ナンバーズ 天才数学者の事件ファイル Numb3rs シーズン2 第16話 追憶 Protest

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March 3, 2006
第16話 追憶 Protest

脚本/Ken Sanzel
監督/Terrence O’Hara
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ベトナム人死者500万人、アメリカ兵戦死者5万8226人、爆弾テロ
3千回、逮捕者ゼロ。

ある人物はグリセリンを混ぜて爆弾を作る。全ては革命論に従
ってのこと。陸軍募集事務所前の車の下に爆弾が置かれると、
老夫婦が近くのATMでお金をおろしている最中に爆発する。
夫は即死し、妻は幸い軽傷で済んだものだった。

デビッドは手製の爆弾が使われたとして報告。
反戦活動家による仕業なのか。ミーガンによると、爆弾テロが
起きる直前にメールが届いていた。ステントハウザーはその
メールの出所を調べるが複数のサーバーを経由しているので
見つかりそうもないことを語る。
そのメールには
「これはアメリカ帝国主義による違法な戦争への報復である」
と書かれていた。ウェザーアンダーグラウンドという70年代
の反戦団体が出した声明だろうとして、当時の文面とまるで
同じだとする男性がやってくる。奴らは危険な過激運動をし、
愛国心を歌うが、目的達成のためにはなりふり構わないのだと
いう。
彼は自らをトーマス・ローソンだと名乗ると刑事局長に呼び出
されて捜査に加わることを語る。35年前の今日に予備役将校訓練
団の事務所が爆発された事件で3名の死者を出したがその時と
ソックリの事件だという。そしてその時の犯人がマシュー・ス
ターリングであることも分かっているとのこと。1969年から71年
にかけて過激派団体に所属。3件の事件に関与し、その後逃亡
してそれきりだという。犯行声明文は71年にFBIに届いたもの
とうり二つで、ベトナムという表記がイラクに変わっているだけ
だという。コルビーによると爆弾の材料と作り方を分析している
がソックリであることを語る。しかし模倣犯の可能性も排除出来
ないのではないかというドンに対して、ローソンは絶対にマシュー
による仕業だとして譲ろうともしなかった。マシューは取り調べ
を受けた翌日に妻子を置いて逃亡を図ったのだという。
当時の被害者、トーマス・オキーフ(17歳)、アルバート・ホワイト
タワー(16歳)の遺族に通達に行ったのは私であり、その時の光景
が今でも忘れられないとローソンは語る。

心の辺りのある戦争への反戦団体へと取り調べに行く。
タトルは車が爆破されたからテロなのかとして、それならば学校
の父兄を調べた方が良いと皮肉る。軍が学校で募集しているのに
父兄は激しく反対していること。イラク戦争は明らかな違法行為
だという。デビッドとコルビーはこの事務所から送られたEメール
を全て見せろと要求する。愛国者法を無節操に振りかざすようならば
この事実をマスコミに公表するとタトルは訴える。

チャーリーとアランは部屋の改装作業をしている中、ドンは
35年前の資料をチャーリーに手渡し、これで過去の事件との関係
が分かるかどうかを調べてもらう。アランはその資料の中に
マシューの名前が有る事を知ると、自分もマシューと一緒に活動
したという。当時平和団体という名で一緒にデモ行進に参加した
のだという。ドンはアランがそんな活動に参加していたことに
少々嫌悪感を示す中、しかし我々は誰も裁判で有罪にはなっていな
いというアランは正当な抗議団体だったと主張する。ドンはマシュー
が犯行を犯したとする証拠があるとするが、マドリードでの列車
テロに於ける誤認逮捕した人物にも証拠があるとして突きつけたの
だろうと皮肉る。

チャーリーはドンに対して父が活動家だったなんて意外だと
語るが、チャーリーはFBIに入る際に身元調査を受けたのである程度
は知っていたという。ファイルにも父の名前が捜索対象者として
存在している事を告げる。チャーリーは戦争は自分の生まれる前の
ことだと語る。

昔のデータを元に集団の構造を研究するソーシャルネットワーク
分析の手法を応用するという。すると有力な容疑者が特定出来る
と説明する。
一方コルビーとデビッドはEメールなどを調べた結果、ロスの反戦団体
は爆破テロを計画するやりとりは一切無かった事を語る。
連続爆弾犯は政治的意図を口にしても実際には社会病理的だという
ミーガン。また何かをきっかけとして欲望を刺激され、35年を経過
した今になって活動することもあり得ることだと告げる。しかしマシュ
ーが犯行を犯すのであれば昔の仲間に接触するハズだという。

当時の関係者である建設会社のジャック・ベネットに話を
聞きに行く。するとアノ当時の活動は今では後悔していると語る。
ベトナム戦争で国のために戦った人に対して、無神経な行動で
有ったこと。そんな中、息子のアダムが父に対して仕事の件で
相談に来る。

