LAW & ORDER : 性犯罪特捜班 シーズン4 第9話 罪の意識 Juvenile

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November 15, 2002
第9話 罪の意識 Juvenile

脚本/Tara Butters、Michele Fazekas
監督/Constantine Makris
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雨の中、NYPDの麻薬捜査官たちは、匿名の通報が有ったアパート
へとやってきて大麻の売人だとされるスーザン・オーストライカー
の室内へとガサ入れする。しかし部屋は荒らされており、
スーザンは惨殺されて発見される。しかし惨殺の手口とは逆に
遺体には毛布がかけて有った。
麻薬捜査班はこのまま麻薬捜査も続けたい為に、現場を他の
部署に渡したくはなかったが、捜査官の一人は知り合いの捜査官
が居るとしてフィンを現場に呼ぶ。踏み込むまでの経緯を話し
た後、容疑者が亡くなって発見されたことを語る。一見する
とレイプ被害者にも見えるので性犯罪特捜班を呼んだのだという。
フィンは部屋を見る限りではとても大麻の売人には見えない
とするが、奧の部屋を見に行くと大量の大麻が育てられていた。
200株・・・約20万ドル相当だという。

鑑識のレイトンと性犯罪特捜班が現場へとやってくる。
スーザンの死亡推定時刻は午前9時から午後2時。40カ所以上の
刺し傷が有るという。怨恨か異常者の仕業なのかとオリビアは
語る。非常口から入って玄関から逃走していること。
体液は非常に少ないが検出されていた。凶器は3インチのナイフ
で台所用の包丁だろうとするが一本だけ無くなっていることに
気が付く。電話で被害者の頭を殴り飛ばして気絶させている事。
被害者に顔を見られて殺害し、ナイフを台所から取りに来て刺す
というのは不自然じゃないか?というエリオット。しかも犯人は
殺害後に毛布を掛けていること。殺害してから後悔・罪悪感が
出たのか?。また現場には吐瀉物が有った為にサンプルを被害者の
胃の内容物と比べるという。

通報したのは匿名だが隣人からの電話であることを知って
レジンスキー家に聞きに行く。匿名で電話したのにこれでは
意味がないというエレン。後ろではエレンの息子のマークもいた。
スーザンの暮らしぶりは酷いもので、大麻の匂いが部屋から
してきたのだという。一日中人が入れ替わり立ち変わりして
騒々しかったとのこと。大麻を売っているのは直接は見ていない
が、彼女は一年以上無職だったので大麻が収入源だったのだろう
とのことだった。

メリンダは検視の結果、精液を分析したが精子がないという。
無精子症だというとパイプカットをしているということなのか
と問う。染色体や遺伝子異常の可能性も否定出来ないという。
皮膚組織のDNAを現在調べているとのこと。吐瀉物は犯人のもの。
メリンダによると例え今回殺害されなくても彼女は末期の卵巣がん
だったので一年以内に亡くなっていたであろうと語る。放射線治療
の跡、そして化学療法をしているという。大麻は副作用を和らげる
為に作られていたのだろうとし、病人たちが集まって大麻クラブ
を作っていたのではないかとマンチは語る。それならばそのクラブ
の名簿があるハズ。

クレイゲンとエリオットはリストを発見し100人はいることを
突き止める。しかしリストにはイニシャルだけしか書かれて
いないというオリビア。マンチがやたらと捜査に詳しいことを
指摘するとキャリア25年以上の賜だという。フィンは被害者
の携帯の通話記録の半年分を取り寄せた事を告げ、イニシャル
と照合してみるのだと語る。芋づる式に麻薬常用者が発見される
だろうというが、マンチはがん患者を脅すのかとして反対だっ
た。しかしフィンは連中は犯罪者だという。この国で大麻が違法
なのは一部の有力者の圧力に過ぎないとしてマンチはフィン
にくってかかる。酒やタバコと何ら変わらないものだとするが
それらは合法だろうというフィン。
そんな中リストと携帯記録が一部照合することが出来るのだった。

