Major Crimes ~重大犯罪課 シーズン2 第9話 推定自殺 There’s No Place Like Home

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第9話 推定自殺 There’s No Place Like Home

脚本/Duppy Demetrius 監督/Leo Geter

【ストーリー】

射撃訓練所でプロペンザは的に向かって撃っていた。
定例的な射撃試験の場に来ていたプロペンザは訓練士のラルフ・
モートンに対してここのところジェリーを見ない事を告げると
彼らは引退したのだという。俺が警部補になって以来ずっと
ヤツが担当だったのに・・と告げる。試験の結果を尋ねると
失格だという。3ヶ月毎週銃を撃っているんだとし、次の金曜
までに合格しないとデスクワークになってしまうんだとし、
プロペンザは必死に訴えるも、射撃の腕が無ければ危険な場に
遭遇した際に、死人が出かねないのだという。あと4日有ります
ので・・と言われる。

署内に戻るとフリンはプロペンザに合格したかと問われる。
そんな中モラレスがスーツ姿でやってくる。
シャロンによるとエド・ダグビー(36歳)が推定自殺をしたとの
ことで、彼はICE(移民・税関捜査局)の職員だという。
つまり連邦政府の役人だった。安置所に来る二週間前にエド
は部屋の前の階段から転落したとし、鼻と鎖骨を骨折、左の
頸骨は複雑骨折をしているという。順調に回復していたところ
5日前同じ建物の住民からガスの臭いがすると通報があり、
オーブンの前で倒れているエドのことを駆けつけた消防士が
発見。フリンはガス自殺したんだろうとするが、人は酸素の代
わりにガスを吸い込むと窒息死するが、その場合血液と肝臓に
ガスが残るはずなんだという。しかし今回の場合そのガスが
実に微量だったことから自殺とは思えないとのこと。恐らく
アナフィラキシーショックに思えるのだという。プロペンザは
それでも殺された訳ではないのではないかとすると、階段から
落ちてアレルギーで窒息死。死ぬほど息が詰まった状態でオー
ブンを開けてガス栓を捻るものがいるかと問うモラレス。
何らかの仕事でのプレッシャーで変になっていたのではないか
とすると、エドのことをICE職員が調べていたのだという。
病院の記録によれば薬のアレルギーは陰性、胃にはブラウニー
が有ったという。ナッツや甲殻類は食べていないし蜂に刺され
たような跡もないとのこと。ICEの監察官・マーク・エバンス
監察官が来たとのこと。彼がエドの何を調べていたのかを
調べようという。プロペンザに全員でエドのアパートに行って
くれというシャロン。そんなシャロンに話したいことがあると
いうプロペンザだが、話せる状況ではなかった為にまた後で
と言葉を濁して出て行く。サンチェスに家宅捜索令状を取るよう
告げる。

ロスト・ホライズンに一同向かう。
エドはカーセイサークルの家を売りここへ引っ越してきたという。
まるで時が止まったような建物だと告げると、プロペンザは
古いからって何でも用済みにするのは大間違いだという。
しかしドアを開けるとドアノブが壊れる。

敷地内に入ると、ベラという老女がサンチェスを見てメキシコ人
の人と呼ぶと広告を見てきたのかと問う。ポーリーンはベラの
元に眼鏡を忘れていると語る。自分たちはロス市警のものだと
告げる。ラリーの尻でベラの眼鏡が壊れたので新しいのを注文
したのが来たという。エドのことで話を聞きに来たと語ると、
彼のことはハワードが詳しいという。
あの日通報したのは私だというハワード。ラリーはお客さんの
分のハンバーガーやビールが足りないのではないかと口を挟んで
来る。更にクレイトンはマティーニはどうかと勧めてくる。
屋内を見せてくれとすると、殺人捜査できたのかと問われる。
自殺だとされているのに何故殺人だと思うのかと問うと、自殺で
これほどの人数の警察官は来ないだろうとのこと。
私たちは70年代のドラマを作っていたのだとし、そのタイトル
は「きっと殺人」だという。放送したのは72年から79年だという。
タオはそのドラマを知っていた。
主人公が法医学者のドラマかとすると、毎回警察が見逃し
たものを殺人事件に気づいて事件解決に力を貸すものだと語る。

