという。だから来たとのこと。正しい事をしたいというサイラス。
高額のオークションが行われるとし、入札は指名社のみ。賞品は
アメリカの黒い秘密の入ったパッケージだと。売り手も切れる
人物だという。
カナダ・トロント・ドーセットグレンホテル。
カール・イェーガー、ドイツ連邦情報局(BND)に接触するサム。
カールはサムに対してこんなものは要らないとし、ゴシップ
ならば新聞を見るという。しかしこれは切り札だというサムは
「敵を倒す最大の武器は別の敵」だとしてニーチェを引用する。
それを聞くとカールも分かったとして、ドイツも入札に参加する
事を語る。トロントのG20サミットでは、20ヶ国の代表が集まる。
情報機関や警備の責任者が集まる中、入札するのは5ヶ国だという。
本命は中国やロシアで、ドイツやトルコ、ブラジルは名前を
連ねているがダミーだろうというサイラス。三ヵ国中で何処かと
酌めれば潜入出来るかも知れないという。入札者に知り逢いは
いないのかと問うと接触には金がいるという。オークションの
援助金が必要だと。ソーニャはディヴィジョンの資金は底をついて
いることを語るとアレックスは私が出資するという。ウディノフ
の口座から、ブラックボックスを取り戻せるならば喜んで出すと
いう。罪滅ぼしであり借りを返させて欲しいという。
サイラスを救って良かったでしょというニキータはオーウェンも
救えるとマイケルに語る。しかしオーウェンは敵だぞとマイケル
は語る。今はサムが本性であり殺す事になるかも知れないと告げる。
人は変わるとし、サイラスも私も変わった事を語る。ディヴィジョン
時代の私は怪物だったと。
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ニキータたちはディヴィジョンのエージェントたちを解放する。
しかしブラックボックスが盗まれた状態で完全に閉鎖することは
厳しい為に、残った6人のメンバーでブラックボックスの捜索の
為にサムとアマンダを見つけ出して、なんとか市場に出る前に
食い止めようとする。
スペンサーアメリカ大統領にこれら事実が分かればすぐに、海軍
特殊部隊シールズによってディヴィジョンは壊滅させられると
して焦りを見せる中、バーコフたちの腕を持ってしても、シャドー
ネットが使えない状態でアマンダたちの追跡は不可能に思われた。
絶体絶命の中、S3-6の逃亡エージェントの一人でニキータが助けた
彼女の大ファンであるサイラスがディヴィジョンに戻ってくる。
彼によると正しいことをしたいとして戻って来たことを告げ、
高額のオークションが開かれるという不審情報を聞きやってきた
という。それがブラックボックスの売買である事を知る。
恐らくサムかアマンダが売る相手を厳選して、彼らの間で高額の値を
つけたものに売るのだろうことだった。その場所はなんとG20の代表
が集まるカナダ・トロントでのサミット中だということで、相当な
難儀が予想される中、ブラックボックスのオークションに参加する
中でも購入しそうにない人物と接近して、援助名目で支援して買い
取ろうということになる。資金源をどうするのか悩んで
いたが、アレックスが名乗り出て自分がウディノフの口座から捻出
することを語る。
いよいよこのエピソードでディヴィジョンは閉鎖ということになる。
ただそれに至るまでにどのようなストーリーが存在するのか。
そしてディヴィジョンを閉鎖しても果たして今後、アメリカの諜報
機関としては不都合が無いのかなど色々と不安要素一杯な感じ。
何よりも懸念されるべきことは、当面はブラックボックスの流れだ
けれど、アマンダが生きていることや、逃亡エージェントがまだ
残されている中で、ディヴィジョンの閉鎖をゴーサインを出して
も良いのかというところだろうね。
またアマンダと組むような組織が出てきて、それがパーシー時代
の名残であり、ベルファーシステム(ダミー会社)というパーシーが
使っていた頭脳集団だということで、何の為にアマンダと組むのか
よく分からないし、アマンダが今回またしてもマイケルとニキータ
を生かしておくという流れもよく分からない。
そもそも頭脳集団というと頭は良さそうだけど、白兵戦に於いては
筋肉バカ相手には勝てそうもないし(笑)、ニキータら実行犯みたい
な人物が居ない限りは成立しない組織という感じはする。
ただ結局こういう組織って幾らでもいると思うので、ディヴィジョン
を残して置く必要はなく、素直にCIAとかNSAに任せて置けば良い
ということにもなるかな。そもそも政府のディヴィジョンに対する
扱いを見れば、そこまで面倒を見ることもない気がするし。
シールズはダンフォースの死後に衛星を再設定した為に、ディヴィ
ジョンの不審な動きを察知して早速乗り込んで来た。
