第12話 命の杯 The Coming of Arthur (Part 1)
脚本/Jake Michie
監督/Jeremy Webb
【ストーリー】
キャメロットの兵士たちが全滅している姿が有った。
ウーサー王はセンレッドの仕業なのかと問うと確かだという。使者が
先ほど帰って来たというアーサー。我が国の兵士が国境を侵害したので
見せしめを示したという。犠牲者はと問うと全滅だという。騎士も
なのかと問うと、アーサーはエドリック卿、オルドフ卿、オスリック卿
そしてレオン卿もだと語る。
しかしその頃兵士の遺体が辺りに転がる中、まだ息のあるレオン卿を
見たドイルドたちは魂を感じて抜けていくので急がないといけないと
語る。洞窟の中に連れて行く中、杯の水を飲ませる。すると途端に傷
が治る。
レオン卿は城に戻る。死んだかと思ったとして王も驚くが、ドルイドが
治療してくれたことを語る。命の恩人だというと、王はどんな治療を
したのかと問い魔法なのかと告げる。杯から水を飲んだのをお覚えて
いるが気がついたら目覚めていたという。力がみなぎるようだったとする
とあんな体験は初めてだという。杯に唇が触れた瞬間に生き返った
というレオンに王は休めと語る。
ガイアスはレオンを診察する。脱水症状がだが時間で回復するという。
王に対してガイアスは信じがたいがレオンの体には傷一つないという。
杯のことはどうなのかと問われるとガイアスは彼の話を聞く限りは
「命の杯」だろうという。威力を知っているなという王。しかしガイアス
はドルイドは平和主義者だと語り、杯を悪用することはないでしょう
と語る。しかし王はドルイドの洞窟はセンレッド国の領土にあるとし
ヤツの手から守らないといけないという。ドルイドなら杯を上手く
隠すハズだというが、王はキケンは見過ごすことは出来ないと語る。
ガイアスはマーリンに「命の杯」について語ると、あれはニムエと共に
祝福の島で滅びたのではないかという。杯の魔力は時空を越えて永遠に
持続するとし悪用の恐れがあるという。何世紀も前に杯がある将軍の
手に渡ったがある晩彼は軍隊を集めて全員の手から血を一滴ずつ
杯の中に注いだら強力な魔法により兵士たちは永遠の命を授かったのだ
という。想像を絶する大虐殺が始まったとし、古代魔法の支持者の
反逆は陛下も懸念しているという。杯をモルゴースが手にすれば大惨事
になると。それはモルゴールも同様だというマーリン。そうなれば
キャメロットは滅びるというガイアス。
王はアーサーを呼び出すとセンレッドの手に杯が渡るのを防がないと
いけないとし探しに行って欲しいという。この任務は極秘だというと、
側近の兵を集めるというアーサー。しかしまた見せしめに遭う可能性
があるとし一人で行くのだというウーサーは、頼れるのはお前だけだ
という。そんな会話をモルガーナは聞いていた。
アーサーはマーリンに対して出発の用意しろと命じる。
何処に行くのかと問うが、危険な場所だとし山賊もいるという。
目的は?と尋ねるが、何も言えないというアーサー。秘密を知られたら
殺すとかいうのかと問うと、躊躇なくそうするというアーサー。
知らない方が興奮しますねというマーリン。
モルガーナに呼ばれてモルゴースがやってくる。
何の知らせなのかと問われモルガーナはアーサーが一人で旅に出る
事を告げ、命の杯を探しに行くのだという。モルゴースはずっと探して
いたものだというと、強力な魔力なのかというモルガーナ。杯が
手に入ればキャメロットは私たちのもののものだという。今は何処に
居るのかと問うと、ドルイドの洞窟に向かったと語る。センレッドの
国の何処かだという。彼を利用しようとし、見張りの兵を王子に尾行
させて洞窟を突き止めるのだというモルゴース。王子はどちらに向かった
のかと問うと、アセティアの森だという。周辺の見張り役に伝えろ
とセンレッドは部下に命じる。モルゴースは見張りは優秀なのかと問う
と、安心は出来ないという。杯が手に入ればキャメロットは我々の
ものになるという。女王になるのはモルガーナだというとセンレッド
