第19話 恋は十人十色 Life, Actually
脚本/Ann Cherkis
監督/Janice Cooke
【前回までのあらすじ】
サラはエイプリルと運動に出かける中、彼氏が出来たことを語り
キス以上の関係になったことを語る。ブレナはグリアやキーラン
が居る前で、ある時生理が2週間遅れたことが有り誰にも言わない
という約束で処置費用をくれたことが有った事を語る。ベスに
同棲のことを語るグラハム。卒業したら一年間旅に出たいことを
母に語るブレナ。あなたの元彼ドミニクとキスしたことを語る
ナタリーは、エイプリルに知らずにキスしたがもうしないと約束
する。今まで誰にも感じた事なんてなかったというレオはエイプリル
を好きになったことを語る。
【ストーリー】
誰にでも陰部はある。でも僕の陰部は人と違う。心だ。傷つきやすく
壊れやすい部分。心が満たされている人もいるがそうで無い人も居る。
僕は後者だ。人を愛したことがない。
— 2日前 —
エイプリルはベスと会話する。キャンドルの灯りでディナーなんて
ロマンチックだと語る。実はグラハムから同棲を申し込まれたことを
語るベス。付き合ってまだ半年ではないのかとし早すぎないかという
話になる。今まで付き合った誰よりも彼を大切に思っているという
ベス。同棲しないと会えないし、毎朝彼の横で目覚めたいという。
ただドミニクのことを思い出したとしグラハムと住むのは大変な部分も
有るのだという。でもそうしたいなら応援するというエイプリル。
エイプリルは自分も話すことがあるとし、私もレオとやり直すこと
にした事を語る。ベスはレオが嫌いでしょ?というと、そんなことはない
とし親友に相応しい人かどうか分からないという。考えがあるとし
お互いの彼氏をつれて一緒にディナーをしようというエイプリル。
私にはグラハムがどんな人か分かるしあなたにもレオが悪人ではない
と分かるハズだという。料理はしないで良いわというエイプリルに
ベスはあなたが”死ぬ”程好きと語るが、不謹慎な言葉だったと告げる。
ブレナはキーランとグリアに対して、卒業後に一年間旅に出たいと
ママに話したと語る。ママは念のために大学に願書を出せと言って
いること。それが親の勤めだと思っているのだという。あなたたちの
両親はどうかというブレナ。キーランはオレの好きにさせてくれた
と語る。グリアは羨ましいことを語る。キーランはグリアに元気
になったのかと問うと、私がイカレていると言ったことを指摘する
グリア。キーランはあの時は悪かったと語る。しかしあなたは
正しかったとして薬を飲むことを再開したとし、気分は良くなったと
語る。親に反抗する為に薬を辞めたけど全く親は気づかなかった
というグリア。親の最低さでは私の方が勝っているのだという。
レオとエイプリルと一緒に寝て次の朝が来る。。
別れようとしていたなんて・・と語る。明日の夜は暇かと問うと、
ベスとグラハムと一緒に食事をしたいというエイプリル。ベスは
オレのことを嫌っているんだろうとすると、彼女はあなたのことを
よく知らないだけだという。2人でボクを攻撃したらキレるぞという
レオ。
そんな中、エイプリルは出かける用意をする。
これから患者の会のヨガにいくことを語ると、レオは自分は会を
辞めることを語る。ここの所、ガンのことを忘れていたとし、ずっと
病院と付き合って来たから会を離れて先に進みたいという。今を生き
たいというレオ。それならストレッチする相手を探すわという彼女。
サラは移民弁護士のオーウェンと職場で会う。
サラに対して君は一日中患者のつまらない話に興味が有るフリをして
いると指摘されると面白い話もあると反論する。何故こそこそするのか
としてオフィスで僕を襲ったお詫びなのかと問うオーウェン。
今は真剣な関係を望んでいないというサラ。例えセックスしてもだ
という。するとオーウェンもまたボクも真剣ではないとし気軽なのが
一番だという。また遭うか?とすると、是非またに・・と語る。明日の
夜は?と言われると良いわねというサラ。
