第21話 反撃開始 Ragtag
脚本/Jeffrey Bell
監督/Roxann Dawson
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【前回までのあらすじ】
ウォードはヒドラだとするが、フィッツは信じられないという。
スカイはこんなヤツ苦しめばいいと語る。マイクはスカイに
対してHDDの暗号の解除はと尋ねるとシステムに入って高度に
達したら解除されるという。この中のどれかにコールソンを生き
返らせた成分があるというギャレットはレイナに力を貸して
欲しいと語る。コールソンは必要なのは拠点と武器と応援部隊
だとするが、ヒルはシールドは既に無くなったのだとコールソン
に語る。
【ストーリー】
少年院・マサチューセット州プリマス。
15年前、面会室でウォードを尋ねてギャレットがやってくる。
古い友人が士官学校で働いていて彼の学校で能力の高い士官候補
生がいると聞いたという。その彼が脱走して車を盗み、何kmも
離れた自宅に戻り放火したと聞いたという。中に兄がいると
知って火をつけたのか?とギャレットはウォードに尋ねる。
“知りませんでした”というウォードに対して俺も火遊びが好き
でそれが仕事になったという。一度きりのオファーだからよく
聞けとし20分で君の親の弁護士が来るという。家族から放火で
殺人未遂で訴えられることになると。兄も君を大人として裁いて
欲しいと誓願しているとし、このまま刑務所暮らしか、ここ
から出て一人前の大人になるか?と問う。俺の働く秘密組織では
君のような若者を求めているという。あなたの言葉を信じて良い
という証拠は?と問うとギャレットは信じてはダメだという。特に
俺のようなヤツのことは信用しないことだという。俺に付いてくる
ととんでもない苦労が待っていること。でも誰もコケにしない
という。一緒に来いというとキイツが楽しいぞと語る。答えは
10秒待つという。行くって言えよと語ると、”行く”というウォード。
すると刑務所にはギャレットの仲間が制圧する。
コロンビアの麻薬王のエル・ゴトこと、アレハンドロ・カスティ
リョが何者から殺害されたとし、壁を破って侵入したと報道が
有る。人間か怪物か殺人マシンかと。
それを見ていたフィッツたちは何故デスロックがボコダにいる
事を語る。何故ヒドラと繋がる麻薬王を殺したのかというシモンズ。
マイクがコロンビアに居るならばアメリカ領空だけを探しても
飛行機”バス”は見つからないというスカイ。
そんな中、コールソンはみんなを呼ぶと、今抱えている問題に
ついて説明する。その中心にあるのはサイバーテックであり、
デスロックを作りクインに商品を届けてクインのボスのクレアボ
ヤントだが正体はギャレットだったこと。ギャレットがウォード
をシールドに潜入させたのはコールソンが生き返った理由を
探る為だという。ギャレットが開発しているムカデ血清、GH325
を使って完成させようとしていること。超人兵士の供給をしよ
うとしていること。メイはだからウォードはコールソン
とスカイのデータが入って居るHDDを盗んだのだという。しかし
そのHDDにスカイは仕掛けをしたこと。トロイの木馬はデータを
システムのアップロードをするとゆっくり広がっていくという。
しかし敵のパソコンにこれを挿さないとトロイの木馬は実行され
ないという。肝心のパソコンが見つかっていないのだというスカイ。
ギャレットとサイバーテックは何年も繋がって居るとしデータも共有
していること。私たちがオフィスを調べてくるというメイとコールソン。
シールドは無くなったので今は自警団・・正義の為に行動するのみ
だという。力を貸してくれとみんなに語る。ギャレットとウォード
には罪を償わせてバスを取り戻すという。
一方ウォードは麻薬王を殺害した件で、俺ならば写真を撮られず
に済んだという。しかしギャレットはハデに殺さないと意味が無い
とのこと。怪物がパンチ一発で麻薬王を殺したら世界的なニュース
になるだろうと。マイクに対して仕事は楽しいだろうとし、刺激的
で報酬もデカイという。ギャレットはゼラに言ってマイクの息子
の映像を送ってやれと語る。
25年に渡る苦労が実を結ぼうとしていること。少しは喜べと語る
ギャレット。
スカイとコールソンを生き返らせる薬を再現出来そうだという
レイナ。HDDの研究データが役に立ったという。キューバのラボ
で現在検証中とのことだった。
サイバーテックの研究開発部門でメイとコールソンは面接になった
という。フィッツは僕らの発明品を渡すのかとするが、USBを挿す
だけだという。ウォードのことが気になるというフィッツは
ギャレットに義眼を仕込まれて仕方なく裏切って居るのかも
知れないという。そんな彼にスカイはもっと単純なことで、
ウォードが悪人だからだという。メイは同感だと。
トリプレットは祖父時代のスパイ道具一式を持ってくる。
みんなレトロなスパイ道具に興味津々。特にコールソンは手落ち
式の催眠光線銃に目をつけ、トランジストブラストガンの様だ
という。これは電磁パルスだという。昔のシールドの道具は
オモチャっぽく作られたのだという。
15年前、ワイオミング。
ギャレットとウォードは現地へと行く。ギャレットは引退したら
住む為に400ヘクタールの土地を購入済みだという。警察が来たら