は王冠には興味がないと語る。
マーリンはアーサーに対して行き先は何処なのかと問う。アセティア
の森を通っているからセンレッドかとし、教えて下さいという。
どうせ死ぬ運命だというと、ここに来た兵士は皆殺しにされたという
マーリン。レオンは助かっただろうというと、マーリンはそれでは
助かる確率は1/40ですねと語る。しかしそんな中二人とも吹き矢によ
って眠らされる。
気がつくと洞窟の中に多数の男達が閉じ込められていた。
その中にはなんとガウェインの姿も有った。ここは何処なのかと尋ねる
とジャールという男の古城だという。奴隷商人だとし、僕らを奴隷に
するつもりなのかというマーリン。
するとジャールがやってきてその通り奴隷にする事を告げると、優勝者
に挑戦するものは誰だと語る。誰も挙手しない為にジャールはマーリン
を指名する。するとアーサーはかばうようにして優勝者とは弱虫しか
倒せないのかと告げると、オレが挑戦するというアーサー。優勝者は
ガウェインだった。
■感想
流石にシーズン3の最終話の前後編の前半部というだけ有って冒頭から
緊迫感に溢れていた。明らかにキャメロットの騎士や兵士たちが
全滅させられていたからね。
その人数にして途中のマーリンとアーサーの会話の中で40人だとして
いたけどセンレッドは、国境を越えたことによる見せしめだとしていた
けど、こんなことすれば戦争になるのは必至なのではないか。
レオン卿が殺されたと聞いた時には、唯一騎士の中でレギュラーで
顔なじみの彼が居なくなるのかと思って寂しい思いがしたけど、
突然森の中に現れたものたちが助ける。
実は彼らはドルイド。
このドルイドは誰なのかなと思ってマーリンとTrevor Sellersで
検索かけると自分のホームページが引っかかった(笑)
NHKで放送していた頃に出て来たキャラクターのようで、放送した
のは、2009年11月と約7年近く前のことだから覚えてない。
S1-8に出て来たキャラクターのようだけど、その時はどうだったのかな。
■命の盃
ドルイドが持っているのは命の杯。
水を入れれば怪我の治癒に使えて、人の血を杯に入れると永遠の命を
得られるというものなのか。
死んだハズのレオンが戻ったことでウーサーは魔法で直してもらった
のではないかとして神経過敏に・・・モルガーナの治療に使ったのは
魔法なのに、ウーサーは本当に身勝手な人だ。
レオンからの話でガイアスが命の杯が使われたことを指摘。
マーリンはかつてニムエと共に祝福の島で滅びた(s1-13)のではないか
とするが、時空を越えて永遠に持続するものだという。
それが悪用された例も有り、随分と昔のことだけど一国で王様が
使った際には大虐殺が起きたようだ。
■ウーサーがアーサーに極秘任務を与える
何と言ってもドルイドの洞窟があるのはセンレッドの国の領地内
ということで、それが判明すれば角が立つし、何よりもまた見せしめの
虐殺が起きる可能性が有る。その為にアーサーに一人でいくように
命じる。
前回の大会でアーサーの腕はお墨付きだし、一人での難しい任務を
こなした経験もあるのでウーサーとしては信じていたのだろうけど、
この件はそもそもウーサーがあまり大事にしなければ問題にはならな
かったんだよな。
結局いつものようにモルガーナによって全てを聞かれてしまい、それが
モルゴースにも伝わる。センレッドにも協力してもらうことになるが
どう見てもセンレッドは使いっぱだよな。
事情を聞かされていないマーリンとしては何処に行くのかを常に
アーサーに尋ねる姿が有った。秘密の任務だとしているのにマーリン
がまたしつこく食い下がる様が何時ものような漫才になっていた。
■アセティアの森
ここでアーサーとマーリンは吹き矢で眠らされて捕まった。
そこではジャールという奴隷商人が仕切っている場所で、センレッド
とも不可侵条約のような形で干渉せずの形を取っているようだ。
そこにはガウェインも捕らえられており、ジャールとしては
戦闘させることを楽しみにしているみたいだけど、あの穴から彼らを
出せば反乱が起きるとは思わなかったのだろうか?
