第12話 証拠 Proof
脚本/Brian Tanen
監督/David Grossman
【前回までのあらすじ】
スペインは子供を取られたとして飲んだくれるがカルメンは飲んでも
子供は取り戻せないと語る。なかなか飲酒を辞めない彼の為にロージー
を呼ぶと彼女はしっかり治療してきてと語る。ゾイラはジャンヴィエ
ーヴが腎臓に問題があることを聞く。ルシンダは父に追い出された
としてロージーのせいだという。レジーに相談するが更に彼は叔父は
ディディと離婚していると言っているという。ケネスの代理権を取り
戻す事を決意。タイはジェイソン、カーター、イーサンに対して
襲撃したい家がいる事を告げるが、イーサンはその際ナイフで刺されて
しまう。ヴァレンティナはそんなイーサンのことを匿うが、パブロは
人生を無駄にするなとして経験を語る。警察に言うと決心することに。
ハビエルは良い奴だとするが、ゾイラは今日はパブロが夫で良かった
と語る。マリソルはニコラスに一体誰を殺したのかと問うが、俺は
人殺しではないと否定する。オーパルにそのことを尋ねるが彼女は
マリソルの前で自殺する。
【ストーリー】
マリソルはメイド仲間を自宅に呼び出すとまさかオーパルが変わった
人だとは思っていたがあそこまで逝っていたなんてと語る。
自宅には警察が現場検証をしていたが、そこにニコラスは帰宅する。
マリソルは話があるとしてニコラスに告げる。
彼女は彼に夕べ知ったことがあるとしてダリアはオーパルによって橋
から突き落とされたこと。最初はそれで納得したが、何故あなたは
そのことをずっと隠していたのか。あなたにも隠し事ではあるのでは
ないかと。妻が殺されても黙って居る程に恐ろしい秘密。あなたは
やっぱり人を殺したのではないか?今聞けなければ出て行くという。
しかしニコラスは話さず、オーパルは何処に住んでいたのかと問う。
以前彼女にあげた祖母の形見の腕時計を取り戻したいという。マリソル
は何処に住んでいたか知らないというが実は知って居た。ニコラスは
彼女が使っていたのはパシフィック銀行なので何か教えてくれるかも
知れないという。そしてニコラスは彼女に君は誤解していると語る。
マリソルはメイド仲間に彼はオーパルのアパートを気にしていたので
何か物的証拠があるのではないかと。彼より先にアパートに行かない
といけないというカルメン。
ゾイラはパブロと寝ていた。ゾイラは後悔するが・・
そんな中ヴァレンティナがやってくる。今日は9時にイーサンの件で
警察にいかなければならないこと。コーヒーを二人分持っているゾイラ
が気になる。ヴァレンティナはハビエルのことは知っているとして
私は彼は好きなので応援することを語る。そんな中ハビエルは朝食の
パイを持ってやってくる。ゾイラは外で食べましょうとして出て行く。
その後パブロが起きてくるとヴァレンティナに対してママとよりが戻っ
たぞと語る。
エイドリアンの元にジャンヴィエーヴがやってくる。随分久しぶり
だなという彼に私はあなたやエヴリンのことが大好きだという。
ウチに来た理由は何なのかと問うと、実は必要なものがあるのだと
いう。私は美人の頼みは断れないというが、私は腎不全だとし、腎臓が
もらいたいと語る。バーマン家の屋敷でクリスマスパーティーで一晩中
話し合った特別な絆があるでしょというが、寝たかっただけだという
エイドリアン。病状は悪くなる一方なんだとすると、腎臓はダメだが
他に役に立つものが有れば・・という。それならば船を貸してという
が断る!というエイドリアン。
ミゲルが遊んでいるところにロージーが来る。
ロージーは息子にケネス様が大変だとし、人の宝物を盗もうとして
いる人がいるのだという。悪者をママはとっちめるという。そいつは
ミゲルとママをメキシコに追い返そうとしていることを告げ、人は生き
ていると時々選ばないといけないことが有るとし、自分の幸せを取る
かそれとも正しいことをするかだという。ミゲルの許しが欲しいと。
それならばコレで戦ってとしてオモチャの剣を手渡される。
警察がイーサンのロッカーを調べていた。令状を持っての捜索。