11月12日(火)・西66丁目
がん患者の一人で大麻をあそこで買っていたシンディ・カーバー
と接触する。シンディはオリビアとエリオットらNYPDが来た事
を知り大麻のことかとすぐに分かる。しかし商売をしている訳
ではないと語る。メンバーとは交流もないので名前は分からない
とのことだった。エリオットたちは被害者はレイプ後に惨殺
されたことを告げ知っている情報を求める。しかし彼女は
メンバーは無関係であり化学治療の副作用でそんな体力はない
だろうという。大麻を吸うときにだけ体の震えが止まる状態で
あること。みんなスーザンに感謝しているのだという。
しかしがん患者の一人だったベッキーの夫・ビンセントは唯一
怒りを露わにしていた事が有り、”妻を麻薬漬けにした”と脅して
きたことがあるという。暴力的な人物だったとのこと。
記録を調べるとバーでケンカして服役していたことがあることを
知る。
フィンとマンチでビンセントを取り調べに行くと、バーでケンカ
して服役し妻もなくなり代償は払ったという。疑うのであれば家
でもなんでも調べて大麻があるか見れば良いという。俺は一日
中働きづめでランチも食べていないのだという。
ビンセントを調べると確かにアリバイが有りシロだった。
メンバーの半分も亡くなっているか寝たきりの人が多いとの事
だった。
大麻クラブとは無関係なのではないかというオリビアだが、
殺しと大麻が無関係とは思えないとエリオットは語る。
被害者を売人だと思い込んでいた人がいるのかも。

ランチを食べにいくオリビアとエリオット。
そこで珍しく監察医のメリンダがやってくる。
監察医が外出なのかというエリオットに対して、吐瀉物の分析
結果を持って来たという。ローストビーフ、チーズ、コーン、
レーズンだという。それらがまだ消化仕切れていないものだと
いうこと。オリビアは突然食欲がなくなり、食べていたサラダ
をエリオットに渡す。メリンダは事件の日に娘の学校の給食が
これと同じメニューだったとし、教員委員会に問い合わせた所
マンタッタン中の学校が同じ給食が出されているのだと語る。
ということは犯人は子供なのか・・。

ホアンによると室内が荒らされている状況は精神年齢が低いこと
を表しているとし、生物学を無視して無数の刺し傷をしている
ところは確かに未成年者による犯行と符合するという。レイプは
性的興味だろうとのこと。給食後に早退している生徒がいる
ハズだとして関係者を捜そうということになる。犯人像として、
学校でケンカしたことや破壊工作の経験がある人だという。思春期
の子は衝動的なので社会病質人格の定義には当てはまらないこと
を語る。

11月13日(水)・コウルズ校長室、P.S.264
11月14日(木)・キャボットの執務室
11月18日(月)・第22法廷
11月19日(火)・第22法廷
11月19日(火)・クロスローズ少年院
11月20日(水)・第22法廷
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大麻の取引が行われているという密告が有り、いざ麻薬捜査班が
現場に踏み込むと、確かに大麻を育てている現場を目にする。
しかしそこには女性の惨殺遺体が有り、襲われた形跡が有った。
検視官のメリンダによると、彼女は末期の卵巣がん患者で、
大麻を栽培していたのは、がん患者同士で助け合っていたもの
ではないかとするものだった。現場からは犯人のものだと思われる
吐瀉物が発見され、胃の内容物から容疑者を絞り込んでいく。

演じている少年・ザック役のConnor Paoloは、「リベンジ」での
デクラン役、「ゴシップガール」でのエリック役として出演して
いるけど、今でも子役的イメージが強い彼が更に幼い時に
出演したドラマということで、その幼さにちょっぴり微笑ましさを
覚えつつ、行っていることは非情かつ冷血なものだということで
そのギャップに戸惑うものがあった。

ドラマとしては笑えないものが有ったけど、展開上笑えたのは、
メリンダが喫茶店にまで来て吐瀉物の内容物をオリビアとエリオット
の前で語るシーンだった。メリンダは急いで自分が見つけた内容が
直接犯人に繋がるものだと思って話したかったのかもしれないけど、
食事中のオリビアが相当嫌そうにしていたところが有り、そんなの
気にしないという感じのエリオットがオリビアの変わりにサラダを
口にしていたところが笑える。リンゴをかじっているエリオット
の姿も有ったし、少年犯罪にしては加害者側が少年だとエリオット
ってそんなに感情的にはならないのねと思わせるところが有った。

また今回は大麻が絡むという事件だったことも有り、その大麻の
有用性に関して、マンチとフィンが言い争う姿もまた見所の一つ
だった。フィンは麻薬捜査課にいた関係なのか、大麻に関してもの
凄く厳格に姿勢を取っているところが有るし、逆にマンチは医療用
大麻に関しては容認するような構えの発言をしていた。
この二人、最近ホント衝突が多い。

