第10話 未来の王妃 Queen of Hearts
脚本/Howard Overman
監督/Ashley Way
【ストーリー】
教会の礼拝堂には招待客と共にその中心には司祭とアーサー王の姿が
有った。そこにやってきたのはグウェン。彼女はアーサーの前に跪く
と、アーサーは神聖な法の下に宣言するとし、余はグウェンをキャメ
ロットの王妃に迎えるという。そして彼女に王冠を被せるアーサー。
そんな夢を見たモルガーナは焦った顔をする。”癒しの腕輪”に触れる。
グウェンはモルガーナに対してどうかされましたかと尋ねると、
モルガーナはもう遅いので休んで良いわと語る。
モルガーナは”シスター”という声のする方向へと導かれて地下室へ。
するとその先にいたのはモルゴースだった。遭いたかったとしてモルガ
ーナは彼女に抱きつく。メッセージを聞いたが、どんな夢に悩まされて
いるのかと問うと、王宮で式典があり侍女のグウェンが王冠を頭に
乗せている夢だとし、王妃としてのことだという。その夢ばかり
みて居ると語ると、モルゴースは癒しの腕輪でも抑えられない夢という
のが有るとし、それは”予知夢”だという。モルガーナはあり得ないとし
侍女と結婚など王が許さないというが、モルゴースは色んな未来がある
のだとし霞んだものも有ればハッキリ見えるものも有ると。あなたの
予知夢は無視出来ない力があるとし、侍女に王座を奪われてはいけない
ことを語る。アーサーとグウェンがどんな関係でも仲を裂かないとダメ
だというモルゴース。
モルガーナはグウェンの元へ。眠れずに散歩をしていたというモルガーナ。
アーサーと話したかと問うと、昨日市場で見かけたというグウェン。
モルガーナはそんな彼女に辛いでしょというと、思いを隠すことだと
語る。あなたたちは両思いなんでしょというモルガーナは気持ちが
出せないなんて可哀想だと語る。
夕食。
王はアーサーに北の国境について尋ねると、小規模の攻撃を受けている
という。王は防御を試しているのかと問うが、アーサーはグウェンを
見つめて話半分で聞いていた。
モルガーナは食事後アーサーの部屋にやってくる。
何故来てくれたのかと問うと、夕食の席での様子が変だったからだと
いう。疲れただけだというアーサーだが、私はグウェンが部屋に居た
からかと思ったという。アーサーは意味が分からないとして誤魔化そうと
するが、目の悪い人でもきっと気がつくとし、明らかなことだという。
あなたは彼女を愛しているのでしょとし、彼女も同じ気持ちだという。
いつも彼女はあなたの話ばかりしているという。アーサーは身を乗り出
して何の話をしているのかと尋ねるが、聞いたらつけあがるでしょと
し、振る舞いを知らない人よと語る。彼女が好きだがどうすべきか
分からないのだというアーサー。どうして気持ちを偽るのかと問うと、
侍女と結婚など許されないという。陛下は合いを知らないというと、
規則は未来の王が決めるべきだというモルガーナ。秘密にしてあけば
良いとし、彼女と過ごしてあげてとして彼女も喜ぶという彼女。
グウェンに対してマーリンはアーサーと一日過ごすんだと伝える。
誰から見られたらマズイというが、マーリンは街の外で逢えば良い
と語る。彼はキケンを冒しても君と会うだろうという。マーリンは
断るべきかと語ると、グウェンはそれを止める。彼の事は王子では
なくただの高慢な男だと思えば良いと語るマーリン。彼が好きか?
と問うと好きだというグウェンに、彼も同じだという。そのことが
大事だと。
グウェンはモルガーナに対して明日休みが頂きたいと語る。熱が出た
みたいだと。
グウェンは自宅にいて着飾って待っているとマーリンがやってくる。
とても綺麗だとグウェンに告げる。アーサーの待つ森へとグウェン
を連れて行くとアーサーも身支度を調えて待っていた。
マーリンにはもう行っても良いとして追い払う。そんな光景をモルガー
ナはみて居た。
モルガーナはウーサー王に対して今日は遠乗りにいかないかと誘う。
王は会議が有るのだというと、モルガーナは近頃一緒に過ごしていない
と語る。貴重な時間を共に過ごしたいというと確かにそうだという
王は会議ならばいつでも出来ると語る。
グウェンは城から離れると気分が変わるという。
アーサーはキャメロットが好きだというが、それでも時々周囲からの
気体に息苦しく感じるという。お前といると自分で居られるという
アーサー。それが一番嬉しいと。たまに城を出たくないというと、
グウェンはそれで何処に行くのかと問う。誰もオレを知らない場所に
行き土地を持ち農場主になるというアーサー。あなたが農場の仕事を
するのかというグウェンに対して重労働はマーリンがやると語る。
■感想
アーサーとグウェンが結婚して侍女/召使いの彼女が王妃の座を射止め
る夢を見たモルガーナは不安になり、モルゴースに相談する。
最近のモルガーナはモルゴースからプレゼントされた癒しの腕輪によっ
て悪夢からは逃れられていたハズだったが、そんな夢を見たことで動揺
する。モルゴースに相談すると、予知夢であり、モルガーナの見る夢は
無視出来ない程の力があるということで、なんとかそれを阻止する為に
も二人の仲を引き裂こうとするもの。
アーサーがグウェンと関係を持つ方法なんて幾らでも有りそうな気も
するけど、やはりモルガーナの侍女をしている手前、彼女に動きを
悟られやすいという事情も有るのかな。
モルガーナは仲を引き裂くためにアーサーとグウェンを引き合わせる
というのも皮肉だけど、二人が森の中でちちくり有っているところを
モルガーナはウーサー王と散歩名目で偶然を装い、二人の姿を目撃させ
る。
ウーサーの態度は意外にも寛容かと思わせ、アーサーが遊びで付き合っ
ていて、自分も若い頃には・・みたいな感じで召使いに誘惑された
時のことを語っていたが、もうこれきりで別れろと言われる。
王宮の存続は婚姻による同盟にかかっているとして、王子としての務め
を果たせと言われる。アーサーとしては好きな相手でないと結婚出来
ないとするが・・そんな強気な主張がどんどんウーサーに対しても
強気で意固地にさせて、アーサーが愛しているといのであれば街から
追い出すしかないとして、戻れば死刑に処すという王からの命が出され
た。
■なんとか阻止したいが・・
グウェンはキャメロット以外に住んだことがなく追い出されてもいく
ところが無い。先日遭ったグウェンの弟は一体何処に行ったんだ?