どうするのかというウォードに対して、誰も来ていない事を語る。
警察はシールドには手を出したがらないのだという。ウォードに
対してギャレットはこれから先は自分で食べるものは自分で調達
するのだという。気に入らなければ少年院に戻ればいいとし、
3食ベッド付きだという。残るならば犬のバディを置いて行くとの
こと。2、3ヶ月したら戻るのでここに残るか逃げるかはお前次第
だと語る。
サイバーテック、カリフォルニア州、パロアルト。
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シールド内に潜伏していたヒドラがシールドを内部から破壊。
それを主導していたのはギャレットだった。そしてウォードも
また彼の部下であり、デスロック・マイクたちと共に行動する
中、彼らは突然コロンビアの麻薬王を襲撃する。
サイバーテックとヒデラは結託していて、超人人間のデモンスト
レーションの為に麻薬王を襲っていた。
その頃、シールドの残党であるコールソン率いるチームの面々は、
なんとかして移動指令機のバスを取り返して、ヒドラのギャレット
を倒す事を目標として始動開始する。その為にはなんとかして
スカイがHDDに仕込んだトロイの木馬を稼働させる必要が有り、
その為にはスカイが持っているUSBをサイバーテックのコンピュータ
に接続させる必要が有った。
残り2話ということで、今回はなんと言ってもウォードの15年前
のエピソードを通して、何故ギャレットの部下として忠誠を誓い
ヒドラとして活動しているのかが描かれた。
サブタイトルは反撃開始とはなっていたけど、反撃とは何処をどう
とると反撃に当たるのかって状態だった。
色んな人の思惑の違いというのがここでもまた興味深く描かれて
いた。何よりもギャレットとしては、シールドへの復讐を
求めつつ、最優先事項として自分の命を回復させることに
一連のプロジェクトを求めていた感じ。メイとコールソンが
面接と称してサイバーテック社に乗り込む際には、二人の面白い
やりとりが見られると共に、ギャレットがデスロックになったのが
モデル第一号であり、それが1990年だったことが判明する。
当時シールドだったギャレットは助けを求めたが任務中にシールド
からの助けがなかったということで、気分は一気にスターローン映画の
「ランボー」状態だろうけど、サイバーテックはギャレットが
立ち上げた企業では無いだろうし、ヒドラ組織そのものとか、そこから
派生したムカデ計画の出資者は一体誰なのかなと思うと、その辺の
時系列とか詳細は意外と分かりづらいものが有るかな。
ウォードの家庭の事情はよくわからないけれど、兄が居つつも家に
火をつけたということからしして、よく無い事は明らかだけど、
家族ぐるみでの虐待の問題とか存在していたのかな。
ウォードが何故ここまで強くなったについては軍人として活動して
いたり、シールドのアカデミーで訓練したからなのかなと思ったけ
ど、技術的なものはともかく精神的武装に関しては、10年前に
サバイバルでの形でギャレットに山地に送られて一人で生活させら
れたことによってその逞しさというものを身につけた様子。
その後ギャレットと帯同することで銃の腕を身につけたみたいだけど
最後の精神武装の試練として、バディ犬を殺せと命じるギャレット
の非情さは並大抵のものではない。この辺がウォードとギャレット
の違いかも知れないし、現代の社会に於いてもフィッツとシモンズ
を使ってそんな一場面を用意し、ウォードに仲間だと一度は認識した
相手を殺害出来るのかどうかということを試す流れが有った。
元々優しさを持っていると言われてもウォードがヒドラとして活動し
善人を殺してきた数々の悪行は決して消えることはないし、最早この
男を見るだけで嫌悪感がもの凄くなっているので、シーズン3にまで
クレジットされていると見るとウンザリしてくるところがある。
しかしウォードが何もない森林で生きて来たとか、よく見ると、
島でサバイバル生活を強いられた「ARROW / アロー」のオリバー
状態じゃないかって感じだね。ただこのドラマの場合、たったの
半年だし、ただ生きていく為にサバイバル術を身につけただけ
っぽいし・・
基本的にドラマ「リベンジ」にしても謎の北海道で修行して強く
なって戻って来た過去が有るし、どの人物も武術・格闘技を身につ
ける上で師匠なるものがあるんだよね。
ドラマの中でギャレットはウォードに対して”俺こそ信じるな”みたい
主張をしていたので、この人ならばウォードに対して自分の利益の
為に殺せるのにウォードはギャレットをそうは出来ないところを
見るとまだまだどっち付かずなところが有りそうだ。しかし彼の中にも
線引きは有り、容易に殺せる人と殺せない人を区別しているみたい。
気になるのはギャレットはデスロックの第一号だった訳だけど、
ニッケルの腹部はサラエボ近くで爆弾を喰らった時のことで、その
時にシールドが助けにこないことで復讐心を抱いたことを語って
いたけど、一度ギャレットを捕まえた際には、彼の腹部のことに
関しては誰も気が付かなかったのだろうか?ボディチェック一つせず
に捕らえていたってことなのか。
スカイの謎の一端も描かれて、これはレイナが聞かされていた昔話
の一節だけど、中国の湖南省である村が赤ちゃんを捜す怪物によって
