第22話 終わりの始まり Beginning of the End
脚本/Maurissa Tancharoen、Jed Whedon
監督/David Straiton
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【前回までのあらすじ】
ヒドラに気づかなかった。でももう制圧したと。しかしギャレ
ットはみだ生きているという。ギャレットはウォードに対して
ヒドラの為に働くならば感情は捨てろという。ニューメキシコ
にバスがあることを知り乗り込んだフィッツとシモンズは
医務室に閉じ込められ、ウォードは二人をバスから突き落とし
てしまう。フィッツは最後までウォードに対して僕たちのことを
好きだろうと訴えていたが・・。マイクに対しスカイはあなたは
良いお父さんだと訴える。マイクには義眼が設置されていて、
命令をしてくるものがいた。”息子に逢いたい”、”まだだ”として
返信される。逆らうとスイッチを入れられて頭が吹っ飛ぶこと
を知る。ギャレットがGH325を欲しがるのはムカデ兵士の為では
なく自分の為だというスカイ。スカイはトロイの木馬をシステム
に潜入させる事が出来れば、もう追いかける必要はなくなること
を語る。
【ストーリー】
サイバーテック社にジェシーがやってくる。この会社が設立時
からいるというカイル・ゼラーは彼に社内を案内する。
昔はパソコン一台から始まった会社だが今ではシステムは20台
あり、どんどん成長しているという。隣が工事中なのはどう
してなのかと尋ねると今月中にシステムを100台増やすのだとい
う。君がこの分野に興味を持ったのは何故か?なんでウチに来よう
と思ったのかと尋ねると社員奨励制度だという。それを聞くと
それならば断れないと語る。ここではユニット一つにオペレー
ターが一人ついていてユニットが指導するのだという。24時間
前にメールが届くという。そんな中、カイルに対して位置に
ついたと声をかけるオペレーターがいた。ジェシーに対して
仕事を覚える良い見本だとして、仕事を見ている様告げる。
コイツらは我々の敵だという。カイルは一同に対してヤツラの
姿を確認したとして始めようと語る。
コールソンたちは内部へとやってくる。
スカイがパソコンとアクセスする間に、”騎兵隊”メイや
トリプレット、コールソンが暴れる。スカイは仕事を終えると
メイにトドメを頼むとしてコールソンは語る。メイはバーサーカー
の武器を使って建物の柱を崩して追っ手達が追跡出来ないようにする。
サイバーテック社からギャレットに対して兵士が瓦礫に埋もれる
間にコールソンを取り逃したと報告がアル。追跡班を編成する
かと問うがギャレットはどうでも良いという。ギャレットは
瀕死の重体だったが、レイナが持ってきた唯一のGH325を注入
したことで生き返っただけでなく新たに力をつけて復活する。
ギャレットは絶好調だと告げると釘を使ってボードに設計図を
描く。レイナは力を見せつけたいだけだとクインに語る。
奇跡のクスリは使い切ったののだろうとし、サイバーテックに
戻ったら軍の偉い人や投資家にデモンストレーションしなければ
ならないというクイスンは、超人兵を見せる約束だと語る。
ヒドラの協力があれば実験を続けられることを語り、被験者が
足りなければ社員奨励制度を使えばいいというレイナ。
ウォードはギャレットに対して様子がおかしいことに心配する。
生まれ変わった気分だというギャレット。ウォードは彼に
あなたの野望を叶えるのが夢だったがヒドラを利用したのも
この為だろうと語る。ヒドラとは共存関係にあるというギャレット
に対してウォードはヒドラとは縁を切ろうと語る。我々はヒドラ
信者とは違うこと。俺はあくまであなたに付いていくし、
超人兵の件でも手伝うがその後は本気で反乱を起こすのかと問う。
ただの反乱ではないとし、ヒドラの思惑さえも超えるものだという。
ウォードのお陰で夢が叶えられたとしてこれからは思い通りに
生きてくれという。力になるぞと。今や俺は無敵だと語るギャレ
ット。
スカイは仕掛けてきたトロイの木馬が無事に敵のコンピュータ
に侵入し、これからはヤツラの動きを手のひらで見られることを
語る。そんな中コールソンは追跡ビーコンがニューメキシコに
あることを語る。フィッツとシモンズは飛行機内に潜り込んだ
のか、それとも捕まったのか。ビーコンだけで連絡はまるで付か
ないとのこと。2人が命がけで動いてくれたのでギャレットの
居場所が分かり、今やスカイのお陰で動きも分かるのだという。