当時クレイトンは衣装デザイン。
ラリーはトラック運転手。
ベラはヘア担当。
ポーリーンは主演女優の代役だったという。
ポーリーンは有能で熱意あふれるレポーターのブランチ・エベレ
スト役で、5回出演したのだという。タオは自分もドラマで
テクニカルアドバイザーをしたことを語りそのドラマの名前は
「正義のバッジ」だったという。ハワードが家のテクニカルア
ドバイザー兼弁護士だったとのこと。法律一筋30年離婚訴訟以外
の弁護士だったという。
部屋を見たいので管理人は誰かと尋ねると、
ロストホライズンのことを尋ねると、ここはシャングリラだ
と語り、管理人もオーナーもエドだったという。叔父のノーマン
かせ相続したとし、ノーマンはロケ担当だったとのこと。
ノーマンは私たちの隠居用にこの場所を買ってくれたのだという。
エドの部屋の鍵は預かっているとして手渡すと、エドの死を
悲しんでないのではないかとプロペンザは語る。葬儀はパーティ
ー気分だったとして1975年頃のものだったと語るクレイトン。

サンチェスは裏に通じるドアはなく窓には鍵がかかっていると
いう。一応指紋を知って置いてくれというタオ。エドを憎んで
居た人について尋ねると、みんながアイツを嫌いだったという。
何でも規則・規則と言っていたとし、エドが引っ越してからは
頻繁に停電が起きるようになっていたという。テレビの
「アメリカンダンシングスター」を見ていた時にも停電が起きた
という。
変な男がよくエドを尋ねてきたとし、赤ヒゲの男でスカーフェ
イスだという。顔にはでかい傷があり、禿頭で170cmだという。
そんな中、8万ドルが入ったバッグが室内から見つかる。
最後にスカーフェイスを見たのはいつかと尋ねると、エドが
自殺した夜だという。早い時間に帰ると彼は葉巻を吸って
バルコニーに立っていたというベラ。あの階段を下りて裏から
帰ったのだとし、車は表にあったのに・・と語る。

防犯カメラが設置してあるが年代物だった。
「名探偵ジョーンズ」が写っていそうだと語る。
サンチェスはエドの車のブレーキラインが切られていると語る。

ラスティがクリスと共に署にやってくる。
シャロンに対して彼女とは少し距離を置こうと言おうとしたら
先に期末試験の勉強をしようと言われたのだという。クリスの
気持ちを傷つけない方法を探したいと語ると、シャロンはそれ
は無理かもと語る。優しさを忘れないでと語る。

エドの部屋の階段の前から油が検出されたというタオ。
ブレーキラインも切られ、ガス栓も全開、アレルギー物質を与え
られた他殺に間違いないとサイクスは語る。誰が殺したのか
——————————————————–

■推定自殺案件とされた事件の捜査

法律用語に「推定無罪」というものが有り、ハリソン・フォー
ドが同名タイトルの映画「推定無罪」に出演していたけど、
まだあくまで推定であって、確定自殺になるまでは捜査は続け
るということなのだろうか。

重大犯罪課が扱う程の案件なのかと思ったけど、被害者が
ICEの職員だということでその辺はある程度納得するところか。
ただまだ推定の域を超えていない時に随分と大人数で現場を調べに
行ったね。

ドラマの中で老人たちが過去に出演したと語る「きっと殺人」
というタイトルからして示唆する面が多いけど、70年代の
そのドラマでは警察が見逃したものを法医学者が見つけ出すと
いうドラマ内容だと語っていた。今回のドラマではそれとは反対に
鑑識が下した推定自殺を警察が真相を暴いていくというドラマ
だった。

■コミュニティを守る人たち

とにかく自分の居場所を守る為に罪を犯すというドラマは多く、
シマを守るギャングなどと言うわかりやすい形が存在すれば、
善と悪を選り分けて警察と犯人の構図が成り立つけれど、
そういう意味ではこのケースの場合はなかなか感情移入が
難しいものがあった。
しかし老若男女、形は違えど居場所を守るためにやるべき事は
一緒。

日本でも高度経済成長世代に一緒に働いた人がリタイアした
際に、アパートを購入してみんなで共同生活している人が意外
に多く存在しているとも聞いたことがある。それだけ70年代に
全盛期を迎えていた人たちは結びつきが多い時代性だったのかも。

テレビのドキュメンタリーなんかでもそんな事情が取り上げら
れたことが有ったね。女性仲間がみんなで過ごしているという
話だったけど。

■老いがテーマ

プロペンザが冒頭から射撃の腕が落ちて現場の一線での刑事を
続けるのが難しいのではないかとされる状況の中、現役から
リタイアしたものたちを面白い形で利用した感じのエピソード。
シーズン2になってからというもの、時々プロペンザの同世代
のリタイアの話が聞かれる中で、射撃訓練所のジェリーという
男性もまたリタイアしていたということで、プロペンザに
対するリタイアへの誘いも多く見られる。
ドラマの中では”ロストホライズンへようこそ”と語っていたけ
れど、まさにプロペンザの数年先を見ているような人たちが
登場していた。