皆殺しにされたとされていたとかで、その赤ちゃんがスカイなのでは
ないかというものだった。この話を見るとスカイは今のマイクと同様
にデスロックされた父親というものを抱えているってことなのかな。
マイクは依然として、子供を人質にされていて、連絡係のゼラー
(Zeller)を通して接触しているだけだったけど、その内子供を取り戻す
為に行動を起こしていくのではないか。
キャーバ・ハバナにヒドラの施設があると判明。
トリプレットがサイバーテックの物流の流れを調べて最終地点が
ハバナだったこと。
レイナとウォードは互いにギャレットの思惑を知ったことで、
失望していく流れが演出されていくのかと思った。
レイナはギャレットとメールで連絡を取っていた。
レイナとは妙に不安にさせる女だとしてギャレットに指摘されて
いた。
既にキューバの施設は封鎖してワシントンに行くとしていた際に、
サンタマリア空港にフィッツとシモンズはバスが格納し、今にも
飛んでいきそうな事を知る。
スカイはトロイの木馬が作動すれば、バスはコントロール出来る
ので無理してバスを取り戻しに行く必要はないと感じて居たけど
逆にシモンズとフィッツはそのことを知らずに、ここで逃がせば
二度と捕まらないとして、発信機”寝坊助”を取り付けようとして
潜入しようとするがあっさりと見つかってしまった。
フィッツとシモンズが捕まった時には、ヤバイと思ったけど、
レトロな電磁パルスを使ってギャレットにダメージを与えることに
成功していた。この辺にデスロックを倒すヒントは隠されていそう
だ。
最後までフィッツはウォードのことを信用していた。
もうギャレットの言う事を聞く必要はないとしていたけど、結局
は未だに15年前の恩義を捨てることは出来ずにいる。
いよいよギャレットの命が尽きようとしている中、唯一完成した
というGH325を投与することになる。ムカデ血清で生き延びていた
ギャレットは、GH325を使うことで、体内が光っていたけど、
寧ろコールソンが語っていた”副作用”というのはギャレットに
訪れないのだろうか?
ムカデ兵士、超人兵士の力を誇示したことでクインはアメリカ海軍
にそれを売りつけようとしていた。安全保障のニーズはあるはず
だとしていたけれど、ボコタでの麻薬王の件はデモンストレーション
で、アメリカがビン・ラディンを殺害するのに使用した費用や労力
を考えれば安いことだとしていた。
スカイとメイも興味深い会話をしていたね。
一度は関係を持っているウォードに対してスカイはメイは何の感情
もなく冷静でいると考えている様だけど実際にはメイもその怒りは
頂点に達している様だ。
またコールソンはピザ屋に注文した際に、パブロ・ヒメネス宛で
注文していた。
理髪店がヒドラの基地だと知って内部に潜入したが、隠し扉を
開いた途端に凄い数のムカデ兵士が出てきた。
パンドラの箱を開いてしまったのか。
昔「ダンジョンマスター」ってゲームをした際に、アイテムは
欲しいけど、それを取ると敵が出てきてしまう見たいなトリック
が有った気がする。別のゲームだったけか・・
■使用された曲
・Agents of S.H.I.E.L.D. Theme Song
Written by Bear McCreary
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■キーワード
フィル・コールソン (Clark Gregg) S.H.I.E.L.D.の捜査官
メリンダ・メイ (Ming-Na Wen) 捜査官、エースパイロットで兵器の専門家
グラント・ウォード (Brett Dalton) S.H.I.E.L.D.のブラックオプスの専門家
スカイ (Chloe Bennet) ハッカーグループ「ライジング・タイド」
レオ・フィッツ (Iain De Caestecker) 捜査官、兵器技術を専門
ジェマ・シモンズ (Elizabeth Henstridge) 捜査官、生命科学に精通
マイク・ピーターソン (J. August Richards) デスロック
アントイネ・トリップレット (B.J. Britt) エージェント
ジョン・ギャレット (Bill Paxton) ヒドラ
イアン・クイン (David Conrad) シールドの指名手配
レイナ (Ruth Negga) ムカデプロジェクト
若い頃のウォード (Austin Lyon) 兄を焼き殺そうと家を放火・少年院
ジェイコブズ (Glenn Morshower) 海軍将軍
ディアズ (Paul Elia) サイバーテックの面接
オット (Joel Johnstone) サイバーテックの面接
カミンスキー (Jeffrey Muller) エージェント、ヒドラ
エルネスト (Ramon Hilario) キューバの床屋
— (Jay Montalvo) リポーター
ジョルネス (Mark Berry) Admiral Jolnes
— (Aaron Landon) Pizza Delivery Guy
— (CJ Brady) Hipster Agent
— (Greg Duncan) Special Forces Soldier
デッカー (Lex Lang) エージェント (voice)