フィッツ・シモンズが生きているなら見つける為にもギャレット
を捕らえようと語る。
その頃フィッツ・シモンズは海底に沈んでいた。
シモンズは気を失っていて、フィッツは落下の衝撃に耐える為に
壁に縛りつけられた格好だったが腕を折っていた。シモンズが
目覚めると状況を語る。このバス設置の治療室は潜水艦用にも
宇宙船用にも使えるように設計されていると。フィッツは沈む
速度から計算して現在水深30mのところにいて海面は見えないと
いう。バスが低空飛行していたから腕こそ折ったけど助かったのだ
と語る。死ぬかと思ったというシモンズは、後は脱出方法だけを
探るだけだという。出られるでしょ?とフィッツに尋ねるが、
例え出られたとしても助けに来てはくれないだろうと語る。
シールドの無線周波でSOS信号を発しているので傍受している人は
居ないだろうと。この室内の資源も限られているとするとシモンズ
は助からないのかと語り、私たちはここで死んでしまうのかと
淋しい顔を見せる。
コールソンたちはサイバーテック社に侵入する作戦を話合って
いた。段取りを確認するとしてチャンスは一度きりだと語る。
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コールソンは少人数ながらもヒドラへの反撃を開始する。
ヒドラの基地にあるサーバーにスカイのトロイの木馬を潜り込ま
せて場所の特定を図ると共に、なんとか壊滅させる為に
行動する。
一方余命僅かで血清を使って命を存えていたギャレットだったが
レイナが唯一取り出す事が出来たとするGH325を使って彼の身体
に注入すると、ギャレットは回復するばかりが逆に頭も鮮明に
なり、新しい未来図を描ける状況に有った。
サイバーテック社がヒドラと連携してコールソンたちの動きを
阻止しようとしていたが、彼らの強さに圧倒されて見失って
しまう。
コールソンは追跡ビーコンがニューメキシコに有ることを捉え
フィッツとシモンズたちが居ることを示唆していたが、ビーコン
だけの信号でフィッツらと連絡が取れないことを語る。なんとか
して二人を助ける為にもギャレットを捕まえて居場所を吐かせよう
と語る。
いよいよシーズン1の最終話。
日テレ版では最終話前に一週間休むというとんでもないスケジュー
ルでの放送だった。
最終話直前にウォードの過去を描いたことで、彼がギャレッドの
真の野望に気が付いた時にも一緒に行動を起こすのかどうかという
ことが気になるものが有ったし、レイナが気にしている未来図の
ことや、スカイの出生の謎など、まだまだ気になるものとして存在
している。
グラヴィトニウムの件での扱いもどうなるのか気になっているけど
クインがそれを受け取ったことで、果たしてどんな悪事に利用
していくのか気になるところ。
なんと言っても今回は謎のサイバーテック社が行っていることに
全貌が明らかにされて、サイバーテック社のオペレーターたちが
超人兵たちの24時間の監視活動を行っていたことが判明する。
クインとしてはサイバーテック社の超人兵を作る技術をアメリカに
売り込みたいが為に行動を起こしていることもまた判明。
シールズとかシークレットサービスなど要らなくなるとされた時に
海軍の将軍たちが一瞬顔を曇らせてキッと睨んだ姿が印象的だった。
海底に沈んだフィッツ・シモンズ。
海底に沈んで助かる様は、なんとなく「ふしぎな海のナディア」
のノーチラス号がガーゴイルたちによって沈められた時のこと
を思い出させる。ジャン・ロックとナディアたちだけは脱出用の
シューターに乗せられて逃げたシーンが有ったよね。
フィッツはエタノールの引火点が低くて燃焼温度が高いという
ことを利用して、AEDを発火装置として使い簡易圧縮爆破装置を
使って窓枠のシーリングを溶かして外に出る方法論を考え出していた。
ナディアたちはシェルター内の空気の浮遊力を使って傘に空気を
貯めて海面まで上がろうとしていたけどね。
そんなシーンが訪れる前に、二人して死を意識する中で、エネルギ
ー保存の法則について語り合うシーンは興味深かった。
自分達は何かのエネルギーによって作られて、自分達が亡くなれば
そのエネルギーはまた別の何かに変化して地球内で存在すること。
人類が生まれた起源が海にあることからも、そこで最期を迎えること
は悪くないし、何よりも二人が共にいる状況の中で死ねることは
これ以上にないところなのだろう。フィッツはこれまでシモンズに
対して気持ちを告白する事は出来なかった。親友以上の関係だと
していたけれど、それでも愛しているとまではなかなか口に出来ない
