第23話 ギブ&テイク Ua Hiki Mai Kapalena Pau
(Until the End is Near)
脚本/Peter M. Lenkov
監督/Steve Boyum
【ストーリー】
オアフ島カハラ。
ターゲットはウォー・フォントだとして、ファウブオーを中心
にホノルル警察と連携して彼が潜伏していた邸宅へとやってくる。
熱感知画像によると内部にいるのは一人だけ。恐らくヤツだろう
という。ウォーは大物武器ディーラーであり、これまでにも
多くの殺人に関与しているので危険な男だとして、みんなに
注意するよう告げる。スティーブはケイに関しては、外で待つ
よう告げる。元々分析官で現場捜査としての経験がない為だ
った。スティーブは彼女を車のドアに手錠して繋いでおくと
みんなでドアの前を囲む。そしてドアを突き破るとそこには
爆弾物のトラップが仕掛けてあり、何名か吹き飛ばされ被害者
が出る。室内には更にトラップが仕掛けてあるかも知れない
ことを考えると危険だったがスティーブが突入する。コノは
熱感知の移動する様子を逐一スティーブに伝える。すると中に
居たのはウォーではなくサン・ミンだった。
一方ダニーも逃走するサン・ミンを追って隠れ家から三件目
の所にある邸宅に入る。そこで老人が殺されているのを目に
する。サン・ミンが乗っているのは白いキャデラック・セダン車
だと報告すると、スティーブは全島手配をするよう告げる。
ケイにサン・ミンのことを説明する。彼は逃亡者で人身売買の
手引きなどをしていること。ヘスの知り合いでありウォーの
仲間だという。ウォーが来ると見込んで爆弾を仕掛けていたので
はないかというスティーブ。ウォーに始末されるされる前に
こちらから殺そうとしたのではないかと。脱獄囚は目障りだから
ねとチン。
そんな中、遺体を調べていたダニーは息が出来なくなったとして
倒れる。中にある死体に触れた事を語る。
ケイは過去にも有ったが、被害者が亡くなったのは有害物質が
原因かも知れないと語る。
ハワイ・メディカル・センター。
ダニーは急いで病院に運ばれる。毒物は何なのかという医師
に対して現在分析中だというスティーブ。あの被害者は神経
ガスが原因で死んだのではないか。ケイはCUAの生物兵器調査
チームにいたことがある、1995年の日本のサリン事件も研究
したことがあるという。テロリストが車内にサリンをまいて
地下鉄がやられたというもの。顔面の潰瘍、結膜充血、瞳孔の
収縮など全て頭部に症状が出ていること。毒物を経口摂取した
のだという。牛乳に毒が入っているし、皮膚から吸収される
という。ダニーは死体の脈を調べる為に接触しているという。
ダニーが接触したのはサリンだとして、プラリドキシムをすぐに
投与する様伝えてと語る。
クスリが効いてきてダニーは助かる。
ダニーはレイチェルは現在マウイ島に行っているので、グレイス
の迎えに行かねばならないことを語る。安定したら面会出来る
部屋に移すという医師。被害者の身元と牛乳を調べるのが先で
無差別の暴力行為なのか、特定の人物を狙ったものなのか。
被害者を広げないためにチンとコノには牛乳の販売元に販売
場所を聞いて証拠品を回収して欲しいという。サン・ミンより
も優先だと語る。ケイにはCDCと連携して毒物検査をして欲しい
という。CIAに毒のサンプルを送ればサリンの出所が分かるかも
知れないという。ケイは私が今CIAに戻っても居場所があるか
分からないという。婚約者を殺した男を追うために三ヶ月も
休みを取ったこと。CIAは個人的リベンジには否定的だという。
ダニーの命の恩人だとしてスティーブはケイに感謝する中、
用事があるとして出て行く。
そんな中スティーブの携帯に電話が鳴る。
サン・ミンからの電話だった。まさか俺がいるとは思わなかった
だろうとすると、スティーブは彼に互いにウォーを狙って失敗
したことを語ると、ヤツを見つけたら見返りは何なのかという
