第11話 証人 Can I Get a Witness?
脚本/Elizabeth Benjamin、Janet Tamaro
監督/Andy Wolk
——————————————————–
グレゴリーはリトルTことテレンス・ジョーンズによって
殺害される。エレモア・グレゴリーは人のテンションを挙げる
のが上手くてダンテ・ムーアはそんな彼を尊敬していて落書き
消しを手伝い父親のように思っていたが、車の中からリトルT
が銃で発砲。グレゴリーの活動にむかついていたのだという。
いきなり車から撃ってきたのだとすると、ジェーンはダンテ
は撃たれるのを見たのねと。銃は識別できるかと問う地方検事補
のバレリー。マックテンが使われた事を告げるダンテに対して
バレリーは貴方の意識は銃に向いていたのであれば彼の顔を
見るのは無理では無いかと問う。
それはリトルTを起訴し法廷で証言する為の練習だった。
弁護士はもっと容赦がないというコーサック。練習通りに答えて
というジェーンに対してリトルTが殺すのを見たという。明日も
その調子で答えて欲しいとし、今日はホテルに戻って食事を
取って明日はありのまま証言すれば良いという。リトルTと対決
する勇気に感謝するとしてコーサックも語る。法廷で見たらビビ
るかも知れないが、大丈夫だとして明日までウォーカー巡査が
ドアの前で一晩中見張りすることを語る。
ジェーンはステーキを食べても良いよとするが、バレリーは
報酬には注意してという。ジェーンは証言してくれることに
報酬に注意しろと?とというと、映画を見ても良いことを語る。
バレリーは優秀な人で裁判にも負け無しの人だが、融通が利かない
人物だった。証人の準備は万全だとして、彼は腹をくくってくれて
いるしこの時を長年待ちわびてきたというコーサックは、15年だ
と語る。最初は8歳の子と祖母を車から撃った事を告げ、ヤツが起訴
される度に証人は失踪して今まで誰も証言してくれなくなった
のだという。立ち上がったのはダンテだけだとすると、フロストは
ジェーンに対して黒人青年を白人女性刑事がどうやってその気に
させたのかと問うと、凄い技を持っているんだよと語る。
コーサックが情報提供者からの流れでリトルTの指紋付きの凶器
の銃を見つけてくれたお陰だと語る。車に銃があると情報を
入手したことでそれが見つかっていた。
コーサックは明日の法廷用のネクタイを選ぶと、フロストはまるで
ディスコソングを歌っているようなネクタイだとして金色の
ネクタイを皮肉る。更にスーツに関してもう一着の方はと尋ねる
と、二着で一着分というスーツを買ったのだろうとしてからかう。
このアルマーニ野郎として俺は確かにセンスはないと自虐するが・・。
モーラはペットのバスがクワの葉もコムギ若葉も食べていないこと
を心配スル。ハウチリサボテンは好きでしょと声を掛ける。
アンジェラがソファーでそんなモーラのことを見ていた。
アンジェラはどうしてもプラズマテレビで見たい番組が有った
として、ビル・オライリーの番組を見ていた。瞳が真っ青で
ステキだとするとここで見ていても良いかという。モーラは彼の
目はコンタクトだとし、パリス・ヒルトンと同じだと語る。
どうして音を消しているのかと問うと、彼はちょっと自己主張が
強いから聞いているとむかつくときがあるのだという。
合わない意見を聞くと脳が刺激を受けるのだというモーラ。
そんな中、グレゴリー事件のことでビルの番組でも取り上げられ
被害者グレゴリーのことが紹介される。2年前のVTRが流れる中
現在ビルが取材でこの街に来ているのだという。
ジェーンがやってくると、そんなテレビはすぐに消してと語る。
ビレオラのファンなんて・・と呆れる中、アンジェラはあんた
の事件を伝えている番組だったのだという。
翌朝、ジェーンとモーラは母親がビルのファンなんて変だと語り
合う。モーラは稼げる男は伴侶としての魅力が感じる研究結果が
あるという。スタンリーがアンジェラに対して違った種類の
ドーナツが同じトレイに並べてあることを激怒していた。
