第14話 マレフィセントの涙 Unforgiven
監督/Adam Horowitz 脚本/Andrew Chambliss、Kalinda Vazquez
【前回までのあらすじ】
クルエラは戻って来たわよとゴールドに告げるとこれから仕事だと
いう。しかしメンバーが一人足りないと告げると、アースラはマレフィ
セントは死んだのよと語る。でも完全ではないとし再結成すべきだろう
と語るゴールド。
【ストーリー】
AM2:38、メアリーは目覚めると隣にいるハズのデビッドがベッド
に居ないことに気がつく。ニールの鳴き声が聞こえた為にあやしにいく
と、そこにマレフィセントが現れなんて可愛い赤ちゃんなのかと
語る。クルエラは怖がる相手を間違えているとし、ウチらより余程
大きな問題が待ち構えているというアースラ。あなたたちが私にした
ことだというマレフィセント。家族を傷つけないでというメアリー。
そもそも家族は居ないことになるという。
AM2:38。メアリーの見た夢だった。
しかし隣に居るはずのデビッドはやっぱりベッドに居ない。
起きていくとメアリーはデビッドに対して一睡もしていないのかと
問う。アースラとクルエラが町に居たら安心出来ないという。
メアリーも酷い夢を見たとしマレフィセントもいたという。あの人
は償いをさせると言っていたというメアリーだがデビッドは死んでて
良かったと語る。でも二人は来たとし、真実を知っているのだという。
偶然とは思えないというメアリー。僕たちで一刻も早く二人を町から
追い出そうと語る。真実がバレる前に・・と。
— 昔 —
デビッドとメアリーは馬を走らせハネムーンから城に戻ってくる。
そんなに早く帰りたかったのかと問うデビッド。夏の別荘はステキだった
が現実に向き合わないといけないという。悪い女王にどう対処するか。
スリーピーを見張りに付けるなと言ったのに・・として寝ている彼を
指摘するが、彼以外にも寝ていた。これは「眠りの呪い」だとし、
レジーナだと語る。
城下町でも人々は全て寝ていた。レジーナに対して姿を見せろと声を
かける。しかし出て来たのはマレフィセントで、彼女は仲間を紹介する
として、クルエラとアースラを引き合わせる。何の用だと問うと
ケンカに来たのではないとし取引に来たのだというマレフィセント。
— 現在 —
おばあちゃんの店。クルエラもアースラも頼んだ飲み物が出てくる
のを待っていた。ウィルがやってくるといつものを頼むと語る。
するとおばあちゃんはすぐにウィルにコーヒーを渡す。それを知った
クルエラたちは今でも狼に変われるなら毛皮をコレンクョンに加えて
あげるよと語る。アースラはレジーナに対しておばあちゃんの心臓を
掴みだしてくれとし、私らの注文だけ取ってくれないという。いい
考えねとレジーナ。かつて北の森のあちこちであんたがやっていた
ことだという。レジーナはヘンリーに対して先にオフィスに戻り
調べていてと語ると、ヘンリーはチョコがけのドーナツを買ってきて
と頼む。
レジーナは私の昔の罪を息子の前で吹聴したらその模造ダイヤを
砕くより早く町から追い出すよと語る。しかしクルエラはこれは模造
ではなくブラックダイヤモンドだと語る。
そんな二人は余所でやる用事が残っているとして出て行く。
メアリーとデビッドはレジーナが退治してくれることに期待して見て
いたが、彼ら不作法で面倒な二人だけど凄い魔法が使える訳じゃない
し心配は無いという。それに救われる為に来たのだという。
デビッドは安全を期すために24時間見張るべきだという。
それは町長ではなく保安官の仕事でしょとし、私は別の心配があると
いう。
フックとエマが仲良さそうにおばあちゃんの店に食事にやってくると、
店から出て来たアースラとクルエラに対して”フック”と声を掛けられる。
エマは知り合いなのかと問うと海で出会った邪悪な生き物だと語る。
そんな中デビッドも店から出てくるとエマに仕事だという。
ランチ後に仕事じゃないのかと問うとあの二人が何かを企んでいるの
だとし、今追えば掴めるのだというデビッド。
二人はベルの店に行く。
ベルはアースラとクルエラに対してもし変なことをしたら二人とも
ヒキガエルになって店から出て行ってもらうとして魔法のビンを手に
していた。城の掃除よりマシだろうと語ると、ベルはまた私を誘拐に
来たのかと問う。今日私たちは闇の王を倒したお祝いを言いに来たの
だというクルエラ。メイドが国で一番力の強い魔法使いを倒すなんて