ドミニクとナタリーは店であう。
彼は仕事で7時に人と遭う約束があるのだという。あなたの本を見た
というと”ヘルメット”って何?と語る。実生活で別人格を作るという
概念だというと、仰々しいわというナタリー。君はどんな音楽が
好きなのかと問うとケイティ・ペリーが好きだけど、古い音楽も
聞くという。父がよくレコードを持っていたこと。スプリングスティー
ンやストーンズ、ホリーズの曲だという。音楽を聴くと父に会えない
寂しさがよぎるが、暗い話だけど音楽の力は偉大だという。好きな曲
には必ず背景があるという。仰々しいかも知れないけど・・というと
流石作家ねというナタリー。そんな中エイプリルも偶然二人の居る
店にやってくる。ナタリーは体調はどうかと尋ねると、大丈夫だと
語る。働き過ぎには注意してという。変に慌てたが悪い事をしている
みたいだという。ドミニクはやましいことはしていないとし僕たちは
友達だという。デートの約束をしたこともないしね。よく知らないまま
一度キスしただけだというナタリー。あれは弾みだというドミニク。
友達ってことでそれなら電話番号を聞いても良いかというドミニク。
■感想
ドラマではガンのことを意識しつつも前に進みたいものたちが次なる
行動を起こそうとしている感じだね。どの流れにも危うさみたいな
ものは有るけれど、それでも人生なんて経験していないことの連続な
訳だし、手探り状態で進むしかない。
冒頭からレオが陰部のガン患者のためのチャリティイベントでコメント
を残していたので、2日前に時計の針を戻したところで最終的には
レオが発言してくれることへの安心さはあった。
ただ前に進もうとしても現実的には容易に進ませず障壁がある場合が
多い訳で・・。
誰かが前に進むのを抑止しようとしている場合、カップルならば意見
の相違とも取れるけど、親兄弟だとするならば、相手のことを心配
している姿が有るのだろうけどね。そうも言えないケースが多いのが
このドラマの特徴か。
ただ「現実」とか言いつつも「友達」という言葉で誤魔化している
場合が多かったけどね。
■レオ
患者の会を辞めるというレオ。
エイプリルとは関係が元通りになったようだ。
前後の関係を完全に忘れているので、なんでケンカしたんだっけ?って
部分もあるんだよな。
ここの所、レオはガンのことを忘れていたこと。ずっと病院と付き合っ
てきたので会と離れて先に進みたいという彼。今を生きたいという彼
の気持ちは分からないでも無いが、今までの彼がそこを生活の中心と
して、そしてその人たちに関わってきたので容易にその場から卒業出来
るのか。自分のことを最も認めてくれるのがその場所でも有るからね。
少年のジュリアンから「陰部のガン患者の為のチャリティ」の
スピーチを頼まれた。ジュリアンは幼くして陰部のがんになったので
一度でも手術する前に女性と関係を持ちたくて頑張っていた子だよね。
ジュリアンは今のレオよりも大人みたいな発言をしていた。
「残念だ。君は患者の希望だった。みんなに勇気を与えてくれた。
それを無下にしないで。君のステキな恋人も悲しむ。エイプリルは特別
な存在だ」
最後に”陰部”ということをそれぞれの人の持つ”心”に置き換えて
語っていた。傷つきやすく壊れやすい部分。
「命ある限り正しく生きたい。絶望する人々に希望を与えたいと思った
こと。愛の力は偉大。不可能だと思っていたことを可能にする。」
ということで、スピーチしにくる所が遭った。
■サラとオーウェン
この二人、関係を持っていくとは思えなかったけど、前回サラから
キスしたんだっけか。しかし後日オフィスにはなんとオーウェンの妻
という人物が現れる。浮気したのか。
しかし話を聞くと二人は長いこと不妊治療を続け4回目の体外受精の時
にはセックスしなくなっていたという。妊活の為にも二人ともストレス
を発散する必要が有るということで、両者共に体だけの浮気は公認
みたい。サラも体だけの関係みたいに言っていたけど、一度そういう
関係になると、体だけでなく心も結びついていったりするので難しい