それを見たモーラはスタンリーは強迫神経症みたいねと語り、
二種類のものが接触するのが許せないのだという。
ジェーンに電話がなると銃殺事件が発生したという。
モーラと共に現場に行くと、被害者は20代前半の黒人男性だという
フランキー。ギャング絡みの事件なのかと問うが近所の人は話した
がらないのだという。そんな中、ジェーンは嘘だと告げると、
被害者は証人のダンテだとし、額には”サツの犬”と書かれていた。
ジェーンは一体何でこんなことになったのかとしてコーサックと
語る。リトルTが拘置所から指示したのだろうというが、何で
証人が見つかったのかという。ジェーンは私が巻き込んでしまった
のだと語る。モーラは硬直からして死後8時間で至近距離から撃たれて
いることを語る。頭を撃たれていると。
そんな中地方検事補のバレリーも現場にやってくると、なんで
こんなったのかと告げる。モーラは淡々と自分の仕事をしていて
遺体の変色からここに放置されてから6時間から8時間が経過
しているという。しかし誰も通報していないことに違和感を
感じる。また血痕がないので殺されたのは別の場所だろうと。
見張りの警察官を内部調査で調べるという。見張りの警官を
選んだのはジェーンだという。
——————————————————–
過去9人の殺人に関与していると思われるギャングのボスの
テレンス・ジョーンズに対して、毎回起訴が検討されるが、目撃
した証人が居なくなることで無罪となっていた。しかし今回
グレゴリーという街の浄化の為に尽力していた人物が気に入ら
ないという理由だけでテレンスが殺害したことを受けて、父親
のように慕っていたダンテは目撃した証言を法廷で行う事を
考える。しかしいざ翌日になると、彼は遺体として発見され、
またしてもテレンスの起訴が取り消されそうになる。しかし今回
は指紋付きの凶器も発見されているということで、起訴すること
は可能ではないかとするが、弁護士からはコーサックの虚偽の
陳述によって出された令状で得た証拠であり、情報提供者など
いないと主張。判事はコーサックに対して情報提供者の名前を
証すよう告げ、その人物に出廷証言させるか、公訴棄却かを
迫る。署内でもコーサックが語っている一般市民による情報提供
者というのはいないものだとして噂が立っているが、ジェーン
だけは信用していた。しかしそのジェーンに対しても情報提供者
を守る為に話せないことを告げる。
検事補バレリー役はRoselyn Sanchezは先日までDlifeで放送して
いた「デビアスなメイドたち」のメイドのカルメン・ルナ役を
演じていたし、「FBI失踪者を追え」ではシーズン4以降、捜査官
のエレナ・デルガド役でレギュラー出演していた。
ギャングに限ったことではないのだろうけど、”リトルT”って
あだ名をつけるアメリカのドラマは多いので、このギャングとの
因縁の対決って前からこのドラマの中でも存在していたことが
有ったのかと勘違いしていたけど、実際には今回が初めてだった。
ギャングの殺人に対する証言なので、アメリカのドラマだと
よくある設定で、証言すると殺害されるというパターンを演出した
訳だけど、実際にこんな酷い状況なんですかね。
重要な証人の割りに、警備が手薄だし、視聴者の殆どの人が
殺されるだろうなと思って見ていたんだろうね。
今回の様に凶器の指紋の証拠だけで日本ならば有罪に出来そうな
ものが有るけど、アメリカの場合、なんでそこまで細かいのかって
くらいの気難しい裁判が行われていて、逆に司法が機能していない
ようにも感じる。
フロストとコーサックが言い争う姿が有る中で、いつもは
ジェーン&コーサック、またはジェーン&モーラでの外回り捜査が
行われる中、フロスト&ジェーンの姿が有り、敵地に乗り込む際に
フロストがコーサックを尊敬していることを口にしていた。
コーサックのことを信用出来るのか否か。
冒頭からジェーンがコーサックの押さえた凶器が役立ったことを
口にしていたので、フラッグになりそうなシーンだなと思って