ところが有る。
一人分の酸素しかない為にシモンズに托してフィッツは重体には
なったけど海面に浮上することが出来た。そこで手を差し伸べたの
はなんと死んだと思われていたフューリー長官だった。
サイバーテック製造設備に侵入を試みようとしていたコールソン
たちの流れはイマイチよく分からないところが有ったけど、
メイとウォードの対決はなかなか凄いものがあった。
この二人超人ではないのに、なんだか超人みたいなものだよね。
機械で作られたものではないので人間兵器みたいなものだけど、
メイとウォードの勝敗の差はやはりウォードの中に有るギャレット
への忠誠心が揺らいでいたことに有り、未来図を描けずにいたとこ
ろも有ったのかな。全世界20万人くらいのウォードファンには
申し訳ないけど、ここでウォードは殺して欲しかった。
こんな腐れ外道を生かしておいても価値はない。生まれる時から
悪人は居ない?なんて良い訳はとうに超えて居る程にこの人は悪い事
を重ねすぎてしまっている。喉が潰されたということで、メイの
ステープルガンからの掌底で喉を潰して回し蹴りでトドメを刺した
辺りの攻撃は格好良かった。
高次元と繋がりを持てたとする未来の世界というのは果たして何の
ことなんだろうね。
これまで幻だとされていた、未来を見通せるクレア・ボヤント
だけど、フューリー長官がそれに該当する人物だったのではないか
という感じで彼がサングラスを取った時の目はそれを示唆して
いるような感じだった。
最後に長官はシールド再建の件はコールソンに全てを任せていた。
彼が渡したツールボックスとは一体何が有るのか。
またまた秘密基地のプレイグラウンド(Playground)と呼ばれる
場所が有った。そこで働いているのもエリックの兄弟のビリー・
ケーニグだった。「ちょっと、ちょっとちょっと」って感じで
そっくりでしたね。
オチとしてはギャレットが自らをマイクのように改造してまだ
生き延びようとしているのかと思ったけど、ギャレットが
シールドの基地で散々使っていた電磁砲を使って消滅させていた
ね。
マイクは最後、息子とは逢わずに自分がしたことの後始末をする
として何処かに行ってしまったし、レイナは謎の人物に逢いに行く
とどうやらスカイの父親の元に行き娘の存在を証したようだ。
そしてコールソンがギャレットの意思を継いだのか如く、あの
ようなものを壁に描いた意図は果たして何を意味しているのかな。
■使用された曲
・Agents of S.H.I.E.L.D. Theme Song
Written by Bear McCreary
・
■キーワード
フィル・コールソン (Clark Gregg) S.H.I.E.L.D.の捜査官
メリンダ・メイ (Ming-Na Wen) 捜査官、エースパイロットで兵器の専門家
グラント・ウォード (Brett Dalton) S.H.I.E.L.D.のブラックオプスの専門家
スカイ (Chloe Bennet) ハッカーグループ「ライジング・タイド」
レオ・フィッツ (Iain De Caestecker) 捜査官、兵器技術を専門
ジェマ・シモンズ (Elizabeth Henstridge) 捜査官、生命科学に精通
マイク・ピーターソン (J. August Richards) デスロック
アントイネ・トリップレット (B.J. Britt) エージェント
ジョン・ギャレット (Bill Paxton) ヒドラ
イアン・クイン (David Conrad) シールドの指名手配
レイナ (Ruth Negga) ムカデプロジェクト
ジェイコブズ (Glenn Morshower) 海軍将軍
カイル・ゼラー (Josh Daugherty) サイバーテック社
Mrs.ゼラー (Kyla Garcia) カイルの妻、人質にされている
サミュエル・フューリー (Samuel L. Jackson) 長官
ビリー・ケーニグ (Patton Oswalt) エリックの兄弟
ジョルネス (Mark Berry) Admiral Jolnes
カミンスキー (Jeffrey Muller) エージェント、ヒドラ
エース・ピーターソン (Ajani Wrighster) マイクの息子
ジェシー・フレッチャー (Asif Ali)
ミンディ (Nicole J. Butler) 叔母さん
— (Cynthia Rose Hall) Employee
— (Shannon Garnett) The Doctor’s Bodyguard