サン・ミン。取引したいのかというスティーブは答えはこれだ
として電話を切ってしまう。
スティーブはグレイスの学校へと行くと、ダニーの具合が悪いので
迎えに来た事を告げ、一緒に病院へ行こうという。グレイス
は心配するが、ダノがタフで勇気があることは知っているだろうと語
る。
ファイブオー本部。
パイアヌデーリィー(牛乳)を販売している店は100軒以上だと
いうコノ。牛乳を回収してCDCが検査しているが、被害者が
飲んだもの以外からサリンは出ていないという。問題は無差別
か被害者を狙ったものなのかだというケイ。殺人への凶器に
サリンが使われるなんて変ではないかという。しかしケイは昔は
手に入れにくいものだったが911以降テロ組織の摘発が増えて
ブローカーは新規の客が欲しいので、今や現金とコネが有れば
誰でも闇市場で手に入れられるという。
被害者が判明したとし、アモカム・ムリタロ(57歳)だというチン。
不法侵入で逮捕されているというものだった。
自宅はジェフとシーラ・ファロン夫婦の別荘で夫婦はカリフォ
ルニアに住んでいるという。
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■今回の事件
ウォーファットを逮捕する為に隠れ家に突入したところ、
その隠れ家にいたのはサン・ミン。彼が逃げる中で、ダニー
は隠れ家の三軒先の家の中に老人アモカム・ムリタロ(57歳)の
遺体を発見する。遺体に触れたダニーもまた倒れてしまい
毒物を疑うと、なんと牛乳にはサリンが入っていたことが
分かる。
アモカムの娘によると、父は交通事故になってから後遺症に
悩まされ、失語症と記憶障害で苦しんでいたという。徘徊
してしまうことも有る中、一体何故そんな場所でサリンに
よって殺されていたのか。
いよいよウォーファットと決着かと思ったけど、とりあえず
はシーズン1の最後まで持ち越しになるのか。
■サリンが使われた
1995年のサリンのテロ事件を研究したというケイ。
このドラマでは日本で起きた事件だということを言わなかった
ね。ケイはかつてCIAで生物兵器調査チームに2年間いたという
ことで、サリンの症状だと知り、すぐにプラリドキシムの投与
を指示した。サリンは揮発性が高いと思うのだけど、牛乳に
入れたらどのくらい効用は残っているものなんだろうか。
サリンに触れたらすぐに亡くなるというイメージがあるのだ
けど、ダニーはスティーブが言うようにタフだね。
レイチェル不在の中、グレイスが病室に来たけれど、どれだけ
力強かったことか。そしてレイチェルも後にやってくることに
なる。
■遺体の有った邸宅
ジェフとシーラ・ファロンという人物の別荘だった。
本来先週にハワイに行く予定だったとネット通話で会話している
姿が有る。管理人はガブリエルだが、それ彼が金を使い込んで
いたので解雇した経緯があるというファロン夫婦。
解雇されたことに逆上してファロンを殺そうとしたのか。
しかし早い段階でケイがサリンは最近素人でも金とコネが有れば
買えるとしたけど、そうコネと金が有る人も居ないだろうね。
そうなると素人の犯行とするには無理がある事件だよね。
■サリンは容器が重要
揮発性で半減期で短い為に容器が重要になってくる。
電解研磨されたアルミのカップリングバルグがついたもので
普通はそうそう手に入らない。
ファロングルーバル社がそれを作っているということ。
CIAがサリンの成分分析をすると、5年前にモスクワを襲って失敗
したチェチェンの組織が使ったもので、ロシア連邦保安庁に
よると調達したのはミハイル・コルスキーだと判明する。
そのミハイルもまた5日前にハワイに来ている事が分かる。
■犯人は弟か・・
ジェフと義理の弟・エリオットには繋がりがあった。
エリオットは秘書のクロエと浮気していた為に、ジェフとは
仲違いしているところが有ったみたい。