それを知ったカーターとタイは驚くが、生徒の一人からあいつは
例の強盗団と関わっていたらしいという。共犯者の割り出しを行って
いるのだという。タイはカルメンに知られたらどうしようと焦る。
カルメンはリハビリ中のスペンスと電話する中、自分は忙しい家政婦の
仕事をしていることを語る。そんな中ギャヴィンというペリの付き人が
やってくる。その子はペリの息子さんだという。子供は彼女が連れて
行ったのではないのかとすると雇った子守が万引きで捕まったのだと
いう。ペリが給料をけちるからだとし撮影が一週間あるのでそれまで
預かって欲しいとのこと。カルメンは子供が嫌いだから嫌だというが
死なせなければ良いという。ペリはずうずうしくないかとして裁判で
親権を奪い取ったのでしょと語る。スペンスがその頼みを聞いたらその
件は考え直しても良いと言っているのだという。檻はどうしたのか?
と問うとベビーサークルは配達させるという。
タイとカーターは全て処分しないといけないと焦る。銃に目出し帽
など・・僕らと事件を結ぶもの全てだという。しかし落ち着けという
とまだイーサンは捕まっていないとしメールしても無駄だという。
イーサンはもう逃げたのだとし、ヴァレンティナに強盗団のことを
知られたという。ジェイソンは自分で彼女は気がついたのだという。
ボクらも早いところ街から出た方が良いのではないかというが、
まずはボクがヴァレンティナに探りを入れて何処まで知っているか
を探るというタイ。
■感想
レジーの件が解決したのが一番嬉しかったな。
この人どうも好きになれないところが有ったし。後はタイが逮捕
されてくれるのを待つばかり。証拠なんてもの凄く沢山残っていそう
な気がするけど、タイだけはスペンスの家のパーティーの際に
強盗に立ち向かっていたからなぁ。でもきっと悪事は全て明らかに
されるというのがスタンスなのだろうからきっと判明してくれること
だろう。
■パウエル家
夫・エイドリアン
妻・エヴリン
子・バレット ((死亡)・生きていれば21歳)
ボディガード・トニー・ビシャラ
メイド・ヴァレンティナ
プール係・イーサン
トニーも居なくなったしイーサンも居なくなったし、エイドリアナン
としては安らぎの時か。ジャンヴィエーヴがまた都合の良いお願いを
しに来た。冒頭ではエイドリアンも良い格好しようと思ったけど、
流石に腎臓ちょうだいには容易に答えられないよね。
ヴァレンティナに近づいてきたタイ。
イーサンとは同じ高校の友達でヴァレンディナと彼が一緒にいた
のを見たことが有るとして喫茶店で話しかける。
■ウェストモア家
夫・スペンス (男優)
妻・ペリ (女優)
関係者・ロージー
新メイド・カルメン
関係者・タイ (スペンスの兄の息子・17歳)
スペンスはアルコール依存症のリハビリ。
ペリは撮影中だけどタッカーの子守が万引きで捕まり、預け先が無い
ということでスペンスを頼りにしてきた。最初からこうなるのは
目に見えていたのにね。ペリ様強引に子供を奪ったので結局手に
余る。
しかしスペンスもまた現在リハビリ中。
ソレを知られたら当然子供の親権に於いては拒絶されてしまうことに
もなりかねない。
カルメンは子供が嫌いで一生子供は持たないことを言っていた。
何よりも自分の夢である歌手になることが一番。
そう思っている人がハリウッドには多いのではないかな。
子供よりも自分のキャリアを守ること。
ただ夢破れた時にはやはり子供がいれば・・と思う人も居るはずだし
その辺は難しい。人それぞれなので自分の人生をどう有意義に使うのか
は本人次第。その点ではロージーとカルメンは対照的な立場にいて、
色々と会話の中で対峙していた。カルメンの絶対的な自信の裏では
やはり自らの中でのモチベーションを高める為にも必要なものなのだ
ろう。
ロージーは流石に一瞬見ただけでタッカー坊ちゃんと気がついていたね。
「私に言わせると悪魔よ」
「2時間でランプシェードを壊すし人のクツに唾は吐くしあのオムツ
を見るのもおぞましい。」