って感じだけど。
マーリンはなんとか方法を考えるという。
アーサーはグウェンが出て行くなら自分も出て行くことを告げ、
いつか一緒に城に戻り、グウェンを王妃として共に国を治めることを
よりにもよってモルガーナに語る。
■モルガーナの攻勢
モルガーナは王に対してこれまでアーサーはグウェンを好きな素振り
は無かったのに突然好意を寄せたと語る。
王もアーサーが召使いに恋する理由が分からんとして、魔法を使った
可能性を考えてアーサーの部屋を調べる。
するとベッドの枕の下にはモルガーナが仕込んで置いた魔法の袋が
発見。ガイアスによると太古の魔法で、気持ちを操れるもので、恋さ
せることも可能だとされた。
そしてそれがグウェンであること。
グウェンもまたウーサー王によって息子がお前になど恋するハズが
ないと言われてあなたに理解出来ないとしたことで、グウェンは殴られ
助けに来たアーサーも王の横暴ぶりにはまるで話し合いになりそうも
なかった。
ウーサーはグウェンの父は魔法使いと通じていたとされると、彼女は
善良だった父がウーサーによって処刑されたとして怒りをぶつけるが
逆にそれを理由に復讐を考えていたのではないかとされてしまう。
ガイアスなどもせめて公平な裁きをして欲しいと訴えるも、証拠は
十分だとしして、魔法使いが死ねばアーサーの恋の魔法も解けると
考えて火あぶりにされることになる。
■マーリンの救出策
マーリンは別の魔法使いを出現させてその人物が仕込んだと思わせた
後に変身を解いて逃げれば良いと考える。「加齢の呪文」を使うと
いうことでガイアスは強い魔法なのでキケンだとされるが、それ以外に
方法がない。
変身するものの、目だけはマーリンそっくり。見た目はどちらかという
とガイアスに似ていたので間違われないか心配だったな。
アーサーの部屋に魔法の袋を仕込んでいる最中に変身したマーリンは
アーサーに見つかる。何処かで見た目だと言われた為に、魔法を使って
アーサーの頭に壺をぶつけて逃亡。しかし結局捕まった。
ウーサーから目的を聞かれて、魔法使いの仲間が多く殺されたことの
復讐としていた。高慢な暴君だとしていたし、ちゃっかりこの機会に
アーサーに対しても「召使いを埠頭に扱い決して感謝しない、ロバ並
の頭しかない高慢な小僧だ・・カエル野郎め!」と語る。
■みんな何故モルガーナを疑わない?
グウェンは前回モルガーナの不審な動きを身近でみて居たので誰が
やったのかは明白だろうし、そもそもマーリンならすぐにモルガーナ
の仕業だと分かるだろうに・・・
みんなモルガーナに対する警戒心がなさ過ぎる。
■呪文が解けない・・・
加齢の呪文が強すぎて解けなかった。
ガイアスによるとその魔法を解く薬があるが、翌朝の処刑までにその
薬を作れるかは疑問だとしていた。結局処刑直前にガイアスを襲う
フリして薬を受け取り、処刑台を火で燃やした隙に逃げてなんとか
薬を飲んで元に戻る事が出来た。
■不当に扱われるマーリン
いつものお約束だけど、変身している際にマーリンの所在を探していた
アーサーに対してガイアスはマーリンは酒場に居るとしていた。
翌日に見つかった際にお前は酒場で酔っているのだろうとして、馬小屋
の掃除をさせられた。
■愛を確かめ合うが・・
私の為に王位を放棄できるのかと問われ、”もちろん”だと答えたアーサ
ー。でも今は魔法のせいで恋に落ちたということにして、グウェンを
守る事に集中することになる。
■使用された曲
・
■出演者
マーリン (Colin Morgan) 生まれながらに魔法の力を授かる
アーサー (Bradley James) ウーサー王の息子。武術の能力
ガイアス (Richard Wilson) 思慮深く賢い宮廷医師
ドラゴン (声) (John Hurt)
ウーサー・ペンドラゴン (Anthony Head) キャメロットの王
モルガーナ (Katie McGrath) ウーサー王が後見人となり王女
グウェン (Angel Coulby) モルガーナの世話係。
モルゴース (Emilia Fox) モルガーナの義理の姉