今回は少年が犯罪に絡むということで、アメリカの少年犯罪で
は13歳が一つの境界線として区切りづけられており、大人か子供か
を巡り、検事局側でも激しい葛藤が有った。
冒頭ではジェレミーが犯人の一人だと知ったキャボットが、
大人として扱うべき案件だとしていたものの、捜査をしていくウチ
に大人として裁判を行うのではなく、家裁に相当するものだとして
謀殺と強盗事件として裁くという検事局側・ドネリーと激しく
葛藤するシーンが有る。キャボットはドネリーに対して新しい
検事に気に入られるが為に検事局側の意向をそのまま反映させよう
としているとして非難している姿が有ったし、1978年に出来た少年
犯罪法は少年犯罪に対する過剰反応だということで、否定的見解
をキャボットは主張していた。

大陪審や弁護側の抗弁書などを通して、なんとかジェレミーを
家裁を通して罰するのではなく更生させるべきだとする主張が有ったが、
残念ながらその意見が通ることはなかった。

今回は見ていると雨が降っているシーンが多かった。
ジェレミーが関与していることを知って登校途中の彼を捕まえに
行く際、エリオットが帽子を被っているシーンが印象的だった。

吐瀉物の内容から、学校の給食だと見抜くメリンダの神がかった
姿に驚きだったけど、彼女に娘がいたんだね。当日の早退者の
中から、ロッカーを調べるとザックという6年生の生徒の中から
凶器と被害者のIDが発見される。嘘付きザックは全ての責任を
ジェレミーになすりつけようとしていたし、例え罪に問われて
も12歳である彼には最高でも18ヶ月相当の更生施設暮らしにしか
問われない。

ジェレミーが友達を作りたいとする気持ちを利用していたり、
逆にザックとしては友達にクールだとする印象を持たれたいという
思いが有ったのか、粋がっている姿を見せるが為に人を襲ったり
した心理があるようだ。
精子に種なしだったカラクリは12歳によるレイプ事件だった
というのだから驚きだ。
ホァンによると9歳から勃起を促す男性ホルモンが出る場合が有る
として、その年齢から理論的にはレイプが可能みたいな感じで
語っていたけど、今回の心理分析は大人の論理には当てはまらない
ところが有るので、青少年の心理を熟知していないと難しいものが
あるのだろうね。

体が大きいというだけで見た目や人間の上下関係が判断されてしま
うこと。年齢という現実が、少年か大人かということを明確化させ
てしまうところが裁判所であり、その辺のもどかしさというものを
色濃く描いたエピソードだった。

最終的にはドネリーもキャボットも弁護士もみんなで、ジェレミー
にとって一番刑の軽い道を模索する姿が有ったけど、無条件に
子供への愛情を注いでいる母としては、裁判とはどういうものなのか
とか、他人から見えるイメージというものを見誤るところが有って、
辛い結果となってしまった。

エリオット・ステイブラー (Christopher Meloni) 刑事
オリビア・ベンソン (Mariska Hargitay) 刑事
ドナルド・クレイゲン (Dann Florek) 主任警部
ジョン・マンチ (Richard Belzer) 刑事
— (Steven Zirnkilton) Opening Announcer (voice)
アレクサンドラ・キャボット (Stephanie March) A.D.A 検事補
オダフィン・チュツォーラ (Ice-T) “フィン” 刑事
メリンダ・ワーナー (Tamara Tunie) 鑑識
ジョージ・ホァン (BD Wong) FBIにも精通する精神科医

エリザベス・ドネリー (Judith Light) 地方検事

ジーナ・バーナード (Illeana Douglas) 公選弁護人
Mrs.ブライス (Becky Ann Baker) ジェレミーの母
ジェレミー・ブライス (Shane Lyons) 14歳、優秀だが脳の発達障害
ザッカリー・コナー (Connor Paolo) 12歳、主犯、”ザック”
Dr.ヘイマン (Jonathan Walker) 脳の研究
Mr.コナー (Richard Topol) ザックの父
Mrs.コナー (Toby Poser) ザックの母
アラン・(Harvey Atkin) Ridenour 判事
マリー・エレン・レジンスキー (Lisa Emery) スーザンの隣人
マーク・レジンスキー (Kyle Gallner) 13歳、スーザンの隣人の子
アルフォンソ・コラレス (Robert Turano) 校長先生
シンディ・カーバー (Alysia Reiner) ガン患者、大麻
ビンセント・パグリオン (Tony F. DeVito) ベッキーの夫
— (James Biberi) Narcotics Lieutenant
— (William H. Burns) Narcotics Officer
レイトン (Jordan Gelber) CSU Tech
— (Ross de Marco) P A A
— (Frank Anderson) Jury Foreman
— (Leslie Frohberg) Juror
— (Janet Bushor) Juror
— (Lillybeth Gonzalez) Courtroom Observer

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