大抵この手の赤ちゃんの洗礼は抱っこしている時に嘔吐されるという
パターンなんだけどね。
カルメンはそんな調子なので当然赤ちゃんの扱いを知らない為に
凄いことになっていた。
最早ペットのようなものを見るまなざし。
檻とかリードとか付けて赤ちゃんを連れて歩いていたし、オーディション
の際にはイスに縛り付けていた。
ただタッカーなんかと接しているウチに母性も芽生える可能性も
あるし、母性が生まれる前に・・そしてスペンスが戻る前にタッカー
に何か無ければ良いんだけどね。
■デラトゥア家
母・ジャンヴィエーヴ
息子・レミ (大学生)
メイド・ゾイラ
メイドの娘・ヴァレンティナ
メイドの夫・パブロ
1)
ジャンヴィエーヴはいよいよ腎不全に追いつめられてしまっているけど
なんだか彼女の性格からあんまりそういう危機感ってないのよね。
でもゾイラとの会話でようやく命に寿命があることを知っていたみたい。
「いずれそのウチ私は死ぬかも知れない」
「今頃そう思ったのか?」
「真剣に考えていなかった。まだ死にたくない。こんなに若くて綺麗
なのに・・」
「付き合いが長いのに分からないか?あなたの為ならば腎臓ぐらいあ
げるよと」
ゾイラが自分の腎臓を提供することを語っていた。
しかしラストのラストでこの流れにはサプライズが有る。
なんと言ってもパブロが提供しようとしたこと。
ヨリを戻すつもりはないというゾイラ。お前とやっていけるかという
不安はある夜に吹っ飛んだというパブロ。
「20年分の思い出を捨てたくない」
「あなたにされた仕打ち、信頼出来ない。」
2)
またヴァレンティナの流れでもタイが嫌らしく近づいてきた。
イーサンは本当に強盗団の一味なのか?として心配していることを
告げ、警察には言わない様語りかけてくる。刑務所に行く事になる。
他の仲間も大勢の人生が破滅する。
そんなタイの言葉に彼女は
「警察には知っていることを全部話した。あなたの名前は?」
として益々疑われる行動を取っていたことに気がつく。
■ダーリング家
主人・ニコラス
妻・ダリア(1999年・自殺扱い)
メイド・オーパル
メイドの息子・イーサン
フィアンセ・マリソル
この流れがメインなのかも知れないけど、今回はミラー家の事情の方
が面白かったかな。
イーサンはオーパルが自殺したことを聞いて戻ってこないのだろう
か。
マリソルは冒頭であんなに逝かれているとは思わなかったとしていた
けれど、どうみてもその行動に異常性は感じていたハズ。
自殺したのは自分の責任でも有るけれど、やはりオーパルに取っては
あらゆることが負の方向に動いていたので、こうなる予兆は有ったの
だろうけどね。
オーパルの自宅を調べるが何も見つからない。
管理人のドロレスは死んだ女性の家のものを盗んでいるというハイエナ
のような女性だった。マリソルとのやりとりは面白かった。
鍵を返却した際に、パシフィック銀行の貸金庫の鍵が有ったという
ことで貸金庫である事を知る。
カルメンにメイクを頼んでオーパル化したマリソル。
一番視力の弱そうな銀行員を選んで入るところなど冷静だな。
髪型だけで確かに雰囲気は出ていたのはビックリ。
貸金庫には血のついた服の切れ端と、当時の新聞記事の切り抜きが
入っていた。果たして誰を殺したんだろうね。
■ミラー家
主人・ケネス (脳梗塞)
妻・ディディ (元ストリッパー、アンブロージア)
娘・ルシンダ (元彫刻家)
メイド・ロージー
甥・レジー
レジーは弁護士をしているだけあって強敵。
レジーは前回の中でロージーに対して不正を見過ごすか、それとも
グリーンカードを取得するかを選択させようとする。
冒頭のロージーはグリーンカードを例え取得出来なくともケネスを
助けようと考える。
そこで法廷会計士のエスペランサをメイドと紹介して内偵させ、
ロージーは出て行く振りをする。
そしてディディとルシンダをJava Havenという喫茶店に呼び出して、
レジーのしていることを告げケネスの元に行くことに・・。当然
ディディとルシンダが遭えば犬猿の仲。しかしそんな二人にも共通す
る敵がいれば、女同士タッグを組むのだ!