誰が思っていたかと。町の外で彼と会ったかと問うと、見るも無惨
だったとし、あれじゃ道理で魔法を失うのが怖かったハズだという。
本当はざまあみろと思っているんでしょというクルエラに対して、
まさか彼が苦しんでて私が嬉しい訳がないという。買い物をするのか
それとも私を苦しめに来たのかと問うと、クルエラは車のボンネットの
飾りものを探しに来たとし、キラキラしたものだという。探してくる
というベルだがその裏でアースラはタコ足を伸ばしてある箱を盗んで
いた。
午後12時50分。時計台の地下にいるゴールドに対して「手に入れた」
というメールが届く。もうすぐだとし、マレフィセントが間もなく
眠りから覚めるというゴールド。
■概要
メアリーとデビッドは自分たちが魔法の森で行った”過去のある出来事”
を知っているクルエラとアースラが、ストーリーブルックの町に来た
ことで、眠れぬ日々を過ごすことになる。彼女たちはレジーナたち
と同様に過去の償い・反省をする為に来たとするが、二人はそんな事
は信用出来ずにいた。
クルエラとアースラをたきつけて町に入ることに成功したゴールドは
マレフィセントを復活させる為に時計台の下にある彼女の遺灰の元
にいく。
果たして過去の世界では何が起きていたのか。
■感想
見れば見る程メアリーが白雪姫ならぬ黒雪姫なのではないか
と思わされるものが有るな。
レジーナの幸せをぶちこわし、そしてマレフィセントの幸せをぶちこわ
している。確かに悪い魔女ほどの悪さはないけど、結構酷いこと
していないか?
正直問題はメアリーの妊娠のタイミングを見て、結婚する前の逃亡生活
時に誰かと関係を持っていて、デビッドではない相手との子供がエマなの
ではないかと思ってしまったけど、そうではなかったみたい。
エマさんが今回至るところでメアリーとかフックの前に現れる。
ドッキリカメラかサプライズかってくらいに現れる(笑)
エマにウソを付きっぱなしのメアリーとデビッド、そしてついでに
フックさんもウソをついていたのか。
「私はウソを見抜ける」スキルを持っていると公言しているエマさんを
ダマせるわけが無かろうが戯け!!と小一時間だけど、そんな設定
忘れているかの如く、エマさんは誰のウソも見抜けず(笑)
最後に語っていたように、
「家族がウソを付くはずがない。でも親がウソをついているのかもって
思ったのは私に最悪の場合ばかり考えるクセがあるから。子供の頃に
信じた大人に何度も裏切られて・・」
メアリーが最後にレジーナを呼び出して、企みを探る為に潜入してくれ
としていたけど、結局メアリーは自分が悪の手に染めることなく、
彼女に頼む。
「私なら彼女たちが両手を広げて歓迎してくれると思う?」
「昔は仲間でしょ」
「今はヒーローの一人だと思われている。」
「だったら信じさせるのよ。」
メアリーは自分が過去にマレフィセントの悪に一度でも手を染めれば
お腹の赤ちゃんが悪になるとしていたのに・・
■過去に何が起きたのか
ドラマとしてはレジーナが闇の呪いをかけて町全体を消滅させようと
する前のことみたいね。
マレフィセント、クルエラ、アースラは、メアリーとデビッドに取引
にやってきた。
二人の幸せを悪い女王が壊す方法を知っているという。森の全体にかけ
られるもので私たちも共に呪いにかかるという。
「悪い女王の城を襲うか?」(チャーミング)
「見た目とおつむが釣り合っていればね」(マレフィセント)
誰もが思っていたことを思いっきり言われてしまったな。
マレフィセントによると、森の奥に魔力を持つ木があり妖精たちは
「知恵の木」と呼んでいること。どんな質問にも答えてくれるもの。
どうやって悪い女王を倒して呪いを止めることかも聞けば良い。
ただし知恵の木が答えるのは最も勇敢な英雄2人にだけだという。
■ウソをつと鼻が伸びる
今回ピノキオが出て来たのと「ウソ」がテーマとして浮上してきて
いたので何か関係が有るのかと思った。
ビノキオの血が流れていたら、誰が一番鼻が長く伸びていくのだろう
か。
みんな子供のためには厳しい言葉になる。
ヘンリーに過去のレジーナの悪事を語ろうとしたクルエラたちに激怒
していたし、ヘンリーはマルコ/ゼペット爺の前でピノキオに対して
「思い出す努力をして、集中して考えれば良いだけ。それとも脳みそ
はまだ木製かしら」。
そんな失言をしたことにマルコは激怒してレジーナに心を閉ざしたが