ガウェインとアーサーが対決している間にマーリンが魔法を使って火災
れを落とす間に逃げ出すことに成功。
ジャールは持ち物から逃げたのが王族のものだと知り、そしてゲドニーの
森に逃げたことを知って追いかけようとする。モルゴースにその為の
報酬をくれと言った途端に簡単に吹き飛ばされて殺された哀れな
ジャール。
■ドルイドの洞窟
少年が隠れていた。そしてそこにはかつてキャメロットを追われて逃げ
たドルイドたちが隠れて住んでいた。
少年を人質にしてドルイドの長、イセルダーと取引して杯をゲット。
「杯の力を侮っているようだと災いを招く。覚悟せよ」と言われる。
イセルダーはマーリンのことをやっぱりエムリスと呼んで杯は君の
手で守るよう指示する。それには世界の運命がかかっていると。
しかし城に戻る際に杯をセンレッドの兵士たちによって奪われてしまっ
た。
アーサーは足に毒矢を受けるし、まさにマーリンが語るように悪夢の
始まり。
■モルゴースの手に杯は渡る
案の定センレッドが殺された。今まであれだけ助けてきたのに惨い。
翌日にアーサーはキャメロットに戻らず、更に不死身の戦死と対峙
し、杯が奪われたことを語ると会議だとして騎士を集めさせる。
杯の場所がバレたのには内通者がいる証拠だとしてガイアスは語って
いたが、それがモルガーナだとは言えない所が辛い。
グウェンはモルガーナから反撃するものは殺すとされ抵抗せずに
変化を受け入れるものは生き残れることを語る。
グウェンは何が有っても姫に忠実だということで助けられることになった。
■いよいよ虐殺が始まる
不死身の軍隊がついに城に攻め込んであっという間に陥落させた。
アーサーたちが戻る頃には既に手はなく、隠れていたグウェンの
弟のエリアンと部屋に隠れていたガイアスを救出する。
マーリンはアーサーの治療に関しては自分の魔法では治らなかったこと
を語る。
ウーサー王は捕まり王座の間に連行され、それをアーサーとマーリン
は上から見ていた。
首謀者はモルゴースかと思えば、モルガーナ。
実の娘なので私には継承権がある事を告げ、ずっと前からその事を
知っていたと語る。
無理矢理モンモースを脅迫して王位継承権を神の権限でモルガーナ
に譲渡させた。
一行は取りあえず洞窟に逃げて体制を整えることになる。
■使用された曲
・
■出演者
マーリン (Colin Morgan) 生まれながらに魔法の力を授かる
アーサー (Bradley James) ウーサー王の息子。武術の能力
ガイアス (Richard Wilson) 思慮深く賢い宮廷医師
ドラゴン (声) (John Hurt)
ウーサー・ペンドラゴン (Anthony Head) キャメロットの王
モルガーナ (Katie McGrath) ウーサー王が後見人となり王女
グウェン (Angel Coulby) モルガーナの世話係。
レオン卿 (Rupert Young) 騎士
イセルダー (Trevor Sellers) Iseldir ドルイド
センレッド (Tom Ellis) センレッドの国王
リダー (Grahame Fox)
モルゴース (Emilia Fox) モルガーナの義理の姉妹
ガウェイン (Eoin Macken) 剣士
ジャール (Ralph Ineson) 奴隷商人
— (Matthew Crawford) 山賊
— (Raul Griffiths) ドルイドの少年
エリアン (Tomiwa Edun) キャメロットの生き残り
— (Michael Cronin) Geoffrey of Monmouth
— (Hugh Holman) キュメロットの衛兵