んだよね。
■ベスとグラハム
同棲することになった二人。
ただベスは6ヶ月程度の同棲に考えていて、グラハムは家賃契約の為には
2年くらいは契約しないとダメだという。互いに趣味も違えば性格も
違う。グラハムは29歳、ベスは23歳だと言っていたね。そんな年齢の
違いから来るすれ違いなんかも含まれているのかな。
最後にベスは自分の方が妥協しようと考えていたけど、グラハムの方から
別れようと言われてしまい失意に・・
■ブレナとグリアとキーラン
キーランは完全に蚊帳の外って感じがする。
ブレナとグリアはかつて二人でレズビアンでベッドに居たのを見つけ
られて別れさせられたのだっけか。
それで別れさせられていたけど、グレアは元々両親が彼女を無視して
生活している現状に愛情を感じられず精神不安に陥っていた。
そこでずっと精神安定剤を飲んでいたけど、それを辞めて暴れた所で
親に気がついてもらおうとしてのサインを必死になって送ったようだ。
それでも気がついてもらえず・・グリアはブレナの家に留まること
になった。それでも一応は両親が迎えに来ていて、少しはグレアの
気持ちを伝えられたんだけどね。母親はなんだか非情な感じ。
父親はなんだか話を聞いてくれそうな人だった。
「責任を果たさない最低の母。寄宿学校には絶対に行かない。
お小遣いをあげないと脅すか?ママが私に敬意を払うまでは
ここにいる」
ブレナとグレアは益々仲良くなっていく。
何度かキスするシーンが有り、このままこの二人は関係を続けていく
のか?ブレナは卒業したら旅行するみたいなことだけど・・
■ドミニクとナタリー
この二人の関係も難しいね。ナタリーにとって愛人の子という劣等感
も有る中で、エイプリルの元彼のドミニクとの関係を続けていくのか。
二人とも引きつけられている部分が有る。恋愛よりも友情を取るのか
と問われると、ナタリーは私には数少ない友達で身内なんだと語る。
でも最後は二人が結ばれている姿が有った。
■使用された曲
・Feels Good by AVAN LAVA
・The Air That I Breathe by The Hollies
・What Would I Do Without You by Drew Holcomb & The Neighbors
・Dreams (Never Come True) by Fort Lean
・Paper and Gun by The Cold and Lovely
・Throwing Stones by Nick D’ & the Believers
・The Wild Ones by The TVC
■出演者
エイプリル・カーヴァー (Italia Ricci) ボストンポスト誌、長女24歳
サラ・カーヴァー (Mary Page Keller) 母親、心理療法士
ドミニク・ロッソ (Richard Brancatisano) ボストンポスト誌
ブレナ・カーヴァー (Haley Ramm) 次女
ベス・キングストン (Aisha Dee) 喫茶店勤務、エイプリルの親友
エマ・カーヴァー (Rebecca Schull) 祖母
レオ・ヘンドリー (Scott Michael Foster) ガン患者、政治家の息子
オーウェン (Jay R. Ferguson) 移民弁護士
ジュリアン (Maxim Knight) がん患者
キーラン (Augusto Aguilera) ブレナの友達
グリア・ダンヴィル (Gracie Dzienny) ブレナの友達
グラハム (Rob Kerkovich) ベスの彼
パメラ・ダンヴィル (Erin Matthews) ブレナの母
ウィル・ダンヴィル (Robert Merrill) ブレナの父
ビビアン・ゴードン (Joanne Lubeck) オーウェンの妻
— (Michael Hagiwara) 不動産業者
— (Meagan Holder) Girly customer
モリー (Tamlyn Tomita)