いたけど、なかなか気難しい展開になった。
ただ情報提供者の名前を明かせば、またダンテと同じような結末に
なるということを誰も考えないのだろうか?ジェーンにしても
そういうことを無視してコーサックから名前を聞き出そうとしたり
正体を証そうとして奔走するところなど、なんだか証人に対する
配慮を欠いていた気がする。
彼が何故警察に守られているホテルから出て行ってしまったのか。
窓から外に出た形跡が有り、誰に逢いに言ったのかということ
と、何処で殺されたのかということが問題視される。
モーラ先生の解説・トリビアの流れも面白いし、ジェーンの
鋭い突っ込み処も多くて楽しかった。
モーラは警察の隠語に関して、「コード10」しか知らないことを
口にしていた。因みに意味はランチだという。また「ちょっと私用
で出る」は大便のこととのこと。ジェーンの元にかかってきた
ものは「1920」だということで、内部調査の申請書の提出を求め
られるものだけど、ジェーンとしては書く気はないことを口に
していた。
母親がニュースキャスターのビル・オライリーのことを好きで、
サイン会に行こうとする流れが有り、モーラが連れ出されること
になる。検死官としてのバッジを利用して割り込もうとしていく
中で、母親は娘がジェーンだということを口にして、取り入ろう
としていた。そんな中で「バッジ食い」の意味を間違って使う
母親の姿が微笑ましいけど、安易に娘の立場を利用して取り入ろう
とする母親の姿もまた証人探し同様にちょっぴりうざったらしく
感じる。
被害者の靴底から当時行っていた場所を特定したこと。
被害種の靴底の節足動物は、ゴマダラカミキリという害虫。
なんと日本のゴマダラカミキリがアメリカでも外来種の害虫として
広く分布しているらしい。ロイヤリスト公園でのみ繁殖している
ということで場所を特定。そこにはタイヤ痕が有り、石膏で
型を取るとタイヤには釘を踏んだ後があった。
ダンテの遺体が発見された現場に乗り付けた検事補のタイヤに同様
のものがあることに気が付いた。
まさかあのシーンでモーラが他人のタイヤ交換をするとは思わなか
ったのだけど、そんな伏線が張られていたとはね。
あのシーンを見る限りでは相当違和感は有ったんだけどね。
ダンテには妻と息子がいて、情報提供者は妻のレリーテだった。
ジェーン・リゾーリ (Angie Harmon) ボストン刑事
モーラ・アイルズ (Sasha Alexander) 検視官
ヴィンス・コーサック (Bruce McGill) 元ジェーンの相棒刑事
バリー・フロスト (Lee Thompson Young) 現ジェーンの相棒
アンジェラ・リゾーリ (Lorraine Bracco) 母
フランキー・リゾーリ・ジュニア (Jordan Bridges) 弟
ショーン・カバナー (Brian Goodman) ボストン署・上司
バレリー・ハドソン (Roselyn Sanchez) 地方検事補
ダンテ・ムーア (Aaron Jennings) 里子、グレビリーを尊敬
レリーテ・ワシントン (Milauna Jackson) ダンテの彼女
ジャーマイン・ウォルカー (Reginald Ballard) 捜査官
ウォースター (William O’Leary) 弁護士
マーティン (Christopher Curry) 判事
スタンリー (Alan Rachins) 警察の食堂
本人出演 (Bill O’Reilly) テレビ司会者
テレンス・ジョーンズ (Russell Richardson) “リトルT”
エルモア・グレゴリー (Reggie Watkins) 地元で奉仕活動
— (De’aundre Bonds) Guy
— (Roger Rignack) Bar Patron
— (Brian Houtz) Man In Line
— (Stephanie McVay) Woman In Line
— (Thomas R. Baker) Police Detective in Suit