エリオットはジェフの別荘には行ったことが無いとしていたが、
岩の中に隠されていたスペアキーからは指紋が検出されてエリオ
ットのものだと判明。嘘をついていたことで益々怪しく、
通話記録からも会社の直通電話にミハイルとの連絡の後が有った。
結果として見ると、クロエの犯行だった。
一緒になるハズだったのに別れを切り出されたことで、逆上
したようだ。ジェフが死ねば会社はエリオットのものになり、
その上で最終的にはエリオットも殺すつもりだったのだろうか。
殺すだけでなく金も受け取ったということで、一連の恋愛沙汰
には金だけだという主張が大勢を占めた。
■チンの汚職嫌疑が晴れる
チンは叔父をかばうために偽証し、そして金まで用意したけど、
紙幣番号が違うということで、20万ドルは別に用意したであろう
こと。チンのことを内務調査部はずっと内定していたというけど、
チンを助ける為に使ったあの大金の件はどうなるのかなって
感じがする。
■スティーブ宛に再び封筒が・・・
中には日本の勲章・旭日章が入っていた。パールハーバーで
爆撃したパイロットが受賞したもので、祖父はパールハーバー
で戦って死んでいるが、もしかすると祖父は日本の為にアメリカ
と戦っていたという過去が有るのかな。大阪からオヤジに葉書
を出していた人物が行っているのかとされていたけど、詳細は
不明。
■ハグ
ダニーとグレイスのハグはいつも可愛いけど、今回はダニーが
レイチェルと添い寝している姿が有ったり、捜査に戻るダニー
がスティーブにハグする際に、「ハグしたいの?」「来なさい」
というなんか可愛いやりとりが有った。
ダニーとグレイスも関係が戻りそうだし、ダニーとしてはご機嫌
なんだろうね。
■サン・ミンが助けを求めてくる
ウォーファットから殺されるということで、ファイブオーに
助けを求めに来た。サン・ミンの次はスティーブが狙われる
ということで、嫌でも協力していかねばならないけど、逆に
サンミンのことだからウォーと取引してファイブオーに潜入した
可能性も否定できないな。
■使用された曲
・Hawaii Five-0 Main Title Theme by Brian Tyler
・Party in the U.S.A. by Miley Cyrus
・Longing to Belong by Eddie Vedder
■出演者
スティーヴ・マクギャレット (Alex O’Loughlin) 元シールズ部隊
ダニー・”ダノ”・ウィリアムズ (Scott Caan) 刑事
チン・ホー・ケリー (Daniel Dae Kim) ホノルル警察の元刑事
コノ・カラカウア (Grace Park) チン・ホー・ケリーの従姉妹
レイチェル・エドワーズ (Claire van der Boom) ダニーの元妻
グレイス・ウィリアムズ (Teilor Grubbs) ダニーの娘
カメコナ (Taylor Wily) 店
ジェナ・ケイ (Larisa Oleynik) CIA・中央情報局、分析官
サン・ミン (Will Yun Lee) 犯罪者、脱獄
エリオット・コナー (James Remar) ジェフの義弟
クロエ・ヴァレンタイン (Bre Blair) ファロンの会社の秘書
ガブリエル・デルガド (Kelvin Yu) ファロンの別荘の管理人
— (Chris Magpoc) ER Doctor
デビッド・アカホシ (Duane Char) 内務調査官
シーラ・ファロン (Eileen Fairbanks) 妻
ジェフ・ファロン (Stephen Landis) 夫、カリフォルニア在住
— (Omar Ozgur) ER Doctor
— (Ryan Moniz) EMT
アモカム・ムリタロ (Yasmin Dar) 被害者、ファロン家にサリン
— (Paul Edney) Office Worker
マカハ (Kelvin Han Yee) ホノルル署・署長