第7話 魔女狩り The Witchfinder
脚本/Jake Michie
監督/Jeremy Webb
【ストーリー】
薪割りして木を集めるマーリン。休憩中に目の前で煙が出ているのを
知りマーリンはふさげて魔法を使い煙を馬の形にしてみる。
すると突然一緒に居たロウェーナは私は今見たとし、煙が馬の形に
なっていたという。マーリンも見たでしょとし間違いなく魔法だという
と、近くに魔法使いが居るのだという。見間違いだとして宥めようと
するマーリンだが、王に伝えないと行けないという。
王の前で魔法を見たことを話すロウェーナ。煙が生きているようだった
と。それを聞いたウーサー王はすぐに手を打たないといけないと語る。
アーサーは自分が指揮を執って取り締まるというが、王はこれを機会に
魔法使いを根絶させるとし、魔女の狩人・アレディアンを呼べと語る。
ここはその道に長けたものに任せたいという。ガイアスはそれを
止めるが王は聞こうともしなかった。ガイアスは部屋に戻るとマーリンに
激怒する。何度注意すれば分かるのかとし、一体何を考えているのか
と告げる。つい面白くなってしまったというマーリンに危機意識はなく
すぐに魔法の本や魔法に関するものを隠せというガイアスに対して、
重い腰をあげる。王が呼んだのは危険な人物・アレディアンだとし
、敵に回せば恐ろしいことを語る。ボクは魔女じゃないというマーリン
はスカートを履いていないでしょとジョークをいうが・・
王に呼ばれてやってきたというアレディアンのことをモルガーナは
グウェンと共に不安そうに見て居た。
彼は今まで何処に居たのかと問うアーサーに王は余所の国だという。
彼は己に従うのみだという。そんなアレディアンは王に対してこの辺り
は魔法の臭で満ちている事を語る。美しい都がケガされていること。
されを聞いたウーサーはアレディアンが来た事を知りようこそキュメロ
ットへと語る。こんなに早くに来てくれるとは思わなかったというと、
手遅れではないことを祈るという。放置すれば疫病のように広がる
のだという。ウーサーに対して貴方は怠惰しすぎたとして油断を突かれ
たことを語る。気高いキャメロットが芯から腐ろうとしていると
語る。深い闇が迫っていること。アーサーは何なのと命じてくれとし
騎士団が手足になるという。アレディアンはアーサーとは偉大な王子
だなとし、噂は聞いているという。ただ騎士団の助けは要らないと
言ったら気分を害するかと語る。魔法と相手するには繊細な技術を
要するものだという。秘術は私にしかつかえないのだという。無料
奉仕ではないのでそれなりの報酬は頂くというと、王は勿論相応の
ものは払うことを語る。いつから始めるのかと問うと既に始まっている
と語る。
市場で買い物をしているガイアスとマーリンの前にアレディアンが
やってくる。その顔は忘れないというアレディアンはガイアスに
対して宮廷医師になったのかという。昔から知識に飢えていたなと
いうと科学の知識だという。彼は助手のマーリンだというと、後で
マーリンを質問したいので一時間後に私の部屋に来いと語る。
アレディアンがマーリンに質問する。キャメロットの近郊で魔法が使わ
れたのに気がついたのか?そうだと思うという。その女性はお前も魔法
を見たと証言していたという。ボクは見て居ないと語るマーリン。
煙に馬が浮かぶのを見ただろうとすると、ただの煙だったという。
一人は見たと言い、一人は見ないという、どうしてなのか?