チームリーダーはバスケスという男性だ。
しかしライアンは現在ブラックボックスを追跡していることを告げ
大統領にも連絡を入れて協力を求める。
タイトルが「敵の敵」だった。
サムの中に有るオーウェンのことを指している言葉かも知れないし、
今回は至る所で、利害の一致のために敵の敵と手を組むシーンが
描かれた。
アレックスがトルコのグラー次官と接触する際には、情報は
元ゼトロフの知人の知人という言い回しをしていたし、
サムはドイツのカールをオークションの席に着かせる時には、
「敵を倒す最大の武器は別の敵」だとしていた。
ブラックボックスの情報から早くもニキータのことを狙う人物まで
登場させてみたり、アメリカとしては頭の痛いディヴィジョンの
存在をどう利用するの選択に迫られて、彼らが敵なのか味方と
なるのか分からない状況を作っていた。
そしてバーコフが最後に頼みにしたのは、敵なのかハッカー仲間
なのか分からないけど、AKIRAという日本人ハッカーっぽい人物
だった。「君は冷凍ハンソロ」「僕は金色ビキニのレイア姫」が
合い言葉となっていたことで、AKIRAからの協力を取り付けることに
成功し、ハッカーが使用しているようなシャドーボットやスパム
ボットを借りて難局を乗り越えていく。
日本のハッカーというと世界先進国の中でも相当低いレベルにある
ので、何故ここで日本人が出てくるのかよく分からなか
ったけど、ゲームとかコスプレみたいなオタク分野での影響力が
強いのか多くのドラマでハッカーに日本人っぽいアジア系が出てくる
ことがあるよな。
ブラックボックスの回収に失敗すればディヴィジョンを壊滅させる
として銃を向けられる中、次々とアマンダにもサムにも回避させられ、
絶対的なピンチに陥るけれど、RDXBM4発でこの施設に仕掛けられて
いるとしてライアンはなんとか時間ぎりぎりまでニキータたちの
活躍に期待する。
サムと交戦したした際に彼が持っていた鍵からドーセットグレンホテル
だと判明し、そこで銃撃戦があった為に警備に見つかってしまった時、
ニキータとマイケルが室内に逃げ込むけど、不倫役を演じて回避する
辺りがマヌケで笑えた。
アレックスはG20に出席する際には、青いドレスを着ていて似合って
いたな。逆にニキータは真っ赤なドレス。あんなドレスを着ていた
ら目立ち過ぎる気がするのだけど、諜報員としてはどうなんだろうね。
三流分析官呼ばわりされたライアン。
一度殺され犯罪者が犇めく穴蔵で生き返ったこと。FBI、CIAに
疎まれ、世界中の要人を殺し続けた。ウズベキスタンの大統領は
ホワイトハウスの中で拉致したし、あんたの様な男が乗り込み銃で
打ち抜くと脅されてきたからだとして、ファイルの大幅な改訂を要求
していた。まぁそんなことどうでも良い気がするのだけど、大統領
がライアンのことを信頼しているって時点でもう少し敬意を払って
も良さそうな気がするけどね。
■使用された曲
・Backslide by Soma Sonic
■検索用キーワード
ニキータ・ミアーズ (Maggie Q) 暗殺者
マイケル・ビショップ (Shane West) ニキータの仲間
アレックス・ウディノフ (Lyndsy Fonseca) ニキータと精通、組織員
シーモア・バーコフ (Aaron Stanford) IT関係、ニキータらと手を組む
ヘレン・コリンズ “アマンダ” (Melinda Clarke) ディヴィジョンのトップ
ソーニャ (Lyndie Greenwood) ディヴィジョンの分析官
ライアン・フレッチャー (Noah Bean) 元CIA
サム・マシューズ (Devon Sawa) 元オーウェン
キャサリーン・スペンサー (Michelle Nolden) 大統領
サイラス (Isaiah Mustafa) ディヴィジョン
カール・イェーガー (Greg Bryk) ドイツ連邦情報局
バスケス (Conrad Pla) 海軍特殊部隊・シールズ
エルハン・グラー (Ennis Esmer) トルコ内務省大臣
レオナルド・サントス (Juan Carlos Velis) ブラジル情報部長官
— (Gavin Fox) Toronto Cop
スミス (R.J. Parrish) アマンダの元へ
— (Ryan Fisher) ドイツ人エージェント
— (Christopher O’Neill) SEAL
— (Sean Arnfinson) エージェント
— (Raymond Ho) Chinese MSS Agent
— (Brianna Goldie) Division Tech Agent
— (Constantine Meglis) Ambassador / Party Guest