人には二面性があるということを示唆している内容でも有り、
一見いい人が殺人を企てていたり、役人たちはイメージ通り
悪いことをしていたけれど、アリバイが成立するマークの
流れを見ていると、”タイム・オブ・マイライフ”でカラオケ
して踊るという面白い姿があり、憎めなさも同時に存在した。

■まさにドラマはイッツァ70年

プロペンザ劇場と化していて、最近よくプロペンザがみんなの
前で自説を展開することが多いけど、今回彼は仲良し5人組が
架空の犯人を仕立てて、スカーフェイスなどといういかにもな
人物像を作り上げたのではないかとされたけど、実際にスカー
フェイスが出てきた時には笑えた。

犯人たちにもそれぞれに役割があり全員が加害者だったという
流れを見ると一昔風の演出であり、全員がドラマに関わっていた
スタッフというだけあって昔を懐かしんで演じていたような
印象は受ける。
複数人が秘密を共有していると途端に人数の分だけ矛盾点が
発覚する確率は高くなるけど、役に徹している分だけ上手く
最後まで演じたなという感じ。
しかし最終的には老いには勝てず、”視力”がキーワードとなり、
目撃証言が嘘であったことが発覚。しかし同時にプロペンザに
足りない視力を補う存在として面白く彼に足りないものを供給
した内容となった。

■ラスティとクリス再び

この流れどこまで続けるのか。
クリスの母親はジュエリーデザイナーということも有り、
ラスティに腕にはめる銀のプレート付きの飾り物をプレゼント
していたけど、”HOME”なんて書いてあると、なんかペットの
首輪でも受け取ったような感じの印象もあった。

■女性たちはブランドにご執心

サイクスとホッブス検事補が偽造品のブランドとはいえ一つ
欲しいと声をそろえていたところが笑えた。フリンがまた
「飴を欲しがる女の子の顔だ」と語る姿が微笑ましいところ。
最近フリンもプロペンザもチームの”お荷物”的な棘がまるで
なくなってしまったような感じがするね。
この辺男性にはなかなか理解出来ない感覚かも。

■法廷は都合良く収まる

マークから自供を引き出す為にFBIという名称を都合良く利用
した格好で、証拠を引き渡せば事件の真相が分からなくなる為に、
言葉だけの格好だったけど、いざ法廷に持ち込まれると、
事件を意図して藪の中に追いやった感じのかなりご都合主義的
なものも感じたけど、視聴者の誰もが厳罰を求めているもので
はないと思うのでこれはこれで良かったのか。
殺意と実行は自白しているのに起訴されず司法取引の為に
税関職員が汚職していたという流れが有ったようにも感じる。

■出演者

シャロン・レイダー (Mary McDonnell) FIDから重犯課へ
ルイス・プロペンザ (G.W. Bailey) ベテラン
アンディ・フリン (Tony Denison) プロペンザの相棒
マイク・タオ (Michael Paul Chan) 分析力
フリオ・サンチェス (Raymond Cruz) ギャング捜査に強い
バズ・ワトソン (Phillip P. Keene) カメラ
エイミー・サイクス (Kearran Giovanni) 特捜班から異動
ラスティ・ベック (Graham Patrick Martin) 母親が失踪中
モラレス (Jonathan Del Arco) 鑑識
ラッセル・テイラー (Robert Gossett) 新本部長

アンドレア・ホッブズ (Kathe Mazur) 地方検事補

ハワード・グレイ (Tim Conway) 元テクニカルアドバイザー
ラリー・マードック (Paul Dooley) 元トラック運転手
クレイトン・カーター (Ron Glass) 元衣装デザイン
ベラ・ウォーカー (Doris Roberts) 元ヘア担当、眼鏡
ポーリーン・アレン (Marion Ross) 元主演女優代理
クリス・スレーター (Madison McLaughlin) ラスティの同級生
クレイグ・リッチウッド (Steve Tom) 判事
ラルフ・モートン (Cornelius Smith Jr.) 射撃訓練
— (Marissa Jaret Winokur) カラオケシンガー
マーク・エバンス (Paul McCrane) 捜査官
エド・ダグビー (Steven Whitmore) 死亡したICE Agent、36歳

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