お前が魔法を使った以外に説明が付かないとすると、とんでもないと
いう。違うと証明は出来るのかと問われると、いいえと答えるしかなか
った。質問は以上だとし、今はな・・と。
王やアレディアンの元に魔法を見たという女性が次々と現れる。
井戸から水を汲んでいたら水面に沢山の恐ろしい顔が見えた。
水に溺れてしまう助けてと言っていたという女性。また別の女性は
ゴブリンだとし石岩の上で踊っていたという。また別の女性は魔法使い
が広場にいたとし、口の中から生き物が出て来たとしてヒキガエル
だという。魔法は今や我が物顔でキャメロットの街で使い放題だと
いうアレディアン。
王は魔法使いを掴んだのかと問うとこの部屋に紛れ込んでいると語る。
結果に間違いはあり得ないとし疑わしいものが一人・・マーリンだと
語る。アーサーは冗談にも程があるとし、ガイアスもまた何の証拠が
合って言うのかと尋ねる。アレディアンは私の目はごまかせないとし、
この若者の部屋を調べるべきだという。何も隠していないというマーリン
だが王はマーリンを牢屋に入れ部屋を調べろという。
すると衛兵たちが壺の中に呪文に使うアミュレットを発見する。
助手が小道具を持つのを知っていたのかとガイアスに尋ねると、これで
仕事は終わったという。そのアミュレットはマーリンのものではなく
このワシのものだというガイアス。
アーサーはマーリンに外に出ろと語る。ガイアスはどうしたのかと
問うと、何も言うなというガイアス。部屋に戻るとマーリンは部屋が
荒らされていることに気がつく。
ウーサー王にガイアスが魔法使いだとしてアレディアンは報告する。
王はガイアスは陰日向なく私に尽くしてきたというと、アレディアン
は彼を信頼しているのかとし、その信頼がくせ者だという。魔法使い
はそこにつけ込むのだという。アーサーは間違いだというが、王はガイ
アスの過去を知っているという。でも私につかえてから魔法に背を
向けてきたこと。アミュレットは何かの間違いかも・・・疑わしきは
罰せずで良いのではないかというアーサー。有罪の立証の手段になる
という。ガイアスには酷いことをせずに良いというと、アレディアン
は併科の迷いを断ち切る為だと語る。
■感想
ひたすらマーリンの安易な行動を戒めるような感じのエピだったな。
あれほど人の前で魔法は使うなと言われてきたのに、マーリン
は暇だったからという理由だけで魔法を使ってしまった。
見つかった後にもへらへらしているマーリンに殺意を覚えるところ
だけど、ようやく自分の変わりにガイアスが魔法使いだとされて
死刑に処せられることで危機感を生じたようだ。
アレディアンがウーサーに対して信頼が魔法使いに隙を与えたとしていた
けど、逆にウーサーは恐怖心とエゴの為に魔法使い狩りと称して、
人々に恐怖を分け与え、こんな工作をする詐欺師に対してつけ込まれて
しまうという実に愚かな展開だった。
せめてガイアスを尋問するアレディアンのことくらいは監視していても
良いのではないか。
法律を前面に出すなら、この時代でもえん罪の可能性を除去する為にも
それ相応の取り調べの方法論を使っても良いような気がする。
ウーサーがガイアスと長年築いたのは、それだけの関係なのかって感じ
もするし、魔法使いかどうか、どれだけの被害を与えているのかの
検証も全くない。
ウーサーがここの所、三話に渡って魔法使いによって踊らされている。
先日のトロールの件で懲りていないのか。
信じるものは城で仕えているものだと思うし、それが出来ないようなら
まさに孤高の王だ。
先日のトロールのエピソードでは魔法のせいとはいえ、アーサーの
信頼まで失うような行動を取っているし、ウーサー自身がもっと
見知らぬものに対して警戒すべきではないのかと。
モルガーナが一番心配そうな顔をしているのが印象的だな。
彼女が罰せられるとなったらウーサーはどうするつもりだったのだ
ろう。
マーリンがアレディアンがどのようにして女性たちに証言させたのか
というのは興味深い流れになったし、マーリンが魔法使いだとした際
には切れ者で本当に魔法使いを見破れる人物なのかと思ったけど、
結局魔法使いが居るように装うことで金儲けをしているだけの人物だ
った。
ここ最近深夜に寝静まっている頃に敵の部屋に潜り込むマーリンの
打開策っていうのがパターン化しているな。
そして前回のアーサーがマーリンへの謝罪に気まずそうにしていたのに
対して今回はウーサーがガイアスへの謝罪を気まずそうにしていた。
ガイアスが言うように過度のウーサーの魔法嫌いが起こした顛末という
ことで少しは魔法に対して寛容さを持つだろうか?
■使用された曲
・
■出演者
マーリン (Colin Morgan) 生まれながらに魔法の力を授かる
アーサー (Bradley James) ウーサー王の息子。武術の能力
ガイアス (Richard Wilson) 思慮深く賢い宮廷医師
ドラゴン (声) (John Hurt)
ウーサー・ペンドラゴン (Anthony Head) キャメロットの王
モルガーナ (Katie McGrath) ウーサー王が後見人となり王女
グウェン (Angel Coulby) モルガーナの世話係。
キャサリン (Victoria Finney) 魔法を見たと
アレディアン (Charles Dance) 魔女の狩人
ベアトリス (Katie Foster-Barnes) 水面に恐ろしい顔
アニー (Amanda Fairbank-Hynes) ゴブリンです
ロウェーナ (Samara MacLaren) 魔法を見たと
レオン卿 (Rupert Young) 城の衛兵
— (David Sterne) The Apothecary