三人の女性が組むとどうしても「チャーリーズ・エンジェル」に
なるよな。ちょっとオーバーだけど、そんな登場でも良かった気が
する。
ケネスはレジーの代理権を取り上げることになるけれど、果たして
どれだけ隠し持っていたのかな。
レジーからもらった宝石はなんと病院で監視していた男に渡していた。
この件が振りに働かなければ良いけどね。
■使用された曲
・
■出演者
マリソル・スワレス (Ana Ortiz) スタッポード家のメイド
ロージー・ファルタ (Dania Ramirez) ウェストモア家のメイド、子供が
カルメン・ルナ (Roselyn Sanchez) 歌手志望、アレハンドロのメイド
ゾイラ・ディアズ (Judy Reyes) ゾイラのメイド、ヴァレンティナの母
エヴリン・パウエル (Rebecca Wisocky) 意地の悪い妻
エイドリアン・パウエル (Tom Irwin) 浮気性の夫
ジャンヴィエーブ・デラトゥア (Susan Lucci) 母、精神不安
ヴァレンティナ・ディアズ (Edy Ganem) 娘、レミにアプローチ
レミ・デラトゥア (Drew Van Acker) 大学生、ジャンヴィエーブの息子
ペリ・ウエストモア (Mariana Klaveno) スペンスの妻。女優
スペンス・ウエストモア (Grant Show) 夫、ソープオペラ賞の男優
ニコラス・ダーリング (Mark Deklin) 元ダリアの恋人、現マリソルの彼
オーパル・シンクレア (Joanna P. Adler) ダーリング家のメイド
イーサン・シンクレア (Colin Woodell) オーパルの息子、プール係
トニー・ビシャラ (Dominic Adams) パウエル家のボディガード
パブロ・ディアズ (Alex Fernandez) ゾイラの別居中の夫
レジー・ミラー (Reggie Austin) 弁護士
ディディ・ミラー (Tiffany Hines) ケネスの妻
ケネス・ミラー (Willie C. Carpenter) 主人、脳梗塞でリハビリ中
ルシンダ・ミラー (Kimberly Hebert Gregory) ケネスの娘
タイ・マッケイ (Gideon Glick) スペイスの甥(姉の息子)
ハビエル・メンドーザ (Ivan Hernandez) ゾイラの彼、シェフ
ドロレス (Mary Louise Wilson) オーパルのアパートの大家
エスペランザ (Carla Jimenez) 法廷会計士
— (Yvonne Angulo) Latina Woman
カーター (Alexander Biglane) 犯罪者・殺人
ギャヴィン (Matt Burke) ペリの付き人、タッカーを付けてくる
アンドレア (Tess Malis Kincaid) サルサCMのオーディション
— (Nat McIntyre) Uniform
— (Brian Patrick Moize) Beverly Hills shopper / pedestrian
Dr.キンボール (Ric Reitz) 移植の医師
— (Matthew Withers) 学生
— (Carlee James) Beverly Hills Pedestrian / Cafe Patron