ドンはローソンから当時の調書にメモを付けて置いたことを
聞かされる中、ローソンはドンに対してこの事件から君は捜査
を下りた方が良いのではないかと言われる。アランは活動家の
リーダーであり、マシャーとも親しかった事を告げ、私情が
絡んでくる鴨知れない事を語る。しかしドンはそれを否定する。
爆弾の分析結果、一般レベルのニトログリセリンが検出された
というデビッド。硫酸に硝酸、グリセリンに炭酸ナトリウム、
そしてオガクズが入って居るとのこと。しかし一つ特徴的なのは
炭酸ナトリウムが十水和物・・・つまり重曹だったことを語る。
それを聞くとローソンは益々マシューによる犯行だと語る。

当時の関係者である、サラ・ケンプル・・そしてマシューの妻子
であるヘスターやローラに話を聞いていくことになる。
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陸軍募集事務所前で手製の爆弾を使った爆弾テロ事件が発生
する。爆弾の成分からして、70年代にベトナム戦争に反戦運動
を展開していた過激派による犯行で当時容疑者として目を付けて
いたマシューが再び犯行を始めたのではないかとされる。
35年前当時の捜査官だったローソンが捜査に介入し一緒に犯人捜し
をし始めることになる。

今回もまたあんまり数学が関係しているエピソードに見えない所
が有った。

どの企業でも入社時にある程度の身上調査は行われるけど、
流石に警察官や連邦捜査官レベルになれば身上調査はもっと厳格
なものになるハズで、アランが70年代当時に平和団体に参加して
反政府活動をしていたという事実があるのに、ドンがFBI捜査官
になれたというのはちょっときな臭い話である。

爆弾の材料の入手先を辿っていくだけで見つかりそうな事件であり、
今よりも寧ろ当時の方が、そういう材料が手に入る場所は限られて
いそうな感じがする。

ベネット家の父に遭った際に、息子のアダムを紹介した時点で、
「君犯人じゃないよね?」オーラがハンパ無かったし、当時の捜査官
と称してローソンが捜査に関与してきた辺りは、当時の事情は
分からないにしても、彼こそ当時の事件の当事者だろうなという
憶測はある程度想像はつく。ローソンは刑事としての勘だとして
マシュー犯人説を唱えていたけど、視聴者としての勘はローソンと
アダムに向けられるものが有った。

しかしアダムの犯人説に関しては動機としては相当無理があり、
彼は何故爆弾テロ・反戦活動に感化されてしまったのかは
理由としては相当弱かった。父親からそういう影響を受けたの
だろうか。父親は何時の頃から反戦主義を辞めたのかどうかの
方が気になるものがある。

相変わらずドラマとしてはデータが足りないということで
チャーリーの理論も難局。特に今回の事件は一件だけだし、過去と
のデータを比較するだけのものがない。
「戦争の親玉どもに平和はない」とするボブ・ディランの歌詞
からとった言葉がメールとして送られてくるも目新しいもの
ではなかった。

アランは当時のFBI捜査官こそ無茶苦茶な時代であったことを説く。
自分たちが黒人に選挙登録を勧める活動をしていただけで人種対立
の扇動だと言われた時代のことだった。

シスコという名前が当時の爆破犯で有り71年当時UCLAの医学部に
在籍していたサラ・ケンプルから浮上し、シスコがマシューを扇動
しようとしていた事を知る。そのシスコがローソンであること
も容易に想像が付きそうだけど、時代とはいえこういう人物が
罪に問われず最後までデカイ態度を取っていることが気になった。

チャーリーはFBIによる捜査が反戦団体の動きと連動していると語って
いたけど、計算式なんてまるで必要ないな(笑)

一番驚いたのはアダム役を演じていたのがPatrick J. Adamsだった。
「スーツ / SUITS」でマイク・ロス役として数字や記憶に強い天才役
を演じている。

・The HolliesのLong Cool Woman (In a Black Dress)

ドン・エップス (Rob Morrow) FBI捜査官
チャーリー・エプッス (David Krumholtz) 数学者
アラン・エップス (Judd Hirsch) 父
デビッド・シンクレア (Alimi Ballard) FBI捜査官
ラリー・フラインハート (Peter MacNicol) 物理学者
アミタ・ラマヌジャン (Navi Rawat) 学生
ミーガン・リーブス (Diane Farr) FBI捜査官
コルビー・グレンジャー (Dylan Bruno) FBI捜査官

トーマス・ローソン (Robert Forster) 元捜査官
サラ・ケンプル (Concetta Tomei) 医師、当時活動家
ジャック・ベネット (Ray Baker) 建設会社、当時活動家
アダム・ベネット (Patrick J. Adams) ジャックの息子、経営学
ローラ・スターリング (Bess Wohl) マシューの娘
ルイト・タトル (Zeb Newman) ロスの反戦活動家
ステンドハウザー (Susan Beaubian) FBI捜査官
ヘスター・スターリング (Mary Kay Place) マシューの妻
バーバラ・タデオ (Linda Kerns) ATMで金を下ろす
ジョン・タデオ (Frank Novak) ATMで金を下ろす
— (Erik Betts) Armored Car Guard

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