謝罪しにいく彼女の姿は悪い女王の姿は無かったね。
■メアリーの妊娠発覚
妊娠が発覚したのは昔の世界でのことだけど、エマを妊娠しているようだ。
知恵の木の前には、ロスにあるチャイニーズ・シアターのハリウッド
スターの手形みたいにちょうど二人で手を当てて話を聞く場所というのが
有るらしい。
しかし木が光って吹き飛ばされた二人。マレフィセントたちの罠かと
思われたが、「二人が思った程勇者じゃなかったのかも」と指摘され、
更にマレフィセントは自分が妊娠していることも有ってか、メアリー
の妊娠に気がついた。「その目の煌めき、雪のような肌は上気して
いる。ちゃんと見れば明らかだ」。
「親が英雄でも子供もそうとは限らない。」
「子供は真実の愛の結晶。つまり将来偉大なことを為す英雄になる
可能性と、善を為せるので有れば逆の可能性も有る。偉大な悪魔
可能性だ」と。
■マレフィセントの復活
エマがシーズン1のラストで倒したドラゴンがマレフィセントだった。
クルエラとアースラが盗んだ小箱は、メアリーとデビッドを呼び出す
為の作戦。ただあの中身を見ると、装飾品に見えるけど、音からする
と贅沢な子供をあやす為のガラガラみたいな感じだったね。
「私が興味があるのはたった一つ。あなたの痛みだ。私と同じだけ
長くて耐え難い決して消えない痛みを与える。」
「あなたは世界の終わりを見届けるのよ」
■秘密を話せない人たち
フックとアースラは過去に於いて何か有るようだ。
しかし今更何が有っても正直レジーナのことを見て居れば何でも
許せそう。
デビッドとメアリーにも秘密があるが、残念ながらタイミング悪く
エマがフックに対して、2人に対して言わせねーよ(by我が家)的
雰囲気を作ってしまった為に、色んな意味で気まずい(笑)
「邪魔したくなくて・・」
「だからそこに気がつくまで見て居たの?」
「次は邪魔してよ」
■その他
・オーガストの残したもの
オーガストは本の内容を差し替えることが出来ていた。
その彼の持ち物が残されていてマルコが取っていた。
そこには「作者?」と思わせるドアの絵が有った。
これが現在の世界のドアとは限らない。このドラマでは時空を旅する
扉というのは沢山出てくる。別の世界から絵を描きに来ていた人物
かも!?
・マレフィセントが復活した
「やっぱりあの魚女とわんちゃんおばちゃんはやり直す気なんかなか
ったのね。」とはレジーナ談
マレフィセントはメアリーとデビッドの血で復活した。
・眠りの魔法は便利だな
過去の世界に於いてベッドで寝ているメアリーの元にマレフィセント
が逢いに来ていた。現代の世界でメアリーが2度に渡ってベッドで
目覚めたのは、この時のトラウマがあるからなのかな。
・ベルとウィル
ゴールドが遠くから店を眺めていた際に、二人がキスしているのを
見てしまった。ベルは決してゴールドの事を心配していない訳では
なかったけどね。
・エマが可愛い
今回フックがエマの元にテイクアウトの食事を持って来た際に、
エマがフックを見上げる角度のシーンが有ったけど、滅茶苦茶可愛い
カットだった。エマさん、一体何歳なんだ。ホント可愛い。
■出演者
メアリー・マーガレット・ブランチャード (Ginnifer Goodwin) 白雪姫
エマ・スワン (Jennifer Morrison) ヘンリー母、メアリーの娘
レジーナ・ミルズ (Lana Parrilla) 悪い女王、コーラの娘
デビッド・ノーラン (Josh Dallas) チャーミング王子、メアリーの彼
ヘンリー・ミルズ (Jared Gilmore) エマの息子。レジーナの養子
Mr.ゴールド (Robert Carlyle) ルンペルシュティルツキン、質屋
キリアン・ジョーンズ (Colin O’Donoghue) フック船長
ベル・フレンチ (Emilie de Ravin) レイシー
ウィル・スカーレット (Michael Socha) ロビンの甥
— (Kristin Bauer van Straten) マレフィセント
アースラ (Merrin Dungey) 海の魔女
クルエラ・デ・ヴィル (Victoria Smurfit) 悪役、ダルメシアン
マルコ (Tony Amendola) ピノキオの産みの父
グラニー (Beverley Elliott) 狼族
— (Jakob Davies) ピノキオ
— (Faustino Di Bauda) スリーピー